Mastering The Mix社の「Reference 2」は、自作曲をリファレンス曲のミックスに近づけたいときに活躍してくれるリファレンスプラグインです。
リファレンス曲を「Reference 2」に読み込ませ、参考にしたい任意の箇所(イントロ・サビなど自由に設定可能)を分析させると、自分の曲との違いを視覚的に表示するアナライザーのような機能を持っています。
リファレンス曲と自作曲のラウドネスレベルを一致させられる機能も備えているので、「音量感が異なることで比較しにくい」という問題を解決し、細かな調整が行なえます。
この記事ではMastering The Mixのリファレンスプラグイン「Reference 2」の特徴・最新セール情報を随時更新していきます。
- お手本にしている曲のミックスに近づけたい方
- ミックスが自分の理想どおりにならない方
- マスタリング済みの参考曲と、マスタリング中の自作曲のラウドネスレベルをなるべく一致させたい方
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「Reference 2」の特徴
「REFERENCE 2」はリファレンス曲のオーディオデータと自作曲のオーディオデータを解析し、それぞれの違いを視覚的に表示。
分析したその結果からリファレンス曲に近づけていくための作業が行えるプラグインです。
リファレンス曲のピークレベル、ラウドネスレベル、EQバランス、パンチ感、ステレオ幅を解析でき、自作曲に足りないものはなにかを分析できることが最大の特徴です。
使用する際は、マスターチャンネルのマスタリングエフェクトの最後の段に入れます。
下記の画像はマスターチャンネルにインサートしたプラグインのマスタリングチェインの例です。
キャリブレーションプラグインを除き、マスターチャンネルの最下段にインサートするのが通常の使用方法です。
また、「Reference 2」」をインストールする際、一緒にインストールされる「REFSEND」というプラグインをマスターチャンネルの最初の段にインサートすれば、FX・マスタリングチェーンの各プラグインを通る前と通った後の音を聴き比べることも可能です。
読み込めるリファレンスは最大12個
A/B比較系のプラグインでは、取り込めるリファレンス曲は1曲である場合がほとんどですが、「Reference 2」は最大12曲。
さらに、指定した範囲だけをリファレンスとして分析できるので、「この曲のこのパート部分だけを参考にしたい」という場合でも活躍してくれます。
リファレンス曲はドラッグ&ドロップでも簡単に読み込ませられます。
レベルマッチ機能
リリースされている楽曲のほとんどは、ラウドネスレベルやボリュームが最大限に引き上げられているものがほとんど。
一方、自作曲とはラウドネス感やレベル感が大きく異なるため、他のメーカーのA/B比較ソフトでは比較しにくい部分もあります。
ですが「REFERENCE 2」では、リファレンス曲と自作曲のレベルを合わせて比較できる「レベルマッチ機能」が搭載されています。
リファレンス曲のレベルが自作曲よりも大きい場合は小さく、リファレンス曲の方が小さいものは大きく調整してくれます。
LEVEL MATCH機能では、3つのレベルから選択可能。
- 「Match to Original」は読み込んだリファレンス曲のレベルに合わせます。
- 「Match To Quietest」は、自作曲の現状のレベルに合わせます。
- 「All to -14 Short-term LUFS」は、リファレンスも自作曲も、ストリーミングのラウドネスレベルの基準とされている-14LUFSに揃えるモードです。
上記の3つのモードから任意のものを選択してリファレンス曲との詳細な比較が始められます。
分析結果を表示する「Trinity Display」
「Trinity Display」の画面では、イコライザーバランス、ステレオ幅、コンプレッションがリファレンストラックとどう違うのかを確認できます。
各帯域をソロで比較できるので、細かな違いも確認可能。
各パラメーターでわかることは下記の項目です。
Level Line(レベルライン)
自作曲のEQバランスがリファレンス曲とどのように違うかを表示します。
画面中央を通る薄い青線は0dbを示す線です。
このカーブを参考にし、EQプラグインを使用してレベルラインと同じカーブに設定するとリファレンスのサウンドに近づきます。
Stereo Width(ステレオ幅)
「Trinity Display」の画面の中で特に注目なのは「Stereo Width」の分析結果です。
ミックス結果が美しい楽曲は、ワイド感の作り方が非常に上手なものばかり。
自作曲とリファレンスではどのくらいの違いがあるのかを確認できるので非常に役立つと思います。
ステレオ幅の違いが確認できたら、DAWのPANやステレオイメージャープラグインなどを使用して特定の周波数帯域の幅を広げる・縮めるなどしてリファレンスに近づけます。
Punch Dots(コンプレッション)
Punch Dots(パンチドット)は、リファレンス曲と自作曲の「ダイナミックレンジ」を分析し、比較してくれる機能です。
例えば、自作曲がある周波数においてリファレンス曲の周波数帯域よりも圧縮されている場合は0dbラインに向かって移動する様子が表示されます。
逆に、ある周波数帯域においてリファレンス曲が対応する周波数帯域よりも、自作曲の方が圧縮されない場合は0db線から遠ざかるように表示されます。
ドットの色が不透明になるほど、自作曲とリファレンスのパンチの差が大きいことを示します。
少々わかりにくいかもしれませんが、上記の画像の例では50khz~200khzが0db線に向かって表示されている様子なので、リファレンス曲に近づけるならキックやベースなどの低域の楽器のコンプレッションを弱める。ということです。
また、ドットが表示されていないエリアはリファレンスと自作曲のコンプレッション感が近い・または同じということです。
逆に、1.5kHz~20kHzのエリアではドットが0dBラインから遠ざかるように表示されています。
この場合はマルチバンドコンプなどを使って圧縮を強化する方がリファレンスに近づきます。
「Reference 2」には、さらに細かな設定項目や機能もありますが、これらが「Reference 2」の最大の特徴です。
システム要求
【Mac】
macOS 10.10以上 (macOS 12 Monterey + Apple M1 Silicon サポート済み)
AU, VST 2/3 or AAX host
64-bitのみ
【Windows】
Windows 7/8 または 10
VST 2/3 or AAX host
64-bitのみ
VST / VST3 / Audio Units ? AAX formats (64-bit only)
過去のセール情報
【期間】2023年3月2日~3月31日(日本時間4月1日夕方まで)
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まとめ
「Reference 2」は、リファレンス曲自分の曲の「音量感」「EQバランス」「ワイド感」「コンプレッション感」など、ミックスにおいて重要な指標を分析できる便利プラグインです。
リファレンス機能を持つプラグインは「Reference 2」以外にもPlugin Alliance「ADPTR AUDIO Metric AB」やoZone10の「Match EQ」などもありますが、ワイド感やコンプレッションのパンチ感を分析できる「Reference 2」は他にはない魅力があります。
リファレンス曲との違いは耳でジャッジすることが最も大事な作業ですが、音を視覚化・データ化することでわかる違いも非常に重要。
求めるミックス結果を得るためにも是非試してみてください。無料トライアルも可能なので是非!
※「trial version」のボタンからダウンロードできます。
Mastering The Mix社は、「Reference 2」以外にもミックスやマスタリングに特化したプラグインを販売しています。
作業効率が上がるだけでなく、クオリティが高いミックス結果に近づけてくれるので、初心者・中級者はもちろん上級者の方にもおすすめです。
【参考】Mastering The Mix公式サイト・「Reference 2」 マニュアル