MIDIキーボードは多くのメーカーから様々な機種が発売されていますが、その中でも多くの作曲家・ミュージシャンに愛用されているのがNative instrumentsのKOMPLETE KONTROLシリーズです。
KOMPLETE KONTROLには、Sシリーズ、Aシリーズ、Mという3つのシリーズがあり、搭載している機能や仕様がそれぞれ異なります。
特に「KOMPLETE KONTROL」の最上位機種「Sシリーズ」は、DTMでの作曲において多くのメリットや高い利便性があり、MIDIキーボードの最高峰と言っても過言ではありません。
この記事では「KOMPLETE KONTROL」の各シリーズの違いや、他社のMIDIキーボードよりも優秀なポイントはなにかをご紹介していきます。
- 弾き心地・タッチが良いMIDI鍵盤を探している
- DTMでの作曲作業を効率よく進めたい
- 鍵盤には慣れていないが作曲しやすいMIDI鍵盤が欲しい
- Native insturuments製品との親和性が高いMIDI鍵盤が欲しい
セール情報
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KOMPLETE KONTROLシリーズ機種一覧
「KOMPLETE KONTROL」は全部で7つの機種がリリースされています。
最上位クラスの機種は全てにおいて最高の仕様ですが、鍵盤数の少ない下位機種においても「持ち運びがしやすい」など、それぞれに秀でた特性があります。
「自宅では最上位のS88を使用しているが、出先での作業ではM32を使用している」と、2機種を保有して使い分けする方も少なくありません。
KOMPLETE KONTROLシリーズの種類
シリーズ・機種 | 定価(税込) | 鍵盤数・タッチ |
---|---|---|
S88 | ¥149,800 | 88鍵・Fatar社製フルウェイテッド ハンマーアクション |
S61 | ¥99,800 | 61鍵・Fatar社製セミウェイテッド プレミアムキーベッド |
S49 | ¥89,800 | 49鍵・Fatar社製セミウェイテッド プレミアムキーベッド |
A61 | ¥32,800 | 61鍵・NI製カスタムキーベッド |
A49 | ¥25,850 | 49鍵・NI製カスタムキーベッド |
A25 | ¥19,800 | 25鍵・NI製カスタムキーベッド |
M32 | ¥15,800 | 32鍵・シンセタッチのキーベッド |
次の項目から、各シリーズごとの特徴をご紹介していきます。
KOMPLETE KONTROL Sシリーズ
「KOMPLETE KONTROL Sシリーズ」は、Native InstrumentsのMIDIキーボードの中でも最上位シリーズにあたります。
2014年のリリース後、バージョンアップが行われ、現行機種は第2世代のMK2(マーク2)。
鍵盤数がグランドピアノと同じ88鍵の「S88」、鍵盤数が61鍵の「S61」、49鍵の「S49」の3機種があります。
Sシリーズには非常に多くの魅力がありますが、特筆すべき点をいくつかピックアップしていきましょう。
鍵盤のタッチ感が素晴らしい
Sシリーズの3機種にも違いがあり、鍵盤数と鍵盤のタッチが異なります。
「S88」は、鍵盤数が88鍵であることに加え、Fatar社製のアフタータッチ付きフルウェイテッド・ハンマーアクションキーベッドが採用されています。
ハンマーアクションは実際のピアノのタッチに最も近く、弾き心地の良さは目を見張るものがあります。
ピアニストやピアノに慣れ親しんでいる人は「S88」一択で良いのではないでしょうか。
一方、「S61」と「S49」は鍵盤数の違いに加え、Fatar社製のアフタータッチ付きセミウェイテッド・キーベッドが採用されています。
セミウェイテッド・キーベッドはフルウェイテッド・ハンマーアクションほどではありませんが、キーの打鍵感・反発の加減がほどよく、弾き心地が非常に優秀。
長時間弾いても疲れにくい印象があります。
かといってMIDIキーボード特有の軽さやチープさはなく、ベロシティ(強弱)をしっかり再現できるのでピアノ曲などで幅広いダイナミクスも表現できます。
Light Guide機能を使用すれば不得意なジャンルにもチャレンジできる
「Sシリーズ」には各鍵盤にLEDライトが搭載されており、楽曲に設定したキー・スケール内の音階に点灯し、スケール外の音を鳴らさないようにサポートしてくれます。
普段は作らない苦手なジャンルの作曲にチャレンジする際、予めキーを設定しておけば円滑に作曲を進められるので便利です。
