IK Multimediaの「ARC System 3」はリスニング環境の周波数特性をフラットに整えるための音響補正プラグインです。
ミックスは整ったモニター環境で行うというのがとても重要。必要以上にローエンドが膨らんでしまっていたり、ミッドが足りないなど周波数に凹凸のあるモニター環境では正確なミックスバランスにするのが難しくなります。
もしDTMでミックスがうまくいかない、他の人と比べてバランスが悪い気がするという場合はDAW内の調整より前に自分のモニター環境をチェックしてみるのがおすすめ。
「ARC System 3」は自宅のスピーカーの出力を分析して補正を行い、フラットなサウンドに整えてくれます。
- 音響調整していない部屋でスピーカーを使ってミックスしている
- 自宅でミックスした曲が他のリスニング環境で聴くとバランスが悪いと感じる
ARC System 3の最新セール情報
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※Software only版のため専用マイクが付属していません。ARC System 3は純正マイク以外のマイクでも測定可能です。
ARC System 3の特徴
ARC System 3は、測定用マイク、解析用ソフトウェア、補正プラグインを組み合わせて空間のモニタリング精度を向上させてくれるソフトウェアです。
自宅の部屋など音響調整されていないモニター環境を実際の出力を測定して周波数特性を分析してサウンドをフラットな状態に整えてくれます。
さらに音響補正の他に、様々なリスニング環境を再現する機能も搭載されているので、自宅だけでなく、その他の環境での鳴りをチェックできます。
特徴・主な機能
- 測定用マイク、解析用ソフトウェア、補正プラグインによる音場補正ソフト
- モニター環境の周波数バランス、ステレオ・イメージの改善をサポート
- 整音調整をしていない環境をシンプルな手順で補正
- バーチャル・モニタリング機能で、さまざまな再生環境での鳴り方を再現3Dルーム解析で正確で自然なサウンドを実現
- 純正MEMSマイク以外の測定用マイクにも対応
ARC System 3には3Dルーム解析を行うアルゴリズムを使用。リスニングポジション周辺で3つの異なる高さで測定したデータをVRM™ (Volumetric Response Modeling = 体積応答モデリング)で解析を行い、原音を過剰に処理せずに補正をします。
ARC System 3の使い方
ARC System 3の解析にはARC System 3以外に測定マイク、オーディオインターフェース、マイクケーブルが必要です。場合によってマイクスタンドがあると正確に測りやすくなります。
測定は指示に従ってマイクを移動していくだけです。測定ソフトウェアにはいくつかのリスニング・ポジションに対応したマイク配置オプションが用意されていて10分以内に測定解析を完了できるように作られています。
インストールが終了後に下記の手順を進めます。
- 測定用マイクをインターフェースに接続
- ルーム測定解析ソフトウェアを起動
- リスニング・ポジション周辺での測定手順がステップ・バイ・ステップで表示される
- 表示された場所にマイクを移動しながら測定していく
- 測定が終わるとプロファイルデータが作成される
- 測定後はプラグインでミックスに補正を適用
プロファイルデータが作成された後にサウンド補正プラグインでも自分好みに調整できます。
他にも別のモニター、複数人で作業する時のリスニングポジションなどを測定しておけば、セットアップに合わせてスイート・スポットを調整できます。
サウンド解析中はスピーカーから発信音などが鳴るので夜間よりも日中の方がやりやすいかもしれません。
測定後はプラグインで補正を適用
測定が終わったら、DAWのマスター・バス(最終段)にARC System 3プラグインとしてインサートした後、保存したプロファイルをロードすれば、補正を行ったサウンドが鳴らせます。
純正MEMSマイク以外の測定マイクにも対応
ARC System 3のボックス版には、IK Multimedia純正のMEMS(Micro Electrical-Mechanical System)測定マイクが含まれていますが、ARC System 3ソフトウェアは、純正品以外の測定マイクにも対応しました。
リスナーの環境を再現できるバーチャル・モニタリング
ARC System 3には、再生環境を想定した「バーチャル・モニタリング」機能が搭載されています。
テレビ、スマートフォン、カーオーディオ・システムからスタジオ定番のモニター・スピーカーがモデリングされています。
ミックス時に役立つメーター付き
ARC System 3には、ピーク、RMS、ラウドネス、ダイナミックレンジ・メーターといったミックス時に役立つメーター類が搭載されています。
システム要求
【Mac】
- macOS10.10以降
- インテル®Core2Duoプロセッサー以上、4GB RAM(8GBを推奨)
- スタンドアロン、AU、VST2、VST3、AAXホスト(64ビット)
【Windows】
- Windows7以降
- Intel®Core2DuoまたはAMDAthlon 64 X2プロセッサー以上、4GB RAM(8GBを推奨)
- スタンドアロン、VST2、VST3、またはAAXホスト(64ビットのみ)
- ASIO互換のサウンドカード/オーディオインターフェース
【共通】
- 64ビット
- 測定プロセスには48kHzのサンプリングレートが必要
- ファンタム電源のXLRマイク入力とモニタリング用の出力のペアを備えたオーディオインターフェースで動作します
- OpenGL2互換のグラフィックアダプタが必要
まとめ
IK Multimediaの「ARC System 3」はリスニング環境をフラットなサウンドに整えるための音響補正プラグインです。
音響調整が行われていない部屋やスタジオのスピーカーは周波数がフラットではなく、凹凸だらけということも珍しくありません。
そのためサウンドの原音とは違った周波数で出力されてしまい正確なミックスをするのに部屋やスピーカーの特性まで予測して作業する必要が出てきます。
「ARC System 3」はこのような音響補正が施されていないリスニング環境をフラットに整えるのに役立ちます。
また補正をかけていない状態と補正をかけたサウンドを聴くことで様々な角度からミックスをチェックできるメリットもあります。
DTMでミックスやマスタリングをしていて自宅で聴いている時はバランスが良いのに、他のリスニング環境で聴くとバランスが違うことが多い、他の人と比べるとローが足りないなど自分のリスニング環境と音の違いを感じている人は要チェックです!
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「ARC System 3」以外のモニタリング環境改善ソフトは下記のページでも取り上げているので、あわせてチェックしてみてください。
【画像出典】beatcloud