Nathaniel Wing Audio「N-Stereo」は、L/Rチャンネルのタイミングと位相を個別にコントロールし、さまざまなステレオ効果を作り出せるステレオプロセッシングプラグインです。
左右のタイミングや位相に差をつけることでステレオイメージをクリエイティブにデザインしたいときや、L/R間のズレを整えてステレオマイクのタイムアライメント・位相補正したいときにも活用できます。
N-Stereoは通常価格29ドルの有料プラグインですが、期間限定で無料配布中なので是非チェックしてみてください。
ダウンロードの詳細はこちらから▽
N-Stereoの特徴

Nathaniel Wing Audio「N-Stereo」は、L/RチャンネルのDelayとPhaseを個別にコントロールし、さまざまなステレオ効果を作り出せるステレオプロセッシングプラグインです。
広がりや動きのあるクリエイティブなステレオサウンドをデザインできるだけでなく、L/R間に生じている時間差や位相のズレを整える方向にも利用可能。
ステレオマイクのタイムアライメントや周波数ごとの位相補正、モノラル再生時の位相キャンセルのチェックなどにも活用できます。
Left/Rightそれぞれのディレイとフェイズのコントロールが可能

N-Stereoの大きな特徴は、L/RチャンネルそれぞれのDelayとPhaseを個別にコントロールできることです。
GUI上部のアナライザー上(ディスプレイ)にLeft(左)は緑のライン、Right(右)は青い線でそれぞれの状態が表示され、DELAYノブでL/R個別に最大500msまでのDelayを設定することが可能。FrequencyとPhaseの調整で周波数に応じた位相調整も行えます。
左右のチャンネルに異なるタイミング及び位相を設定することで、L/R間に差を作り、さまざまなステレオ効果をデザインすることが可能。
ボーカルをはじめ、さまざまトラックで楽曲に印象的な演出を加えたいときに活躍してくれます。
「PHASE」ディスプレイの横軸は20Hz~20kHz、縦軸は-180°~+180°となっており、左右の位相特性を視覚的に比較可能。
さらにグラフ上のハンドルを直接操作でき、左右のドラッグでFrequencyの調整、上下にドラッグでPhaseを調整できます。
ステレオマイクで収録したタイミングのズレ補正にも活躍

GUI上部の「TIME」を選択するとL/Rそれぞれの波形と相対的な時間差を確認でき、DELAYノブでL/Rのタイミングを調整するとアライメントツールとしても使えます。
例えばステレオマイクで録音された素材にタイミングのズレがある場合、DELAYノブでLRのズレを微調整することが可能。
クリエイティブなサウンドデザインだけでなく、タイミングや位相関係を整えるアライメントツールとしても利用できます。
また、Delayの表示・入力単位は下記の5つから選択でき、用途に合わせた単位でDelay量を確認・設定できます。
- milliseconds(ms)
- seconds(秒)
- samples(サンプル)
- metres(メートル)
- feet(フィート)
metres / feetでは物理的な距離差からDelayを設定できるため、マイクの配置によって生じる到達時間差を調整するときにも便利です。
補足として、内部のDelayパラメーターは0~500msの整数値で、単位を切り替えても実際のDelay量は変化しません。
オールパスフィルターで位相をコントロール

N-Stereoには、定常的な周波数特性の大きさを維持しながら位相を変化させられるオールパスフィルターが搭載されています。
Delayではチャンネル全体のタイミングをずらすのに対して、オールパスフィルターは定常的な周波数特性の大きさを維持しながら位相を変化させることができるため、周波数によって異なる位相のズレを調整したいときに役立ちます。
たとえば、ステレオマイクや複数マイクで録音した素材では、Delayで左右の到達タイミングを合わせても特定の周波数帯域では位相関係が整わないことがあります。
こんなときにはオールパスフィルターを使ってFrequencyで調整する周波数を指定し、Phaseで位相を回転させることで特定の帯域を中心とした位相関係を調整できます。
また、モノラルにすると一部の帯域が打ち消されて音が痩せる場合に、位相関係を調整する用途でも活躍。
L/Rに意図的に異なる位相特性を与えて、Delayとは異なるステレオ効果を作れることもオールパスフィルターの特徴です。
N-Stereoでは1次/2次のオールパスフィルターを選択でき、2nd Orderを有効にするとQが使用できるようになります。低いQでは広い範囲、高いQでは設定した周波数周辺に位相変化をより集中させられます。
極性反転にも対応

N-Stereoの「PHASE 180°」をONにすると、選択したチャンネルの極性を反転できます。
L/Rの片側の極性を反転し、左右の信号が打ち消し合って音が痩せるような極性の不一致を修正できるのがこの機能の特徴。
N-Stereoでは、
- Delay → L/Rの時間差を調整
- All-Pass Phase → 周波数依存の位相を調整
- PHASE 180° → 極性を反転
という異なる方法で左右の関係をコントロールできます。
あくまでも「PHASE 180°」は極性の不一致を修正するための機能で、わずかな時間差や周波数依存の位相補正の代わりとして使用するものではありません。
MONOモードでモノ互換性をチェック

「MONO」をオンにすると処理後のL/Rが加算され、0.5倍した同一信号が左右へ出力されるため、モノラル再生時の位相キャンセルを確認できます。
ステレオでは広がりのあるミックスになっていたとしても、左右をモノラルにまとめたときに位相関係によって信号が打ち消し合い、音が痩せたり、センターの安定性が損なわれたりする場合があります。
MONOで確認しながらDelayやPhaseを調整することで、センターの安定性や位相キャンセルが改善しているかを判断できます。
以上がN-Stereoの主な特徴です。
クリエイティブなステレオ効果だけでなく、位相補正にも活躍してくれるプラグインなのでぜひチェックしてみてください。
仕様・プラグイン動作条件
macOS
64-bit Intel:macOS 10.11以降
Apple Silicon:macOS 11以降
Windows
64-bit Windows 10以降
Linux
Ubuntu 22.04 LTS / 24.04 LTS(x86_64)
Formats:AU / VST3
ダウンロードページ
Nathaniel Wing’s公式サイトで取得できます。ライセンスコードの取得にはメールアドレスの入力が必要です。
ページ内の「GET」のリンクから申請することで取得できます。
無料配布期間が明示されていませんが、予告なく配布を終了する可能性もあるのではやめにチェックしてみてください。
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