XILS Lab「The Eighty」は、1977年に発表されたYAMAHAの伝説的なシンセサイザー「CS-80」をモデリングしたソフトシンセです。
「CS-80」は、スティービー・ワンダー、ハービー・ハンコック、ポール・マッカートニー、クラフトワーク、坂本龍一など世界的アーティストの数多くの作品や、名作映画のサウンドトラックの制作にも使用された名機であり、きっと多くの人が「CS-80」のサウンドを一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
「CS-80」を再現したソフトシンセにはARTURIAの「CS-80 V」などがありますが、意外にもそれ以外の製品は多くありません。
今回リリースされた、この「The Eighty」は細部に渡って「CS-80」を再現。
「CS-80」のサウンドを求める方は必見のソフトシンセとなっています。
The Eightyのセール情報
●The Eightyリリース記念セール
【開催ショップ】Audio Plugin Deals
【セール期間】2025年1月14日~1月28日18時まで
The Eighty
【価格】$179 (27,763円 税込) → 55%オフ $79 (約12,254円 税込)
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※為替変動の影響により、掲載時の日本円価格と異なる場合があります。最新の価格はセールページでご確認ください。
ショップ名 | 各ショップの販売価格 |
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Plugin Fox | $79(約12,192円) |
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まずは知っておこう!実機のYAMAHA「CS-80」の特徴
1977年から1980年にかけて製造されたYAMAHA「CS-80」は、同社のシンセサイザー実質的第1号機だった機種「GX-1」を元に設計・開発されたシンセサイザーです。
前身のGX-1はサウンドや機能性は高く評価されていたものの重量が300kgを超えることや、価格が約700万円という高額な機種であったため、ごく限られたユーザーしか手が届かない機種だったそうです。
その問題を解決するために改良され、音源部のICチップ化などを図り発表されたのがこの8ボイスアナログシンセサイザー「CS-80」です。
ポリフォニックアフタータッチやリボンコントローラーなどのコントロール機能を備え、ファットかつ斬新な先鋭的なサウンドを持つシンセサイザーとして、今もそのサウンドは愛されています。
スティービー・ワンダーやハービー・ハンコック、ピーター・ガブリエル、ウルトラヴォックスなどの伝説的アーティストに愛用され、数々の名曲で使用されています。
有名な作品では、Michael Jacksonのアルバム「Thriller」やTOTOの「Africa」、映画のサウンドトラックでは「Blade Runner」などでも使用されています。
The Eightyの特徴
- 「CS-80」を細部に渡ってエミュレーションし、オリジナルのオシレーター、フィルター、コーラスを忠実に再現
- 2つのクラシックラインに加え、サウンドの幅を広げる3つ目のラインを搭載
- 2Dミキサーを搭載し、直感的かつシームレスにサウンドをブレンドすることが可能
- プラグイン版ならではのアルペジエーターを搭載。ステップベースのモジュレーションでアルペジオの演奏が可能
- ポリフォニックアフタータッチ、ベロシティセンシティビティ、ビブラート、トレモロなど表現力豊かな演奏を実現
- 4つのエフェクト(ディレイ、フェイザー、リバーブ、EQ)を搭載し、柔軟なサウンドシェイピングが可能
- CS-80のアイコニックな音色をキャプチャした500以上のプリセットを収録
- ゼロディレイフィルターによってデジタルのアーティファクトを発生させずに、アナログの温かみを維持
- 低いCPU使用率を実現し、音質を犠牲にせず効率性を最適化
「The Eighty」は、CS-80の豊かで暖かみのあるアナログシンセの質感を再現し、みずみずしいパッドのサウンドや、存在感のあるリードなど、名曲で聞いたCS-80サウンドを再現してくれます。
特徴的なSAW波の生成や、ゼロディレイの12dBレゾナントフィルターなど、オリジナルの個性を再現しつつ、デジタルのアーチファクトを排除した実機感覚のサウンド体験が可能です。
様々なアナログキャラクター、モジュレーション機能を備え、多彩な音作りが可能。
POPSやFUSION、FUNK、R&Bを始め、劇伴やBGM制作に使用するサウンドスケープなど、多くのジャンルの作曲家、サウンドデザイナーにとって強力なシンセライブラリとなってくれます。
プラグインならではの機能も搭載
![The_Eighty](https://dtm-sale.com/wp-content/uploads/2025/01/The_Eighty_ui2.jpg)
![The_Eighty](https://dtm-sale.com/wp-content/uploads/2025/01/The_Eighty_ui2.jpg)
「The Eighty」は「CS-80」のサウンドの再現だけでなく、プラグインならではの利便性も併せ持っています。
「CS-80」のサウンドの特徴でもあるハイパスとローパスフィルターを再現した2つのシンセシスラインに加え、2Dミキサーによってサウンドをシームレスにブレンドできる3つ目のシンセシスラインを搭載。
さらに柔軟性の高い音作りが可能です。
500以上のプリセットを収録
![The_Eighty](https://dtm-sale.com/wp-content/uploads/2025/01/The_Eighty_ui3.jpg)
![The_Eighty](https://dtm-sale.com/wp-content/uploads/2025/01/The_Eighty_ui3.jpg)
「The Eighty」には、FMシンセシスの黎明期から活躍されているサウンドデザイナーを始め、Nori Ubukata、Soundsdivine、Xenos、Status、Gab Lavoieなど有名サウンドデザイナーが作成した500以上のサウンドプリセットが収録されています。
プリセットデモ
シンセのジャンルやサウンド特性ごとにカテゴライズされたプリセットマネージャーでプリセットを選択できますが、上下左右カーソルだけでプリセットを変更できないので他のシンセよりも音選びの手間を感じる印象があります。
「CS-80」の扱いに慣れている方で、プリセットを使わないという方の場合は問題ないと思いますが、素早くプリセットを切り替えて音選びしたい方はストレスを感じるかもしれません。
プリセットの切り替えを素早く行いたい場合は、Artuiraの「CS-80 V」の方が良いかもしれません。
アルペジエーター機能を搭載
![The_Eighty](https://dtm-sale.com/wp-content/uploads/2025/01/The_Eighty_ui5.jpg)
![The_Eighty](https://dtm-sale.com/wp-content/uploads/2025/01/The_Eighty_ui5.jpg)
「The Eighty」には、シーケンスを作成するアルペジエーター機能が搭載されています。
モジュレーション2とモジュレーション2に分けてそれぞれ個別に調整が可能。シンプルなコントロール画面なので直感的にシーケンスを設定できることも魅力です。
仕様・プラグイン動作条件
Mac & PC
AAX(ネイティブ)、VST/VST3、AUフォーマットでMacとPCに対応
まとめ
「CS-80」を精巧にモデリングした単体ソフトシンセは非常に少なく、この「The Eighty」かARTURIAの「CS-80 V」などに限られます。
「The Eighty」はコントロール部を始め、細部に渡って忠実に再現しているので実機に触れているようなリアル感を感じられると思います。
一方、使いやすさを重視したい場合は、Arturia「CS-80V」の方が良いかもしれません。
いずれにしても「CS-80」のサウンドを使いたい方はどちらもチェックすべきソフトシンセなので是非検討してみてください。
The Eighty
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