ADPTR AUDIO社の『Metric AB』は、リファレンス曲と自分の曲との差を視覚的に把握できるリファレンスプラグインです。
リファレンス曲と自作曲を再生すると、それぞれのEQバランス、位相の相関、ステレオイメージ、ダイナミクス、ラウドネスレベルなどを分析し、メーターに表示してくれます。
リファレンス曲と比べて自分が制作した曲には何が足りないか、バランスは取れているか?などを知るのに役立ちます。
- リファレンス曲のレベル・コンプ感・EQバランス・ワイド感を分析したい
- リファレンス曲と同じようなMIXバランスに仕上げたい
- リファレンス曲と自分の曲がどのように違うのか視覚的に把握したい
- 自作曲のミックスのAパターンとBパターンを比較したい
Metric ABのセール情報
Metric ABの特徴
「Metric AB」は、ミックス結果を分析するためにマスターチャンネルに挿して使用します。
自作曲を「Aチャンネル」で分析し、「Bチャンネル」にはリファレンスにする楽曲ファイルを読み込み、再生します。
※読み込める音楽ファイルは、WAV、MP3、AIFF、FLACなど。
ボリュームマッチングを行った上でそれぞれの曲の情報を分析し、EQバランス、位相の相関、ステレオイメージ、ダイナミクス、ラウドネスレベルを表示してくれるので、「A/B切り替えボタン」でそれぞれ2曲の違いを視覚的に比較できます。
A/B切り替え時にノイズが出ることはなく、スムーズに比較できるので非常に使いやすいです。
イコライジングバランスを比較
2曲のEQバランスを同画面に同時表示できるので、違いに気づきやすいのが「Metric AB」の特徴です。
自作曲が「リファレンス曲から受ける印象とかなり違う」と感じる場合は、低域・高域のEQバランスに大きな違いがあることが多いです。
低音域を出しすぎていないか?高音域を担うパートはいるか?など、ミックスだけでなくアレンジ面の見直しが必要なことも気づけるかもしれません。
位相の相関を比較
「correlation」画面では、どの周波数帯で位相が合っているか?位相がずれている周波数帯はどこか?など、各周波数における位相の相関を確認できます。
同位相か異位相かを把握することで打ち消し合っている周波数帯がどこにあるかをチェックできます。
ステレオイメージの比較
「リファレンスの方がワイドな印象を受ける」という場合は、「Stereo Image」の画面で双方のワイド感をチェックしてみると一目瞭然です。
▼下記画像を参照。
各周波数のステレオイメージにどれくらいの差があるかを把握できるので、ミックスをどう見直すべきかを理解できます。
ラウドネスレベルの比較
製品としてリリースする楽曲は、適切なラウドネスレベルに設定することが重要です。
「Loudness」の分析画面では、リファレンス曲と自作曲ではどのくらいの差があるのかを一目で把握できます。
小さ過ぎて迫力が無い、大き過ぎて音が壊れているなど、適切なマスタリングをするための指標を持てるようになるのでおすすめです。
ダイナミクスレベルの比較
「Dynamics」の分析画面では、ピーク音量と短期ラウドネスデータを分析し、ダイナミックレンジを測定してくれます。
メニュー内からプリセットを選択するか、数値ボックスで目標値のダイナミック値を設定すると、目標値より下回ればメーターが赤く表示されます。
ダイナミクスがあればあるほど良いミックスというわけではないので、各パートごとの強弱を活かしながらも聞きやすいミックスに仕上げていくのが重要。
様々な楽曲をリファレンスにしてダイナミックレンジを分析していくと、自然と自分の曲にも生かしていけるので活用してみましょう。
Metric AB 1.4にアップデート(無償UPD)
2023年8月に「Metric AB Ver 1.4」が公開されました。
既存ユーザーはもちろん、新規購入した場合も新しい仕様の「Metric AB 1.4」が使用できます。
- Apple Silicon M1・M2チップをサポート(Pro Tools用AAXを含む、主要プラグインフォーマットに対応)
- 新たなラウドネスマッチモードを搭載
- ユーザーインターフェースのサイズ変更が可能・GUIの強化
- ユーザビリティの向上
- 互換ファイルを追加
- フィルターの改善・精度の向上
- MIDIパラメーターの利用可能範囲を拡大
- DAWとの互換性の向上
- いくつかのバグを修正
仕様・プラグイン動作条件
【MAC】
OS:macOS 10.11 El Capitan ~ macOS 13 Ventura
CPU:Intel 64bit または Apple Silicon CPUに対応
Plugin Formats:AAX Native / AU / VST2 / VST3
【Windows】
OS:Windows 8 ~ Windows 11
CPU:Intel 64bitのみ対応
Plugin Formats:AAX Native / VST2 / VST3
【共通】
Memory:4 GB RAM以上 (8GB以上を推奨)
まとめ・販売ショップ
「Metric AB」は、リファレンス曲を自分の曲を比較し、より良いミックスに仕上げるために大活躍してくれるプラグインです。
感覚だけで良いミックスに仕上げられるのであれば問題ありませんが、参考にしている曲と大きな違いがある…と感じるのであれば「Metric AB」を使った分析を行ってみるのがおすすめです。
ミックスにおいて重要なポイントを細かくチェックしていけるので、ミックスの仕上がりに大きな違いが生まれてくるはずです。
持っておいて損はないプラグインなので是非チェックしてみてください▽
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