ANTARESのAuto-Tuneは、ピッチ補正プラグインの代表格。
ボーカルなどの録音したオーディオデータ内の「設定したキー」から外れた音程をスケール内の音程に調整してくれるプラグインです。
HIPHOPなどで多く聞かれるケロケロボイス的なロボットボイスは、まさにこのオートチューンの自動補正によるものです。
「Auto-Tune」には複数のエディションがあり、搭載している機能や価格が異なる下記の4つに分かれています。
Auto-Tuneの機能をフルで使用するなら最上位版の「Auto-Tune Pro X」となりますが、ピッチ補正ソフトを初めて使う方や、Auto-Tuneの機能を試してみたいという方はエントリーモデルの「Auto-Tune Access」や「Auto-Tune EFX+」でも問題ありません。
【セール期間】2023年3月12日~4月10日(日本時間4月11日夕方まで)
【開催ショップ】プラグインブティック・プラグインフォックス
・「Auto-Tune EFX+」&「1 Year of Auto-Tune Unlimited FREE」
「Auto-Tune EFX+」に加え、その他のAntaresプラグインが1年間使える「AutoTune Unlimited」が付属したバージョン。
【価格】通常33,473円(税込) → 43%オフ 18,847円(税込)
・Antares Auto-Tune EFX+
「Auto-Tune EFX+」のみの単体セール
【価格】通常$199(26,648円 税込) → 43%オフ $129(17,300円 税込)
>> プラグインフォックス セールページへ
※為替の影響で価格が若干変動しますのでご了承下さい。
【各バージョン 現在最安のショップ】
●Auto-Tune Access
【ショップ】プラグインフォックス
【価格】$49(約6,600円 税込)
>> セールページ
●Auto-Tune EFX+
【ショップ】プラグインフォックス(セール開催中!2023年4月10日まで)
【価格】$129(約17,300円 税込)
>> セールページ
●Auto-Tune Artist
【ショップ】プラグインフォックス
【価格】$349(約47,000円 税込)
>> セールページ
●Auto-Tune Pro X
【ショップ】プラグインフォックス
【価格】通常$459(約60,836円 税込)
>> セールページ
※為替の影響で価格が若干変動しますのでご了承下さい。
Auto-Tuneシリーズラインナップ
冒頭で触れたように、Auto-Tuneのエディション(グレード)は全部で4種類あります。
- Auto-Tune Access
- Auto-Tune EFX+
- Auto-Tune Artist
- Auto-Tune Pro X
各機種の特徴をそれぞれ解説していきます。
Auto-Tune Access
「Auto-Tune Access」はAuto-Tune Proのコア部分を搭載したAuto-Tuneシリーズの入門編的なグレードでAuto-Tuneのピッチ補正機能を最も手軽に体験できます。
3段階切替のRetune SpeedとHumanizeという2つのノブを使ってピッチ補正を程度を設定します。
CPU負荷が軽く、シンプルな操作でピッチ補正ができるのでマシンスペックが心もとないDTM初心者の人にもおすすめです。
上記の「Amazon・楽天市場での参考価格」よりも安く買える場合があります。各ショップリンク先で最新価格をご確認ください。
Auto-Tune EFX+
Auto-Tune EFX+はAuto-Tune ProやAuto-Tune Artistに含まれない、Auto-EFX・Auto-Motionという2つの機能を搭載したバージョンです。
Auto-Motionは自動的にピッチシフトを行いながらアルペジオパターンを生成してくれる機能です。
Auto-EFX+ 搭載の内部エフェクトには下記のものがあります。
- Pitch and Throat:リアルタイムのピッチ補正、フォルマントシフトを行うVocode:ビンテージアナログボコーダーを再現した
- Tube Amp:アナログモデリングのディストーションサウンド
- Mutat:エイリアンボイスを再現したリングモジュレーション
- Duet:ダブリング効果を与える
- Filter:ハイパスフィルター
これらを使った100種類以上のプリセットも収録されています。
上記の「Amazon・楽天市場での参考価格」よりも安く買える場合があります。各ショップリンク先で最新価格をご確認ください。
Auto-Tune Artist
Auto-Tune Artistはライブなどリアルタイムのステージで使用することをテーマにした低レイテンシーなバージョンです。
MIDIでピッチをコントロールできるので、メロディーラインのMIDIトラックを用意しておけばライブ中の歌をしっかり補正できます。
