GForce Softwareの「IconDrum」は、1982年にLinn Electronicsから発表されたドラムマシン「LinnDrum」のサウンドを再現したドラム音源です。
「LinnDrum」のサウンドは808などの名機とはまた違う音質を持ち、数多くの世界的アーティストの名曲で使用されてきました。
このサウンドは今も多くのアーティストに愛され、現代の音楽チャートにランクインする楽曲にも影響を与えています。
「LinnDrum」の実機は既に生産が終了しており、LinnDrumサウンドを再現したプラグインが数多くリリースされていますが、GForce Softwareの「IconDrum」は、サウンドはもちろん実機のデザインにインスパイアされ構成されていることも特徴。
「Linn Drum」をエミュレートしたプラグインを導入したいときには必ず候補に入れるべき素晴らしいドラム音源となっています。
IconDrumのセール情報
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IconDrum
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IconDrumの特徴
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- 伝説的なドラムマシン「Linn Drum」を精巧に再現しつつ、現代の制作環境に再構築されたドラムマシンプラグイン
- 実機が持つ特徴的な100種類のサウンドを収録
- クラシック、モダン、ハイブリッドのバリエーションを含む、70以上のプリセットキットを収録
- 各チャンネルごとにSolo、Mute、ディレイSend、リバーブセンド、ピッチ、ディケイ、パン、HP/LP、ゲインの調整及びOn/Offが可能
- マスターチャンネルに3つのFXチェーンスロットを搭載
- ディストーション、マルチモードフィルター、コンプレッサー、EQ、ビットクラッシャー、ゲート、フェイザーエフェクトを搭載
- 70以上のMIDIファイルを収録
- ベロシティコントロールが可能
- パラアウト可能
- MIDIコントローラー用GMマップ、MIDIラーンによるプログラム可能なMIDI CCレスポンスを搭載
冒頭でも触れましたが「IconDrum」がモデリングしたドラムマシンは、1982年から1985 年にかけてLinn Electronics社が製造したハードウェアで、プリンスの名曲「1999」やマイケル・ジャクソンの「Thriller」、a-haの「Take On Me」など数々の名曲で使用されたことでも有名です。
タイトかつファットなサウンドで、808とはまた違うサウンドのドラムマシンとして今も多くの音楽家たちに愛されているドラムマシンでもあります。
Linn LM-1
Linn Electronicsから発表されたドラムマシンは、1979年に製造された最初の「Linn LM-1」(生産台数約500台)、1982年から製造された「LinnDrum」(通称LM-2と呼ばれていますが正式名称ではないそうです※生産台数約5,000台)、1984年に発売された後継機「Linn 9000」(生産台数不明)があります。
LinnDrum
現在どの機種も非常に入手が困難で、LinnDrumにおいては日本での取引価格は100万円以上。気軽に手を出せる価格帯ではありません。
その「LinnDrum」をプラグインで再現し、安価な価格でLinnDrumサウンドを使えるのがこの「IconDrum」です。
LinnDrumのサウンド、デザインを再現しつつ再構築
「IconDrum」は、LinnDrumのサウンドや本体のデザインを再現しながらも、現代のデジタル環境におけるワークフローに合わせて再構築され、LinnDrumが持つ80年代初頭の象徴的なサウンドと現代的なビートメイクのメソッドが融合したプラグインとなっています。
LinnDrumをエミュレートしたプラグインは他社メーカーのものも含めていくつか存在していますが、サンプリング環境によってもサウンドは異なり、使い勝手も異なります。
「IconDrum」は、LinnDrumを使って制作された数々の名曲のサウンドに非常に近く、クリアかつファットなサウンドが特徴。
いくつかのエミュレーションプラグインと比較してもトップクラスに音が良いのではないかと思いました。
特にスネア、キック、ハイハットはタイトかつファットなサウンドで、芯のあるトラックが作れる印象です。
オリジナルサウンドのキットに加え、加工されたキットも収録
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「IconDrum」には、オリジナルマシンのサウンドを踏襲した100種類のサウンドに加え、オリジナルのサウンドを加工したキットも収録されています。
クラシックな温かみのあるサウンド、かつクリアなオールドスクールのドラムサウンドが再現でき、再現だけにとどまらないサウンドを使えることも魅力です。
LinnDrumの各セクションの概要・使い方
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LinnDrumのコントロールセクションは、主に3つのセクションに分かれています。
- SOUND SELECTION
- MIXERセクション
- FXセクション
SOUND SELECTION
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IconDrumは、12個のパートにスネアやキックなど各サウンドが振り分けられています。
- Bass(キック)
- Snare
- Sidekick
- Hi-Hat
- Toms (x3)
- Ride
- Crash
- Cabasa
- Tambourine
- Congas (x2)
- Cowbell
- Claps
各パートには音色の異なる複数のサウンドが収録されており、それぞれ個別にキットの選択・入れ替えが可能です。
初代の「Linn LM-1」のサウンドを選択することも可能です。
