Solid State Logic社の「SSL Fusion Vintage Drive」は、同社のアナログアウトボード「SSL Fusion」に搭載されているプロセッサー「Vintage Driveプロセッサ」をデジタルエミュレートしたサチュレータープラグインです。
SSL Fusion Vintage Driveを使うことで、デジタルなサウンドにアナログな温かみやソフトなコンプレッション効果をプラスしたり、ナチュラルな倍音を加えてサウンドの存在感を高められます。
「生楽器系のインストゥルメントの存在感が物足りない」「ギターやボーカルの抜けを良くしたい」という時に活躍してくれる汎用性抜群なプラグインです。
- サウンドに厚みを出したい
- ギターやボーカルの抜けを良くしたい
- バストラックやマスタートラックにアナログな質感をプラスしたい
- シンプルな操作で使えるサチュレーターを探している
- UK的なSSLサウンドを前面に出したい
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SSL Fusion Vintage Drive
「SSL Fusion Vintage Drive」はSolid State Logic社の2Uサイズのステレオ・アウトボード・ハードウェア・プロセッサー「SSL Fusion」(実機は30万円以上)に搭載されている「Vintage Driveプロセッサ」をエミュレートしています。
このプラグインの制作には、SSL FUSIONハードウェアのオリジナルのアナログ設計者も関わってモデル化されています。
実機のSSL FUSIONは多くのエンジニアから絶賛されていますが非常に高額。
SSL FUSIONの実機を持たず、このプラグインで同様の効果を得られるのはお得過ぎです。
SSL FusionのVintage Driveプロセッサ
SSL Fusionは、歴代のSSLコンソールに搭載されていたマイクプリアンプ、イコライザー、コンプなど長年エンジニアに愛されてきたエフェクトやサウンドの質感を表現する機能と、現代的な機能を備えたハイブリッドなアウトボード・ハードウェア・プロセッサーです。
SSL Fusionの紹介動画
SSL Fusionに搭載されているVintage Driveプロセッサは、ノンリニアなハーモニクスエンハンス回路を搭載。
入力された音に対してサチュレーションによる歪みや倍音の付加、さらにアナログ回路によるソフトコンプレッション効果が得られます。
抜けの良いサウンド作りやミックスにまとまりを出したいとき、全体の迫力をアップさせたいときなど、様々なシーンで活躍してくれます。
主な機能
- SSL FusionのVintage Driveセクションをモデルにしたサチュレーター
- ハーモニクス、ソフトクリッピング、自然なコンプレッションを付加
- アナログコンソールによるサウンドをスイートスポットにまとめる効果をエミュレート
- 元の信号と並行してブレンドできるMIXコントロール機能
- DRIVE、DENSITY、INPUT TRIMコントロールによって導入されたゲインを自動的に調整してくれるAUTO GAIN機能搭載
- オリジナルのアナログ回路設計を参考にしたDSP設計
- プラグインをゼロレイテンシー・低CPU モードで使えるECOモード搭載
- SSL のクロスプラットフォームのプリセット管理と A/B-ing システム、UNDO/REDOサポート
- Adrian Hall、Alan Moulder、Caesar Edmunds、Charlie Holmes、Michael Brauer、Romesh Dodangoda、Sean Divine、Wez Clarkeなど、世界クラスのプロデューサーやエンジニアによるプリセットを収録
SSL Fusion Vintage Driveの主要なパラメーター
SSL Fusion Vintage Driveはとてもシンプルなインターフェースなので使用するパラメーターも少なくてわかりやすいです。
主に使用するパラメーターは7箇所。
- INPUT TRIM:入力信号の調整ノブ
- DRIVE:歪み量を調整
- DENSITY:歪みの密度・質感を変える
- MIX:原音とSSL Fusion Vintage Driveのサウンドをブレンドできる
- OUTPUT TRIM:出力される音量の調整
- AUTO GAIN:音量増加によるクリッピングを防ぎ、エフェクトが適用された音のOUTPUTボリュームの変化を抑える
- VINTAGE DRIVEランプ:サチュレーション効果を緑・黄色・赤で表示
SSL Fusion Vintage Driveの使い方
INPUT TRIMとDRIVEノブで基本的な歪みを調整
INPUT TRIMで入力される音量を調整しながら、DRIVEノブでサチュレーションによる歪みや倍音感を調整。
VINTAGE DRIVE横のランプでサチュレーションのかかり具合がチェックできる
VINTAGE DRIVE横にあるランプの色をチェックしながら耳と目で確認して好みの質感に調整します。
緑はナチュラルなサチュレーションの状態で、黄色、赤に変わるにつれて歪みが強い状態になります。
DENSITYノブで歪みの質感を調整
この時にDENSITYノブを調整することで歪みの密度や質感を変えられるので、音を調整していきましょう。
音量調整
サウンドの音量を変えずにエフェクトをかけたい場合はAUTO GAINを押しておきましょう。
AUTO GAINを使うことでミックスレベルに音量的な影響を与えることなくサウンドの質感を判断しやすくなります。
MIXノブでサチュレーションのブレンドも可能
MIXノブをDRY寄りにすることで原音とサチュレーションがかかった音をブレンドできます。
数値が少ないほどエフェクトの音が弱くなり、数値が多くなるほどSSL Fusion Vintage Driveの音が全面に出てきます。
質感を活かしたい時にはDRY側に動かして音を調整し、サチュレーションがかかったサウンドのみを採用したいときにはWET側に振り切りましょう。
レビュー動画
システム環境
【Mac】
- macOS 10.12 Sierra – macOS 11 Big Sur (M1 Mac はまだサポートされていません) (64 ビットのみ)
- 2.4GHz 以上で動作する Intel デュアルコア Mac
- 最小 4 GB の RAM (8 GB の RAM を推奨)
- AU、VST2、VST3、AAX ネイティブ
- SSL 製品は、Rosettaを使用することで M1 Apple Silicon Macと互換性があります。
【Windows】
- Windows 7 – Windows 10 (Windows 11 はまだサポートされていません) (64 ビットのみ)
- 2.4GHz 以上で動作する Intel Core 2 (または同等の) CPU
- 最小4GB の RAM (8 GB の RAM を推奨)
- VST 2、VST3、AAX ネイティブ
【インストール・アクティベーション】
iLOK(無料)による認証が必要です。
まとめ
SSL Fusion Vintage Driveは、初めて使用する際でも使いやすいシンプルな操作性と、極端な歪みからナチュラルな温かみのある仕上がりまで対応できる汎用性の高さが魅力です。
「サウンドが物足りなく感じる」「ナチュラルなドライブ感で生楽器系インストゥルメントをリアルな響きに仕上げたい」「ボーカルの存在感をナチュラルに高めたい」など、SSL Fusion Vintage Driveが活躍してくれる局面は多いです。
「SSL Fusion Vintage Drive」以外にも、アナログ感をプラスできるプラグインは多いですが、SSL Fusion Vintage Driveは流行りに関係なく長年使える素晴らしいプラグインでした。
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【画像出典】Plugin Boutique