ピッチ補正とAuto-Tuneエフェクト、サスティンノート、自動フォルマント補正、調整可能なスロートモデリング、リアルタイムMIDIコントロール、ビブラートコントロールの微妙なピッチ変化を保存するヒューマナイズ機能を搭載しています。
上記の「Amazon・楽天市場での参考価格」よりも安く買える場合があります。各ショップリンク先で最新価格をご確認ください。
Auto-Tune Pro X
最新版「Auto-Tune Pro X」は、2022年12月9日に発表された「Auto-Tune Pro」の最新バージョンで、Auto-Tuneのほぼ全ての機能を搭載した最上位版です。
前バージョン「Auto-Tune Pro」で標準装備されていた、Classic ModeアルゴリズムやリアルタイムMIDIサポートのためのパラメータ制御 、オーディオランダムアクセス(ARA )機能に加え、「Auto-Tune Pro X」には下記のバージョンアップが施されました。
また、他の下位エディションではオートモードでのピッチ補正しかできませんが、Pro版では手動によるピッチ修正「グラフモード」が使用できます。
Melodyneなどのような手動によるピッチ修正も行いたい場合は、Pro版を選ぶのが必須です。
- Graphモードがリニューアル:ノートオブジェクトの表示&ユーザーインターフェースがシンプルになり、グラフモードがより使いやすく変更
- Apple Siliconネイティブ:Apple Silicon搭載機での動作が可能
- アーティストプリセットとプリセットマネージャー:アーティストが提供するプリセットを収録。プリセットマネージャーがバージョンアップ
- マルチビュー:各トラックにインサートしているAuto-Tuneを素早く切り替えて編集できるマルチビューを追加搭載
- ARA2対応:LogicProXとStudioOne6に対応(2023年1月付)
また、他のエディションには収録されていない「Auto Key」での自動キー判別機能も前バージョン同様に搭載しています。
本格的なボーカルエディット、ピッチ補正をしたい人にとって十分な機能を搭載しているバージョンがこの「Auto-Tune Pro X」です。
上記の「Amazon・楽天市場での参考価格」よりも安く買える場合があります。各ショップリンク先で最新価格をご確認ください。
Auto-Tune Proのバンドル商品
Auto-Tuneを購入する際、AutoTune以外のボーカルエフェクトも手に入れたい場合はバンドル版を購入する方がお得です。
AutoTuneを含むAntares商品のバンドルは以下のものがあります。
Auto-Tune Pro Vocal Studio
Auto-Tune Pro Vocal Studioは、最上位版のAuto-Tune Proに加え、Antaresのエフェクトプラグイン11種類がセットになったAVOX 4がセットになったバンドルです。
通常価格は$799。
2022年7月18日に$699から値上げとなりました。
●Auto-Tune Pro($$459)
●AVOX($399)
含まれるエフェクトプラグイン以下の通り。
- Harmony Engine(Vocal Modeling Harmony Generator)
- MUTATOR(Extreme Voice Designer)
- Mic Mod(EFX Classic Microphone Modeler)
- ARTICULATOR(Digital Talk Box)
- WARM(Tube Saturation Generator)
- ASPIRE(Aspiration Noise Processor)
- THROAT(Physical Modeling Vocal Designer)
- DUO(Vocal Modeling Auto-Doubler)
- CHOIR(Vocal Multiplier)
- PUNCH(Vocal Impact Enhancer)
- SYBIL(Variable Frequency De-Esser)
Auto-Tune Unlimited:サブスクリプションサービス
「Auto-Tune Unlimited」はANTARESが2022年1月からスタートさせたサブスクリプションサービスです。
登録するとAntaresの全商品が使用できます。
価格は月額$24.99(日本円で約3,400円)。
年間一括支払いで精算すれば40%割引の$174.99(1年間 約23,500円)で利用可能。
年間プランの場合、日本円に換算すると一ヶ月あたり約2,000円となります。(2023年3月13日時点)
Auto-Tune最上位版はもちろん、ボーカルエフェクトのすべてのエディションが使い放題です。
