KORG「MS-20」は、1978年に発売されたアナログシンセサイザーの名機「MS-20」をエミュレートしたソフトシンセです。
「MS-20」はKORG社のベストセラーシンセでファットで粘りのあるサウンドや自由度の高い音作りができることも特徴。
ソフト版の現バージョンは最新の「MS-20 v2」となっており、2004年にソフトウェアエミュレーションされたプラグイン版「MS-20」をベースに現代の制作環境に合わせた改良が施されています。
セミモジュラーシンセサイザーの名機「MS-20」を本家メーカーが再現したソフトシンセを使えるのは非常に魅力。
まだKORG製品を使ったことがない方は是非一度体験しておくことをおすすめします。
MS-20のセール情報
- 【プラグイン】Excite Audio「Motion: Dimension Lite」(定価49ドル)
- 購入価格の5%のバーチャルキャッシュ(サイト内で使える通貨)が£(ポンド)でもらえる
- リワードトークン(プリセットやクーポン、バーチャルキャッシュと交換できるポイント)がもらえる
MS-20の特徴


- KORGのコンポーネントモデリングテクノロジー(CMT)を用いてMS-20の回路を忠実にモデリングしたソフトシンセ
- 2つのマルチエフェクトを追加搭載
- 250種類のアップデートおよび新規プリセットを搭載
- Retinaディスプレイと4Kディスプレイに対応した高解像度インターフェース
プラグイン版「MS-20」の元となっている実機の「MS-20」は、1978年製に発売されたセミモジュラーモノフォニックアナログシンセサイザーです。
オシレーター、フィルター、VCAを備え、従来の減算型シンセシスアーキテクチャを採用している一方、パッチパネルにより柔軟なルーティング&音作りが可能になったことで90年代に人気が再燃したことでも有名です。
パンチのある存在感のあるサウンドを表現でき、Chemical Brothers、Aphex Twin、日本のアーティストではBOOM BOOM SATELLITES、電気グルーヴ及びTakbam(テクノDJ・Westbam氏と石野卓球氏のユニット)など多くのアーティストの作品でも使用されたと言われています。
下記はMS-20が使われている可能性が高いとされている楽曲達です。
- Daft Punk:Da Funk(リードシンセに使用したとされる説が多い)
- Chemical Brothers:Electronic Battle Weapon 6
- Aphex Twin:Ventolin
- Takbam:Elektronische Musik Aus Deutschland
補足参考:SONGWRITING「Songs In The Key Of… The Korg MS-20」
ちなみに復刻版として販売されている実機の「MS-20mini」は当時の内部電圧・回路をミニサイズで再現したアナログシンセサイザーで現在も入手可能です(約5~7万円程度)。
>> サウンドハウス
プラグイン版でもパンチ&存在感のあるサウンドを再現
「MS-20 V2」は、コルグ独自の電子回路モデリング技術(CMT)によってアナログサウンド及び動作をリアルに再現。
リングモジュレーターを備えた2基のVCO、ホールドとディレイ機能を備えたエンベロープジェネレーター、オシレーターの共鳴を引き出す自己発振ハイパス/ローパスフィルターを搭載し、パンチの効いた「MS-20 」のサウンドをデスクトップ上で鳴らせるのが大きな魅力です。
また、採用されているコンポーネントモデリングテクノロジー(CMT)は従来のモデリングのように出力音をシミュレートするのではなく、ハードウェアで使用されたトランジスタやコンデンサなどの部品をデジタル化し、同じ信号経路をデジタルで再構築する手法です。
これにより「MS-20」でのみ作成できる複雑なサウンド及びパラメータ範囲を完璧に再現していることもKORG製プラグイン「MS-20」の魅力とも言えます。
MS-20 V2版で新たに2つのエフェクトが追加


「MS-20 V2」では、新たに2つのエフェクトが追加され、コンプレッサー、EQ、ディレイ、リバーブなど計21種類のエフェクトを搭載。
127種類のエフェクトプログラムが収録されており、よりバリエーション豊かなサウンドメイクが可能です。
200種類のプリセットが追加


KORG Legacy Collection「MS-20」(v1)で収録されていたオリジナルプリセットに加え、200種類のプリセットが新たに追加されています。
粘りのあるベースやソフトウェアだからこそ再現できるポリフォニック/ユニゾン機能によるパワフルなリードなど、MS-20の魅力を更に引き上げるサウンドプリセットが強化されました。
また、サウンドのジャンルごとに絞り込みができるプログラムブラウザが搭載され、より使いやすく進化しています。
インターフェースの画質が向上


以前のバージョンは2004年に発売されたこともあり、「MS-20 v2」ではGUIが大幅に刷新されました。
Retinaと4Kに対応した高解像度インターフェースとなり、6段階のサイズ変更にも対応。
アナログシンセのパッチは細かな調整が求められることもあるため、スケーラビリティが向上したUIによって非常に使いやすくなりました。
まとめ
実機の「MS-20」はクラシックなアナログシンセサイザーの中でも非常に有名な逸品。
「MS-20」を再現したソフトシンセは、KORG以外にもいくつかのメーカーがリリースしています。
Artuira「KORG MS-20 V」やCherry Audio「PS-20」などがあり、それぞれMS-20を再現しつつメーカー独自の使いやすさも持っていますが、やはり本家KORGが再現した「MS-20」はチェックしておきたいところです。
ちなみにKORG「MS-20」は、同社のソフトシンセコレクション「KORG Collection 5」に収録されているので、KORGのソフトシンセをまとめて揃えたい場合はこちらもおすすめです。
- KORG Collection 5
- MS-20(単体購入)
取り扱いショップ


仕様・プラグイン動作条件
Mac
- Mac OS X 11 or higher (latest update)
- Intel Core i5 or better (Core i7 or better recommended) (Apple Silicon Native supported)
- 8 GB RAM (16 GB or more recommended)
- 8 GB free disk space (SSD recommended)
- AU, VST, VST3, AAX (Supported 64bit plug-ins only)
PC
- Windows 10 64bit or higher (latest update)
- Intel Core i5 or better (Core i7 or better recommended)
- 8 GB RAM (16 GB or more recommended)
- 8 GB free disk space (SSD recommended)
- VST, VST3, AAX (Supported 64bit plug-ins only)
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