Sonix Audio「DRUMFLX」は、グラミー賞ノミネートアルバムの制作に参加した実績を持つプロデューサー・KXVI氏が手掛けたドラムマシン/サンプラープラグインです。
Hip-Hop/Trap/R&Bを中心に、現代的で力強いドラム、MPCスタイルのブーンバップ、80年代風ドラム、パーカッションループなど、幅広いサウンドを収録。
パッドでビートを打ち込むスタイルの使い方だけでなく、完成済みのドラムループを素早く呼び出せる「Drum Loop Mode」も搭載されています。また、自身が所有するサンプルを読み込むことも可能です。
有料でも不思議ではないプラグインですが、現在フリープラグインとして公開されているのでぜひチェックしてみてください。
ダウンロードの詳細はこちらから▽
DRUMFLXの特徴
- Modern、Vintage、Textureの3つのサウンドモードを備えたドラムマシンプラグイン
- 2つのモードを搭載。パッドを演奏して自由にパターンを作れる「One Shot Mode」と収録済みのドラムパターンを呼び出せる「Loop Mode」の使用が可能
- 実機の質感を意識したアナログモデリングエフェクトを搭載
- 自身が所有しているサンプルを各パッドに読み込むことが可能。音色調整も可能
「DRUMFLX」は、プロデューサー・KXVI氏が手掛けたパッド型のドラムマシン/サンプラープラグインで、KXVI氏ならではのドラムサウンドやビートメイクのスタイルを取り入れて開発されています。
KXVI氏は、これまでにグラミー賞にノミネートされた経歴も持つプロデューサーで、数多くのアーティストの作品を手掛けていることでも有名です。
彼が参加した作品がグラミー賞にノミネートされたのは複数回ありますが、中でも有名な曲は、DJ Khaled「BEAUTIFUL (feat. Future & SZA) 」です。(ソングライターの一人として本名Kavi Lybarger名義で参加されています)
DJ Khaled「BEAUTIFUL (feat. Future & SZA) 」
この他にも、21 Savage「dark days」、Lil Tjay「Beat the Odds」、NLE Choppa「Stingy」、Rylo Rodriguez「Equal Dirt」、Trippie Redd「World Boss」、Joyner Lucas「24 hours to live」「Deep End」、 Tink「Can We Talk?」などの作品に参加されています。
2つの演奏モードを搭載

「DRUMFLX」には2つのモードが搭載されており、一般的なドラムマシンのようにパッドを叩いてビートを組むモードと、収録されているループを呼び出して使うモードがあります。
- Classic One Shot Mode:パッドを使って自由に演奏・打ち込みできるモード
- Drum Loop Mode:収録済みのドラム/パーカッションパターンを呼び出せるモード
ドラムのスタイルが異なる3つのモードを搭載

さらに、ドラムサウンドの方向性が異なるModern、Vintage、Textureの3つのモードが搭載されており、楽曲のジャンルや求める質感に合わせてドラムキットを切り替えられます。
Modernモード

Modernモードは、ミックスの中でも埋もれにくい、クリーンかつパンチのある現代的なドラムを収録したモードです。
6種類のキットが収録されており、TrapやR&Bなどと相性の良いドラムサウンドを利用できます。
トラップ、ドリル、Phonk、Toronto R&B、Trapsoulなど、タイトで力強いドラムが求められるジャンルに適しています。
また、各モードごとにいくつかのトーンコントロールノブに違いがあり、ModernモードではBoost、Punch、Analog EQ、Grit、Shine、Tighten、Noiseの7つが調整可能。
BoostとPunchでドラムのアタックや存在感を引き出し、Analog EQで音色や低域を調整。Tightenでは各サウンドの余韻を短くし、タイトに整えられます。また、Grit、Shine、Noiseで、粗さや高域の抜け、ノイズ成分などを加えられます。
Vintageモード

Vintageモードは、古いMPCやドラムマシン、レコードからサンプリングしたドラムブレイクを思わせる質感が特徴のモードです。
2000年代のR&Bにインスパイアされたキットをはじめ、80年代風ポップス、Boom Bap、Soul、R&Bなどと相性の良いキットが収録されています。
Vintageモードでは、ModernモードのBoostに代わってDriveが搭載され、ドラムへ温かみや丸み、サチュレーションを加えることが可能。
さらにGritやNoiseを組み合わせることで、古いサンプラーやテープ、レコードを通したような粗さや不完全さを表現できます。
Textureモード

Textureモードは、個性的なパーカッションループや実験的なドラムパターンを作りたいときにも活躍してくれるモードです。
ラテンパーカッションをはじめ、タイプの異なるパーカッションが収録されており、メインのドラムのバックで鳴らすことでビートに厚みとグルーヴを与えられるテクスチャー的なビートを構築できます。
トーンコントロールセクションでは、Drive、Resample、Instability、Delay、Shine、Gated Reverb、Noiseの調整ができ、ResampleやInstabilityでサウンドやリズムに揺らぎを加え、DelayやGated Reverbによって空間的なパーカッションサウンドを作成できます。
キットのピッチやレベル、グルーヴの調整が可能

