リバーブ(Reverb)は、ミックス作業で必ず使用されるといっても過言ではないエフェクトの一つ。
使用するリバーブの種類やリバーブ処理の仕方次第でサウンドのクオリティにも大きく影響します。
ミックスの中でリバーブを使うメリットは、
- ドライなサウンドに自然な響きを加えられる
- サウンドに奥行きや広がりが作れる
- 演奏の臨場感やスケール感を表現できる
- 個別の楽器やトラック同士の空気感を馴染ませられる
- 楽曲の雰囲気(ジャンルや時代感)をコントロールできる
- 印象的なサウンド作りができる
といった点が挙げられます。
リバーブプラグインは各メーカーから様々な製品が多数リリースされているので、「どれを選んだら良いかわからない」、「気に入ったリバーブが見つけられない」という人も多いです。
そこで、この記事ではDTM初心者でミックスに慣れていない人でも使いやすいリバーブや、プロも使用している高品質なリバーブまで、おすすめのリバーブプラグインをご紹介していきます!
今すぐおすすめのリバーブプラグインをチェックしたい人はこちら。ページ下部に移動します。
>> おすすめリバーブプラグイン15選
リバーブプラグイン購入時のチェックポイント
リバーブ選びでは自分のイメージに合った空間処理ができるものを選ぶ必要があります。
リバーブプラグインは大きく分けて3つに分類できます。
- 様々なタイプの残響音をシミュレーションできる汎用性の高いもの
- 積極的な音作りができるリバーブ
- そのプラグインでしか表現できない特性のあるリバーブ
その上で、
- プラグインで採用されているリバーブモデルの種類・特徴
- 使用用途に合ったもの
- 操作性
の3点をチェックするのがおすすめです。
サードパーティ製のリバーブを初めて購入するときは、まずDAWに付属しているリバーブや、現在所有しているリバーブでは物足りないと感じるポイントを補ってくれるものを選ぶのも重要です。
リバーブの種類を理解しよう!
冒頭でも触れましたが「リバーブ」は、音を鳴らした時に発生する残響音をシミュレートしたり、意図的に空間的なサウンドを加える時に使われるエフェクトです。
また、リバーブプラグインは製品ごとにシミュレーションしている残響音のタイプが違うため、リバーブの種類や特徴を理解して自分に合ったものを選ぶのが大切です。
- アルゴリズムリバーブ
- スプリングリバーブ
- プレートリバーブ
- チャンバー、ルームリバーブ
- ホールリバーブ
- シマーリバーブ
- コンボリューション/IRリバーブ
上記の様にリバーブの種類はたくさん。
それぞれのリバーブはどんな特徴があるのかを次の項目から1つずつ解説していきます。
アルゴリズムリバーブ
「アルゴリズムリバーブ」とは、リバーブの残響音を計算してシミュレートされたリバーブです。
一般的に広く普及している万能型のリバーブタイプのほとんどが「アルゴリズムリバーブ」です。
この後に紹介するスプリングリバーブ、プレートリバーブ、ルームリバーブやホールといったリバーブタイプもシミュレーションされ、プリセットに収録されているプラグインが多いです。
プラグインメーカーによってはリバーブの再現度に個性や機能に違いがありますが、様々なタイプの空間が演出できるのでオールマイティに活躍してくれるメインリバーブとして使いやすいです。
スプリングリバーブやプレートリバーブ、ホールリバーブなどの特性を再現したり、現実では再現不可能な音響空間を生成することも可能。
プラグインによって様々な空間が作れます。
スプリングリバーブ
「スプリングリバーブ」とは、金属製のバネを振動させて残響を作るリバーブです。
音の揺れに特徴があり、代表的なものではThe Ventures(ザ・ベンチャーズ)のギターサウンドやレゲエ、ダブのサウンドで頻繁に使われています。
ギターやドラムのスネア、クラップにかけると効果的です。
プレートリバーブ
「プレートリバーブ」とは、金属板の振動による残響を利用したリバーブです。
音の立ち上がりの速さと自然な明るさが特徴。
1957年に開発されたElektro Mess Technik社の実機「EMT-140」がプレートリバーブの中で最も有名で、多くのプラグインメーカーがモデリングやエミュレーションをしています。
ナチュラルな響きが得られ、ボーカルやピアノ、マレット系との相性が良いです。
ルームリバーブ
「ルームリバーブ」は、小さな部屋やレコーディングスタジオくらいの広さの反射をシミュレーションしたタイプのリバーブです。
小さな部屋の壁に音が反射するような残響感なので、音の反射が早く、残響も短いのが特徴。
うっすらと奥行きが出る程度の自然なりバーブ感なので、ボーカルやドラム、ストリングスやブラスに使われることが多いです。
チャンバーリバーブ
「チャンバーリバーブ」は、リバーブ効果を得るために作られた部屋(チャンバールーム)で鳴らされた残響をシミュレーションしたリバーブです。
ビートルズが使っていたAbbey Road Studios(アビーロードスタジオ)の地下にあるチャンバールームが特に有名です。
ボーカルや弦楽器、アコースティックギターなどに使われることが多いのが、この「チャンバーリバーブ」です。
ホールリバーブ
「ホールリバーブ」は、コンサートホールのような広い空間の残響音をシミュレートしたリバーブです。
実際のコンサートホールの残響と同様に、壁までの距離が長めなので初期反射が遅く、原音から少し遅れて残響音が返ってきます。
ホールリバーブは、緩やかな音の広がりで全体を包み込むような使い方が基本です。
ストリングスや金管・木管楽器などのオーケストラ楽器やピアノとの相性が良く、クラシック音楽・スケールの大きなバラードで楽器全体の残響音に一体感を出す際にも有効です。
シマーリバーブ
「シマーリバーブ」は、リバーブ成分にオクターブシフトされたオリジナルの残響音をレイヤーして独特のきらびやかな響きを付加できるリバーブです。
ギター用エフェクター「Strymon BlueSky」に搭載されていた「Shimmer mode」が元祖となっています。
ピッチシフターやオクターバーのようにリバーブに独特な倍音成分が加わるので、シンセレイヤーやパイプオルガンの響きのようなサウンドになります。
