194dB Audio「Distance Simulator」は、音源の距離感をコントロールできる空間系エフェクトプラグインです。
ドライな音源に、屋外や都市空間で鳴っているような広がりと奥行きを与えることが可能。
楽曲のサウンドを大胆にデザインしたり、劇伴などで映像とのフィット感を高めたいときにも活躍してくれます。
「Distance Simulator」は通常価格29ドルの有料製品ですが、期間限定で無料配布されているのでぜひチェックしてみてください。
ダウンロードの詳細はこちらから▽
Distance Simulatorの特徴

「Distance Simulator」は、GUI中央のDistanceノブを調整することで音の距離感を変化させられます。
単に音量を下げるのではなく、空気による高域の減衰や遠くの音源特有の音色バランス、音像などを連動して変化させ、リアルな距離感を再現できるのがこのプラグインの魅力。
また、「Reflectionsノブ」で建物の壁面から返ってくる反射音や音の拡散を調整し、都市の屋外空間のような広がりと奥行きを加えられます。
サウンドデモ
各コントロールセクションの概要・役割は以下の通りです。
Distanceコントロール
このプラグインの主要パラメーターで、1mから5,000mまでの仮想的な距離を設定することが可能。
空気による高域の減衰、遠距離でのトーンバランス、音像の広がり、反射音の性質が連動して変化し、音源の距離感を調整できます。
Reflectionsコントロール
中低層の建物がある都市環境の残響特性をシミュレートするコントロールで、街路や建物の壁面から返ってくる反射音と拡散を加え、都市の屋外空間のような広がりと奥行きを作れます。
HPF / LPFコントロール
GUI下部に配置されているHPF・LPFは、12dB/octのハイパス/ローパスフィルターで、不要な低域や高域をカットし、サウンドの帯域を整えるために使用できます。
HPFとLPFの間隔は最低1オクターブに保たれる仕様となっているため、両者を完全に重ねることはできません。
Direct Stereo Widthスイッチ
Direct Stereo Widthスイッチを有効にすると、Distanceコントロールを上げるほど直接音のサイド成分が狭まり、音像が中央へまとまるように変化します。
遠くの音源を、中央にまとまった狭い音像として表現したい場合に活用できます。※モノラル信号には効果なし
Apply Distance Levelについて

GUI右上のメニュー内にある「Apply Distance Level」をONにすると、距離に応じた物理的な音量減衰も適用されます。
OFFの状態では、出力レベルを概ね一定に保ちながら、距離によって生じる音色や音像などの変化をシミュレートでき、ミックス内の前後関係を調整する場合は、まずOFFの状態から試すと扱いやすいです。
ONの状態では、距離による音の変化・音量の変化をよりリアルに再現できるため、現実的な距離減衰を含めた効果音制作や映像作品に適した設定と言えます。
メーカー公式で公表している「距離と音量減衰」の指標・目安は下記の通りです。
| 距離 | 音量減衰 |
|---|---|
| 1m | 0dB |
| 2m | −6.02dB |
| 10m | −20dB |
| 100m | −40dB |
| 1,000m | −60dB |
| 5,000m | −73.98dB |
基本的な使い方として、下記の手順で調整していくのがおすすめです。
- 距離感を加えたいトラックに「Distance Simulator」をインサートする
- Input Gainで入力レベルを調整
- Distanceを回して、音源を配置したい距離を設定
- Reflectionsで周囲の建物から返ってくるような反射音を調整
- 必要に応じて「HPF / LPF」で帯域を整理する
- ステレオ素材の音像を、距離に応じて中央へ狭めたい場合は「Direct Stereo Width」を有効にする
- 現実的な音量減衰まで必要な場合のみ、メニュー内の「Apply Distance Level」を有効にする
楽曲制作では最初にReflectionsを少なめに設定し、Distanceで前後位置を決めてから反射量を足していくと調整しやすいです。
「Distance Simulator」は、楽曲制作における音像の前後配置だけでなく、映像作品やゲームの効果音制作にも活用できるツールなので、ぜひチェックしてみてください。
仕様・プラグイン動作条件
macOS
macOS 11 Big Sur or later
CPU:Intel or Apple Silicon (native support)
Windows
OS:Windows 10 or later
CPU:64-bit Intel or AMD processor
プラグインフォーマット:VST3 (64-bit)、AU (64-bit)、AAX (64-bit)
ダウンロードページ
194dB Audio公式サイトで取得できます。
メールアドレスを登録するとシリアルコードが発行され、ユーザーマイページからソフト本体をダウンロード → インストールすることで使用できます。
無料配布は2026年9月30日までの期間限定となっています。
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