ピッチ補正、ボーカル処理や加工をするためのエフェクトやハーモニー、トークボックス、ボコーダー、声にインパクトや温かみを加えるサチュレーション系エフェクト、ビンテージマイクのエミュレーションプラグインも使えるので、「Auto-Tune Unlimited」を利用すればボーカルプロダクションのすべてがカバーできます。
また、「Auto-Tune Unlimited」はプラグイン販売サイト「プラグインブティック」などで公式サイトよりもお得に利用できる場合もあります。
Auto-TuneUnlimitedで使えるもの
「Auto-Tune Unlimited」で利用できるエディションは、
- Auto-Tune Pro:Auto-Tune最上位版
- Auto-Tune Artist:ライブパフォーマンス向け
- Auto-Tune Access:エントリー版
- Auto-Tune EFX+:Auto-Tuneとマルチエフェクトラック Auto-EFXのセット
- Auto-Tune Hybrid:Pro Tools・Avid DSPハードウェア(Carbonインターフェース、HDXシステム)用
- Auto-Tune Vocodist:ヴィンテージボコーダー(Unlimited限定)
- Auto-Tune Slice:ボーカルをスライスして声ネタ的に編集できる、サンプラー・シンセ
- Auto-Key:曲のキーとスケールを自動的に検出してくれるプラグイン
というAuto-Tuneのすべてのエディションが利用できます。
ボーカルやオーディオプロダクションで活躍してくれる、11種類のエフェクト・プラグインも利用できます。
- Harmony Engine:メインボーカルに対して3声のハーモニーを生成
- Mic Mod:100本以上のクラシック、ビンテージマイクをエミュレーション
- Mutator:ボーカルのキャラクターデザインを変えられるサウンド・デザインエフェクト
- Articulator:デジタルトークボックスをモデリング
- Aspire:息をマスタリングしてブレスを加えたり消すことができる世界初のエフェクト
- Throat:人間の声道を物理モデリングで処理できるプラグイン
- Duo:ボーカル・ダブリング
- Choir:最大32のユニゾンボーカルができるアンサンブルエフェクト
- Punch:ボーカルにインパクトやパンチを加えられるエフェクト
- Sybil:歯擦音やヒスノイズの除去
- Warm:ヴィンテージ・チューブ・サチュレーション
また、「Auto-Tune Unlimited」に加入しないと利用できないプラグインもあります。
Auto-Tune Hybrid
Pro Tools・Avid DSPハードウェアで使用するバージョンです。コンピューターに負荷をかけない設計がなされています。微細なビブラートのニュアンスなどを細かく設定する際はCPUに負荷をかけにくいHybridを使用するエンジニアも多くいます。
Auto-Tune Vocodist(Unlimitedのみ・単体販売なし)
ヴィンテージボコーダープラグインです。数あるボコーダープラグインの中でも再現できないことはないのでは?と思えるほどの細かい設定ができます。
Auto-Tune Slice(Unlimitedのみ・単体販売なし)
収録したボーカルがスライスされ、サンプラーのように使えるプラグインです。
ダブラー・フィルター・コンプレッサー・フランジャー・ディレイ・コーラス・フェイザー・リバースなどのエフェクトも装備。
声ネタに様々な加工を施し、バックトラックの主旋律や裏メロ作りにもかなり便利です。
Auto-Key
Auto-Keyは、収録したトラックや楽器のトラックを検出して、曲のキーはなにかを判別してくれるプラグインです。
キーの判別が苦手な方や、制作時間を少しでも短縮したい人に重宝されています。
Auto-Tune Unlimitedは、12ヶ月のサブスクリプションサービスです。毎月精算プランと年間プランがあり、継続して利用するにはその都度更新が必要です。
【通常価格】$192.49(日本円で約26,349円 税込)※2023年3月9日時点
Anteres全商品の価格改定・旧価格・新価格一覧
2022年7月18日付けでAntaresのほぼ全ての商品を20%値上げされました。価格改定前と改定後の価格は以下の通りです。
プラグイン名 | 改定前の価格 | 改定後の価格 |
Auto-Tune Pro | $399 | $459 |
Auto-Tune Artist | $299 | $349 |
Auto-Tune EFX+ | $199 | $229 |
Auto-Tune Hybrid | $399 | $459 |
Auto-Tune Pro Vocal Studio | $699 | $799 |
AVOX 4 | $399 | $459 |
Aspire | $59 | $69 |
Articulator | $69 | $79 |
Choir | $69 | $79 |