ギターやピアノのアルペジオなどの単音の響きを美しく聞かせたい時に効果的です。
コンボリューションリバーブ
「コンボリューションリバーブ」は、実在する空間や音響環境、再生システムなどの音の特性をレコーディングしたオーディオファイル「インパルスレスポンス(IR)」を用いたリバーブです。
「インパルスレスポンス」はアンプシミュレーターでも使用されている技術で、実機アンプやスピーカーの音を再現にも長けており、レコーディングルーム環境を再現したエフェクターやプラグインでも、インパルスレスポンスが使用されています。
実際に存在するコンサートホールやルームを再現しているので、一般的なアルゴリズムリバーブよりもリアルなホール感が得られます。
ドラムのアンビエンス感を加えたり、ストリングスなどのオーケストラ楽器にかけるとリアルな残響音が作れるのでおすすめです。
希望の用途に合ったものを選ぶ
リバーブは多くのメーカーからリリースされているため種類が多く、それぞれ特徴が違います。
どれを使ったらよいか迷ってしまうほど数が多いので、リバーブを選ぶ際は、自分がどんなリバーブが必要なのか明確にしておくと、理想に合ったリバーブが探しやすくなります。
「自分はどのリバーブを使ったら良いの?」と決められないときは、下記の項目を参考にしてみてください。
メインリバーブは汎用性が高いものがおすすめ
冒頭でも触れましたが、リバーブを使う主な目的は、
- 楽器同士の空間的な距離感や奥行きの調節
- パートごとの響きの調整
- 楽曲全体の空気感を統一
- 臨場感やスケール感を作る
という時に使います。
そのため、様々な用途で使えるように、1つのリバーブモードだけでなく、ルーム、プレート、ホールなど各リバーブタイプを備えた汎用性の高いリバーブを「メインのリバーブ」として持っておくと便利です。
メインリバーブは万能タイプを選び、その上で特定の用途に合ったリバーブを追加していくと余計なプラグインを買わなくて済みます。
ボーカルやピアノに使うリバーブはプレートリバーブが相性○
リバーブタイプ解説の項目でも触れましたが、初期反射のレスポンスの良さや響きの明暗を調整しやすい「プレートリバーブ」はボーカルやピアノなど倍音が豊かな音の良さを表現しやすいので相性が良いです。
ボーカル・ピアノのリバーブが欲しい場合は、プレートリバーブからチョイスしていきましょう。
生楽器にアンビエンスを加えたい時はルーム系
歌やドラム・パーカッション・ストリングスなどに使用されるリバーブは「ドライな音に自然な響きを加えるためのリバーブ」が選ばれることが多く、楽器単体の響きを調整する目的で使われるのが一般的です。
リバーブタイムが長すぎたりウェットにしすぎると、原音の存在感が薄くなったりミックス全体の明瞭度が損なわれます。
これを避けるにはリバーブタイムが短く設定できる「ルームリバーブ」や「チャンバーリバーブ」、実在の空間を再現できる「コンボリューションリバーブ」を選ぶのがおすすめ。
自然な響きでミックスに馴染みやすくなります。
近年の生楽器系のインストゥルメントプラグインは内部エフェクトでリバーブ処理されているものも多いですが、理想通りの音像にならないこともあります。
エフェクトがドライな方が曲全体のリバーブ感を総合的なサウンド感をチェックしながら調整できるので、内部エフェクトのリバーブをオフにしてルームやチャンバー、コンボリューションリバーブで残響音を加えるのもおすすめです。
各パートの空気感を統一したい時はホール系
曲で使われている楽器の空気感に統一感を出したい時には、ホールリバーブやコンボリューションリバーブを使うとオーケストラのように一つの空間で演奏しているような一体感が作れます。
曲で使用している各楽器を分離させて聴かせたい時は、あえてまとめる系リバーブを使わないこともあります。
一方、オーケストラサウンドの場合は各楽器の配置や距離感が重要。こんなときにはホールリバーブやコンボリューションリバーブを使うと統一感が出やすくなります。
自分に合った操作性のものを選ぶ
リバーブプラグインは、各メーカーから様々なタイプのリバーブが販売されています。
非常に細かな設定ができる上級者向けのものから、シンプルな操作で使えるものまでメーカーによって特徴は様々。
まだリバーブに詳しくない時には、シンプルな操作で使えるタイプやリバーブの基本的なパラメーターのみをコントロールできるタイプから使ってみるのがおすすめです。
近年のリバーブプラグインはプリセットが充実しているプラグインも多いので、プリセットが豊富なものを選ぶとイメージに合った空間処理が円滑に行えます。
- Type・Mode(リバーブタイプ):リバーブの種類を選択。アルゴリズムリバーブのように複数のリバーブタイプを備えたリバーブに付いているパラメーター
- Early Reflection(アーリーリフレクション):原音に対して最初に返ってくる残響音(初期反射)の音量を調整。リバーブの鳴り始めの調整する
- Size(サイズ):作り出す空間の大きさを調整。数値が大きいほど広い空間になります。
- Time(タイム):リバーブの残響が鳴っている時間を調整
- Predelay(プリディレイ):原音が鳴ってからリバーブが鳴り始める時間を調整。音の距離感の調整や原音のアタック音を活かしたい時に使います。
- Diffusion(ディフュージョン):リバーブの響き、拡散の仕方を調整。数値を上げると残響音の拡散が複雑になります。
- Decay TIme(ディケイタイム):リバーブの減衰時間を調整。数値を大きくすると長いリバーブになります。クリーンなミックスをするための重要なパラメーター
- Filter(フィルター):リバーブ成分の周波数を調整。不要な高域や低域をカットしたり、リバーブの明暗を調整します。
- Wet / Mix(ウェット/ミックス):原音とリバーブ音の割合を調整。センドトラックで使う場合は100%に設定し、トラック自体に直接インサートする場合は任意の数値を設定します。
リバーブは、実際に様々な種類のリバーブを使って体感することが大事です。
今は理解しきれないリバーブの特性も何度も使っていくと理解が深まっていきますよー!
