SONIBLE「prime:vocal」は、ノイズ処理・反響音の抑制、ボーカルの品質を向上させられるインテリジェントなボーカルエンハンサープラグインです。
自宅の部屋で収録したボーカルやナレーション、スマホで録音したボーカルファイルに含まれるノイズや部屋鳴りを除去し、聞きやすいボーカルトラックに仕上げられるのが大きな特徴。
ラフな録音条件で収録したボーカルの音質向上を実現し、デモを制作する際はもちろん、本格的なボーカルミックス作業を効率化できる便利なプラグインとなっています。
SONIBLEのプラグインならではの使いやすさを持ちながら、ソフト内でオートメーションを描画できるなど細かな処理も実現。
非常に使いやすいプラグインなので是非チェックしてみてください。
「prime:vocal」と同様の効果が得られるプラグインは他にもありますが、使ってみるととにかく処理工程がシンプルでボーカルトラックの下処理が非常に楽に感じられました。
シンプルでありながら各項目を細かく設定できることや、各処理ごとにSOLO/DIFFモニタリングできるなど本格的なボーカル処理が可能。とにかく作業効率を上げたい方には特におすすめしたいソフトです。
prime:vocalのセール情報
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prime:vocal
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prime:vocalの特徴
- AI技術によるボーカルに特化したノイズサプレッサー&エンハンサー
- 簡単な操作でボーカルのクリーンアップ/ノイズ除去が可能
- スペクトルバランスとダイナミクスの調整が可能
- ラフに録音されたボーカルデータを少ない手順で品質を向上できる
- オーディオ内に含まれる部屋鳴りを除去
- エアコンの音など電気的/機械的なノイズ音の除去
- スマートフォンで録音されたオーディオファイルの品質向上も可能
- 屋外や移動中に録音した音声ファイルの品質も向上できる
- 「サ」行の音を抑制するディエッシングが可能
- 「パ行」などの過度な破裂音の簡単な除去が可能
- ミックスしやすい品質に押し上げるスペクトルプロファイル
- ボーカルミックスにおけるミックス作業効率化に貢献
「prime:vocal」はトラックにインサートして使用するのではなく、スタンドアローン(独立して起動)のソフトとして使用するか、DAW上でARAバージョン(現在はBeta版ですが問題なく使用できます)のいずれかで使用するソフトです。
スタンドアローンでの使用では、オーディオファイルを「prime:vocal」で処理した後にエクスポートし、DAWに読み込む形です。
ARAでは、DAW上で操作・処理できるので一般的なプラグインと同様の感覚で使用できます。
ノイズ除去、ディエッシング、ボーカルの強化を素早く実現
「prime:vocal」の最大の魅力は、ボーカルに特化しているソフトであるため、「prime:vocal」だけでボーカルの下処理を完了させられることです。
「prime:vocal」での処理後は、楽曲にフィットするリバーブやコンプなどを適用しミックスを仕上げていく、という流れです。
ボーカルのクリーンアップの作業を大幅に短縮できるので、使ってみると「とにかく楽だな」と実感できるはずです。
「prime:vocal」に搭載されている主要機能は主に5つ。
録音状態が良くないボーカルファイルに必要な処理を素早く適用できます。
Noise Reduction
「Noise Reduction」は、声や会話以外の成分や干渉する成分を信号内から除去できるノイズ低減モジュールです。
ファンノイズやエアコンのノイズ、電気ハムなどの静的なバックグラウンドノイズを始め、ドアを閉める音やマイクタッチ音、車の騒音や足音などの短いノイズの除去も可能。
ノブを右に回すと適用量が増え、ノイズを除去する度合いが高まります。
強度を増やし過ぎると、消したくない周波数帯も削られる場合があるので、ノブの右上にあるミキサーのマークをクリックすると、上部にウインドウが表示され、3つの周波数帯に分割して処理度合いを調整できます。
縦のスライダーを移動すれば、周波数帯域の移動も可能です。
「Noise Reduction」は、自宅の部屋で録音した音声に含まれるノイズや街のノイズなどを消したいときなど、ノブを回すだけで処理できる手軽さが非常に魅力。
他のプラグインと比較しても、声の成分を壊すことなくノイズを取り払ってくれる優秀さを感じました。
