Tone Projectsの「Basslane PRO」は、低音域のステレオ幅を調整し、ローエンドのワイド感・パンチ感・ふくよかさをコントロールできる低音域用のミックスプラグインです。
特に低音域が重要な楽曲ジャンルにおいて、ローエンドのパンチ感とタイトさを強化しつつ、低音域の整理にも活躍してくれます。
EDM/Trap/HioHop/Dnace Musicなど迫力のある低音域が必須のジャンルや、低音域のワイド感が豊かなトラックを制作する方はチェックすべきプラグインの一つです。
- ミックスを破綻させずに迫力のある低音域に仕上げたい
- シンセベース、ステレオシンセを聞きやすくコントロールしたい
- ワイドな低音域を聞きやすく仕上げたい
セール情報
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【セール期間】2024年4月15日~4月30日まで
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Basslane Pro
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Basslane PROの特徴・主な機能
- ステレオイメージを損なわずに低音域の位相とステレオ問題を修正
- ステレオハーモニクスによる、明瞭な空間を感じさせるサウンドと立体感を付加
- モノラルサミングによって失われる逆位相の低音をリカバリー
- 小型のスピーカー、クラブのしピーカーなど様々な環境下でもディープかつワイドなローエンドを再現
- マルチバンドダイナミクスの活用で、適応幅の調整とローエンドのパンチをコントロール
- アナログライクなレゾナントハイパスフィルターとローエンドフォーカスピークリミッターで、タイトにベースをブーストできる
- UnisumパワーダイナミックEQによるローエンドのパンチと密度を実現
- アーティスト&エンジニアによるプリセットを収録
- プリセットの設定内容によって入力レベルを自動調整してくれるリファレンスレベルシステムを内蔵
- プリセットA/B切り替えが可能
- ドライ/ウェット信号の各種モニタリングが可能(デルタ、ミッド、サイド、フィルターソロ)
- トランスペアレントリニアフェイズ及びゼロレイテンシー・モード搭載
- ミッド/サイドミックス、ダンピング、ダイナミクスのコントロールが可能な3種のハーモニクスアルゴリズムを搭載
低音域を担う楽器は、定位をセンターに配置することが多いですがサブベースを始め、ステレオ幅を十分に使ってミックスしたい場合あります。
ステレオイメージャーなどでベースのワイド感を広げると、位相による問題やフェイザーをかけたような「シュワシュワ」としたサウンドになってしまうという問題になりがち。
ですが、「Basslane Pro」ならそれらの問題を感じることなく、低音域のワイド感をコントロールできるのが魅力です。
「Basslane Pro」で得られる最大のメリットは、インパクトのある低音域を再現できること。
低音域を歪みのないステレオイメージングでコントロールし、ローミッドの拡大及び縮小が可能。
ステレオイメージングによって低音域を減衰させることなくステレオ幅を操れるのが大きな魅力です。
使用するトラックは?
「Basslane Pro」は、個別トラックに使用するのも良いですが、低音域が多く含まれるバストラックでも使用可能。
キックとベースを混ぜたバスに適用するのも良いと思います。
また、マスタリング時のステレオチャンネルに使用することも多く、マスタリングステージでは「Basslane Pro」を使用することで相関性の問題を軽減し、低音域をクリーンアップするのに効果を発揮してくれます。
各コントロールセクション・機能
「Basslane Pro」には多くのコントトールセクションが搭載されていますが、主に使用するのは下記の3つです。
【1】画面中央メインセクション:ステレオ幅の調整
【2】Stereo Harmonics:倍音の調整
【3】Dynamics:ダイナミクスの調整
メインセクション(ワイドコントロール)
UIの中央に表示されている「WIDTH」が「Basslane Pro」のメインの機能の一つ。
「WIDTH」を左に回すとステレオ幅が縮小され、右に回すと広がります。
「FREQ」のノブでは、「WIDTH」で調整する周波数帯を調整できます。
プラグインの特性上、主に600Hz以下の低音域を指定することが多いと思いますが、最大2.5kHzまで指定可能です。
「LP/BP」のラベルをクリックすると、LP(ローパス)、BP(バンドパス)のいずれかが選択できます。
「LP」を選択すると、ローパスフィルターに適用する、12,18,24,36,48 dB/octが選択可能。
「BP」選択した場合は、バンドパスフィルターに適用する3種類のオプションが選択できます
ビジュアライザーの右横にある「MONITORセクション」の「Soloモード」では、プラグインが適用された音だけをモニタリング可能。
エフェクトの適用量を細かくチェックするのに便利です。
Mono Recovery(モノリカバリーセクション)
Mono Recoveryセクションでは、ワイド感の広いシンセベースを使用した際に発生する逆位相のローエンドをコントロールできます。
例えば、ワイドなシンセベースのトラックは、モノラル環境での再生や、モノラル可することでレベルが大きく下がったり、完全に聞こえなくなってしまうことや、ローエンドの不足が起きることがあります。
その問題を防ぐために活躍してくれるのが、このMono Recoveryです。
モノラルでも迫力のある低音を鳴らせるようにブレンドしなおすことができます。
Stereo Harmonics(ステレオハーモニクス セクション)
Stereo Harmonicsでは、ステレオ幅に広がりとキャラクターを加えていきます。
「Basslane Pro」は最低周波数をモノラルに保持しながら、そのローエンドをベースに倍音成分を追加。その倍音成分でステレオ幅を広げるという仕組みを持っています。
元の低音をステレオ幅を広げるために使用するのではなく、原音から生まれた倍音を用いることで、軸となる元の低音の透明感を最大限に保持。
豊かな低音を小さなスピーカーでも聞こえるような存在感にする、または立体感や空間のキャラクターを際立たせるなど、倍音成分によってサウンドに存在感を加えられます。
また、ステレオ感に影響与えずに倍音を加えるためだけに使用するのも一つの使い方です。
Dynamics(ダイナミクスセクション)
「Basslane Pro」のダイナミクスセクションには、TONEPROJECTがリリースしているマスタリングコンプレッサー「Unisum」のマルチバンドバージョンが搭載されています。
コンプレッションとエキスパンドを指定し、低音域のパンチ感や密度感、まとまり感の調整が可能。
SIDEモードでは、サイドの成分が過度に暴れてしまう時に抑え込んだり、更に広げたりなどの調整が可能。
STEREOモードでは低音域にパンチ感や重みを付加する際に使用します。
直感的に使えるくらいシンプルな操作性なので感覚的に調整していけるのも便利です。
ステレオ幅を強調し過ぎてしまわないように、低音域の濁りをこのセクションで聞きやすくまとめておきましょう◎
EDMやHipHop、Trapなどクラブミュージックのトラックメーカーさんは絶対チェックして欲しいプラグインです。フリー版だけでも使ってみるのがおすすめです!
▼ MixbusTvさんのテストプレイ動画も参考になるのでチェックしてみてください。
仕様・システム条件
【Mac】
VST3 / AU / AAX (64 bit)
Intel及びApple Siliconをネイティブ対応
【Windows】
VST3 (32/64 bit) / AAX (64 bit)
ダウンロードページ
低音楽器のワイド感をコントロールするのはとても難しく、少しの違いでミックス全体を台無しにしてしまうこともあります。
「Basslane Pro」は、ワイド感豊かな低音域を再現しながら、低音に迫力のあるトラック作りに貢献してくれるプラグインです。
ミックスを破綻させずに迫力のある低音域を再現したいときや、DJに使用されるようなクラブミュージックを制作している方は是非導入してみてください。
下記の記事ではサブベースについて取り上げているので、こちらも是非チェックしてみてください。
【画像出典】Tone Projects