リバーブプラグインおすすめ15選
ここからはおすすめのリバーブプラグインをご紹介していきます。
今回は47社のリバーブから厳選。
メインリバーブとして使いやすいものから、個性的な空間処理ができるもの、便利な機能を備えた現代的なリバーブまで、全部で15種類のプラグインをピックアップしました。
導入のしやすさも考慮しましたので、是非リバーブ選びの参考にしてみてください!
1)Fabfilter社「Pro-R 2」
メーカー | Fabfilter |
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リバーブタイプ | アルゴリズムリバーブ |
メインリバーブとしての適正 | ★★★★★ |
操作性 | ★★★★★ |
相性の良いサウンド | オールジャンル |
価格 | € 169 国内価格 ¥29,700(税込) |
Pro-R 2はシンプルなパラメーターと柔軟な操作性、わかりやすい視認性を備えたバランスの良い万能型リバーブです。
リバーブタイプは、アンビエンスや小さいルームから中規模、大規模なホールサイズまで全部で7種類を搭載。
サウンドへの過度な色付けが無く、ミックスへの馴染みが良い自然な残響音を生成してくれます。
さらにバージョン2になり、クラシックなデジタルリバーブと金属的なプレートリバーブのアルゴリズムを追加。
また、原音と残響音の周波数帯域がチェックできるアナライザーや、リバーブの残響音に対してイコライジングができる6バンドの「Post EQ」、リバーブのディケイに対する「Decay Rate EQ」やダッキング、オートゲート機能などを搭載。
バージョン2になって最大9.1.6のチャンネルレイアウトに対応するフルイマーシブ/Dolby Atmos®機能や、IRファイルのインポートにも対応するなど、幅広いシーンで活躍できるスペックに仕上がっています。
リバーブによるミックスの濁りを防ぐ便利機能が非常に優秀なことも高く評価できるポイントです。
- メインリバーブとして活躍してくれる万能型
- クリーンなリバーブミックスをしたい人に最適
- リバーブに詳しくなくてもわかりやすいパラメーター
- シンプルな操作で柔軟なリバーブ調整にも対応
- 原音と残響音の周波数帯域がチェックできるアナライザーが便利
- リバーブによるミックスの濁りを防ぐ便利機能搭載
- Modern、Vintage,Plateの選択でリバーブのキャラクターが変えられる
- IRファイルのインポートに対応
- 最大9.1.6のチャンネルレイアウトに対応するフルイマーシブ/Dolby Atmos®機能でポストプロダクションでも活躍
- 各リバーブタイプにそれぞれ数十個のプリセットが用意されている
どんなサウンドやサイズ感にも対応できる柔軟性があり、メインリバーブとしてしっかり活躍してくれます。
DAW付属のリバーブ以外に、メインリバーブとして使えるプラグインを探している人におすすめ!
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2)Waves社「Renaissance Reverb」
メーカー | Waves |
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リバーブタイプ | アルゴリズムリバーブ |
メインリバーブとしての適正 | ★★★★★ |
操作性 | ★★★★☆ |
相性の良いサウンド | オールジャンル |
価格 | 国内価格 ¥15,840(税込) |
「Renaissance Reverb」はWavesのリバーブシリーズの一つで、幅広いサウンドに対応できるアルゴリズムリバーブです。
新しいバージョンになって見た目もシンプルでかなり使いやすくなりました。
- メインリバーブとして使える万能型
- クリーンで抜けの良いリバーブテールが魅力
- 12種類のリバーブタイプを搭載
- 初期反射や残響音のができる「Early Ref」が使いやすい
多くの人が使用している定番リバーブでもあり、リバーブを選ぶ時に比較対象として1つの基準にされるくらい様々な楽曲で使われています。
Wavesのプラグインはセール頻度が高く、定価の半額程度で買えることがあります。
コストを抑えつつ、メインで使えるサードパーティのリバーブを使いたい人はセールのタイミングで安くゲットしましょう!
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- SONICWIRE
- Media Integration
- Amazon
- 楽天市場
- Rock oN Line eStore
上記の「Amazon・楽天市場での参考価格」よりも安く買える場合があります。各ショップリンク先で最新価格をご確認ください。
3)Solid State Logic「SSL Native FlexVerb」
メーカー | Solid State Logic |
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リバーブタイプ | アルゴリズムリバーブ |
メインリバーブとしての適正 | ★★★★☆ |
操作性 | ★★★★☆ |
相性の良いサウンド | オールジャンル |
価格 | メーカー定価 $279.99 |
Solid State Logicの「SSL Native FlexVerb」は、ルーム、ホール、プレート、チャンバーの4タイプのアルゴリズムリバーブを搭載した万能型リバーブプラグインです。
6バンドEQ、ハイパス/ローパスフィルター、 3バンドリバーブタイムマルチプライヤー、入力サイドチェーンコンプレッサーを搭載し、イメージ通りのリバーブを適用するために活躍してくれる機能も搭載。
奥行きとワイド感豊かな立体感のあるリバーブを再現してくれます。
- 42種類の即戦力プリセットを搭載した万能型リバーブ
- Plate、Chamber、Hall、Roomの4種類をリバーブタイプから様々な音作りが可能
- 低負荷で使いやすい
- リバーブにかけるコンプレッサーの使い勝手が良い
- 大胆なリバーブからシルキーでナチュラルな残響まで幅広く再現
ボーカルをはじめ、ドラムや鍵盤楽器、ギター、オーケストラ楽器など、メインリバーブとして幅広く活躍してくれる高機能なリバーブです!