Duo | $69 | $79 |
Harmony Engine | $249 | $289 |
Mic Mod | $129 | $149 |
Mutator | $69 | $79 |
Punch | $59 | $69 |
Sybil | $59 | $69 |
Throat | $99 | $119 |
Warm | $69 | $79 |
Auto-Key | $49 | 値上げなし |
Auto-Tune Access | $99 | 値上げなし |
※公式サイトでの購入よりもポイント還元・特典プラグインが貰えるプラグインブティックがおすすめです。
過去のセール情報
【セール期間】2023年2月6日~2月16日(日本時間2月17日夕方まで)
【開催ショップ】プラグインブティック
・「Auto-Tune Pro X」&「1 Year of Auto-Tune Unlimited FREE」
【価格】通常66,235円(税込) → 34%オフ 43,147円(税込)
【セール期間】2022年11月20日~12月12日(日本時間12月13日夕方まで)
【開催ショップ】プラグインブティック、他
・「Auto-TuneEFX+」&「1 Year of Auto-Tune Unlimited FREE」
【価格】通常34,426円(税込) → 45%オフ 18,792円(税込)
【セール期間】2022年11月20日~11月28日まで
【開催ショップ】プラグインブティック
・「Auto-TuneEFX+」&「1 Year of Auto-Tune Unlimited FREE」
【価格】通常35,608円(税込) → 19,437円(税込)
【セール期間】在庫限り
【開催ショップ】Rock oN Line eStore、サウンドハウス
「Auto-TuneEFX+」57%オフ ¥16,500(税込)
●Antares Auto-Tune Upgrade from Access Sale
【期間】2022年6月13日~8月31日
【開催ショップ】プラグインブティック
・Auto-Tune Pro Upgrade from Auto-Tune Access
【価格】通常 ¥59,559(税込) → 12%オフ ¥52,097(税込)
【期間】2022年7月1日~7月17日
【開催ショップ】プラグインブティック
Auto-TuneEFX+ 50%オフ&サブスクリプションサービス「Auto-Tune Unlimited」1年分
【価格】通常 ¥29,706 → 50%オフ ¥14,778(税込)
【期間】2022年2月2日〜2022年2月28日
【開催ショップ】プラグインブティック
・Auto-Tune Access+「Auto-Tune Unlimited」2ヶ月分
【価格】通常 ¥12,605 → 50%オフ ¥6,238(税込)
【期間】2022年2月28日まで
【開催ショップ】Rock oN Line eStore、サウンドハウス、SONIC WIREなど国内プラグイン販売サイト
・Auto-Tune Access
【価格】通常
・Auto-Tune Access
通常価格¥12,415→ 70%オフ ¥3,836(税込)
まとめ
Auto-Tuneを初めて利用する場合はどのエディションを選んでよいかわからないと思いますが、まずはエントリー版をして位置付けされている「Auto-Tune Access」を購入するのがおすすめです。
「Auto-Tune Access」は機能は限られていますが、標準的なピッチ補正機能が使用できます。上位版の方がより細かい設定が可能になりますが、初心者さんにはこれで十分。
ピッチ補正ソフトを試してみたい方にはピッタリです。
しかも「Auto-Tune Access」を所有していれば上位グレードの「Auto-Tune Pro X」や「Auto-Tune Artist」「EFX +」へのアップグレード価格が安くなるため、「Access」を手に入れておけば結果的に上位版を安く買えるようになります。
各バージョンから上位版へのアップグレード版は下記のショップなどで取り扱っています。
>> プラグインブティック
AutoTuneの機能とは異なりますが、Celemony社の「Melodyne 5」はボーカル補正の2大巨塔のひとつ。
録音済みのボーカルトラックを「ピッチ修正していないかのように自然に仕上げたい!」という場合は、Melodyneの方が良いかもしれません。
Melodyneで修正したボーカルトラックに、さらにオートチューンをかけて完璧な音程でミックスダウンする人もいます。
どちらも持っておくとボーカルエディットの幅が広がるのでおすすめです。
エントリーモデルの「Melodyne 5 Essential」は1万円程度で購入できるので、あわせてチェックしてみてください!
※価格は日本正規代理店による、2023年3月13日時点の価格です。