2024年11月29日付で「Nexus」の最新版「Nexus 5」がリリースされました!
Nexusは、カナダのreFX(リーエフエックス)社が開発・販売しているソフトシンセです。
「Nexus」の魅力はプリセットを選ぶだけでプロのようなトラックが作れてしまうところ。
リリース当初から完成度の高いプリセットが評判を呼び、海外のプロデューサー、トラックメイカーの間で話題となり、様々なダンスミュージックのトラックで「Nexus」サウンドが取り入れられていきました。
そのまま使うことを想定したような高品質なプリセットとシンプルな設計の操作パラメーターは、シンセに詳しくない方や音作りが苦手な方でも扱いやすいため、作曲初心者にもおすすめ。
また、様々なジャンルを短期間に沢山作らなくてはいけない作曲家や、最先端のダンスミュージックサウンドを取り入れたいトラックメイカーなど商業用音楽の制作でも大活躍してくれます。
この記事では、「Nexus 5」のシンセの特徴や最新セール情報をまとめています。
【2024年 更新情報】
・2024年12月8日:エクスパンション「Christmas 2024」が無料配布
・2024年11月29日:Nexus5がリリース!ブラックフライデーセール(クリスマスセール)開催
・2024年4月10日:エクスパンション「UK House」がリリース!
・2024年2月14日:エクスパンション「Afrobeats」がリリース!
Nexus 5の最新セール情報
●Nexus 5セール
【開催ショップ】reFX公式サイト
【セール期間】2024年11月29日~12月31日まで
【セール概要】「Nexus 5」が最大56%オフ!
Nexus 5(Starter)
【価格】45,988円 → 28%オフ 32,788円
Nexus 5(Value 10)
【価格】82,288円 → 20%オフ 65,788円
Nexus 5(Complete)
【価格】757,588円 → 56%オフ 329,288円
>> 購入はこちらから
※既存ユーザーは公式サイトにログインすることでさらに割引が適用されます。
※為替変動の影響により、掲載時の日本円価格と異なる場合があります。最新の価格はセールページでご確認ください。
Nexus 5の新機能
Nexus 5のラインナップ・価格
「Nexus 5」のエディションは
- Starter:エントリーモデル
- Value10:プリセットやエクスパンションを追加したバージョン
- Complete:フルパッケージの最上位版
という3つが用意されています。
個人的には、Starterを購入して気になったエクスパンションを追加していく形で利用するのが良いと思います。
Starter
「Nexus 5」のエントリー版です。初めての購入はこちらを選ぶ人が多いと思います。
- Nexus 5本体
- 5,353プリセット収録
- 44.5GBのサンプル
- 価格:¥45,988(税込)※掲載時の価格
Value10
「Value10」はStarterにNexus 5のエクスパンションを10個追加したバージョンです。
追加されるエクスパンションは、その時によって変動するのですが、基本的には人気があったり、新しいエクスパンションが選択されています。Nexus 4のエクスパンションは新しいもので9,188円(税込)するので、エクスパンション10個とNexus 4を通常購入すると考えるとお得になっています。
追加されるエクスパンションの内容をチェックしてほしいものが含まれている場合はこちらを選択しても良いでしょう。
現在の追加エクスパンションがこちら
- Nexus 5本体
- エクスパンション10個付き
- 6,795以上のプリセット収録
- 64.1GB以上のサンプル
- 価格:¥82,288(税込)※掲載時の価格
Complete
「Complete」は「Nexus 5」のフルパッケージ版です。現在リリースされているエクスパンションすべてが収録されています。価格的にも内容的にもこちらは完全にプロ、セミプロ、スタジオ向けという感じです。
- Nexus 5本体
- 191のエクスパンション(すべてのエクスパンション)
- 31,725以上のプリセット収録
- 273.4GB以上のサンプル
- 価格:¥757,588(税込)
>> 購入はこちら
Nexus 5の購入方法
「Nexus 5 」の購入方法は、まず
- reFXのホームページに移動
- サイト上部の「Buy now」ボタンをクリック
- 「Nexus 5」のエディション選択部分に移動
- 希望のラインナップを選択
- 内容を確認して「Checkout」ボタンをクリック
- ユーザー情報・支払い方法を決定して購入ボタンをクリックでお買い物完了