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4)Valhalla DSP社「Valhalla VintageVerb」
メーカー | Valhalla DSP |
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リバーブタイプ | アルゴリズムリバーブ |
メインリバーブとしての適正 | ★★★★☆ |
操作性 | ★★★★☆ |
相性の良いサウンド | 生楽器・歌・シンセに温かみのある残響を加えたい時 |
価格 | $50 |
「Valhalla VintageVerb」は、高品質なリバーブやディレイをリーズナブルな価格で提供しているValhalla DSP社のアルゴリズムリバーブです。
1970年代、1980年代、そして現代サウンドをテーマにした3つのリバーブカラーモードを搭載。
プリセットには「ホール」「プレート」「ルーム」「チェンバー」などベーシックなリバーブから、攻めた音作りにも使えるリバーブなど全19種類を収録しています。
残響音に少し荒いビンテージな質感があり、サウンドに馴染みやすい特徴があります。
シネマティックサウンドやアンビエント、ざらついた質感が良く合うヒップホップやLofiトラック制作をしている人は持っていて損の無いリバーブです。
他社の本格派リバーブと比べて価格が50ドルという安さ。
それにも関わらずサウンドクオリティが高く、しかも動作が軽く操作もわかりやすいので多くのDTMerに使われています。
この価格帯ではおすすめ度トップクラス!
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5)Liquid Sonic社「Cinematic Rooms」
メーカー | Liquid Sonic |
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リバーブタイプ | アルゴリズムリバーブ |
メインリバーブとしての適正 | ★★★★★ |
操作性 | ★★★★☆ |
相性の良いサウンド | オールジャンル |
価格 | Professional:¥54,260(税込) Standard:27,000(税込) |
「Cinematic Rooms」は、ハードウェアのビンテージリバーブをエミュレートしたプラグインをリリースしているLiquid Sonic社のリバーブです。
Cinematic Roomsは、Liquid Sonic社のリバーブの中でも「汎用性の高いルームリバーブ」がメインのリバーブです。
- 汎用性の高いルームリバーブプラグイン
- UIがシンプルで操作性も良い
- アーリーリフレクション、リバーブテールの調整、リバーブの音作りに欠かせないフィルターやモジュレーションも細かく処理可能
- マルチチャンネルのサラウンドミックスに対応
- サウンドはナチュラルでクリア
- ドラムや生楽器、オーケストラ楽器のルームリバーブにピッタリ
Liquid Sonicのリバーブはどれも一級品で高い評価得ていますが、価格も高額。
より深くリバーブサウンドにこだわりたい人向けのリバーブです。
サウンドクオリティはまさにプロ仕様。価格は高いですが、それに見合ったリバーブサウンドが手に入ります。
Liquid Sonicのプラグインは通常版と上位版が用意されているので、細かな設定をせずにシンプルにリバーブとして使うなら通常版でも十分。
Liquid Sonic社の素晴らしさを体験できます。
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6)iZotope社「Neoverb」
メーカー | iZotope |
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リバーブタイプ | アルゴリズムリバーブ |
メインリバーブとしての適正 | ★★★★☆ |
操作性 | ★★★★★ |
相性の良いサウンド | 歌・ピアノ・生楽器 |
価格 | 国内価格 ¥34,300(税込) |
「Neoverb」はiZotope社からリリースされているリバーブの中でも比較的新しいプラグインです。
「Neoverb」の魅力は、iZotopeが誇る技術「Assistant」機能を駆使した「Reverb Assistant」を搭載していることです。
この機能は、イメージしているリバーブ感をわずか3つのステップで設定するだけで楽曲に合わせたリバーブ設定を提案してくれるというもの。
リバーブ設定に詳しくない人でもクリアなリバーブ処理が行えるのが魅力です。
- Early Reflections、Room、Plateのリバーブタイプを視覚的にブレンドできる
- サウンドスタイル、サイズ感、サウンドトーンを選択してトラックを分析させることで、Reverb AssistantがリバーブサウンドとカスタムEQ処理を提案
- 多くのリバーブプリセットが収録されている
リバーブによるミックスへの影響を最小限にするカスタムEQは特に便利です。
サウンド自体にある不要なレゾナンスを処理するプリEQ、リバーブサウンドがクリアに聴こえるように周波数を調整するリバーブ用のEQがとても重宝します。リバーブミックスが苦手な人におすすめ!
Early Reflections、Room、Plateという3つのリバーブタイプを備えているので幅広いジャンルに対応してくれます。
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7)Sonnox社「Oxford Reverb」
メーカー | Sonnox |
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リバーブタイプ | アルゴリズムリバーブ |
メインリバーブとしての適正 | ★★★★★ |
操作性 | ★★★☆☆ |
相性の良いサウンド | オールジャンル |
価格 | Native:¥42,100(税込) HD-HDX:¥70,800(税込) |
「Oxford Reverb」はSonnox社のアルゴリズムリバーブです。
Sonnoxの母体はソニーのグループ会社で、業務用ミキシングコンソール(Sony / OXF-R3開発)を開発していた「Sony Oxford」です。
2007年にソニーグループから離れ、独立した会社となりました。
Sonnoxは、最近は注目されることが少なく知名度が薄れつつあるものの、プロのエンジニアからも評判の良いメーカーです。
そんなSonnoxが開発した「Oxford Reverb」の特徴は、「高域の響きが気持ちよく伸びる」残響音です。
歪みが少なく透明度が高い残響は、原音を濁らせずにクリアな空間処理をしたい時に大活躍してくれます。
- クセが無く透明度の高い残響音
- 色付けが少ないのでイメージした空間処理がしやすい
- サウンドに馴染みやすい
- プリセットが充実している
サウンドクオリティが非常に高くオールジャンルに対応できます。
プリセットも充実しているので細かい設定が苦手な人でも安心。隠れた名作リバーブプラグインです!
