「VocAlign」はメインのボーカルパートとダブリングやハモリ、コーラスパートの発音タイミングやピッチを自動で調整してくれるSynchro Arts社のボーカル編集プラグインです。
現代のボーカルパートのエディットではピッチ補正だけでなく、メインボーカルとダブリングやハモリのタイミングを合わせて聴きやすく調整を行うオーディオアライメントの処理がスタンダードとなっており、多くのミックス現場で行われています。
「VocAlign」があれば、1トラックずつ時間をかけて編集していた複数のボーカル・ダブルトラックのタイミングやピッチ補正をまとめて自動調整することができます。
- 簡単操作で2つ以上のボーカルトラックのタイミングとピッチ調整ができる
- ボーカルだけでなく楽器トラックのタイミング補正にも対応
- 補正用プリセット有り
- Revoice Pro(最上位グレード)と同様の調整アルゴリズムを搭載
- 視認性の良い操作画面
VocAlignのセール情報
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VocAlignの特徴
VocALignシリーズは、ミックス時にボーカルトラックのタイミングを調整して同期させるAudio Alignment処理を自動で行ってくれるツールです。
同社の最上位のボーカル編集ツールである「Revoice Pro」の最新テクノロジーを用いて、プラグインベースでオーディオのタイミング調整とピッチ補正をサポートしてくれます。
オーディオアライメントは複数のトラックの発声のタイミングを一致させる処理です。
複数のトラックで構成されるボーカルのタイミングを調整したり、ダブリングを行ったサウンドをまとめる際のコンプ処理などでエフェクトのかかりを整える、マルチマイクによって収録されたオーディオの位相の調整などで使用されるのが一般的で、オーディオアライメントをサポートするツールは音楽制作やミックスの場面では広く使用されています。
ボーカルエディットはメインボーカルの処理にも時間を要する上に、複数のダブリングやハーモニーを聴きやすくタイトなタイミングに仕上げるとなると作業量も多く時間を要しますが、VocAlignを使うことで複数のボーカルトラックを短時間で調整することができます。
VocALignはガイドとなるメインのトラックと調整したいトラックを読み込むことで2つ以上のトラックをまとめてタイミング調整できるので、同時に処理したいトラックが多くなるほど活躍の場面が増えてきます。
ボーカルトラックだけでなく、ギターなどの楽器のタイミング調整にも使用可能です。
オーディオデモ
主な機能・特徴
- 高度なタイミング&ピッチ調整プラグイン
- 自動タイムアライメント
- SmartAlign(スマート・アライン)
- 2つ以上の信号のタイミングとピッチを即座に一致
- ボーカル、楽器、音響効果に最適
- Revoice Pro 調整アルゴリズムが含まれています
プリセットで最適なタイミング&ピッチ修正 - タイトネス・コントロールによるタイミング補正
- マッチピッチセクション
- ピッチ情報を用いたタイミング補正
- 自動ピッチ補正
- フォルマント・ピッチシフト
- シンクポイントの設定
- 60 以上の位置合わせプリセット
- 強化された波形とピッチ表示
- 完全にサイズ変更可能な GUI ウィンドウ
- 高度な編集パネルと基本的な編集パネル
- 同期ポイントと保護領域
- ARA (Audio Random Access)に対応
ARA2(Audio Random Access)に対応
DAWとプラグインの間でより自由度の高いデータのやり取りを可能にする規格で、プラグイン側からDAWの任意の位置にあるオーディオ信号へのアクセスを可能にするAudio Random Access(ARA2)に対応しています。
VocAlign UltraのAU 、VST3 ARA バージョンを使用することで、エディットを行うオーディオファイルの読み込みがスムーズになり、複数のトラックのキャプチャがスムーズに行えるため、大規模なボーカルプロダクトでのエディットでも活躍してくれます。
Studio One /Cakewalk / BandLab /ACID / Samplitude Pro / Sequoia / Sound Forge Pro
