Native Instrumentsが新たにKONTAKT 7をリリース。
新価格はNative Instrumentsの公式サイトでフルバージョンが40,300円(税込)、KONTAKT 6など過去バージョンからのアップデートは13,400円(税込)となっています。
※現在セールは開催されていません。 セールが開催された際は当サイトとTwitter(@daw_hack)で随時、更新していきます。
KONTAKTはDTMで必須と言えるほど、多くの作曲家やアーティストに使われているNative Instrumentsのスタンドアローン(プラグインとして使用も可)サンプラーソフトです。
業界標準のサンプリング・インストゥルメント・プラットフォームとしてサードパーティ製も多く開発されています。
目次
KONTAKT 7の価格
KONTAKT 7の単体購入、もしくはアップデート、クロスグレードはNative Instruments公式サイトで行います。
●KONTAKT 7 フルバージョン
【価格】¥40,300(税込)
●KONTAKT 7 アップデートフルバージョン
KONTAKT 1-6のユーザー対象
【価格】¥13,400(税込)
●KONTAKT 7クロスグレード
KONTAKT PLAYERで動作する対象製品の登録ユーザーのみ対象
【価格】¥26,800(税込)
クロスグレード対象ライブラリはこちらのページでチェック
>> KONTAKT 7 クロスグレード版のご提供
過去バージョンのKONTAKTからのアップデート方法
KONTAKT 5〜6など過去のKONTAKTを所有している人はKONTAKT 7をアップデート価格で購入できます。
アップデート対象かはKONTAKT 7の販売ページでチェック可能。
アップグレード、クロスグレード版の購入、もしくはKOMPLETE 14シリーズを購入した場合は、Native Instrumentsの管理ソフトNativeAccessで新たにKONTAKT 7がインストールできます。
KONTAKT 7を安く買うには?
KONTAKT 7の単体購入はNative Instrumentsのみとなります。そのため、各ショップのセール対象になることが無いので、Native Instrumentsのセール時に購入するのがおすすめです。
また、KONTAKT PLAYERで動作するライブラリーを所有している人で、KONTAKT 7クロスグレード対象の場合は、クロスグレード価格(¥26,800 税込)で購入できます。

KONTAKT 7の新機能
過去バージョンとの違い
- Factory Libraryを刷新(KONTAKT Factory Library2として収録)
- 音質の向上
- HiDPIインターフェイスが搭載され、大きい画面でサンプラーを操作可能
- 新たなライブラリ管理画面の追加(過去のような表示も可能)。ライブラリをサウンドカテゴリやタグなどで検索できるようになった(KOMPLETE KONTROLのようなブラウザ)
- KOMPLETE KONTROLやMASCHINEにロードして直接ライブラリーのブラウジング、パラメーターコントロールなどが可能
KONTAKT 6までに収録されていた音源についてはこちらのページでご紹介しています。
新たなライブラリ管理画面の追加
KONTAKT 7では、ライブラリの管理画面も新しくなりました。
新たなライブラリはNative Accessを使用してインストールします。


今まではライブラリに収録されているプリセットやパッチを読み込むには、対象ライブラリを見つけて、内蔵されているプリセットを選択して読み込むという工程が基本でした。

新しい管理画面では、
- ライブラリ別の他に「Sound Type」や「Character」など各ライブラリに収録されている個別のサウンドをタグなどで検索できる
- 音源を読み込まずにプリセットの音色が確認できる
- プリセットにお気に入りマークが付けられるようになった
以上のように変更されています。

前バージョンまでの管理画面への変更も可能
新しい管理画面に慣れない人、以前のバージョンの方が扱いやすいという人は、過去バージョンのような表示に戻すこともできます。

上の画像のようにアイコンをクリックすると表示が切り替わります。

KONTAKT 7で追加された新音源

KONTAKT 7ではFactory Libraryが刷新されました。
フルバージョンのKONTAKT Factory Library 2には900種類の楽器から厳選して録音された43GB以上のサンプルを収録。
アコースティック楽器、ビンテージドラムマシン、クラシックアナログシンセなど幅広い楽器やシンセ、サウンドを内蔵しているので、KONTAKT 7だけでも作曲ができる充実度です。




カテゴリ毎に新しいUIに変更されています。全体的にシンプルで親しみやすいUIに変更されています。
ORCHESTRAL.

KONTAKT 7で新たに追加された弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器を収録したオーケストラ楽器ライブラリです。
ライブラリはOrchestral Tools社の主力「The Berlin Series」からサンプリング。ベルリンのTeldex Scoring Stageにおいて一流ミュージシャンを起用してレコーディングされています。
ACOUSTIC

Acousticコレクションはアイルランド、トルコ、日本、キューバ、アルメニアなど世界各地の楽器の中からフルート、ダルシマー、リコーダー、バグパイプ、フィドル、ハーディガーディなど60種類の楽器を収録したライブラリです。
インストゥルメントの他に編集可能なMIDIパターンも内蔵している使い勝手の良いライブラリです。
BAND

Bandコレクションは、様々なジャンルに対応できるギター、ベース、オルガン、ホーン、エレピのアコースティック、エレクトリック楽器を収録したライブラリです。
インストゥルメントの他にプリセットのグルーヴをMIDIのドラッグ&ドロップで書き出せるドラムキットも収録されています。
BEATS

Beatsコレクションでは収録されている90種類のキットに含まれる288のGrooveから選択したり、キーボードやパッドを使って自由にリズムを演奏することもできます。
GrooveパターンはMIDIトラックにドラッグ&ドロップでDAWに書き出して編集も可能。
コーラス、フランジャー、リバーブ、ディレイなどのエフェクトも内蔵しています。
CHOIR

