Brainworx「bx_console focusrite sc」は、伝説的なスタジオコンソールの一つ、Focusrite Studio Console搭載のモジュールをプラグイン化した製品です。
実機の「Focusrite Studio Console」は、プロエンジニアで知らない者はいないと言っても過言ではないチャンネルストリップ&マイクプリアンプ「ISA-110」に加え、コンプレッサー、リミッター、ディエッサーを搭載したミキシングコンソールです。
このコンソールは世界で10台しか作られず、現存しているのも9台のみという非常に貴重なコンソールとして伝説的な存在となっています。
ダイナミックなパンチ感と心地良いイコライゼーションが世界中のアーティストやエンジニアを魅了し、現在でも確固たる地位を築いているコンソールです。
このコンソールをプラグイン化したのが、この記事でご紹介している「bx_console Focusrite SC」です。
- 伝説的な最高クラスのボーカルチャンネルストリップを使いたい
- ワンランク上のボーカルミックスを目指したい
- ドラムやベース、ギターなどすべての楽器に使えるチャンネルストリップが欲しい
- 世界的アーティストが愛用したコンソールのサウンドを体験したい
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bx_console focusrite scの特徴
- ボーカル、ドラム、ベース、ギターなどあらゆる楽器に使えるチャンネルストリップ
- 本家メーカー「FOCUSRITE」公認のプラグイン
- 「ISA110」のEQとダイナミックモジュールを忠実にエミュレート
- コンプ/リミッター/ディエッサー/エクスパンダー/ゲートを搭載
- Brainworx独自の技術TMT(Tolerance Modeling Technology)でリアルなアナログサウンドを実現。実機のような電子部品間のアナログ特有のバラつきをシミュレート
- THDコントロールによる多彩なサチュレーションを付加できる
- シミュレートされたアナログノイズが追加可能
- 即戦力プリセットを多数搭載
実機のFocusrite Studio Consoleとは?
冒頭でも触れましたが、「bx_console focusrite sc」のモデルとなったのは、Focusriteによって作られた世界に9台しか現存していない「Focusrite Studio Console」というコンソールです。
「Focusrite」は、1985年にRupert Neve氏によって創設された世界的オーディオメーカー。
このメーカーが作られたきっかけは、ビートルズのプロデューサーとして有名なGeorge Martinが、ポール・マッカートニーやマイケル・ジャクソンなどの世界的アーティスト達のスタジオで使えるモジュールを作るために、Rupert Neve氏へ相談したことがきっかけと言われています。
低ノイズかつ超広帯域で、素晴らしいサウンドを実現する最高クラスのマイクプリアンプの開発が進められ、このときに生まれたモジュールが「ISA-110」です。
ここからFocusriteの歴史は始まりました。
Focusriteが誕生したきっかけや歴史がまとめられたヒストリービデオがあるので是非チェックしてみてください。
歴史を知ることでFocusriteのサウンドを紐解くきっかけになるので是非。
▼ビデオPart1では創設の歴史について語られています。
「ISA-110」の成功を受けて、「ISA-110」の性能を生かしたコンソールを開発が始動。
この後、「ISA-110マイクプリ」と「EQモジュール」が生み出されていきます。
これらを搭載したコンソールは、マライア・キャリー、ビョークなどの歌姫の楽曲を始め、ドリームシアター、Green Day、No Doubtなどのロック系まで幅広いアーティストの作品の制作に使われ、数え切れないほどのヒット曲を生み出してきました。
▼Focusrite ヒストリービデオ Part2
上の動画では、多くのエンジニアがミックスバスでの使用も高く評価しています。
▼Focusriteヒストリービデオ Part3
上の動画では現在している9台のうち4台が東京にあるという驚きの事実と、設置しているスタジオを取材している様子が収められています。
日本に4台もあるなんて…((((;゚Д゚))))
▼Focusriteヒストリービデオ Part4
上記の動画では、訳あっていくつかのモジュールが解体されたコンソールを復活させていくプロ達の様子が語られています。
「Focusriteの音質と柔軟さは諦められない」と言わしめるほど一流エンジニア達に愛されており、Focusriteがいかに素晴らしいコンソールなのかということがわかります。
Focusriteのハードウェア(現行機)
「ISA-110」のDNAを受け継いだFocusriteのハードウェアは「Studio Console」だけではなく、現行機種でもそのサウンドに触れられます。