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8)Zynaptiq社「ADAPTIVERB」
メーカー | Zynaptiq |
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リバーブタイプ | アルゴリズムリバーブ |
メインリバーブとしての適正 | ★★☆☆☆ |
操作性 | ★★★★☆ |
相性の良いサウンド | 音数が少ない曲、濁りの無い残響音をプラスしたい時 |
価格 | 国内価格 ¥29,700(税込) |
「ADAPTIVERB」はZynaptiq社が開発したリバーブプラグインです。
従来のリバーブで用いられる「音響空間のリフレクション(音の反射)」を使用しない音響特性により、非常にクリアな残響音が作れるのが特徴。
サウンドに含まれるノイズ成分を除去する機能や、キーボードを使用して調(スケール)を指定することで、音と調和しない成分を除去することも可能。
どこまでも澄み渡るような美しいリバーブに仕上げられます。
特にADAPTIVERBのロングリバーブはリフレクションが無いため、非常に大きなスケールの奥行きが作れます。
- 入力からノイズ成分を除去してクリアな倍音を付加できる
- サウンドに調和していない成分を除去できるハーモニック・コンター・フィルター搭載
- HCF Keyboardモードでエフェクトを特定の調に適合させられる
- ロングリバーブの残響は、他のリバーブプラグインにはないクリアさ
他のリバーブとは一線を画する残響音が特徴。
最先端の技術によるサウンドとの調和をテーマにしているので、濁りのない超ロングリバーブ空間を演出したい時に最適です。
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9)Arturia社「Rev PLATE-140」
メーカー | Arturia |
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リバーブタイプ | プレートリバーブ |
メインリバーブとしての適正 | ★★★☆☆ |
操作性 | ★★★★☆ |
相性の良いサウンド | ボーカルやドラムなどの生楽器 |
価格 | $99 |
Arturia社の「Rev PLATE-140」 は伝説的なプレートリバーブEMT-140をベースにしたプレートリバーブプラグインです。
EMT140サウンドの再現だけでなく、プレートリバーブならではの自然な明るさも魅力。
残響音を響きを楽曲に合わせて調整できる機能も搭載しているので使い勝手が良いです。
特に、真空管の歪みをプラスできる「ドライブノブ」は残響音を楽曲に馴染ませたり、サウンドの明るさを保った残響音に仕上げることもできます。
操作パラメーターもシンプルでわかりやすいので、リバーブの扱いに慣れていない人にも安心。
ボーカル、ギター、ピアノといった楽器用のリバーブを探している人におすすめです。
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10)Relab Development社「LX480 Essentials」
メーカー | Relab Development |
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リバーブタイプ | アルゴリズムリバーブ |
メインリバーブとしての適正 | ★★★☆☆ |
操作性 | ★★★★★ |
相性の良いサウンド | オールジャンル |
価格 | Essentials:$108.90 Complete:$383.90 |
Relab Development社の「LX480 Essentials」はリバーブの名機として知られる「Lexicon 480L」をモデルにしたリバーブプラグインです。
「Lexicon 480L」のプレート、アンビエンス、ホール、ルームのアルゴリズムを使用したリバーブモデルを備えているので、幅広いサウンドに対応できます。
同シリーズには上位版の「LX480 Complete」がありますが、「LX480 Essentials」はシンプルな操作でクオリティの高いLexiconリバーブを扱えるのが魅力。
細かなリバーブ設定をしたい人はLX480 Completeがおすすめですが、シンプルな操作で使えるリバーブが欲しい人はLX480 Essentialsの方がフィットするかもしれません。
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11)Soundtoys社「Little Plate」
メーカー | Soundtoys |
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リバーブタイプ | プレートリバーブ |
メインリバーブとしての適正 | ★★☆☆☆ |
操作性 | ★★★★★ |
相性の良いサウンド | 歌・生楽器 |
価格 | 国内価格 ¥12,700(税込) |
「Little Plate」はプレートリバーブの名機「EMT140」をエミュレートしたSoundtoys社のプレートリバーブプラグインです。
非常にシンプルなパラメーター構成で、操作はリバーブタイム設定とローカットフィルター、モジュレーション、ミックスノブの4つだけ。リバーブの知識不要で直感的にプレートリバーブを扱えます。
とにかくシンプルにリバーブを扱いたい人におすすめ!プリセットもベーシックなパターンからドラムやボーカル向けのものまで用意されていて使い勝手が良いですよ♪
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12)UVI社「Sparkverb」
メーカー | UVI |
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リバーブタイプ | アルゴリズムリバーブ |
メインリバーブとしての適正 | ★★★★☆ |
操作性 | ★★★★☆ |
相性の良いサウンド | オールジャンル |
価格 | 国内価格 ¥12,000(税込) |
UVI社の「Sparkverb」は最先端のアルゴリズムを用いた設計で、複数のリバーブタイプを組み合わせて残響音を調整できるのが特徴。
元々、UVI社のフラグシップシンセ「Falcon」に搭載されているリバーブをプラグイン化しているのでデジタルサウンドとの相性は抜群。
シマーリバーブのようなタイプも収録されているので、美しい空間処理や攻めた音作りもできます。
パラメーターもわかりやすく、難しい設定不要で幅広いサウンドに対応できます。
Sparkverbは低CPU負荷で動作が軽いのでマシンスペックに自信がない人でも扱いやすいです。
プリセットも充実しているのでメインリバーブとしてしっかり活躍してくれます。
- beatcloud
- Amazon
- 楽天市場
- Rock oN Line eStore
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13)sonible社「smart:reverb」
メーカー | sonible |
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リバーブタイプ | アルゴリズムリバーブ |
メインリバーブとしての適正 | ★★★☆☆ |
操作性 | ★★★★★ |
相性の良いサウンド | 歌・ピアノ・ギター・ドラム |
価格 | 国内価格 ¥18,678(税込) |
sonible社「smart:reverb」 は他のリバーブとは違い、sonible独自のAI分析技術によってサウンドに対して自動で適切なリバーブ設定を提案してくれるのが大きな特徴。
