「The Legend」はアナログシンセの代名詞とも言えるMinimoogをエミュレーションしたSynapse Audio社のバーチャルアナログシンセです。
開発にはヴィンテージシンセのスペシャリストBigtone Studiosと協力し、Minimoogを忠実に再現。さらにバーチャルインストゥルメントならではの機能の追加によって実機のMinimoog以上の使いやすさとサウンドの汎用性を備えています。
The Legendと実機のMinimoogのサウンドを比較した動画です。
Synapse Audioはアナログモデリングの評判が良く、The Legendもしっかりとアナログサウンドの良さを感じさせるクオリティを備えており、楽曲の中で存在感のあるシンセサウンドが鳴らせます。
- Minimoogならではの太いベースシンセやリードシンセを鳴らしたい
- 存在感のあるシンセサウンドを鳴らしたい
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The Legendの特徴
The LegendはMinimoogの電圧制御発振器 (VCO)、電圧制御フィルター (VCF)、電圧制御アンプ (VCA)、フィルターとアンプのエンベロープといった基本機能に加えて、温度ドリフトや電源に起因した影響によるサウンドの変化も考慮して忠実にエミュレーションされているのが特徴。
ハードウェアのアナログシンセとソフトシンセの大きな違いはまさに電圧や電源状況によって変化するサウンドです。
以上のようなアナログシンセ特有の個体差を再現するために「Early」「Late」の切り替えや、アナログシンセ独特のピッチずれ、うねりを調整できる機能で再現しています。
主な特徴
- 正確な回路シミュレーション
- Early(初期)、Late(後期)の 2 つのリビジョンをモデル化
- 8倍オーバーサンプリングエンジン
- ディレイとリバーブエフェクト
- ユニゾン、モノラル、4 声および 8 声ポリフォニー モードを備えたベクトル化されたコア
- MPE (MIDI ポリフォニック エクスプレッション) のサポート
- 530パッチ収録
- VST、AAX、オーディオユニット、ラック拡張として利用可能
ソフトシンセならではの利便性
The Legendはポリフォニックでの演奏も可能で、モノフォニックだったMinimoogの太いサウンドを和音でも演奏できます。
また、ユニゾンモードを搭載しており、Minimoogのリードサウンドをさらに強力に鳴らせます。
ディレイとリバーブといったエフェクトも搭載されているので、シンセ内でも音作りが進められます。
エフェクトバージョンも同梱
インストゥルメントバージョンに加えてエフェクトプラグインとして利用可能なだけでなくエフェクトバージョンも同梱されており、サウンドに対してエフェクトとしてMoogのフィルターを適用することができます。
MoogのフィルターはMoog社自体も単体エフェクトとしてリリースするほど人気が高く、一般的なフィルターとは違った太さと効きの良さが魅力です。
Moogerfooger エフェクトプラグインシリーズはこちらで紹介しています。
530種類のプリセット内蔵
The Legendには、一流のサウンド デザイナーによって作成された、Bass、Lead、SFX などのカテゴリに分類された530のパッチが内蔵されています。
バージョンを重ねながらプリセットも強化されており、様々なシーンで活躍してくれます。
拡張音源も優秀!
