CRQL「ANINA」は、オーディオに含まれるレゾナンスを抑制するスペクトルシェイパー&レゾナンスサプレッサープラグインです。
各種オーディオには、意図せず不要・不快な共鳴や膨らみ感のある音が含まれることがあります。
この共鳴(レゾナンス)を適度に抑制することでスッキリとしたミックスに仕上げられたり、意図した音作りが行えるなど多くのメリットがあります。
「ANINA」は、無料でありながらシンプルかつ強力にこれらを処理できるプラグインなのでぜひチェックしてみてください。
ANINA Version 1.1.1についてはこちらから▽
ダウンロードの詳細はこちらから▽
ANINAの特徴
「ANINA」は、スペクトル処理によってレゾナンスを抑制できるレゾナンスサプレッサーです。
ボーカルやギター、ベース、シンセなど様々なトラックに含まれるレゾナンスをシンプルな設定で素早く抑制できるのがこのプラグインの特徴。
使用の際、周波数分解能力を高めて高精度で処理させるにはGUI右上のブロックサイズ(フレームサイズ)を大きい数値に設定し、よりタイトな印象を得るには小さい数値を選択するのが基本的な使い方です。
例として「Attack」を最小に、「ブロックサイズ」を512で処理させると処理強度が高い印象になります。一方、処理強度が強すぎると原音の良さや個性を損なう場合もあるので、DELTAボタンをONにして音をモニタリングしながら各パラメーターを調整するのがおすすめです。
スペクトル処理の特徴として、処理動作が行われていないように見える場合においても微妙なプリリンギング(アタックがぼやける・軽微なノイズの発生など)や、音色・トランジェントにわずかな変化を感じる場合があります。
サイドチェーンでメイントラックのスペースを確保

GUI左上の「+」ボタンを押すと詳細コントロールウィンドウが開きます。この画面内にある「S/C」ではサイドチェーンを設定でき、オケとボーカル、ベースとドラムなどメインに聞かせたいトラックのスペースを確保する処理が行えます。
Wavesfactory「Trackspacer」などのような効果を得られるため、この処理を目的にAninaを持っておくのも良いと思います。

また、これとは異なるユニークな使用方法として、ボーカルとシンセトラックを用意し、DELTAモードで再生するロジックでボコーダーのような効果を作ることもできます。プラグイン制作者の一人、Ewan Bristow氏が言及した下記の動画が参考になります▽
Something fun you can do with this free plugin, is vocal harmonies.
— Ewan Bristow (@BristowEwan) February 20, 2026
Instead of ducking frequencies, you can use the DELTA to expose them. https://t.co/T10zA37ILo pic.twitter.com/lLi3o0FnwQ
ANINA 1.1.0バージョンでチルトEQ、GAIN IN / OUTフェーダーが追加

2026年2月26日付で、チルトEQとGAIN IN/GAIN OUTボリュームフェーダーが実装されたANINA 1.1.0バージョンがリリースされました。
GUI左上にチルトEQ、GUI右上にGAINフェーダーが配置されています。
ゲインコントロールフェーダーが実装されたことにより、エフェクト前とエフェクト後の信号をコントロールでき、必要に応じてボリュームのブースト/カットが可能になりました。
また、「Tilt EQ」では処理されたサウンドに対してEQが適用できます。Tilt EQは「+ボタン」を押すと開く詳細パネル内の「LO」及び「HI」のカットフィルターとの併用が可能です。
ANINA has been updated!
— Ewan Bristow (@BristowEwan) February 25, 2026
We've added some essential features, and have some more on the way for you 🙂 https://t.co/T10zA37ILo pic.twitter.com/0CcHWONCDK
ANINA 1.1.1バージョンで各パラメーターの数値表示機能が追加