歌やピアノ、ドラム(スネアやハイハット)、鍵盤楽器などのプロファイル(プリセット)が用意されており、リバーブをかけたい楽器に合わせてプロファイルを選んでサウンドを分析するだけで、サウンドに対して適切なリバーブ設定をしてくれます。
さらに、適用したリバーブの質感の調整を「XYパッド」を使って行うので難しいパラメーターの調整が不要なのも便利。
他のリバーブのようにプリセットを選んで調整する手間を省けるため、リバーブの扱いに慣れていない人にかなり優しい設計となっています。
ナチュラルなリバーブ感を基本にされているので、リバーブのかけすぎによるミックスの濁りが起きづらいです。
ベーシックな単体楽器のリバーブ処理を時短できます。
>> 購入ページ
14)Eventide社「Blackhole」
メーカー | Eventide |
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リバーブタイプ | アルゴリズムリバーブ |
メインリバーブとしての適正 | ★☆☆☆☆ |
操作性 | ★★★☆☆ |
相性の良いサウンド | 音数が少ない曲、超ロングテールなリバーブを加えたい時 |
価格 | 国内価格 ¥25,410(税込) |
Eventide社の「Blackhole」は、同社のギター用エフェクター「Space」のプリセットとして有名だった「Blackhole」をプラグイン化したリバーブプラグインです。
名機と評価されている空間系エフェクターハードウェアを多数リリースしているEventideが開発するプラグインは、どれも「これでしか鳴らせない音」ばかり。
Blackholeは他のリバーブプラグインとは一線を画する空間処理ができます。
特に超ロングテールのリバーブサウンドが最大の特徴で、非現実な広さを表現できます。
リバーブの音自体も密度が高く、リバーブをかけたサウンド自体の存在感も強調する効果が得られます。
音数が少ない楽曲では、ピアノやドラムなどにかけるだけで雰囲気バツグン。
アンビエントやシネマティックサウンド、ドローンなサウンド作りをしたい人は持っていて損はありません。
>> 購入ページ
15)Waves社「IR-1 CONVOLUTION REVERB」
メーカー | Waves |
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リバーブタイプ | コンボリューションリバーブ |
メインリバーブとしての適正 | ★★☆☆☆ |
操作性 | ★★★☆☆ |
相性の良いサウンド・ジャンル | ストリングス・ブラスなどオーケストラサウンド、ピアノ、歌 |
価格 | IR-1 CONVOLUTION REVERB:国内価格 ¥33,000(税込) IR-L CONVOLUTION REVERB(ライト版):国内価格 ¥19,800(税込) |
「IR-1 CONVOLUTION REVERB」はWaves社のコンボリューションリバーブです。
近年、コンボリューションリバーブの種類も増えてきましたが、長くプロ・アマ問わず使われてきた定番コンボリューションのひとつ。
シドニーのオペラハウス・ニューヨークのボトムライン・日本の霧島ホールなど世界各国の有名ホール・ハードウェアの残響音など、幅広い種類のインパルスレスポンスを収録しています。
ストリングス・オーケストラはもちろん、ピアノやギター、ボーカルに自然なホールリバーブを加えたい時のファーストチョイスになってくれます。
また、好みの空間の残響音をキャプチャーして、自分だけのオリジナルな残響音を作ることもできます。
Wavesが配布している無料プリセットもあるのでIRの種類が豊富。
IR-1があれば基本的なリアルなコンボリューションリバーブに困りません。
IR-1 CONVOLUTION REVERBの他に、パラメーターの数を抑え、使いやすく調整されたライトバージョンの「IR-L CONVOLUTION REVERB」もあります。
リバーブの扱いに慣れていない人は価格も安いのでこちらもおすすめです。
コンボリューションリバーブでは、AUDIO EASE社のAltiverb 7が有名ですが、あちらは10万円以上の高額プラグインということもあり「IR-1」をピックアップしました。
Wavesはセールを開催することも多く。定価よりも大幅に安く買えるので最初のコンボリューションリバーブにおすすめです!
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上記の「Amazon・楽天市場での参考価格」よりも安く買える場合があります。各ショップリンク先で最新価格をご確認ください。
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【番外編その1】Native Instrumentsのリバーブ
シンセや音源などをリリースしている超有名メーカー「Native Instruments」はミックスプラグインも優秀。
NEVEやSSLをモデリングしたコンプなど他社に劣らないクオリティを誇っています。
Native Instrumentsのリバーブは、現代的な空間処理に適した「RAUM」、Lexiconの240と480をモデルにしたREVERB CLASSICSシリーズの「RC 24」と「RC 48」の3つがあります。
Native Instrumentsのリバーブは単体で購入もできますが、これらのリバーブは「KOMPLETEシリーズ」に付属しています。
KOMPLETEシリーズを持っているのに使ったことが無いという人も多いので是非チェックしてみてください!
RAUM
メーカー | Native Instruments |
---|---|
リバーブタイプ | アルゴリズムリバーブ |
メインリバーブとしての適正 | ★★★☆☆ |
操作性 | ★★★★☆ |
相性の良いサウンド・ジャンル | オールジャンル |
価格 |
RAUMは繊細な空間から非常に大きな空間まで作り出せるリバーブです。
「GROUNDED」「AIRY」「COSMIC」という3つのモードを備えており、ナチュラルなリバーブ・ホール・エコー・アンビエント・エフェクティブな残響音など幅広い空間処理が実現できます。
動作も軽くて音もクリア。操作も簡単なのでリバーブに詳しくなくても扱いやすいのでおすすめです。
REVERB CLASSICS
メーカー | Native Instruments |
---|---|
リバーブタイプ | アルゴリズムリバーブ |
メインリバーブとしての適正 | ★★★★☆ |
操作性 | ★★★★★ |
相性の良いサウンド・ジャンル | アコースティック楽器、ボーカル |
価格 | 国内価格 ¥13,400(税込) |
「REVERB CLASSICS」は、ハードウェアリバーブの名機Lexiconの224をモデルにした「RC 24」と480をモデルにした「RC 48」という2つのリバーブに分けられています。
この2つのリバーブプラグインは、アナログモデリング技術に定評のあるSoftube社協力のもと設計されています。
「RC 24」は名前の通りLexiconの224をモデルにしており、ルーム・スモールホール・ラージホールの3つアルゴリズムを備えています。
サウンドの質感は実機の12-bitコンバーターのサウンドなど忠実に再現。80年代、90年代を象徴するリバーブサウンドが感じられるモデルです。
「RC 48」はLexiconの480Lをテーマに、ホールとランダムホールという2つのホールリバーブアルゴリズムを備えています。
2つのホールアルゴリズムを備えているので、ナチュラルなホールリバーブだけでなく、規模の大きなホールリバーブにも対応できます。
Native Instrumentsのミックスプラグインはかなり優秀!