Waveform Tracktion / Logic Pro X / Reaper/ Cubase / Nuendo » ARA2 Plugin/ Pro Toolsなど
複数のボーカルトラックを素早くタイミング調整
搭載されているSmartAlign機能を使うことで、ガイドとなるメインボーカルのトラックをガイドとし、タイミングを調整したいハーモニーやダブリングのトラックのタイミングを補正できます。
各トラックを読み込んで解析させ、タイミングのクオンタイズの強度調整することで任意の強度による調整が可能。
ピッタリ合わせるだけでなく、程良くズラして自然なハーモニーとして調整するといった編集ができます。
VocAlignを使ったマルチトラックボーカルの一括処理
ピッチ補正機能
VocAlign Proではダブルトラックのピッチ補正もSmartPitch機能を使うことで簡単に行なえます。
ピッチ調整を行う際にはアルゴリズムを選択することで、ピッチを一致させるだけでなく、オクターブのハモリパートの調整などが可能。
ピッチ補正のワークフロー動画
他にもフォルマントシフト機能も用意されており、素材の声色を男性的もしくは女性的な声色へと変化させることができます。
SmartAlign(スマート・アライン)機能
SmartAlignは、ガイドトラックの代わりにダブトラックのルームトーンを利用して、ダブに対してガイドのどの部分のタイミングが対応するのかを決定することができる新技術です。
ボーカルアレンジ全体を扱うことができ、SmartAlignがガイドトラックのどの部分にダブを合わせるべきかを自動で計算してくれるので、面倒な編集をせずにボーカルトラックの調整ができます。
プリセットで最適なタイミング&ピッチ修正
VocAlignにはトラックのタイミングとピッチをより最適化してくれるプリセットが60個ほど用意されています。
また、自分で調節した独自のプリセットを保存して、後で再度使用することも可能です。
最新のオーディオアライメント技術
VocAlignには、数々の賞を受賞したフラッグシップソフトウェアRevoice Proの最新のアライメント技術が備わっています。
これにより、長く複雑なボーカル・セクションのアライメントを素早く調整できます。
波形・ピッチ表示の強化
VocAlignには 2 つの新しいディスプレイが追加されており、1つ目は波形表示で、DAW上でオーディオがどのように表示されるかを表示します。
もう一つは、信号のピッチ・トレースを表示する新しい表示で、処理前と処理後の信号の違いを簡単に確認することができます。
サイズ変更可能なGUIウィンドウ
VocAlignはGUIのサイズ変更が可能。任意のサイズで編集ができます。
シンクポイントと保護エリア
複雑なアライメントを行う際にスムーズな作業を行うためのシンクポイントと保護エリアの選択ができます。
シンクポイントは、ガイドトラックやダブトラック上でユーザーが定義するターゲットポイントで、VocALignが処理時に同期を保ちます。
保護エリアは、VocAlignに処理させたくないダブルやハーモニーの部分を選択できます。
各DAWでの使用方法
【Pro Tools】
【Logic Pro】
【Studio One】
【Ableton Live】
VocAlignシリーズのラインナップ
Synchro ArtsのVocAlignシリーズには2つのグレードが用意されています。
VocAlign 6 Standard(エントリー版)
「VocAlign 6 Standard」は基本的なタイミング調整ができるエントリー版的なエディションです。
複数のトラックのアライメント開始・終了位置を自動で把握して補正するSmartAlign機能など、歌のリズム、タイミングの補正が可能です。
VocAlign 6 Pro(上位版)
「VocAlign Pro」は、Revoice Proの最新テクノロジーとVocAlignスタイルのプラグインをベースとしたワークフローを組み合わせた上位版です。
ピッチとタイミングの自動修正がメインの機能となり、複数のボーカルや楽器などのトラックのタイミングやピッチを一致させることができます。
ボーカルのタイミング/ピッチ補正に加え、フォルマントシフトやトランスポーズなどの機能も使用できます。
Revoice Pro 5(最上位版)
Revoice ProはVocALignの機能を含むSynchro Artsのボーカル処理の総合ソフトウェアです。