また、音声ファイルの場所ごとに処理の度合いを変えられるオートメーションも設定できるので、柔軟に使えることも魅力です。
Room Reduction
「Room Reduction」は、自宅の部屋などで録音した際に収録されてしまう「部屋の壁や床から反射する音や残響音」を抑制することができます。
最適なボーカル録音環境ではないベッドルームやリビングルーム、リハーサルルームなどで収録した音を聞きやすい状態に処理できます。録音環境に自信がない方は是非試してみてください。
非常に広い場所で録音した音声や教会での残響など、長い残響が含まれているオーティオファイルに対して強く適用するとアーティファクトが発生する場合があるので、部屋など小中規模の部屋で録音したオーディオに対して適している印象です。
このモジュールでも、周波数帯域の調整とオートメーションが利用できます。
Vocal Clean-up
「Vocal Clean-up」は、ボーカルやスピーチ音声に含まれている過度な歯擦音や破裂音などを処理できます。
ノブを右に回すと検出と処理の度合いを高め、素早くディエッシングできます。
ミキサーマークをクリックすると強度が選択できるウインドウが開きます。
- De-Essing:「s」「z」「sh」の音を処理する度合いを選択
- De-Plosive:「p」「t」「k」などの破裂音の種類と性質の両方を検出し、処理する度合いを選択
声以外のノイズの処理だけでなく、音声自体に含まれるノイズを処理できることも「prime:vocal」の魅力だと感じます。
ディエッサーとしての精度も良いと感じましたが、お気に入りのディエッサーが他にある場合は、このモジュールはOFFにしてトラックに別のディエッサーをインサートして使用しても良いと思います。
Spectral Balance
「Spectral Balance」は、ボーカル信号のバランスを取り、スペクトルの問題やトーンの変化を取り除くことでクリーンかつ存在感のあるサウンドへと導くモジュールです。
これは、収録したボーカルのトーンがくもった印象であったり、音抜けの悪い印象のボーカルなど、美しいミックスに仕上げるには物足りないボーカルデータを調整できるというような機能です。
ミキサーボタンを押すとオーディオのタイプに合わせたプロファイルが選択できます。
- Vocal low:ピッチが低いボーカル用
- Vocal High:ピッチが低いボーカル用
- Speech Low:ピッチが低いスピーチ音声用
- Speech High:ピッチが高いスピーチ音声用
また、Colour(カラーパラメータ)では、希望する音色の特性を選択できます。
- Warm:中音域を強調し、ボーカルやスピーチに心地よい暖かさが加えられます。高音域がわずかに柔らかくなり、耳障りな成分が抑制されます。
- Neutral:周波数スペクトル全体に渡ってバランスのとれたサウンドが維持され、自然で色付けのないサウンドにしたいときにおすすめ
- Bright:高音と中高音を強調し、空気感と輝きを感じる要素が加わります。存在感や明瞭さと鮮明さを加えたいときにおすすめ
Dynamics
「Dynamics」は、レベルライディングとコンプレッションを組み合わせ、バランスのとれたダイナミックレンジに調整できるモジュールです。箇所によって上下するボーカルの音量感・レベルを一定に保ち、不要なレベル変動の修正ができます。
ミキサーボタンをクリックすると「Level Riding」と「Compression」が選択できるウインドウが表示されます。
「Level Riding」は、オーディオファイル全体に渡って音量を一定に保つために自動的に増幅・減衰させる設定項目です。
- Soft:レベルを穏やかに調整し、変化を最小限に抑えます。効果がわずかなため、微妙に強調したいときに向いています
- Medium:レベルの統一を中程度の強度で実行します。Softでは足りない場合に選択するのがおすすめ
- Strong:レベルを大幅に調整します。レベルの上下が激しい音声や強度の強いレベル統一を行いたいときにおすすめ
「Compression」は、一般的なコンプレッサーと同様、ダイナミックレンジの縮小ができます。高すぎるピークや小さすぎる箇所を均一に聞こえるように処理。
コンプレッションによるレベルの変化は自動で補正してくれます。
- Soft:軽めのコンプレッションが適用され、ピークと谷の箇所をわずかに制御したいときにおすすめ