ANINA 1.1.1バージョンのアップデートでは、各ノブを調整すると数値が表示されるようになりました。
メーカーサイドは、耳で聞いて判断して使うことを想定して制作しつつ、シンプルなGUIを目指したため数値の表示はしなかった。と言及していましたが、ユーザーからの要望が多かったことで実装されました。
ANINA V1.1.1 is now available, more info on https://t.co/EPUCpkVdtP https://t.co/h3LJUFbTDt pic.twitter.com/tfWlYxPUwc
— Ewan Bristow (@BristowEwan) March 10, 2026
また、いくつかのバグ修正も行われており、モノラルオーディオトラックを含むDAW上で発生していたオーディオのグリッチが発生しなくなったことや、CLAPバージョンでオーディオをバウンスした際に起きるオーディオエンジンがハングするエラーなどが改善されています。
既に前バージョンをインストールしている場合は、最新版「ANINA 1.1.1」をダウンロードページからDLし、再度インストールすることでアップデートできます。
GUIの概要

- +ボタンを押すとオーバーレイウィンドウを開き、詳細コントロールウィンドウが開きます。※画像下(8~11)を参照
- ブロックサイズ(フレームサイズ)を選択できます(512/1024/2048から選択)
- 氷の結晶のようなマークはフリーズボタンで、動作中のフィルタースペクトルを固定できます。
- Deltaボタンで、Aninaを適用することで信号から除去した成分のみを再生し、確認できます。
- Amountノブはマスターリダクション量の調整ができます。
- Attackノブは、Aninaの効果が適用される速さを調整できます。時計回りに回すほどかかり始める速度が遅くなります。
- Releaseノブは、Aninaの効果が減衰する速さを調整できます。右に回すほど戻りが遅くなり、常時適用されるよう形になります。タイトに使う場合はノブを左に回す方が適しています。
- サイドチェーン入力の切り替えボタン
- フィルター信号の低域をカットオフし(200Hz→20kHz)、ノブを上げるほど低域が通過されます。
- フィルター信号の高域カットオフし(30Hz→20kHz)、ノブを上げるほど高域が通過されます。
- フィルタースペクトルにゲートを適用します。
- GUI中央の画面ではインプット信号のスペクトル(白い線)とAninaが処理したフィルタースペクトル(青い線)を視覚化し、確認できます。
- インプット/アウトプットゲインの調整ができます。
- コンプレッション信号に対してTILT EQによるイコライジングが可能
※ブロックサイズは設定する値が大きいほどCPUへの負担は減りますがレイテンシーは増えます。逆に、値が小さいとCPUの負担が増えます。
以上が「ANINA」の主な特徴です。
無料で使えるのは非常にありがたい特徴と機能性を持っているプラグインなのでぜひチェックしてみてください。
関連動画
仕様・プラグイン動作条件
Windows、Mac、Linux
プラグインフォーマット:VST3、CLAP、AU
ダウンロードページ
公式サイトで無料ダウンロードが可能です。また、制作者に寄付・対価を支払うことも可能です。
現在のところ期間制限なく無料配布中です。
レゾナンスサプレッサープラグイン 関連記事
-
【最大39%OFF】Baby Audio「Smooth Operator Pro」ミックス内の濁り・共鳴を除去するレゾナンスサプレッサーの進化版(セール期間4月13日夕方まで) -
【65%OFF】Techivation「AI-Clarity」AI分析による音の濁り/ハーシュネス除去でクリアなミックスへ導くダイナミックレゾナンスサプレッサープラグイン・レビュー(セール期間4月12日まで) -
【55%OFF】Techivation「M-Clarity2」中低域の濁り解消に便利なダイナミックレゾナンスサプレッサープラグイン(セール期間4月12日まで) -
【26%OFF】Mastering The Mix「RESO」半自動で不要なピークを解消してくれるレゾナンスサプレッサープラグイン(セール期間4月21日夕方まで) -
【72%OFF】Waves「Curves Equator」不要なレゾナンスとマスキングを処理し、聞きやすいミックスへと導く学習機能搭載EQプラグイン(セール期間1月21日15時まで) -
【50%OFFセール】SOUNDTHEORY「GULLFOSS」ミックスの濁り解消をサポートするオートEQプラグイン(セール期間12月5日まで) -
【30%OFF】OEKSOUND「SOOTHE 2」耳障りな周波数を抑えて聞きやすいミックスに仕上げるダイナミックレゾナンスサプレッサー・ディエッサー(セール期間12月1日まで) -
【60%OFF】Baby Audio「Smooth Operator」クリアなサウンドに自動調整してくれるダイナミックレゾナンスサプレッサー(セール期間2月1日夕方まで)













