Klevgrand「SyndtSphere」は、約70種類の異なる音色をサーフするようにブレンドして音作りできるシンセプラグインです。
2025年2月6日付けでバージョンアップが行われ、さらに直感的に操作できるデザインに進化しています。
予め収録されている約70種類のサウンドの間をモーフィングし、直感的にサウンドを選択。さらにDelayとLegatoを調整することでユニークな音色を作れます。
「ピアノに10%だけヴァイオリンをブレンドして、更にスタブシンセを20%加える」といった調整を行うなど多彩なサウンドメイクが可能。
特にEDMやアンビエント、エレクトリックミュージックの楽曲制作時に活躍してくれます。
- 手持ちのシンセサウンドに飽きてしまったので新しい音色を手軽に探したい
- シンセの音色エディットが複雑で理解できないので直感的に音色を探したい
「SyndtSphere」の特徴


- 70種類以上のポリシンセサウンドをドラッグ操作のみでモーフィング
- ディレイを内蔵
- モノ・レガート機能を内蔵
- グライド(ポルタメント)機能を内蔵
- ピッチベンドレンジをエディット可能
「SyndtSphere」は、多くのシンセプラグインを世に送り出してきたKlevgrand社がデザインした音色を元に作られたソフトシンセです。
UI中央に配置された立体的な球体パラメータをドラッグするだけで複数の音色を直感的にブレンドでき、新たなシンセ・サウンドを複雑な操作を行わずに作成できるのが特徴です。
メインリフとして使える主張の強いスタブシンセから、3歩後ろで遠鳴りするエアリーなパッドまで、ドラッグするだけで作成できます。
シンプルなメインパラメーター


独自にデザインされた球体のパラメータをドラッグするだけの簡単操作で音色がエディット可能です。
オシレーターの操作や波形を選択などの専門的な操作が全く必要なく、マウスをドラッグするだけで直感的に音色を作成できます。
存在感のコントロールが可能なディレイ


内蔵のディレイでは、メインパラメーターで作成した音色を更に幻想的な響きに調整できます。
「TIME」「FEEDBACK」「MIX」を全て、少なめ(時計の9時くらい)に設定すれば、オケに馴染みやすく存在感の強い音色に、逆に多め(時計の3時くらい)に設定すれば、存在感を消しつつもコード感のある音色にできます。
さらに存在感を消す裏技として、「SWAP L-R」をONにすれば位相が反転して定位が定まらない浮遊感のある音色に変更可能です。
往年のモノ・シンセサウンドを構築できる「LEGATO」・「GLIDE」機能


「LEGATO」をONにすると、60~70年代の多くのシンセに常備されていた機能のようにモノシンセとしての挙動になり、アルペジオ奏法で全ての音程を押さえたままの場合、最初の音だけにアタック音が付与され、続く音はサステイン音のみが発音されます。
例えば8分音符で1拍目からアルペジオ奏法で弾いた場合、最初の1拍目だけが強い音色となり、続く音はアタック音がマイルドになり他の楽器音を邪魔しない、という感じです。
いわゆる「サイドチェイン」や「ダッキング」を音色的にコントロールする事が可能で、他のトラックとミックスした際に効果を発揮します。
また、「GLIDE」では、一つ前の音程を押さえたままにすると次の音までピッチベンドで音程が繋がります。
往年のシンセリードのようなピッチベンドを多用したシンセリードを手軽に再現できます。
補足として、メインパラメーターでは一つの音色につき5~7の隣接する音色が紐づいています。
中心にある音色の周りを360度ドラッグし、気に入った音色の方向性に進むと更に選択肢が出現。
とにかく直感的に操作できるので、波形の種類やパラメーターの操作方法が分からないシンセ初心者の方はもちろん、音楽制作を多数手がけているうちに「いつも決まった音」を選択してしまうマンネリから脱却したい上級者の方も是非使ってみてください。
Ver1の関連動画
仕様・システム要件
mac:OS 10.10以降(M1プロセッサ用に最適化されています。)
win:7以降
※mac、win共にAU、VST、AAX互換の64bit
※iPad / iPhone 用は有料
ダウンロードページ
SyndtSphereは、Klevgrand公式サイトからダウンロードできます。
この他にもKlevgrandは、有料・無料を問わず数多くの優秀な音源プラグインをリリースしています。
下記のページではKlevgrandの製品を取り上げているので是非こちらもチェックしてみてください。