Velocity Control Button
UIの右下に「Velocity Control Button」があります。
ONにするとベロシティモードがアクティブになり、キーを押す強さによってチャンネルレベルが変化するモードになります。
MIXERセクション
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ミキサーセクションでは、12のパートごとの音量レベル、Pan、Decay、Solo/Mute、LP/HP、ピッチの調整ができます。
また、アナログスタイルのディレイ、リバーブセンドの調整もこのセクションで行えます。
FXセクション
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FXセクションでは、各パートに適用するDELAYとREVERBの「Send FX Section」と、マスターチャンネルに適用する「Master FX Section」があります。
Send FX Section
ミキサーセクションの各パートのSEND量を調整することでディレイとリバーブを適用できますが、Send FX Sectionでは適用されるDELAYとREVERBの設定を選択・調整できます。
Master FX Section
Master FX Sectionでは、マルチモードフィルター、ディストーション、EQ、コンプレッサーの調整ができます。
IconDrum内で楽曲にフィットする音作りを完結させたいときや、アナログのサウンドキャラクターを加えたいときなどにおすすめです。
70以上のプリセットキット、70以上のMIDIパターンを収録
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「IconDrum」は、各パートごとに細かくサウンド調整できますが、すぐに使用できるプリセットキットが70種類以上収録されています。
クラシック、モダン、ハイブリッド系など往年の名曲で聞いたようなサウンドをすぐに再現できることも「IconDrum」の魅力。
また、多くのクラシックの名作を再現したような70種類以上のMIDIパターンファイルも収録されており、パターンを自分の好みに修正しつつ、クラシックなビートと現代的なスタイルを融合して新たな作品を制作できることも特徴です。
Linn Drumを再現した他のプラグイン
LinnDrumを再現したプラグインはいくつかありますが、音質や機能面の細かな点がそれぞれ異なります。
「IconDrum」以外のLinn Drumを再現したプラグインをいくつかピックアップします。
Wave Alchemy「Revolution」
14種類のドラムマシンを再現しており、そのうちの1つとしてLinnDrumがエミュレートされています。
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Audio Blast「MininnDrum」
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UVI「Beat Box Anthology 2」
多くのドラムマシンをエミュレートし収録されていますが、この中の一つとしてLinn Drumをモデリングされています。
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Beaotic「LMFree」(無料)
やや物足りなく感じるかもしれませんが無料で使用できるプラグインもあります▽
>> LMFree
同じLinnDrumをエミュレートしているとはいえ、やはり各製品ごとに違いがあります。
つぶさに聴き比べないと違いを感じにくいレベルもありますが、個人的におすすめしたいのは「IconDrum」とUVI「Beat Box Anthology 2」、Wave Alchemy「Revolution」です。
「Beat Box Anthology 2」と「Revolution」に関しては、他のドラムマシンの音も一度に揃えられるメリットはありますが、LinnDrumのデザインや操作性とは全く異なるので、操作性なども含めてLinnDrumをモデリングしているものを選ぶなら、やはり「IconDrum」がおすすめです。
操作性・使い勝手の良さで言えば、Audio Blast「MininnDrum」も良いと思います。
ちなみにLinnDrumをサンプリングしたオーディオサンプルと、DAW搭載のドラムサンプラーでLinnDrumを再現しよう!とチャレンジした経験がありますが、時間をかける分だけ良い出来に持っていける反面、これだけの時間がかかるなら買った方が良かったかも?と思えるほど沼にハマります。
「IconDrum」がセール価格で購入できるなら「IconDrum」一択で良いと思うので、LinnDrumのサウンドを使いたいときには是非検討してみてください。
仕様・プラグイン動作条件
macOS
- Intel または Apple Silicon Mac via Rosetta2 Translation
- macOS 10.15.x以上
- スタンドアローン及びDAWで使用可能:フォーマットAudioUnit, AAX, VST and VST3
- 230 MB of disk space + 5GB for the library that may be installed on an external hard drive
Windows
- 2GHz CPU with 2GB RAM
- Windows 7以上
- スタンドアローン及びDAWで使用可能:フォーマット AAX, VST and VST3
- 230 MB of disk space + 5GB for the library that may be installed on an external hard drive
取り扱いショップ・販売ページ
【定価】£49.99
>> 製品ページ
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