iZotope「Neutron Elements」は、AIを搭載したチャンネルストリッププラグインで、ミックス時の各トラックの処理を提案してくれる革新的なツールです。
上位版「Neutron 4」とエントリー版「Neutron Elements」の2モデルがありますが、Element版にもAI機能は搭載されています。
うまくミックスできないと感じるときや、ミックス作業を効率化したいときなど、導入することで大幅に効率化できるのでおすすめです。
- ボーカルを始め、各トラックの適切なミックス方法がわからない
- 各トラックの処理作業を素早く済ませたい
- もっと聞きやすいミックスに仕上げたい
Neutron Elementsの特徴
「Neutron Elements」は、楽曲内のボーカルやシンセ、ピアノ、ドラム、ベースなどあらゆる楽器のミックス処理をAIがサポートしてくれるAI搭載のチャンネルストリッププラグインです。
各トラックのオーディオをAIが分析し、個々のトラックに対して適切な処理を提案してくれます。
AIが分析した結果、分析したトラックの楽器がどんな楽器かが解析され、オーディオソースに適した処理が適用されます。
適用された処理のバランスを「TONE MATCH」のスライダーで任意の値に調整可能。
さらに「PUNCH(アタック感)」「DISTORT(歪み)」「WIDTH(ステレオ幅の広さ)」の3項目を任意で調整でき、楽曲に見合うサウンドに調整できます。
AIによる分析と処理によって、ミックス作業を円滑に進められるのが「Neutron」の魅力です。
Neutron Elementsの基本的な使い方
「Neutron Elements」の使い方は非常にシンプルです。
- Neutron Elementsを適用したい各トラックをSOLOで再生し、解析ボタンをクリックする
- 数十秒後に解析が完了すると、各楽器ごとに適用されたプリセットのマーク(楽器の絵柄)をチェックし、適切なものかを確認する
- ユーザーインターフェース上部にある「Tone Match」のスライダーを動かし、求める音になるように調整する
- UI下部にある、PUNCH、DISTORT、WIDTHの各パラメーター及びディテールビューで求めるサウンドに調整する
以上の手順でOKです。
前バージョン「Neutron3Elements」からアシスタントビューが進化し、さらに操作・調整しやすくなっているのでミックス作業の効率を格段に上げてくれます。
リファレンス曲のサウンドに近づけるトーンマッチ機能
「Neutron」では、ミックス中の自身の楽曲のトラックのサウンドを、リファレンスとしている楽曲のサンプルやステムのトーンに近づける機能を搭載しています。
参考にするファイルを読み込み、リファレンスとするトラックとミックス中のトラックをToneMatch「0%」で比較し、リファレンスとのサウンドの違いをモニタリングします。
ToneMatchのパーセンテージを調整し、聞き比べて近いサウンドになるまで数値を変更します。
リファレンスの質感と近くなればOK。
別のトラックの調整も行い、各トラックのチャンネルストリップを完了させ、各トラックのレベル調整に進むという手順でミックスを進められます。
また、別製品のAudiolensを使用することで、パソコン上で再生するあらゆるサウンドをリファレンスとして使用することも可能です。
また、自身が持っているリファレンスファイルだけでなく、Neutronのプリセットを利用して音作りすることも可能です。
Neutron 4でオケとボーカルを手軽にミックスする手順例
上記のTIPS動画は上位版「Neutron4」を使用した動画ですが、Elements版よりも細かな調整ができたり、各モジュールを個別に使用することができるなどミックス作業を更に効率よく進められるので是非チェックしておいてください。
まずは「Neutron Elements」を使用してから、更に細かな調整を行いたいと感じた場合はクロスグレード割引で上位版を購入するのがおすすめです。
上位版とElement版の違い
「Neutron」の2つのエディションともにAIアシスタントによる自動処理が可能ですが、上位版では適用されたモジュールを個別に使用したり、調整することが可能です。
イメージするサウンドにより近づけたい場合は、各モジュールを微調整できる上位版(無印Ver)にバージョンアップするのがおすすめです。
機能 | Element | 上位版 |
---|---|---|
AIミックスアシスタント | 〇 | 〇 |
Assistant View | 〇 | 〇 |
Target Library | 〇 | 〇 |
Unmask Module | 〇 | |
Trash Mode (In Exciter Module) | 〇 | |
Punch Mode (in Compressor Module) | 〇 |
Elements製品でミックスを仕上げられる?
iZotopeには「Neutron Elements」以外にも、主要プラグインそれぞれのElements版がリリースされています。
- Neutron Elements
- Ozone Elements
- RX Elements
- Nectar Elements
どれも上位版と比べると使える機能に制限はありますが、Element版だけでもミックスを完成させることも可能です。
もちろん、各上位版は更に細かい調整や高度な音表現を実現できるため、Element版は上位版には敵いません。
ですがAI機能など基本的な機能はElement版で使用できるのでワンランク上のミックスを仕上げられます。
上記に掲載した動画では、Neutron 4 ElementsとOzone 10 Elements、Stratus(リバーブ)のみでミックスを完成させるフローが解説されているので参考にしてみてください。
初めて曲を作ったときや初めてミックスする際は何から手を付けていいかわからないということもあると思います。
「Neutron Elements」は、AIの力を使うことで効率よく作業を進められるので、迷わず活用してみてください。
更に細かな処理を施したい場合は上位版のNeutronを導入したり、イメージする質感のサウンドにしたい場合は、ビンテージ機器を再現した他社のプラグインを利用するなど少しずつ試していけばOK。
まずは「Neutron Elements」でミックス作業自体に慣れていってみてください▽
仕様・プラグイン動作条件
【MAC】
Mac: macOS Big Sur (11.7) 、macOS Ventura (13.5)、
CPU:Apple silicon対応済み(64-bit only)・M1、M1 Pro、M1 Maxチップと互換性あり
【WIN】
Windows: Windows 10-11 (64-bitのみ)
・Plugin Formats:AU (Macのみ), AAX, VST3 (64-bitのみ)、VST2非対応
販売ショップ・購入ページ
>> 販売ページはこちらから
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