KOMPLETEを持っていてミックスプラグインを使ったことがない人は是非使ってみてください。
RAUMとREVERB CLASSICSがあれば幅広いサウンドに対応できますよー!
【番外編その2】Universal Audio(UAD)のリバーブ
「Universal Audio(UAD)」のプラグインは販売価格が高い上に、使用するにはUADのオーディオインターフェースやUAD DSPが必要なため導入コストがかかりますが、プラグイン自体は超一級品。
アナログモデリング系プラグインメーカーとしてはプロからも高い評価と信頼を得ており、リバーブも優秀です。
下記からは、UADで販売されているリバーブの中で人気が高いリバーブをピックアップしてご紹介します。
Lexicon 480L Digital Reverb and Effects
メーカー | Universal Audio |
---|---|
リバーブタイプ | アルゴリズムリバーブ |
メインリバーブとしての適正 | ★★★★★ |
操作性 | ★★★★★ |
相性の良いサウンド・ジャンル | オールジャンル |
価格 | $349 |
「Lexicon 480L Digital Reverb and Effects」は、製品名通りLexicon 480Lをモデルにしたリバーブです。
Lexicon 480Lは1986年にリリースされて以来、ハードウェアリバーブのトップに君臨していたスタジオスタンダードと言える名機。
UADのLexicon 480L Digital Reverb and Effectsは、Lexiconから公式に認可されている本家のお墨付きプラグインです。
数多くの有名アーティストのヒット曲で使われてきたLexicon 480Lのアルゴリズムを再現し、ナチュラルなアンビエンスから広大なスペースまで対応。
さらには、リバースやダブリング、トレモロ、コーラスサウンドも作成できるマルチエフェクトとしても使えます。
Lexicon 480Lがあればデジタルリバーブに困ることは無いでしょう。
Ocean Way Studios
メーカー | Universal Audio |
---|---|
リバーブタイプ | コンボリューションリバーブ |
メインリバーブとしての適正 | ★★★★☆ |
操作性 | ★★★★☆ |
相性の良いサウンド・ジャンル | ドラム・ストリングス、ブラス、アコースティック楽器など |
価格 | $349 |
「Ocean Way Studios」はアメリカ最大の真空管マイクのコレクションを持つ世界屈指の有名スタジオ「オーシャンウェイスタジオ」の空間特性をエミュレートして作られたリバーブ。
多くのビッグアーティストがレコーディングで使用してきたスタジオをリアルに再現しています。
「オーシャンウェイスタジオ」のスタジオA・スタジオBのルームを再現しており、通常の「REVERB」モードとオーシャンウェイでレコーディングをしているようなリバーブを再現できる「RE-MIC」モードを備えています。
さらに「EAR」「MID」「FAR」の3本のマイクが用意されているのでリバーブの距離感の調整も可能。
アンビエンス・自然なルームリバーブの質感を出せるプラグインとしてはトップクラスです。
UADを使って驚いたプラグインの一つです。
Ocean Way Studiosを導入してからは、ストリングス、ブラス、ドラム、アコースティック楽器系では必ず使っています。
生楽器・アコースティック楽器をミックスする人なら持っていて損は無いプラグインです!
EMT® 140 Classic Plate Reverberator
メーカー | Universal Audio |
---|---|
リバーブタイプ | プレートリバーブ |
メインリバーブとしての適正 | ★★★☆☆ |
操作性 | ★★★★☆ |
相性の良いサウンド・ジャンル | アコースティック楽器、ボーカル |
価格 | $199 |
EMT® 140 Classic Plate Reverberatorはプレートリバーブの元祖「EMT140」をエミュレートしたリバーブです。
こちらもEMT140を開発した「EMT International GmbH」に承認されているお墨付きプラグインです。
実機のEMTハードウェアの3つのプレートをエミュレート。残響音の調整ではステレオ幅の調整や音の揺れを調整するモジュレーションも搭載。透明感のある残響音作りや、サウンドの色付けまで行えます。
ボーカルやピアノとの相性抜群!