- Medium:中程度のコンプレッションが適用されます。Softよりもダイナミックレンジのバランスが整えたいときはこちらがおすすめ
- Strong:強いコンプレッションを適用し、ダイナミックレンジを大幅に削減できます。ダイナミックバリエーションの広い音声への適用や、強く均一化したいときにおすすめ
以上が主要となる5つのモジュールの役割です。
Automation機能が超便利
各モジュールは、オートメーションによってオーディオの箇所ごとに適切な処理を適用できます。
モジュールごとに個別にオートメーションを設定できるため、DAWでオートメーションさせるよりも管理しやすく使いやすいです。
オートメーションカーブが描きやすいのでストレスがないのも評価ポイントでした。
各モジュールのオートメーションを1つの画面内で表示できる視認性の良さも魅力です。
prime:vocalはインサートでは使えない・ARAかスタンドアローンで使う
前述しましたが「prime:vocal」は、スタンドアローン及び、ARAで使用するプラグインです。
オーディオトラックに「prime:vocal」をインサートしても動作しません。
インサートした場合は、エラーを示す下記の画面が表示されます。
【表示内容】
prime:vocal は、互換性のある DAW で ARA 対応プラグインとしてのみ動作するように設計されています。
サポートされていない標準の VST3/AU プラグインとしてロードしたようです。
prime:vocalは、インストールした「prime:vocal」自体をスタンドアローンで起動するか、DAW上でARAソフトとして起動して使用します。
例えばCUBASEでの使用では、適用するトラックのARAエクステンションの欄から「prime:vocal」を選択することで使用できます。
トラック上のオーディオファイルをダブルクリックすることで「prime:vocal」が操作できるようになります。
仕様・プラグイン動作条件
【PC】min. Windows 10 (64 bit)
【MAC】PC min. Windows 10 (64 bit) Mac MacOS 11+
CPU:Intel Core (i5)以上, Apple Silicon(ネイティブ対応)
Formats:スタンドアローン, ARA VST3 (Beta), ARA AU (Beta)
prime:vocalのレビューまとめ
「prime:vocal」に搭載されている機能は、RX11やClarity Vx DeReverbなど実現してくれるプラグインは他にも多くあります。
ですが、「prime:vocal」はボーカルの処理に特化しているということもあり、ボーカルミックスの下処理に非常に適した印象を持ちました。
一部の他製品でノイズ処理や反響音の除去を行うと、ボーカルの失いたくない大事な成分まで削られてしまい、結果的に良いミックスに仕上げられない、ということも少なくありません。
一方、「prime:vocal」はノブを回すだけでボーカルの声質を残しながらもノイズや反響音を抑えられるのでとても楽です。
そもそも録音状況を整えて最適な環境で録音するのが重要なのは間違いないですが、それが叶わない環境で録音している場合でも一定の品質に押し上げてくれるので非常に便利です。
実際に使ってみて感じたことの一つとして、鼻歌をスマホで録音し、DAWに読み込んだ後に「prime:vocal」で処理したボーカルトラックをそのままデモ用のメロディとして使えるくらいのクオリティに処理できことは驚きでした。
ノイズ処理・反響音処理に加え、ボーカルの品質を1つのプラグインで素早く向上させたいときには特におすすめ。
いくつものプラグインを重ねて使ってもボーカルの処理に満足いかないという方は是非一度試してみてください。
- ノイズ処理、反響音の抑制からレベルの統一など一括で行えるのでラク
- 聞き映えの良いボーカルに素早く処理したいときに便利
- 他の製品よりも直感的に使用でき使いやすい
- ノイズ処理・反響音処理の精度が高い
- 現在のところ、ARA対応していないDAWではスタンドアローンでしか使えない
取り扱いショップ・購入ページ
いずれかのSONIBLE製品を所有している場合は、クロスグレード版が利用できます。
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※セールは2025年1月20日まで
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