スタンドアロンでも動作可能で、ピッチ補正、タイミング補正に加えて歯擦音処理、ビブラート編集、ダブルトラックの生成などにも対応。ガイドのピッチやビブラート、抑揚に加え、ラウドネスも反映させることができます。
ピッチ補正ソフトの代表でもあるCelemony社のMelodyne 5 最上位版「STUDIO」と共通する部分もあります。
単一トラックのボーカル編集をするならMelodyne 5も優秀ですが、プロダクト全体のボーカル処理をスムーズに進める場合、Revoice Pro 5が非常に便利です。
- プラグインブティック
- 楽天市場
- プラグインフォックス
上記の「Amazon・楽天市場での参考価格」よりも安く買える場合があります。各ショップリンク先で最新価格をご確認ください。
エディション別の機能比較表
機能 | VocAlign Standard | VocAlign Pro |
---|---|---|
Match Timing | ○ | ○ |
Align multiple tracks | ○ | ○ |
SmartAlign | ○ | ○ |
Tightness Control | ○ | ○ |
Improved UI | ○ | ○ |
Pro Tools ARA compatibility | ○ | ○ |
Arm Capture All | ○ | ○ |
Undo / Redo | ○ | ○ |
Process Groups | – | ○ |
SmartPitch | – | ○ |
Improved Sync Points | – | ○ |
Match Pitch | – | ○ |
Formant Shift | – | ○ |
Transpose | – | ○ |
Protected Areas | – | ○ |
SynchroLink enabled (connection with RePitch Standard) | – | ○ |
トライアル版のダウンロード
VocALignはそれぞれ14日間使用可能なトライアルバージョンが用意されています。
実際に自分のプロジェクトで使用することで、どのグレードが良いか試しながら検討できます。
仕様・システム条件
【Mac】
- macOS 10.8以降(macOS 12 Monterey対応)
- Apple社製シリコンM1プロセッサネイティブ対応
- Logic Pro Xに関する注意:Appleシリコンを搭載したマシンでLogic Pro Xを使用している場合、Audio Unitsプラグインとしてリアルタイムモードでのみ動作します。 ARAバージョンのAudio Unitsプラグインを使用したい場合には、Logic Pro XをRosettaモードで実行する必要があります。
【Windows】
- Windows 10
【共通】
- プラグイン形式:Audio Suite、AAX、Audio Unit、VST3
- ARA サポート
- オーディオ ファイル形式: ホスト エディターでサポートされている形式
- 64-bit
【インストール・アクティベーション】
iLOK(無料)による認証が必要です。
※システム条件は掲載当時の内容となります。最新の対応状況の情報については販売ページ、メーカーページでご確認ください。
販売ショップ・購入ページ
「VocAlign Ultra」は手動での編集に時間がかかるオーディオアライメントを素早く、しかも簡単に行うことができる便利なボーカル編集プラグインです。
また、ダブルトラックのタイミングを合わせつつ、ピッチも同時にメインボーカルを参照して自動補正することができるので、今まで別のプラグインを使って1音1音エディットしていた処理の負担が軽減できます。
ボーカル数が多いセッションのエディットを行う場合や、更に多彩なボーカルエディットを行うには、機能が充実している最上位版のRevoice Pro 5の方がおすすめですが、ダブリングのタイミング合わせとピッチ補正を素早く終わらせることが主な目的であれば「VocAlign」でOK。VocAlignだけでも十分心強い味方になってくれます。
ボーカルエディットを時短しつつ、聴きやすく仕上げるのに便利なプラグインです。
トライアル版も用意されているのでチェックしてみてください▽
ボーカルエディット・ピッチ補正に役立つプラグインはこちらでも紹介しています。