Choirは、ソプラノ、アルト、テナー、バスの各音域のコーラスボーカルを収録したコレクションです。
Aah、Eh、I、Ooh、Uh、Mmmなどの母音や、サスティーン、マルカート、スタッカート、スタッカートシモなどのアーティキュレーションを含むパッチを収録しています。
SYNTHS

Synthsコレクションには、パッド、リード、アルペジオ、ベースなどのシンセサウンドが内蔵されています。
新たにSoundscapeカテゴリーが追加され、動きのあるシネマティックテクスチャーの作成も可能です。
初期のビンテージ機材からSFに適したFMやモジュラーに加えて、スイープフィルター、エコーディレイ、広々としたリバーブなどのエフェクトも搭載しています。
VINTAGE

VINTAGEコレクションには、アナログシンセシス、チューブコンプレッション、テープサチュレーションの質感を備えた希少価値の高いシンセ、ドラムマシン、クラシック機材など292の電子楽器のコレクションを収録しています。
KONTAKT 7の種類と機能比較
KONTAKT 7は製品版のKONTAKT 7フルバージョンと無償でダウンロード可能なKONTAKT 7 PLAYERがあります。
KONTAKT 7フルバージョンとKONTAKT 7 PLAYERの主な機能比較表がこちら
※右にスクロールできます。
コンテンツ | KONTAKT 7 PLAYER | KONTAKT 7 |
---|---|---|
付属するサウンド | 57の音源を収録。無償のKONTAKT FACTORY SELECTIONも有り(6.9GB以上のライブラリ) | 1,000インストゥルメント、51GB以上のサウンド |
クリエーターツール | ☓ | インストゥルメント構築プロセスをサポートするスタンドアローンのアプリケーションが付属 |
Powered by KONTAKTインストゥルメント | ○ | ○ |
他社製KONTAKT PLAYERインストゥルメント | ○ | ○ |
ライセンスなしのライブラリ | ☓ | ○ |
クイックサーチ機能 | ○ | ○ |
インストゥルメントの広範囲な編集 | ☓(15分間のデモモード) | ○ |
KONTAKT PLAYERライブラリ・インストゥルメントのパフォーマンス・ビュー | ○ | ○ |
ループ、スライス、編集が可能な波形エディター | ☓ | ○ |
内蔵サンプル・エディター | ☓(15分間のデモモード) | ○ |
オーディオホスト上でのオートメーションとトータルリコール | ○ | ○ |
33のエフェクト | 15分間のデモモード とマスターセクションで使用可能 | ○ |
57のフィルター | 15分間のデモモード とマスターセクションで使用可能 | ○ |
Kontakt Script Processorの編集 | ☓ | ○ |
KONTAKT 7フルバージョン

KONTAKT 7の有償版フルバージョンです。
- KONTAKT FACTORY LIBRARY 2:約900のインストゥルメント、39GB以上のサウンド
- ANALOG DREAMS:150サウンド / 3.6GB
- ETHEREAL EARTH:123サウンド / 1.3GB
- HYBRID KEYS:76サウンド / 3.7GB
- RETRO MACHINES Mk2:3.9GB
以上の1,000インストゥルメント、51GB以上のサウンドを内蔵しています。

KONTAKT 7 PLAYER

KONTAKT 7には無料で使える「KONTAKT 7 PLAYER」が用意されています。
KONTAKT 7 PLAYERは
- KONTAKT 7を基本にしたサンプルプレイヤー
- 無償バンドルKOMPLETE STARTにも付属
- 50のインストゥルメント収録
- NI製KONTAKTインストゥルメントに対応
- サードパーティーのKONTAKTライブラリーも多く対応

システム要件
【Mac】
- Intel Mac (i5以降に対応): macOS 10.15、 11、 または12 (最新アップデート)
- Appleシリコン搭載のMac (Rosetta 2、 ARMネイティブのスタンドアロン経由またはサポートするホスト): macOS 11または12 (最新アップデート)
- スタンドアロン、AU、VST3、AAX
【Windows】
- Windows 10、または11 (最新Service Pack)
- Intel Core i5 または同等の CPU、 2 GB RAM
- Direct 3D 11.1 (Feature Level 11_0) 以降に対応するグラフィックハードウェアが必要です。
- スタンドアロン、VST3、AAX
【共通】
- 64bitのみ
- 4GB RAM (大容量のKONTAKT Instrumentsには6GB推奨)
KONTAKT 7まとめ
KONTAKTシリーズはDTMのソフト音源の中で最も普及していると言っても過言ではないNative Instrumentsのソフトサンプラープラットフォームです。
単体のソフトサンプラーとしては価格が高額ですが、プロも使用しているような多くのサードパーティ製の音源がKONTAKTエンジンを採用しているので、本格的な音楽制作を考えている人は要チェックですね!
KONTAKT 7を含むNative Instruments製品をパッケージしたバンドルKOMPLETE14にはさらに豊富なKONTAKT用音源が収録されています。
KONTAKT 7を単体で購入するよりもKOMPLETE 14で購入する方が音源の数を踏まえるとコスパが良いのでプロも使用しているようなクオリティの高いNative Instrumentsのライブラリを使いたい人はKOMPLETE 14もチェックしてみてください。
【画像出典】Native Instruments
既にKOMPLETE 14を購入した人は使っているかもしれませんが、今回のバージョンアップでいくつかの新機能、そして新しい音源が追加されています。
このページでは、KONTAKT 7の最新セール情報と新機能、新たな追加音源の情報をまとめています。