- 設定したメールアドレスにメールが届いてインストールに進む
という流れです。
reFXのホームページに移動すると、サイト上部に「Buy now」ボタンがあるのでクリックします。
クリックすると同ページの「Nexus 5」のエディション選択部分に移動します。こちらで希望のラインナップを選択。
現在の内容をチェックします。
ここで追加のエクスパンションを15%オフで購入できるので、気になるエクスパンションがある人はこのタイミングで一緒に購入するとお得です。
内容を確認して「Checkout」ボタンをクリック
初めての人はユーザー情報の登録と支払い方法を選択します。
「NEXT」ボタンを押して進むと、お買い物終了です。
「Nexus」のインストール方法
「Nexus 4」以降、インストールやエクスパンションの追加がかなりわかりやすくなりました。
「Nexus」のインストールはreFX Cloudというアプリケーションを使用します。購入した時に届くメールアドレスにreFX Cloudをインストールするように勧められていますので、メールに記載されているreFX公式サイトに移動してreFX Cloudをダウンロード・インストールしましょう。
reFX Cloudをインストールして立ち上げるとログイン画面が表示されるので、お買い物をした時に設定したメールアドレスとパスワードを入力します。
入力が終わると、現在、インストール可能なソフト、エクスパンションが表示されます。
初めての場合は「Nexus 5」とファクトリープリセット、無料配布のエクスパンションをインストールする形になります。
インストールが完了したら終了。お持ちのDAWで「Nexus 5」を読み込んだら使用可能です。
「Nexus 4」はアプデがあると、DAWで立ち上げた時に「アプデがあるよ」と教えてくれるので、いつでも最新の状態に保つことができます。
Nexus 4の特徴(前バージョン)
「Nexus 4」は
- サンプリングベース(PCM方式)のマルチシンセ音源
- プリセットを基本にしたサウンド
- 使いやすいプリセットブラウザー
- LFOフィルター・アンプエンヴェロープ、エフェクト搭載
- エフェクト・アルペジエーター・トランスゲート機能搭載
- CPU負荷が少ない
といった内容です。
基本的に難しい音作り不要。プリセットを選んで、エンベロープやエフェクトの調整をして使うというのが「Nexus 4」です。逆に細かな音作りをしたい人には不向き。「あのジャンルのあんな感じの音がほしい」という時に便利なシンセです。
充実したプリセット
「Nexus 4」はエントリー版のStarterでも最初から3,883以上のプリセットが収録されています。
プリセット制作にはEDM定番シンセ「VPS Avenger」やダンスミュージックのサンプルパックを販売しているメーカー「Vengeance Sound」が関わっています。そのため、下手なシンセで作るよりもプリセットのままの方が音質が良いなんてこともあります。
また、最新サウンドを捉えたプリセットがエクスパンションで用意されているので、まさにダンスミュージックのヒットチャート的なサウンドメイクにピッタリ。実際にZedd、KSHMR、Tiësto、Kygo、Steve Aoki、Marshmello、Armin van Buuren、David Guetta、Afrojackなど、メジャーなアーティストにも使用されているようです。
プリセットだけでもそれっぽいトラックが簡単に作れます。EDMなんて「Nexus 4」の得意分野なのでほんとに簡単に作れてしまいます。
使いやすいブラウザー
ブラウザーも見やすくて初めてでも迷うことなく使えるというのも 「Nexus 4」の魅力です。
各プリセットからサウンドをチョイスすることもできますし、カテゴリーからチョイスしても良し。プリセットタイプ(明るさや激しさなど)でフィルタリングも可能です。
しかもブラウザーでプリセットをクリックしていくとサンプル音が鳴るので、わざわざ読み込まなくても、どんな音なのかわかるのも優秀だと思います。
「fav」ボタンも用意されているので気に入った音に付けておけば、フィルタリングで「fav」付きプリセットのみを呼び出すことも可能なので毎回探す手間も省けます。
エディット部分
エディット部分はメインGUIの左右に配置されています。Nexus 4より柔軟なエディットに対応できるようになってきました。
モジュレーションエンベロープ
ディレイ
フィルターエンベロープ
アンプエンベロープ
リバーブ
アルペジエーター
7種類のアルペジエータータイプ、オクターブ、スピード、ゲート、シャッフルといった基本的な機能、編集可能なピアノロールのフレーズパターン制作、プリセットも用意されています。
