「Tape Machine 24」は、1980年に製造されたマルチトラックレコーダー「MCI JH24」をエミュレートしたアナログテープモデリングプラグインです。
デジタルレコーディングが主流の現在でも、各トラック及びマスターチャンネルにアナログテープ特有の質感を付加できます。
テープ特有の心地よいサウンドに仕上げたいときや、デジタル感が強いシンセなどにアナログのエッセンスを加えたいときなど、楽曲のジャンルや方向性に決定づけるほど重要な役割を担ってくれます。
フィットする楽曲ジャンルを選ばず、POPS・HIP-HOP・ROCKやMetalまで、どんなジャンルの楽曲でも活躍してくれるプラグインです。
- アナログテープの質感を各トラックや2MIXに加えたい
- テープエミュレーションプラグインのライブラリを増やしておきたい
- POPS・HIP-HOP・ROCKなどアナログの深みと太さが欲しい
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「Tape Machine 24」の特徴
「Tape Machine 24」のモデルとなった「MCI JH24」は、80年代のアメリカのスタジオにおいて定番のマルチトラックレコーダーとして使われた機種です。
ちなみに「MCI JH24」の24という数字は24トラックを示しています。
プラグイン「Tape Machine 24」では、このレコーダーに4種類の異なるテープを使用した場合のサウンド趣向も再現。
それぞれ異なる倍音とキャラクターを持っています。
使用する楽曲によって使い分けることができることも、このプラグインの魅力です。
- 【250】「3M/Scotch 250」のテープをモデリング。ダイナミックレンジが狭く、強めな色付けとサチュレーションが特徴
- 【456】「Ampex 456」のテープをモデリング。250よりもヘッドルームに余裕があり、歪みは少なめ。最もスタンダードなタイプと言って良いかもしれません
- 【GP9】「Quantegy GP9」のテープをモデリング。前者2機種よりも更にレンジが広く、穏やかで歪みがごく少ないのが特徴
- 【499】「Ampex 499」のテープをモデリング。最も透明感のあるレコーディングができるとされ、低速で使うと心地よい低域のブーストが発生します
きらびやかで主張しない質感が魅力
IK Multimedhiaには「Tape Machine 24」以外にも、「Tape Machine 440」「Tape Machine 80」「Tape Machine 99」の合計4種類のテープエミュレータープラグインがあります。
これらの4機種は「T-RackS Tape Machine Collection」というテープマシーンコレクションに収録されています。
「Tape Machine 24」は他のアナログテープ系プラグインの中でも、きらびやかでありながら主張しすぎない質感を持っているので、様々なジャンルに無理なくフィットすることが大きな特徴かもしれません。
短い動画ですが、グラミー受賞レコードでミックスエンジニアを務めたBob Horn氏(BTSやUsherなどのエンジニアも担当)が、ワウギターに「Tape Machine 24」を適用する際のセッティングと音変化を解説しています。
各パラメーター、ノブの役割・使い方
「Tape Machine 24」の各コントロールは下記のような役割となっています。
INPUT(選択時)
INPUTを選択している状態では、ユニットのInputとOutputステージのみを信号が通り、テープ部はバイパス状態になります。アナログ回路が与えるサウンドキャラクターのレベルは、選んだテープによって違いがあります。
REPRO(選択時)
REPROを選択している状態では、Input / アンプ / 録音ヘッド / テープ / 再生ヘッド / 再生アンプ / アウトプットステージなどすべてのパスを信号が通過するモードです。
TRUE STEREO
実機のアナログテープマシンと同様に、左右のチャンネル間で生まれる「レベル・歪み・周波数特性」の違いを左右のチャンネルを個別に処理することで再現できます。この処理に違和感を感じる場合はバイパスすることも可能です。
IPS(テープスピード)
「Tape Machine 24」はテープスピードを「15 IPS」か「30 IPS」から選択できます。
テープスピードの違いは、速ければ高精細なサウンドになり、遅いければ低域が強調され、温かみがサウンドに加わります。
操作・設定が簡単なので初めて使用する場合でも悩まず使えます!
「Tape Machine 24」は、実機の再現に定評があるIK Multimediaが手掛けただけあって、素晴らしい音質だと感じます。
使用するテープも複数用意されていることも大きな魅力。
実機を使い、さらには使うテープも自由に選べるような制作環境は今となってはありえないような贅沢な環境です。
ですが、「Tape Machine 24」を使えば、デスクトップ上で同じようなことができるのは大きな魅力だと実感できると思います。
仕様・システム条件
「Tape Machine 24」及び、「T-RackS 5」は64ビットアプリケーションのため、64ビットCPUとOSが必要です。
【Mac】
- 最低でもIntel® Core™ 2 Duo以上、4GB RAM (8 GB以上を推奨)
- macOS 10.10以上
- Audio Units / VST 2 / VST 3 / AAX
【Windows】
- 最低でもIntel® Core™ 2 Duo以上 またはAMD Athlon 64 X2以上、4GB RAM (8GB以上を推奨)
- Windows7 / Windows8 / Windows10
- ASIO対応のサウンドカードが必要
- Plug-in formats:VST 2 / VST 3 / AAX
【共通】
- 64ビット
【インストール・アクティベーション】
アクティベーションにはインターネット環境が必要です。
※システム条件は掲載当時の内容となります。最新の対応状況の情報については販売ページ、メーカーページでご確認ください。
まとめ
アナログテープレコーダーを使ったサウンドはイコライザーやコンプなどで得られるものとは違い、アナログテープでしか得られない独特な質感があります。
これは単純にダイナミクスの変化などだけでなく、「心地よい音楽だ」と感じる本能的な琴線に触れるものと言ってもよいかもしれません。
音楽を語るには耳で聴くのが一番早いです。
「Tape Machine 24」はデモ版が用意されているので、是非自分の楽曲に使用してみて、アナログテープサウンドの価値を体験してみてください。
また、「Tape Machine 24」は単体購入も可能ですが、
「T-RackS Tape Machine Collection」
「T-RackS 5 MAX v2」
「Total Studio 4 MAX」
の各バンドルにも収録されています。
お得に買うなら「T-RackS 5 MAX v2」が一番お買い得なので検討してみてください。
「Tape Machine 24」以外のテープエミュレート系プラグインは下記の製品もあるので、合わせてチェックしてみてください。
【画像出典】IK multimedia公式サイト