DTMで無料で使えるフリープラグインの中には、下手な有料プラグインよりも使いやすく音が良いプラグインがあります。
この記事で紹介するValhalla (ヴァルハラ)DSP社のリバーブ&ディレイ「Supermassive」は、まさに有料でもおかしくないフリープラグインの一つです。
まだ所有していない人は迷わずDLをおすすめします。
- 密度の濃いリバーブを使いたい
- 個性のあるディレイやエコーを使いたい
- デジタル臭くない空間を作りたい
- ディレイとリバーブの両方をミックスした空間処理をしたい
Valhalla「Supermassive」の入手&インストール方法
Supermassiveの入手方法は簡単。メーカーサイトへの登録も不要なので気軽に行えます。
- Valhalla DSP公式サイトのSupermassiveページへ移動
- SupermassiveページのFREEと記載されている下の黒い「GO TO DOWNLOADS」ボタンをクリック
- Demos & Downloadsページ(有料プラグインのデモを試してみませんか的なページ)の一番下のSupermassiveまでスクロール
- 使用しているOSに合わせてインストーラーをダウンロード
- インストーラーが入ったZIPファイルがDLされるので解凍して開きインストールに進んで終了
1)Valhalla DSP公式サイトのSupermassiveページへ移動
まずはValhalla DSP公式サイトのSupermassiveページへ移動します。
>> ダウンロードページ
下記のページに移動します。
2)SupermassiveページのFREEと記載されている下の黒い「GO TO DOWNLOADS」ボタンをクリック
Supermassiveページ移動したら「FREE!」と記載されている下の黒い「GO TO DOWNLOADS」ボタンをクリックします。
3)Demos & Downloadsページの一番下のSupermassiveまでスクロール
Demos & Downloadsページに移動すると「有料プラグインのデモを試してみませんか」というような文章が表示されます。そのまま一番下のSupermassiveまでスクロールします。
4)使用しているOSに合わせてインストーラーをダウンロード
上の画像までスクロールしたら下部のインストーラーダウンロードのリンクをクリックします。画像ではVersion1.5.0が最新です。
5)インストーラーが入ったZIPファイルがDLされるので解凍して開きインストールに進んで終了
インストーラーが入ったZIPファイルがDLされるので解凍して開きインストールに進んで終了です!
Supermassiveの特徴と使い方
Supermassiveはディレイとリバーブをミックスしたようなプラグインです。
これまでに制作されてきた幅広いシーンやニーズに対応できるValhalla DSPのリバーブやディレイの開発の中で、それらに含まれなかった非現実的なアルゴリズム、少し癖のあるアルゴリズムを集めて作られたのがSupermassiveです。
開発者いわく、「長年放置されていたアルゴリズムの祭典で、他製品のような洗練されたディレイやリバーブではなく、荒削りであったり、個性的なサウンドが鳴らせるというのがSupermassiveである。」とのことです。
開発者のコメントでは荒削りと言っていますが、実際には高いクオリティとオリジナリティのあるサウンドで他には無いエフェクトになっています。
基本機能
各コントロールの基本的な使い方は、下記の通りです。
- MIX:エフェクトのかかりを調整
- WIDTH:ステレオ感を調整
- DELAY:ディレイタイム
- WARP:DELAY設定よりも長いタイムの設定ができ、エコーや深いリバーブもかけられる
- FRRDBACK:フィードバック量を調整
- DENSITY:サウンドの密度を調整
- MOD:モジュレーション効果
- EQ:ロー・ハイのカットができる
- MODE:ディレイやリバーブの基本カラーを選択(ここがSupermassiveのキモ)
- PRESET:モードで選択したサウンドに基づいたプリセット
基本的な使い方はセンド、もしくはトラックインサートでSupermassiveを挿して、MODEで好きなディレイ・リバーブモードを選択して音作りするか、プリセットを選んでいくという流れです。
14種類のディレイ・リバーブモードを搭載
SupermassiveにはMODEというサウンドカラーを決める設定が用意されています。ここで各モードを選んでいくのが基本です。
- Gemini:早いアタックと短い減衰(ディケイ)が特徴のエコー系
- Hydra:早いアタックと短い減衰に加えてDENSITYコントロールの設定でエコーの密度を大きく変化させられる
- Centaurus:中程度のアタックと短い減衰、DENSITYコントロールの設定で中から高いエコー密度の設定
- Sagittarius:アタックは遅めで減衰が長くエコーの密度が高い
- Great Annihilator:中程度のアタック、非常に長い減衰、中から高いエコー密度の設定
- Andromeda:最も遅いアタック、非常に長い減衰、高いエコー密度
- Lyra:アタックが早く、減衰が短い。低いエコー密度
- Capricorn:早いアタック、短い減衰、中程度のエコー密度Large Magellanic Cloud:長いリバーブ、長い繰り返しのエコー
- Triangulum:ロングリバーブとエコー、中程度のアタック
- Cirrus Major:低・中エコー密度でユニークなリフレイン
- Cirrus Minor:エコー密度が低く、ユニークなリフレインでCirrus Majorより小さいサイズ
- Cassiopeia:最初はエコーの密度が低く、豊かなロングリバーブから不思議なリフレインパターンに変化する
- Orion:Cassiopeiaより遥かに大きいロングリバーブ
リバーブやディレイの扱いに慣れている人はこのモードから好きなリバーブ・ディレイモードを選んで音作りをするというのが早いかもしれません。
プリセットも充実
Supermassiveにはプリセットも収録されているので音作りに詳しくなくても問題なく使えます。
プリセットは4つの大カテゴリー内に、4つから8つ中カテゴリーが用意されていて、中カテゴリーの中に4つから5つのプリセットが収録されています。
販売ショップ・購入ページ
Valhalla DSPといえば、
- Valhalla VintageVerb(アナログ系リバーブ・ヒップホップ・トラップのプロデューサーにも愛用者が多い)
- Valhalla Room(ルームとあるが、かなり広い空間まで作れる超人気リバーブ)
など空間系のプラグインメーカーとして知名度が高いです。
しかも製品はどれも$50で買えるという良心的な価格設定でコスパ最強。
1万円以上の微妙なリバーブを買うくらいならValhallaの方が良かったりするほどです。
初めて「Supermassive」を使ったときには、「このクオリティが無料なんて。。」と驚愕でした。
デジタルディレイのようなザクザクとしたディレイではありませんが、フワっと広がりを感じる奥行きと温かみのあるディレイや超ロングテールと波のように押し寄せてくるエコーは「Supermassive」でしか得られないサウンドです。しかも低負荷。
ただしピンポンディレイ的な使い方には向かないので、同社のディレイ「ValhallaDelay」を購入してみるのがいいと思います。
とにかく「Supermassive」は無料でダウンロードできるので、まだ持っていない人は要チェックです▽
>> ダウンロードページ
無料のリバーブだけでなく、下記のページでは様々なタイプのリバーブを特集しているので是非参考にしてみてください。