GUI右上のセクションでは、各ドラムキットのピッチやヴェロシティの調整が可能です。
PITCH、TUNE、BOUNCE、VELOCITY、FILTER、CLIP DRIVE、OUTPUTを調整できることに加え、CLIPPERのON/OFFを切り替えられます。
このセクションの調整はキット全体に全体に影響を与えます。
- Pitch:キット全体(マスター段)に -12.00st ~ +12.00stの間でピッチに変化を加える
- Tune:サンプル自体の音程を変更
- BOUNCE(Swing):ハイハットやパーカッションのタイミングを遅らせ、跳ねるようなグルーヴを加える
- VELOCITY:クローズドハイハットの8分音符を1つおきに弱くし、機械的になりすぎない強弱を加える
- FILTER:キット全体にローパスフィルターを適用(100%で開放、0%で20Hzまでカットオフ)
- CLIP DRIVE:CLIPPERをONにした際のハードクリッピング量を調整
- OUTPUT:クリッパー後のキット全体の最終レベルを調整
以上が、キット全体に作用するグローバルコントロールの概要です。(ドラムモードを変更するといくつかのノブが別のコントロールになります)。
また、各パッドに割り当てられたドラムを個別に調整できるのはレベルとパンのみとなります。(パッドの上で右クリックすると調整できます)
完成済みパターンを呼び出せる「Drum Loop Mode」

「Drum Loop Mode」では、選択したキットを使ったドラム/パーカッションパターンをループとして再生できます。
GUI右側にある「Preset」のメニューを開き、任意のビートパターンプリセットを選択→再生ボタンを押すとループが再生。
DAWのBPMと同期させることも可能です。
また、ビートパターンは、GUI右上のエクスポートセクションから、MIDIまたはオーディオをDAWへ直接ドラッグ&ドロップすることもできます(ピンクの枠で囲まれたAUDIOまたはMIDIのエリアをD&D)▽

MIDIでエクスポートしてDAWへ読み込めば、不要なノートを削除したり、新しいノートを追加したりと、楽曲に合わせて自由に編集できます。
また、DAW上だけでなく、デスクトップ上にドラッグ&ドロップでエクスポートすることも可能です。
エフェクトチェーンでサウンドにバリエーションを追加

「DRUMFLX」には、各モードのサウンドに合わせたエフェクトチェーンが搭載されています。Modern・Vintage・Textureで一部のコントロールが切り替わり、それぞれのスタイルに適した質感を素早く加えられます。
主なコントロールの役割は下記のとおりです。
- Grit:ドラムに粗さやクランチ感を付加
- Drive:サチュレーションや温かみを付加
- Punch:トランジェントを強調し、アタックを明確に
- Tighten:各サウンドの余韻を短くして引き締める
- Shine:高域の存在感を高め、ミックス内での抜け感を向上
- Analog EQ:ビンテージEQを意識した音色補正を適用
- Noise:ノイズ成分やアナログ的な不完全さを付加
- Resample:リサンプリングされたような質感を付加
- Instability:サウンドやリズムに不安定な変化を付加
- Delay:反復音と空間的な広がりを付加
- Gated Reverb:余韻が短く切られるゲートリバーブ効果を付加
手持ちのサンプルからオリジナルキットを作成可能

「DRUMFLX」は、収録されているドラムだけでなく、所有しているオーディオサンプルを各パッドに読み込ませてサンプラーとして使用することができます。
例えば、選択したキットのスネアやハイハットは気に入っているものの、キックだけを変更したいという場合は、そのパッドへ別のキックサンプルを読み込んで使えばOK。ドラッグ&ドロップで素早く読み込むこともできます。
また、差し替えたサンプルを含む設定はユーザープリセットとして保存でき、各コントロールノブで音の調整も可能です。
まとめ
「DRUMFLX」は、自分でパターンを細かく打ち込むドラムマシンとしての使用だけでなく、ドラムループを選択して素早くビートメイクできること、さらには自身のサンプルを読み込んでオリジナルのキットをデザインできることも魅力です。
単なるドラム音源ではなく、パターンの選択・打ち込み・音作り・書き出しまで柔軟に行えるプラグインなので、無料のドラムマシンプラグイン、サンプラープラグインを探していた方はぜひチェックしてみてください。
関連動画
仕様・プラグイン動作条件
Windows
Windows 10以降、64-bit、VST3
macOS
macOS 14 Sonoma以降、Apple Silicon/Intel、AU・VST3
ダウンロードページ
Sonix Audio公式サイトでメールアドレスを入力することで取得できます。
現在のところ、期間制限なく無料配布中です。
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