Native Instrumentsの「Transient Master」は、音の立ち上がりを調整して奥まった音を前に出したり、前に張り付きすぎている音の存在感を薄める際に便利なトランジェントシェイパープラグインです。
トランジェントシェイパープラグインは、各社から多くのプラグインがリリースされていますが「Transient Master」の魅力は、使い方が非常に簡単なことと、効果をしっかり感じられることです。
他社のプラグインを使ってみて「イマイチしっくり来なかった…」という方は、是非「Transient Master」を使ってみてください▽
- 奥まっている音を前に出したい
- ドラムなどの打楽器をパンチのある音にしたい
- 前に出すぎている音を後ろに下げたい
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Transient Masterの特徴
- 前後のサウンドポジションをコントロールできる
- ドラムやパーカッションのアタック感を強調
- 部屋鳴り・リバーブの低減
「Transient Master」は主にドラムやパーカッションなどの打楽器やギターなどのトランジェント調整に便利なプラグインです。
打楽器のダイナミズムの加工、空間での響きを調整しイメージするサウンドに近づけられます。
トランジェントは「アタック」とは異なり、音の立ち上がりにある一瞬の「非音素」のことを指します。音程を持ちませんが、楽器の特性・種別を判断するために非常に重要な要素です。
コントロールノブの役割・使用方法
「TRANSIENT MASTER」は、3つのノブ(Attack / Sustain / Gain)だけで調整するので操作が非常にシンプルです。
主にAttackとSustainを調整して求めるサウンドに近づけ、加減した音量感をGainで調整する形が基本的な使い方です。
多くの場合、Attackを上げると音量感が増えることが多いのでミックスバランスを保つために、AttackとSustain調整後に「Gain」で音量を調整するのがおすすめです。
ATTACKノブ
サウンドのアタックフェイズを調整するパラメーターです。
ノブがセンターの状態は何も変化が起きない状態で、左に回すとアタック感がソフトに、右に回すとシャープなアタック感になります。
Smoothボタン
ギターに使用する際に適したモードを起動させられるボタンです。
アタックシェイビングがややなめらかな印象になり、歪んだギターに使用すると歪み感が軽減し、扱いやすいサウンドになります。
一方、アコースティックギターなどのアタック感が非常に重要なギターの場合は、速いアタックを得るためにSmoothボタンを無効にするのがおすすめです。
SUSTAINノブ
音のサスティンの長さを調整するパラメーターです。
センターポジションでは変化はなく、左に回すとサスティンが短くなり、右に回すと長くなります。
Limitボタン
「TRANSIENT MASTER」を経由した音にハードリミッターを作動させるボタンです。
アタック感が強く強調される設定にした場合の、出力信号のクリップを防止するのに役立ちます。
主にATTACKノブが高く設定されている場合にONにしておくのが良いでしょう。
GAINノブ
出力レベルの調整ができるパラメーターです。
ATTACKを上げたセッティングではラウドになりすぎる可能性があるので、上がった音量感をGAINで調整するのがおすすめです。
ドラム単体はもちろん、ドラムバスにも
スネアやキックに適用して音の立ち上がりを強調することで、音を前面に押し出したり、迫力のあるサウンドに調整することが可能。
存在感の強いキックや、歯切れが良くソリッドなスネアに仕上げたいときに活躍してくれます。
また、前に出すぎているサウンドには奥に下げる調整も可能です。
ドラムバス・ドラムグループに適用すればサンドにパンチ感や明瞭感をアップさせることも可能。
トランジェントが過剰で耳が痛いドラムの場合は、ATTACKを下げることでミックス全体に馴染みやすいサウンドに調整できます。
Sustainの調整で空間をコントロール
「Sustain」のノブを調整することで、空間とスペースを操ることができます。
Sustainを上げることで響きが深くなり、奥行きのある音像に変化させることが可能。
逆に、Sustainを下げることでリバーブテイルを減少させ、全体的に落ち着いた印象のサウンドに処理できます。
ギターなどの弦楽器にも
「TRANSIENT MASTER」は、リズム要素が強いカッティングギターやアコースティックギターの調整にもおすすめです。
少しATTACKを上げることでミックスの前面に強調させることが可能です。
逆に、ピッキングの音が強すぎるときに抑え込む処理にも使えます。
前述しましたが、歪んだエレキギターでも使えるように「Smoothボタン」も搭載。
さらには、「Sustain」を下げることでリバーブ感を抑え、よりイメージに近いサウンドへの仕上げていけます。
様々な楽器の奥行きの調整に
トランジェントシェイパーはミックスの前後感・奥行き感をコントロールできることが魅力。
ミックスにおいて各楽器の前後感を生み出すためには、各楽器の音量レベルやコンプの設定だけでなく、トランジェントシェーパーを駆使することでより早く望んだ空間に近づけられるのでおすすめです。
多くの場合、アタックを強くしてサスティンを弱くすれば前面に押し出されるような印象になり、アタックを弱くしてサスティンを強くすると奥に溶け込むようになります。
簡単操作で使えるトランジェントシェイパーは素早く曲作りを進めたいときにとても重宝します◎
ビートメイクには欠かせない逸品です!
▼海外ユーザーさんのデモプレイ動画も参考にしてみてください
「TRANSIENT MASTER」はKOMPLETE 14に収録
「TRANSIENT MASTER」は単体でも購入できますが、Native Instrumentsの総合プラグインバンドル「KOMPLETE 14」にも収録されています。
「KOMPLETE 14」には複数のエディションがあり、「TRANSIENT MASTER」は「KOMPLETE 14 STANDARD」から上のすべてのエディションに同梱されています。
・KOMPLETE 14 STANDARD:DTMに必要な音源を広くカバー
・KOMPLETE 14 ULTIMATE:本格的なDTMのパートナー
・KOMPLETE 14 Collector’s Edition :プロ御用達最上位バンドル
※「KOMPLETE 14 SELECT」には収録されていません。
他のNative Instruments製品の購入を検討している場合は、KOMPLETEを購入した方がお得な場合もあるのでチェックしてみてください。
仕様・システム条件
【Mac】
macOS 11 / 12 / 13以上
CPU:Intel Core i5以上・Apple Silicon Mac (native mode または using Rosetta 2)
プラグインフォーマット:VST / VST3 / AU / AAX
【Windows】
Windows 10 または11 (64-bitのみ)
CPU:Intel Core i5以上 または AMD CPU
プラグインフォーマット:VST / VST3 / AAX
【共通】
RAM: 4GB以上 (6GB以上を推奨)
販売ショップ・購入ページ
トランジェントシェイパーというプラグイン自体がシンプルなプラグインなので各メーカーのプラグインも総じてシンプルですが、「Transient Master」は特に使いやすくわかりやすいのが魅力。
しっかり効果を感じられる効き目も魅力で、ドラムや打楽器に使用できるのはもちろん、ギターやベースなど様々な楽器で使用しても問題ありません。
Native Instruments公式サイトではデモ版がダウンロードできるので是非試してみてください▽
これ以外のトランジェントシェイパーは下記のページで取り上げているのであわせてチェックしてみてください。
【画像出典】プラグインブティック