The Legendにはプリセットの他に拡張音源も用意されています。
こちらはサウンド デザイナー Kevin Schroeder によって作成されており、現代的なサウンドと相性が良い80種類のアナログサウンドが収録されています。
【拡張音源「Modern Analog」】
ベース 21 個、パッド 12 個、リード 13 個、エフェクト 14 個、コード 3 個、ベル 4 個、撥弦音 3 個、ドラム サウンド 10 個
主な機能・使い方
The Legendの音作りはバーチャルアナログらしいシンプルな流れで進められます。
各セクションのパラメーターを紹介していきます。
コントロールセクション
GUI上部のコントロールセクションは、 主に4つに分かれています。
【ベンドコントロール】
- Pitch Bend(PB):ピッチベンド調整
- Modulation Wheel(MW):モジュレーションホイール調整
※それぞれの最大量はバックパネルで調整可能
【CONTROLS】
- GLIDE:音が移り変わる時間(ポルタメント)を調整
- MOD MIX:OSC3とノイズをブレンドしたものをモジュレーションとして調整使用
- OSC:オシレーターのピッチに対してのモジュレーションのON/OFF
- FILTER:フィルターへのモジュレーションのON/OFF
【TUNING】
- COARSE:オクターブのピアノ調整※-2~+2オクターブ単位で調整可能
- FINE:ピッチをセント単位での微調整
【OUTPUT】
- EFFECTSスイッチ:ディレイとリバーブのON/OFF※エフェクト調整はバックパネルで行う
- POLYPHONY:ボイス数を調整、モノフォニック(MONO)、UNISON(4つのボイスを同時に演奏)、ポリフォニック(POLY※最大4音または8音を同時に演奏)
- DETUNE:UNISONモードで、4ボイスのデチューンを調整
- SPREAD:UNISONモードで同時演奏される4ボイスのステレオ幅を調整。POLYモードでは、1声目と3声目を左に、2声目と4声目を右にパンニングして広げる
- VOLUME:マスターボリューム調整
オシレーターセクション
オシレーターセクションは、最大3つのオシレーターをレイヤーして音作りの基本となる波形を選択してエディットします。
- WAVEFORM(OSC1〜3):7種類の波形から選択
- RANGE(OSC1〜3):オクターブのピッチレンジ調整
- SEMI(OSC1〜3):ピッチを半音単位で調整
- FINE(OSC1〜3):半音(+/-50セント)以内のピッチ調整
- ON / OFF(OSC1〜3):オシレーターをオンオフスイッチ
- KEYTRACK(OSC 3):オフにすると、OSC3はMIDIノートに影響せず一定のキーを鳴らす
ミキサーセクション
ミキサーセクションは各オシレーターのボリューム調整の他に、ノイズ付加、Minimoogにも備わっていたフィードバックループを再現するパラメーターが用意されています。
- VOLUME:各オシレーターの音量を調整
- NOISE:ノイズジェネレーター※ピンク、ホワイトノイズから選択可能
- DRIVE:フィルターに送られる信号のゲインを調整
- FEEDBACK:マスター出力をフィルター入力に戻し、フィードバックループを生成
フィルターセクション
フィルターセクションはフィルター、アンプエンベロープの設定を行うセクションです。
【FILTER】
- CUTOFF:カットオフ周波数を調整
- RESONANCE:フィルターのレゾナンスを調整
- ENV AMT:カットオフ周波数に付加されるフィルターエンベロープの量を調整
- 12 / 24 dB:カットオフで指定した周波数より高い周波数を、どれだけ早く減衰させるか選択
- LP / BP:フィルタータイプ(ローパス、バンドパス)
- KEYTRACK:演奏されているキーに応じてカットオフ周波数が上がるのをON / OFFで選択。スイッチ1はキートラックの1/3、スイッチ2は2/3適用
- FILTER ENVELOPE:フィルターのかかり方の時間経過(ADSR)の調整
【AMPLIFIER ENVELOPE】
- シンセの音の鳴り方をコントロールするパラメーターA(アタック)D(ディケイ)S(サスティン)R(リリース)で調整
BACKPANEL:背面でパラメーターエディットができる!
The Legendはバックパネルも用意されていて、表面の各パラメーターをさらに細かく設定を調整できます。
バックパネルの調整によってエフェクトの調整、サウンド傾向を調整するLATE、EARLY切り替え、電源によるピッチ変化や周波数の設定、フィルター回路の設定など実機をリアルに再現する機能が配置されています。
バックパネルはGUI右上の回転する矢印ボタンをクリックすると開きます。
仕様・システム条件
【Mac】
- MacOS 10.11 El Capitan以降
- AU、VST2、VST3、AAX
【Windows】
- Windows 7 以降 (64 ビットのみ)
- VST2、VST3、AAX
【共通】
- Intel、AMD、または Apple Silicon CPU
※システム条件は掲載当時の内容となります。最新の対応状況の情報については販売ページ、メーカーページでご確認ください。
まとめ・販売ショップ
「The Legend」はハードウェア特有の個体差や電源の影響によるチューニングの変化、フィルターサウンドを忠実にエミュレーションしており、Minimoogをエミュレーションしたバーチャルアナログシンセの中でも高い評価を得ています。
バーチャルインストゥルメントならではの機能の追加によって実機のMinimoog以上の使いやすさも備えているので、本格的なMinimoogサウンドを取り入れたい人なら持っていて損の無いおすすめシンセ音源です。
是非チェックしてみてください。
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【画像出典】Synapse Audio