さらにNexus 4では細かいアルペジオエディットが可能になっています。
トランスゲート
トランスゲートも「Nexus 4」の便利な機能です。通常のPADやシンセをリズムのあるフレーズに変えられます。アルペジエーターとは違ったフレージングができるのが便利。
モノ・ステレオの選択、スピード、長さ、ディレイやフェードの設定ができて、アルペジエーターと同様にフレーズパターンの制作も可能。基本となるプリセットも多数用意されています。
モジュレーション
ビブラートやピッチベンド、ポルタメント、LFO設定の割当ができます。
エフェクト
メインのGUIに設置されているディレイやリバーブの他に
コーラス、フィルター、イコライザー(4つ)リミッター、コンプ、ディストーション、アンサンブルコーラス、フランジャー、ゲート、オーバードライブ、リングモジュレーター、ステレオイメージ、トークボックス
が用意されています。各エフェクトをクリックしていくことで、ラックのように積み上がっていきます。
「Nexus」は音作り不要ではありますが、エフェクト部分が充実しているので、この部分で積極的に音に変化を加えるのも面白いです。
レイヤー
ここでは現在、選択されているプリセットの階層のチェックやボリューム、パンなどの調整が可能。イメージ的には簡易ミキサー的な場所です。
Nexusエクスパンション
「Nexus」はプリセットありきのシンセです。そのため、購入してからはエクスパンションを追加していくというのが「Nexus」の基本的な使用方法となります。
プリセット制作には「Vengeance Sound」が関わっていることもありどれも高品質。
ダンスミュージックだけでなく、シネマティック系サウンドやアナログシンセ系、映像用BGM向け、K-popなど様々なジャンルが用意されています。
プリセットは新しいものなら全てYoutube動画が用意されているので、どんなサウンドが収録されているかもわかりやすいです。
主なジャンルのエクスパンションをピックアップしました。
ほとんどのエクスパンションは、定価60ドルで販売されています。
EDM
EDMは第8弾までリリースされています。他にもRiserサウンドやEDM向けのLEADを収録したエクスパンションや声ネタを集めたエクスパンションも用意されています。
NEXUS EXPANSION:EDM Voice2
NEXUS EXPANSION:BREAKS AND RISERS
HIPHOP・TRAP
HIPHOPはメインストリーム系、Lo-fiなどがあります。
NEXUS EXPANSION:LO-FI
NEXUS EXPANSION:TRAP 4
NEXUS EXPANSION:TWERK
DUBSTEP・Drum and Bass
DUBSTEPやDrum and Bassなどベースミュージック系も多数用意されています。
NEXUS EXPANSION:REGGAETON 2
NEXUS EXPANSION:DRUM AND BASS
House
「Nexus」はハウス系エクスパンションも幅広くリリースされています。ただしモダンハウスが基本で、オールドスクールなハウスは控えめ。
NEXUS EXPANSION:FUTURE HOUSE 2
NEXUS EXPANSION:PROGRESSIVE HOUSE
NEXUS EXPANSION:TROPICAL HOUSE 4
NEXUS EXPANSION:SLAP HOUSE
NEXUS EXPANSION:UK House
TRANCE
トランスはビッグルーム系の他にハードスタイル、サイケと基本的なジャンルを抑えていると思います。
NEXUS EXPANSION:PSYTRANCE 2
NEXUS EXPANSION:PSYTRANCE 2
Afrobeat
NEXUS EXPANSION:Afrobeats
Nexusのフリーエクスパンション
Nexusには、本体購入時に付属しているエクスパンションに加え、無料で配布されるEXPANSIONもあります。
この項目では新たに追加されるEXPANSIONを掲載していきます。
Christmas 2024
毎年恒例のクリスマスEXPANSIONが2024年も無料配布されました。
今年リリースされたEXPANSIONの中から60種類のプリセットが抜粋されたパックとなっています。
reFX Cloudアプリを開き、「Christmas 2024」をダウンロードすることで使用できます。
※Mac/PCにインストールしているreFX Cloudアプリを起動し、DL&インストールしてください。
システム要件
【Mac】
- macOS10.13以降(macOS Venturaを含む)