AシリーズやMシリーズなどでも類似機能の「Smart Play」が使えますが、鍵盤にライトを点灯させて視覚的にガイドしてくれるのは「Sシリーズ」のみとなっています。
ピッチベンド・モジュレーションに物理ホイールを採用
Mk1ではタッチセンサータイプのスマートストリップのみが搭載されていましたが、MK2からは物理ホイールに変更。
アナログシンセなどを使い慣れている場合、物理ホイールの方が操作しやすいと感じる方が多いと思います。
ホイールの下にはスマートストリップも搭載されているのでスマートストリップを愛用する人も安心です。
NKS(Native Kontrol Standard)に対応
NKS(Native Kontrol Standard)とは、ソフト音源を読み込む際にキーボード上のディスプレイから選択し、パラメーターなどを調整できるプロトコルのことです。
キーボードに搭載されているボタンやノブで音色を切り替えていけるので音色選びの効率が上がります。
補足として、NKS非対応の音源をSシリーズで操作することも可能です。
▲イケベ楽器さんの動画がわかりやすいです。
「S88」の魅力まとめ
「S88」と「S61」「S49」は、鍵盤数と鍵盤の仕様が異なる以外は同じ機能を備えています。
「なるべくグランドピアノに近い弾き心地を求めたい」という場合は「S88」を選び、「グランドピアノほどの弾き心地は求めないが、一般的なMIDIキーボードよりもタッチ感が良いものを選びたい」という場合は「S61」や「S49」で全く問題ないと思います。
Sシリーズは、他のMIDIキーボードと比較すると「圧倒的な弾き心地の良さ」を体感できる極上のMIDI鍵盤だと思います。
一度触れてしまうと、この鍵盤以外では作業できないと感じる人も多いはずです。
▲「S88」デモプレイ動画
Sシリーズ購入で特典が付与されるキャンペーンはNative Insturuments公式サイトでの購入が対象となります。
KOMPLETE KONTROL Aシリーズ
「KOMPLETE KONTROL Aシリーズ」は、KOMPLETE KONTROLの中でスタンダードなクラスの位置づけで、Sシリーズよりもリーズナブルなシリーズとしてリリースされています。
鍵盤数が25個の「A25」、49鍵の「A49」、61鍵の「A61」の3機種があり、どの機種にもNative Insturumentsが独自で開発したセミウェイテッド・カスタムキーボードを採用。
Sシリーズの鍵盤のタッチ感と比較すると重厚感が少なく、やはり大きく違いを感じますがNI独自のセミウェイテッド・カスタムキーボードのタッチ感も優秀だと感じます。
ピアノよりもシンセサイザーに慣れ親しんでいる方はAシリーズでも違和感なく快適に使えるのではないでしょうか。
価格の安さ&ソフトとの互換性が優秀
「Sシリーズ」と同様に「Aシリーズ」もNative Instrumentsのソフトとの互換性・親和性が高いため、KOMPLETEに収録されている音源を円滑にコントロールできます。
DAW上で「KOMPLETE KONTROLソフトウェア」起動すると、MIDIキーボードのノブやボタンで各音源を選んだり、プリセットの音色を選ぶことが可能。
ノブを切り替えるだけでプリセットの音色をプレビューできるので音選びのスピードが向上します。
KOMPLETE収録の音源やエフェクトを多用して作曲している人の場合は、他社のMIDIキーボードよりも「KOMPLETE KONTROL」に切り替えるだけでも作業効率が上がるはずです。
▼出典:AシリーズMk2の特徴・KOMPLETE KONTROLソフトウェアとの連携
Smart Play機能で素早くで作曲できる
Aシリーズには、Sシリーズには搭載されているLEDライトガイドがありませんが、Smart Playに対応しているので作曲初心者も安心です。
「Smart Play」機能は、Sシリーズはもちろん、AシリーズでもMシリーズでも使える機能です。
▼出典:AシリーズMk2「Smart Play」機能
キーを設定すると、白鍵だけにキーのスケールを割り当てることも可能。スケールアウトせずに音を鳴らせるというものです。
また、1鍵盤だけでキーにフィットするコードを鳴らせるので、コードの知識がなくても感覚でコード進行を設定していけます。
▼Scale&Chord Modeの解説
Aシリーズの魅力まとめ
AシリーズとSシリーズの違いは大きく分けて5項目。
- NI独自開発のセミウェイテッド・カスタムキーボードを採用
- Light Guideが非搭載
- 有機ELディスプレイを搭載(Sは高解像度カラーディスプレイ)
- タッチベンドの物理ホイール非搭載(スマートストリップのみ)
- NKS非対応(Sシリーズは対応)
