Orra Audio「Orra Deverb」は、録音したオーディオファイルに含まれる部屋鳴りやリバーブテール、アンビエンスを軽減できるディリバーブ(De-Reverberation)プラグインです。
部屋やスタジオで録音したボーカルやナレーションなどのオーディオファイルに入り込んだ余分な響きを抑え、よりドライなサウンドへ整えることが可能。
搭載されているScout機能を使用することで、複雑な設定を一から行わなくても素材に合わせて素早くディリバーブ処理を始められるのが魅力です。
有料級のプラグインでありながらフリープラグインとしてリリースされたので、ぜひチェックしてみてください。
ダウンロードの詳細はこちらから▽
Orra Deverbの特徴

「Orra Deverb」は、録音された音声や楽器に含まれる音の後ろに続くリバーブテールや、背景に残るアンビエンスを軽減することが目的のプラグインです。
収録したボーカルやナレーションのオーディオファイル内の「休符や音の終わりがはっきりしているフレーズ」の箇所を再生し、GUI右上のScoutボタンをクリックすると音の余韻が解析され、測定結果をパラメータに反映してくれます。
自各パラメーターを一から設定しなくても、素材に合わせた状態からディリバーブ処理を始められるのが「Orra Deverb」の大きな魅力です。
また、「Orra Deverb」は音の発生直後の40ミリ秒間(初期反射成分が含まれる領域)には手を加えない仕様となっており、ダイレクト音(残響ではない部分)が損なわれないことに加え、部屋特有の音色も残ります。
あくまでもメーカー側は「Orra Deverb」は「雑音を除去するノイズリダクションプラグインとは違う」ということも明言しています。
各コントロールノブを自身で調整することも可能

Scout機能で自動的に設定された結果をモニタリングしつつ、より細かく設定したい場合はGUI下部のパラメーターで調整できます。
各パラメーターの役割は下記の通りです▽
- Reduction:部屋の響きをどの程度抑制するかを設定でき、「0」にするとレイテンシー補正が適用された元の音声になります。ノブをダブルクリックすると値はリセットされます。
- Room Decay:室内の残響音が60dB減衰するまでの時間(残響時間)を0.15 s~3.00 sの間で指定でき、聞こえている残響に合わせて設定し、Scoutによる測定も可能です。
- Reverb Level:サステイン(持続音)が「ルーム(部屋の響き)」として処理されるのを防げるコントロールノブで、値を低くすると持続音を保護しやすく、残響成分の多い素材では値を上げて調整します。
- Preserve:アタックや音色のディテールを維持するためのノブで、楽器や持続するボーカル、フルミックスでは高めに、スピーチやパーカッションを強くクリーンアップする場合には低めに設定するのがおすすめです。
- Focus:低周波数帯(左)/高周波数帯(右)のどちらを重点的に処理するかを指定でき、中央の設定ではスペクトル全体が均等に処理されます。
- Smoothing:リダクションが深くなる速度を調整でき、値を高くすると持続する素材に対してより穏やかな処理になります。
- Max Reduction:スペクトル低減の最大量を指定でき、値を小さく設定することで自然なアンビエンスを維持できます。
- Output:出力レベルを設定でき、元音と除去された音声の両方に適用されます。
- REMOVEDボタン:除去された音のみをモニタリングできます。
REMOVEDボタンで「取り除いている音」だけを確認可能

「Removed」を有効にすると、Orra Deverbが取り除いている成分だけをモニタリングできます。
適切に処理できている場合には主に部屋の響きが聞こえ、ボーカルや楽器本来の音はあまり聞こえない状態が好ましい状態の目安となります。
ONの状態で反響・残響の成分ではないダイレクト音が大きく聞こえる場合は、Reductionの値を減らすかPreserveの値を上げることで、原音を損なわない処理が可能です。
これら8つのノブに加え、RemovedとBypassもDAWからオートメーション可能です。
3種類の表示タイプで処理状態を確認可能



「Orra Deverb」には、処理状態を視覚的に確認するための3種類の表示タイプが用意されています。
スペクトラム表示に加え、「REDUCTION」で周波数ごとのリダクション量を確認、「TAIL」を選択すると残響テールを確認でき、ディリバーブ処理によってテールが短くなっていく様子も視覚的に把握できます。
6種類のプリセットも収録

Scout機能を利用した設定だけでなく、ボーカルやダイアログ、楽器、フルミックス用のプリセットの活用もおすすめ。収録されているプリセットは下記の6種類です。
- Natural / Starting point
- Vocal / Close & clear
- Dialogue / Room control
- Instrument / Keep the body
- Drums / Tighten the room
- Mix/ Gentle restoration
まとめ
「Orra Deverb」は、録音素材から残響特性を測定する「Scout」を搭載しているため、難しい設定を行わなくても録音に入り込んだ部屋鳴りやリバーブテール、アンビエンスを抑制できるのが非常に便利です。
ボーカルやダイアログ、ナレーション、楽器などを収録したオーディオを、よりドライなサウンドへ整えたいときに活用してみてください。
仕様・プラグイン動作条件
macOS: VST3, AU, AAX
Windows: VST3, AAX
macOS 10.13+, Universal (Apple Silicon and Intel)
Windows 10 or later, 64-bit
ダウンロードページ
Orra Audio公式サイトで無料取得できます。取得の際は、メールアドレスの入力が必要です。
現在のところ、期間制限なく無料公開中です。
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