クリーンで柔らかな響きから、少し暗めの響きなど、これ一つで様々な表情の残響音が作れます。
UADを導入したらチェックしてほしいおすすめプレートリバーブです。
UADのリバーブリスト
製品名 | リバーブの分類 | 価格 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
Capitol Chambers | ルームリバーブ(エコーチェンバー) | $349 | ★★★★☆ |
Lexicon 480L Digital Reverb and Effects | デジタルリバーブ | $349 | ★★★★☆ |
Lexicon® 224 Digital Reverb | デジタルリバーブ | $349 | ★★★★★ |
Ocean Way Studios | ルーム・アンビエンスリバーブ | $349 | ★★★★★ |
EMT® 140 Classic Plate Reverberator | プレートリバーブ | $199 | ★★★★★ |
EMT® 250 Classic Electronic Reverb | デジタルリバーブ | $249 | ★★★★☆ |
AMS RMX16 Expanded Digital Reverb | デジタルリバーブ | $349 | ★★★★☆ |
Pure Plate Reverb | プレートリバーブ | $149 | ★★★★☆ |
AKG BX 20 Spring Reverb | スプリングリバーブ | $199 | ★★★★☆ |
DreamVerb Room Modeler | デジタルリバーブ | $149 | ★★★☆☆ |
UADのプラグインは導入コストもかかるため、「おすすめプラグイン番外編」として紹介しましたが、ボーカルやギターなどを宅録している人にはかなりおすすめです。
UADのハードウェアを購入するとUADプラグインが使えるようになり、プラグインを個別に購入できます。
今回紹介したリバーブが気になった人はUADのオーディオインターフェイスやDSPアクセラレーターもチェックしてみてください。
おすすめリバーブプラグイン一覧
本記事でおすすめした「リバーブプラグイン15選」で紹介したプラグインの他にも良質なリバーブは沢山あります。
万能タイプ以外の特徴的なリバーブも数多くリリースされており、用途に合わせてどんなリバーブがあるのかを随時チェックするのもおすすめです。
おすすめプラグイン15選に入らなかったものの、注目してほしいリバーブプラグインをリストにしました。
メーカー | プラグイン名 | リバーブタイプ | 価格 |
---|---|---|---|
Waves | TrueVerb | デジタルリバーブ | ¥16,500 |
Waves | Abbey Road Chambers | アルゴリズムリバーブ | ¥26,290 |
Waves | Abbey Road Reverb Plates | プレートリバーブ | ¥39,600 |
Waves | Manny Marroquin Reverb | デジタルリバーブ | ¥16,500 |
Valhalla DSP | Valhalla Room | デジタルリバーブ | $50 |
Valhalla DSP | Valhalla Plate | プレートリバーブ | $50 |
Nomad Factory | 80s Spaces v2 | デジタルリバーブ | ¥27,400 |
Nomad Factory | BlueVerb DRV-2080 | デジタルリバーブ | ¥17,700 |
FLUX:: | Ircam Verb v3 | デジタルリバーブ | ¥29,700 |
NUGEN Audio | Paragon | IR | ¥86,900 |
Exponential Audio | PhoenixVerb | デジタルリバーブ | 販売終了 |
Exponential Audio | R2 | デジタルリバーブ | 販売終了 |
Exponential Audio | R4 | デジタルリバーブ | 販売終了 |
Exponential Audio | NIMBUS | デジタルリバーブ | 販売終了 |
EVENTIDE | TVerb | IR | $273.90 |
EVENTIDE | SP2016 Reverb | デジタルリバーブ | $273.90 |
LiquidSonics | Lustrous Plates | プレートリバーブ | ¥27,000 |
LiquidSonics | Illusion | デジタルリバーブ | ¥33,860 |
LiquidSonics | Seventh Heaven | デジタルリバーブ | ¥40,660 |
LiquidSonics | Reverberate3 | デジタルリバーブ | ¥13,460 |
Baby Audio | Crystalline | デジタルリバーブ | $108.90 |
AudioThing | Fog Convolver 2 | IR | $75.90 |
MeldaProduction | MConvolutionMB | IR | $59.40 |
HOFA-Plugins | HOFA IQ-Series Reverb V2 | IR | € 249.90 |
denise | Perfect Plate XL | プレートリバーブ | $59 |
AUDIO EASE | Altiverb 7 XL | IR | ¥114,800 |
Lexicon | Lexicon LXP | デジタルリバーブ | ¥82,800 |
Softube | TSAR-1 Reverb | デジタルリバーブ | ¥27,360 |
Softube | Spring Reverb | スプリングリバーブ | ¥12,240 |
Softube | Wasted Space | デジタルリバーブ | ¥7,490 |
Polyverse | Comet | デジタルリバーブ | $163.90 |
Cherry Audio | Galactic Reverb | デジタルリバーブ | $31.90 |
Acon Digital | Verberate 2 | デジタルリバーブ | $99.90 |
Apogee | Clearmountain’s Spaces | デジタルリバーブ | ¥7,700 |
Audified | Linda IronVerb | デジタルリバーブ | $99 |
AUDIO DAMAGE | ADVERB 2 | プレートリバーブ | ¥7,500 |
Black Rooster Audio | RO-140 | プレートリバーブ | $29 |
Boz Digital Labs | Recoil | スプリングリバーブ | $99 |
Cableguys | ReverbShaper | デジタルリバーブ | $39 |
D16 Group | Toraverb 2 | デジタルリバーブ | ¥12,210 |
D16 Group | SPACEREK | デジタルリバーブ | ¥13,981 |
Dear Reality | EXOVERB | IR | ¥14,400 |
INSPIRED ACOUSTICS | INSPIRATA | IR | ¥43,740 |
Kilohearts | Convolver | IR | ¥5,730 |
Klevgrand | Kleverb | デジタルリバーブ | ¥10,184 |
McDSP | REVOLVER NATIVE | デジタルリバーブ | ¥39,710 |
Minimal Audio | Swarm Reverb | デジタルリバーブ | $49 |
PLUGIN ALLIANCE | UNFILTERED AUDIO TAILS | デジタルリバーブ | ¥7,800 |
Rob Papen | RevSane | デジタルリバーブ | ¥6,600 |
Soundtoys | SuperPlate | プレートリバーブ | ¥24,400 |
UJAM | UFX REVERB | デジタルリバーブ | ¥11,300 |
United Plugins | Hyperspace | デジタルリバーブ | € 129 |
W.A. Production | KSHMR Reverb | デジタルリバーブ | $49.99 |
※スマホでの閲覧では右にスクロールできます。
※日本円価格は外国為替レートの影響で変動する場合があります。
おすすめのリバーブプラグインまとめ
リバーブは、サウンドを自然に聴かせたり、楽曲全体の空気感をまとめるなど、作曲やミックスで欠かせないエフェクトの一つです。
使うリバーブによっては、ジャンルや時代感にまで影響を与えることができます。
DAWに標準装備されているリバーブに加え、自分好みのリバーブプラグインを見つけたい人、リバーブのバリエーションを増やしたい人は、今回紹介したリバーブプラグインを是非実際に使ってみて欲しいです。
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