現行の主なハードウェア製品は下記の3つです。
FOCUSRITE ISA One
ISAシリーズが伝統的に使用している「Lundahl L1538トランス」を使用しているマイクプリアンプ(DI)です。
ISAのクオリティを保ちながらも本体サイズのコンパクト化と価格の安さを実現したモデルで、現行のハードウェアとして最も購入しやすいモデルとなっています。
以前、音楽プロデューサーのヒャダインさんの作曲風景を撮影した映像内にて、ご自宅でのレコーディングで使われていた機種と近いモデルかと思います。
FOCUSRITE ISA Two
ISA 110のマイクプリアンプを2台搭載したデュアルモノタイプのマイクロフォンプリアンプ(DI )です。
当然ながらISAのキャラクターを再現しています。
FOCUSRITE ISA428 mkII
オリジナルのISA110と同じトランスを使用したデュアルゲイン回路を搭載。
ISAサウンドを継承した4chタイプのマイクプリアンプです。
上記の機種のように現行機種でも「ISA-110」を直に実感することが可能です。
bx_console focusrite scの各機能・使い方
▲日本語翻訳での閲覧を推奨。
「bx_console Focusrite SC」は、オリジナルの「Focusrite Studio Console」の機能に加え、THDコントロール、バーチャルゲインコントロール、ミックスノブなどの機能を追加搭載。
このコンソール特有の透明感、パワー感、コントロール性の良さを実感できます。
- ハイパス&ローパスフィルターを備えた4バンドEQチャンネルストリップ
- ISA-130コンプレッサー、リミッター、ディエッサーを搭載
- ダイナミックなパンチ感と正確で心地よいイコライゼーション
- トラック間のわずかな差異を捉え、Focusrite特有の深み、幅、パンチ感を再現
次のエリアからは、各セクションのモジュールについて触れていきます。
コンプレッサーセクション
- Link:リンク状態で、コンプレッサーはステレオ・インスタンスの両チャンネルで同じ挙動をします。
- Comp In:Compressorセクションのオン・オフ
- Threshold:コンプレッサーが減衰し始めるスレッショルドレベルの設定
- Ratio:スレッショルド以下の信号を圧縮する比率を設定。右に回しきるとリミッターモードに変化
- Release:レベルがスレッショルドを下回った際、信号がコンプレッションから回復するまでの時間を設定。右に回しきるとオートリリースモードに変化
- Gain:コンプレッションによって失われたゲインを補うために、コンプレッション後の信号をブーストします
- Attack:信号のレベルがスレッショルドを上回った場合、圧縮が始まる速さを設定
- Mix:非圧縮信号と圧縮信号のブレンド量を調整(100%でコンプレッサー出力にブレンド、0%で非圧縮信号がブレンドされます)
ディエッサーセクション
- Sensitivity:ディエッサー/エキサイター回路が入力信号に適用する強度を調整します。センターでニュートラル(オフ)状態
- Frequency:ディエッサーが適用される周波数を設定
- De-Esser Listen:ディエッサーを適用したサイドチェイン信号をモニタリングできます
- De-Ess:De-Esserセクションのオン・オフ切り替え
- De-Esser(LEDランプ):ディエッサー・エキサイターが入力信号に与えた影響の度合い(リダクション及び加算)を光り方で示します。
エキスパンダー・ゲートセクション
- Link:リンクするとゲート及びエクスパンダーは、ステレオ・インスタンスの両チャンネルに対して同じ挙動をします。
- Gate In:ゲートセクションのオン・オフ切り替え
- Threshold:ゲートを開くレベル、またはエキスパンダーモード時にゲインリダクションが終わるレベルを設定。スレッショルド値が高いほど低レベルのノイズが低減
- Range:ゲートが閉じている際、どの程度信号を減衰させるかを調整
- Hold:入力信号がスレッショルドを下回り、ゲートが閉じるまでの時間を調整
- Release:信号レベルがスレッショルドを下回り、ゲートが閉じるまでの時間を調整
- Fast Attack:50μsのファストアタックタイムへの切り替え
- Expand:ゲートをエキスパンダとして機能させます。スレッショルド値を下回ると一定の比率で信号を減衰
- Ext Key:Gateのサイドチェイン入力を外部信号に切り替えます。DAWが外部サイドチェイン信号に対応している場合、外部サイドチェイン信号をGateセクションにルーティング可能
- Key Listen:Gateセクションのサイドチェインをモニタリングする際にON・OFF
ダイナミックフィルターセクション
中央にある3つの赤いスイッチでは、ハイパス&ローパスフィルターとパラメトリックミッドバンドフィルターのシグナルチェインの位置を選択できます。
