Techivation「M-Puncher 2」はピークレベルを維持したままサウンドに音楽的なパンチ感を加えられるトランジェントシェイパープラグインです。
オーディオのアタックとサステインを細かく調整でき、ピークレベルの変動を気にせず意図したアタック感を調整できるのが特徴。
一般的なトランジェントシェイパーでは、意図しないピークレベルの上昇を発生させてしまうことでミックスバランスを崩してしまうこともありますが「M-Puncher 2」ではこの問題を回避することが可能です。
また、新機能のThump-Presenceスライダーではトランジェントに低域の重みと高域のブライトさを加えることが可能。
リニアフェイズフィルターによって位相の問題を発生させないことも「M-Puncher 2」の魅力です。
M-Puncher 2のセール情報
●M-Puncher 2 Intro Sale
【開催ショップ】Techivation
【セール期間】2025年10月13日~10月24日まで
M-Puncher 2
【価格】$129 (19,667円) → 65%オフ $45 (約6,860円)
>> セールページへ
※M-Puncher Mk1の所有者は25ドル、他のTechivation製品ユーザーの場合は35ドルでそれぞれ購入可能です。マイページ内のSpecial Offersのページから購入できます。
Full Accessユーザーは無料付与されるのでマイページからダウンロードが可能です。
※為替変動の影響により、掲載時の日本円価格と異なる場合があります。最新の価格はセールページでご確認ください。
M-Puncher 2の特徴
- ピークレベルを上げずにアタックを強調できるトランジェントシェイパープラグイン
- 適用したトラックのオーディオを分析し、音楽的かつダイナミックな設定を提案してくれるMix Assistant機能を搭載
- エンジンが再設計され、ダイナミックトランジェントサチュレーションと新たなコンテキストアウェアコンタリングシステムによって音楽的なアタックを強調
- ドラムやパーカッションを始め、ボーカル、ギター、ピアノ、フルミックスにも使用可能
- ピークブーストコントロールでピークの上昇量を設定して使用することも可能
- 新機能「Thump-Presence」でトランジェントに低域の重みまたは高域の輝きを加えることが可能
- 位相問題を発生させないリニアフェーズフィルターを搭載


「M-Puncher 2」の最大の魅力は、記事冒頭でも触れた「ピークレベルを保ちながらアタックとサステインを調整できる」という点です。
ダイナミックトランジェントサチュレーションとコンテキストアウェアコンタリングシステムにより、アタック音を音楽的に強調することが可能。
一般的なトランジェントシェイパーはゲイン加算によってトランジェントを増幅させるものが多いですが、ヘッドルームの保持面やリミッターの安定的な動作に向かないものもあります。
「M-Puncher 2」はダイナミックトランジェントサチュレーションによってアタックの倍音成分を増強、さらにコンテキストアウェアコンタリングシステムによってトランジェントの前後でオーディオの輪郭を再形成させアタックを強調。
これらの働きでピークレベルに影響を与えずにトランジェントコントロールを実現しているのが「M-Puncher 2」です。
3種類のエンベロープスタイルから選択可能


「M-Puncher 2」には、信号のアタック部分に適用されるブースト/カットの量を調整する主要パラメーター「Punch」があり、Punchの値を上げるとパーカッシブな要素のインパクトが強調され、値を下げると柔らかい印象になります。
このPunchコントロールでアタックを調整する際には、3種類のエンベロープスタイルから選択して適用することが可能です。
- Tight:最も速いPunchレスポンスで、ブースト時には短く歯切れの良いアタックを実現
- Normal:中程度のPunchinessレスポンスでPunchブースト時にパンチの効いたアタックと開放感のバランスを保持
- Loose:より遅いPunchinessレスポンスでPunchブースト時により長く開放感のあるアタックを適用
Mix Assistant機能


適用するトラックのサウンドを再生しながら、GUI中央にある「Mix Assistant」を押すとオーディオの内容を分析し、トラックに適した設定値を提案してくれます。「Mix Assistant」のボタンをクリックすると分析が始まります▽


音楽的なサウンドに仕上げるための設定値が数秒で提案され、自動的に反映。前項で触れた「Punchスタイル」もオーディオ分析によって自動的に選択されます。
使い方をマスターしていない段階でも完成度の高いサウンドへと導いてくれることも「M-Puncher 2」の魅力。
「M-Puncher 2」は主にドラムやパーカッションの処理に特に重宝されるかと思いますが、ボーカルやギター、ピアノ、フルミックスなどあらゆる素材に対して使用できます。
19種類のプリセットが収録