- Apple SiliconM1またはIntel2.0GHzプロセッサ
- 8GBのRAM(16GB以上推奨)
- 1024 x768以上のモニター解像度
- ライセンスをダウンロードするためのインターネット接続
- 64ビットのみ
【Windows】
- Windows8およびWindows10、11
- SSE3をサポートするPentiumクラス2.0GHzプロセッサ
- 8GBのRAM(16GB以上推奨)
- 1024 x768以上のモニター解像度
- ライセンスをダウンロードするためのインターネット接続
- 64ビットのみ
【プラグインフォーマット】
- Mac:AU、VST、VST3、AAX
- Windows:VST、VST3、AAX
Nexusのセールはいつ開催される?過去のセール履歴
Nexus4は、過去の開催状況から鑑みると年に一回のみ。ブラックフライデー時期か、年始早々からの開催が過去2年間の開催状況です。
【セール名】reFX Black Friday Sale
【開催期間】2023年11月22日~2023年12月31日まで→延長→ 2024年1月19日まで
【セール概要】「Nexus 4」最大50%オフ。エクスパンションも最大32%オフ
- Starter【価格】通常¥40,688(税込)→ 20%オフ ¥32,288(税込)
- Value【価格】通常¥81,388(税込)→ 20%オフ ¥64,588(税込)
- Complete【価格】通常¥688,088(税込)→ 50%オフ ¥323,488(税込)
開催時のレートでのセール価格を記載。為替による影響があるため、割引率で考慮するのがおすすめです。
【セール名】reFX Black Friday Sale
【開催期間】2022年12月31日 → 2023年1月16日まで
【セール概要】Nexus 4」最大50%オフ、エクスパンションも最大32%オフ
- Starter【価格】通常 ¥34,988(税込) → 20%オフ ¥27,988(税込)
- Value【価格】通常 ¥70,188(税込) → 20%オフ ¥56,088(税込)
- Complete【価格】通常 ¥562,088(税込) → 50%オフ ¥280,988(税込)
開催時のレートでのセール価格を記載。為替による影響があるため、割引率で考慮するのがおすすめです。
毎年同じ割引率でのセールとなり、Starterは20%オフにとどまっています。Starterの購入を検討している場合は、為替の影響もあるのでセールを待たずに購入する方がいい場合もあります。
ブラックフライデー時期や年末の場合は、セールが開催されるのを待つのが良いかもしれません。
まとめ
「Nexus 5」は
- プリセットが豊富
- 音作りの手間が少ない高品質なプリセット
- プリセットを管理しやすいブラウザー
- 最先端のサウンドをエクスパンションでどんどん追加していける
- 使いやすいアルペジエーター・トランスゲート機能・エフェクト
- CPU負荷が軽く動作がスムーズ
- エクスパンション代がかかる
- 音が他人とかぶる可能性がある
- エクスパンションを追加していかないと時代遅れなサウンドになる可能性がある
というように誰でも高品質なサウンドが入手でき、楽曲に取り入れられる反面、使っているプリセットが他人とかぶったり、購入後にエクスパンション代がかかるというのがメリット・デメリットかなと思います。
突き詰めていくと音の密度が気になるサウンドもありますが、制作時間が限られている商業音楽の制作現場では「あのジャンルの音」というのが重要なので、制作の時短をしながらクオリティを保てる点で十分な及第点を与えられるのではないでしょうか?
商業音楽制作や映像音楽にかかわる人は持っていて損はないシンセだと思います!
>> 購入はこちら
プリセットが充実していて音作りにもこだわりたい人はこちらもおすすめ
プリセットが充実していて積極的な音作りもできる即戦力で万能なシンセを探している人はVengeance Sound「VPS Avenger」 がおすすめ。「Nexus 5」のプリセット、エクスパンションを制作しているVengeanceが本気で作ったモンスターシンセです。
音質は「Nexus 5」には無い肉厚な太さを持っていて、ドンっと抜けてくるサウンドは他のシンセには無い存在感です。
このシンセを使いこなせれば、他のシンセいらないのでは?と思えるハイエンド(要求されるマシンスペック含め)なシンセです!
他にも、Omnisphere2やSPIRE、FALCON2なども存在感のある音が豊富なのでおすすめ。
おすすめのソフトシンセはこちらのページで特集しているので是非参考にしてみてください!
【画像出典】refx.com