High-Pass Filter Position
コンプレッサーまたはゲートのサイドチェインにあるHPフィルターの位置と状態を選択、または完全オフを設定します。
Low-Pass Filter Position
LPフィルターの位置・状態を決定します。コンプまたはゲートのサイドチェインにあるか、または両方にあるか、VCAの前のオーディオ経路にあるか、完全にオフになっているかを選択できます。
Peak Filter Position
ピークフィルターの位置/状態を選択します。
- Low-Pass Frequency:ローパスのカットオフ周波数を調整
- High-Pass Frequency:ハイパスのカットオフ周波数を調整
- Peak Gain:ピークフィルターゲインの調整
- Peak Frequency:ピークフィルターの中心周波数を調整
- Peak x10:ベルEQに表示される周波数レンジを10倍にし、レンジを60~600Hzから600~6000Hzに拡張
フィルターセクション・Frequencyバンド
- LPF(ローパス):ローパスのカットオフ周波数を調整します
- ローパスフィルター・オン:ローパスフィルターのON/OFFの切り替え(LEDかノブをダブルクリックで切り替え)
- HPF(ハイパス):ハイパスカットオフする周波数を調整
- (/3):ローパス周波数の範囲を1.3 kHz ~ 5.3 kHzに変更可能
- (x3):ハイパスの周波数範囲を60Hz~990 Hzに変更可能
- HMF Band In:HMF帯域のオン・オフを切り替えます
- HMFバンドイン:MF帯域のピーキングゲインをコントロール
- HMFゲイン:LMF 帯域のピーキングゲインをコントロール
- HMF Q:HMF BandのQuality Factorを制御
- HMF Frequency:HMF帯域の中心周波数をコントロール
- HMF帯域の中心周波数をコントロール
- HMF Frequency:HMF帯の周波数範囲を1.8~18.0 kHzに変更
- LMF Band In:LMF 帯域のオン/オフの切り替え
- LMF Gain:LMF 帯域のピーキングゲインを管理
- LMF Q:LMF 帯域のクオリティファクタを制御
- LMF Frequency:LMF 帯域の中心周波数をコントロール
- LMF Frequency x3:LMF 周波数レンジを 120 から 1200 Hz に変更します
High Frequency (HF) Bandセクション
EQセクションには、ハイシェルフ(上の大きなノブ)、ローシェルフ(下の大きなノブ)に加え、ハイミッドとローミッドのノブが搭載。
LEDのボタンをクリックするとでオン/オフができます。
黄色の各ノブではHF及びLFのシェルビング周波数をコントロールします。
EQ Postは、HPとLP フィルターを含む、EQモジュールがアドオンされる位置を選ぶボタンで、ON状態ではEQとフィルターがダイナミクスの後に配置されます。
All EQ:すべてのEQバンドのオン/オフを切り替えができます。
マスターセクション
コンソール画面右側のエリアではInput Gainなどを調整します。各ノブ・パラメーターの役割は下記の通りです。
- In Gain:マイナス10またはDBの+10を与えます
- V Gain:仮想ゲイン(Virtual Gain)はアナログノイズ音の増減を調整します。上げる場合、ゲートなどのプラグインを併用するのがおすすめ
- THD:サチュレーション・密度を付加するツマミでクランチや深みを付加。デフォルトの状態では-60dB、最大-30dB。最も下げると-120dB
- Phase Reverse:符号の極性を反転させます
- MUTE:信号出力をミュートします
- Stereo Mode:実際のコンソールで隣り合う2つのチャンネルを操作しているような心地よいアナログサウンドが得られるモードです。DIGITALに切り替えると、2つのStereoチャンネルの回路はは同一となり、デジタルステレオサウンドが提供されます
仕様・システム条件
【Mac】
macOS 10.11~macOS 12 Monterey (Apple Silicon対応。AAXは除く)
プラグインフォーマット:AAX DSP / AAX Native / AU / VST2 / VST3
Memory:2GB RAM
【Windows】
Windows 8 ~ 11
AAX DSP / AAX Native / VST2 / VST3
Memory:2GB RAM
※システム条件は掲載当時の内容となります。最新の対応状況の情報については販売ページ、メーカーページでご確認ください。
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「bx_console Focusrite SC」以外のチャンネルストリップは下記の記事で取り上げているので、あわせてチェックしてみてください。