Sシリーズとは以上の違いがあります。
そして、もっとも大きな違いは「値段の安さ」です。
SとAでは同じ鍵盤数であっても価格は大きく異なります。
鍵盤数/シリーズ | Sシリーズ定価 | Aシリーズ定価 |
---|---|---|
49鍵盤 | 89,800円(税込) | 25,850円(税込) |
61鍵盤 | 99,800円(税込) | 32,800円(税込) |
価格の違いは一目瞭然。
機能面を上位機種と比較すると見劣りしてしまうかもしれませんが、この安さは魅力です。
そもそもAシリーズに搭載されている機能や仕様を見ると、他社のMIDIキーボードと比較すれば、十分満足できるクオリティです。
質の良いMIDIキーボードをリーズナブルな価格で購入したい場合は「Aシリーズ」の一択でいいと思います。
KOMPLETE KONTROL Mシリーズ
Mシリーズは32鍵盤の「M32」1機種のみです。鍵盤は、NI独自開発のシンセアクション・キーベッドが採用されています。
「M32」の最大の魅力はコンパクトさ&持ち運びのしやすさです。
Aシリーズの最小機種「A25」よりも、縦・横・高さは小さく、重さも軽いです。
サイズ・重量 | |
---|---|
A25 | 横幅488 x 奥行 257 x 高さ 89 mm 重さ 2.4 kg |
M32 | 横幅475 x 奥行 167 x 高さ 50 mm 重さ 1.45 kg |
鍵盤のタッチ感は独特
鍵盤のタッチを他の機種と比べると少々独特な印象があります。
鍵盤幅が狭く感じ、コンパクトに演奏できるという利点はありますが、裏を返せば通常のピアノで慣れている場合、コードを弾く際は少々つらいと感じるかもしれません。(※あくまでも愛用して感じている個人的な感想です)
鍵盤の打鍵時の深さは浅め。
やや跳ね返り(鍵盤の戻り)が強い印象です。
鍵盤の跳ね返る際、本体自体の振動音が気になる人もいるかもしれません。
ピアノトラックのRECの際、1曲弾ききるには少し不便さを感じるかもしれませんが、コードを打ち込む、リードやベースを弾く、ドラムを打ち込むなどの作業では不便さは感じません。
出先のスタジオで細かなアレンジ作業するときや、新幹線移動時の作業など機動力が必要なときに重宝する機種だと思います。
もちろん人によっては「M32」で本格的なピアノ演奏もできますし、楽曲制作も十分できるので安心してください。
下記の動画ではM32を使ったトラックメイクが実演されています。
コンパクトながら、ベンドホイールの役目を果たす「タッチストリップ・ホイール」も搭載。
レバーではなく、タッチすると感知するホイールで、使い心地も素晴らしいです。
普通のレバータイプのホイールよりもいいかも?と思う人もいると思います。
DAWのコントロール・KONTROLソフトウェアとの同期
他の機種と同様にRECボタンや再生・停止ボタンなどが本体に搭載されているので、DAWと同期して円滑なコントロールが可能です。
また、SやAシリーズと同様に「KONTROLソフトウェア」と連携してより効率良い作業が進められます。
本体に搭載されている各ボタンはSシリーズのボタンの材質とは異なり、ボタン自体が固め。Sシリーズはシリコンのような柔らかさもありますが、M32のボタンはシリコンぽさはありません。
本体の材質や形状の影響もあってか、Sシリーズのボタンよりも押した際の音がカチカチと響く印象があります。
「M32」の魅力まとめ
個人的な意見として気になるポイントをいくつか挙げましたが、使用環境の違いや個人それぞれの感覚によってはまったく気にならないとも思います。
鍵盤の大きさ、鍵盤数、鍵盤のタッチ感の好みは個人それぞれ異なるので「M32で十分だ!」という方も多いのではないでしょうか。
特に、出先での作業が多い方は持っておいて損はありません。
この機能を備えていながら、他社メーカーの低価格MIDIキーボードと大差ない値段で買えるのが驚きです。
お世辞抜きで安すぎるMIDIキーボードだと思います。
各シリーズの機能比較表はこちらのページで確認できます。
>> 公式サイト・KOMPLETE KONTROL機能比較表
まとめ
「KOMPLETE KONTROL」はNative Insturumentsの音源やソフトを愛用している人は最も導入すべきMIDIキーボードです。
弾き心地や機能性はもちろん、「KOMPLETE KONTROLソフトウェア」との連携は非常に便利です。
Native Insturuments製品の使用頻度が高くない人でも弾き心地の良さを認めて愛用している人も少なくありません。
現在開催中のセールはあまりにもお得なので是非この機会にゲットしてしまいましょう!