「M-Puncher 2」は、Mix Assistant機能を使えばどんな素材に対しても適切な設定値を提案してくれますが、デザインされた19種類のプリセットもあらかじめ用意されています。
ドラム、パーカッションを始め、ボーカルや鍵盤楽器、マスターチャンネル用のプリセットも収録されています。
- Bold Drums
- Mix Loudener
- Crazy Tight Drums
- Perc Softener
- Drum Buss Punch
- Phatter Drums
- Drum Weight+
- Punch Killer
- Drums Presence
- Snappy Keys
- Heavy Kicks
- Snappy
- Low-End Boost
- Vocal Presence
- Mastering Punch
- Vocal Punch
- Mastering Softener
- Widener
- Mastering Widener
トランジェントゲインシェイピング機能


「M-Puncher 2」で新たに搭載された「Peak Boost」では、いわゆるクラシックなトランジェントシェイパーの様にゲインエンベロープでアタックを増幅させ、サウンドを強調させることも可能です。
これはPeak Boostの値が0dB以上に設定されている場合にのみ有効になります。
Thump-Presence機能で素早くトーン調整が可能


「M-Puncher 2」で新たに追加されたThump-Presenceスライダーでは、トランジェントに低域の重みまたは高域の輝きを加えることが可能です。
オーディオのアタック部分にベースまたはプレゼンスをブーストさせ、元音のトーンバランスを維持しながら低域のインパクト&高域の輝きを強調することができます。
0.0%の状態ではアタックの音色は変化せず、スライダーをThump(低域)またはPresence(高音域・明瞭さ)の方向にそれぞれ動かすとアタックの音色バランスが変化します。また、信号の残りの部分には影響がないことも特徴です。
Thump-Presenceコントロールはリニアフェイズフィルターを使用することで位相キャンセルの問題を回避し、トランジェントのクリーンなトーンシェイピングを実現していることもポイントです。
Sharpnessでレスポンスの調整が可能


新たに追加されたSharpnessコントロールパラメーターでは、トランジェントシェイピングの特性(パンチの効き具合)を細かく調整できます。
数値を上げるとパーカッシブなサウンドに適したシャープなレスポンスが得られ、数値を下げるとサステイン系の楽器に適した穏やかでオープンなシェイピングを適用できます。
このパラメーターは「Punch」の調整でアタックに適用されたゲインの「リリースの加減」と「ダイナミックトランジェントサチュレーションの強度」に影響を与えるものとなっています。
GUIコントロールセクションの概要


まとめ
「M-Puncher 2」は、まさに開発メーカーが主張する通り、ピークレベルを上げることなくパンチ感を加えられるのが魅力です。
従来のトランジェントシェイパーの多くはパンチ感を強めるとピークレベルも上がってしまうことも多く、バスやマスターでのリミッティングに大きな影響があります。特にミックス終盤でキックやドラムのトランジェントを調整したいという場合、ピークレベルの変化によってミックスを全体的に調整する必要が出てくることも少なくありません。(ミックス終盤での大規模調整をしないように計画的に進めるべきですが…)
ヘッドルームを確保しつつ、アタック感を調整したい。というときには非常に便利で、スネアやキック、ドラム全体、パーカッションなどの打楽器はもちろん、他の楽器への適用もOK。
適用後の音の変化を視覚的に把握しやすいので、細部に渡るトランジェント調整には特におすすめ。
手持ちのトランジェントシェイパーと比べてみると多くの利便性を感じられるはずなので、まずは是非デモ版を試してみてください▽
製品ラインナップ
- M-Puncher 2単体(定価$129)
- M-Bundle(10製品バンドル:定価$1025)
- Full Bundle(20製品バンドル:定価$2120)
- Full Access(今後発売する全製品も付与:定価$2999)
仕様・プラグイン動作条件
Windows
7 and up as 64-bit VST and VST3, and 64-bit AAX (PT11 and up)
Mac OS
10.15 (Catalina) and higher as VST, VST3, AU, and AAX. Intel processors and Apple Silicon Chips.
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