Tone Empire社の「LVL-01」は、真空管(TUBE)方式のコンプレッサーの名機「Gates STA-LEVEL」をエミュレーションしたコンプレッサープラグインで、AIによるディープラーニングが行われた世界初のコンプレッサーとされています。
自然なコンプレッション、コンプレッション時のチューブコンプ特有のサチュレーションの質感が良く、温かみのあるアナログ感をサウンドに加えられることも魅力です。
- ナチュラルなコンプレッションでサウンドをまとめたい
- チューブコンプ特有の太さやパンチのある質感が好き
- ドラムや生楽器のダイナミクスをナチュラルに整えたい
- 生楽器系のインストゥルメントにアナログ感や温かみを加えたい
LVL-01のセール情報
●Tone Empire September Sale
【セール期間】2024年9月11日〜9月30日まで(日本時間10月1日夕方まで)
【開催ショップ】プラグインブティック
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LVL-01
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LVL-01の特徴
LVL-01は真空管(TUBE)方式のコンプレッサーの名機「Gates STA-LEVEL」をAIテクノロジーと機械学習によってコンプレッションの特性をエミュレーションしたコンプレッサープラグインです。
コンピューターが膨大なデータを学習し取り込んだデータから特定のアルゴリズムに基づいて、ルール、パターン、特性を分析・発見しながら学習結果を構築する手法です。複雑な識別や認識を可能になります。
機械学習を採用することで、Gates STA-LEVELの特性をより詳細にエミュレーションしているのがLVL-01です。
Tone Empire社によるとリアルタイム機械学習を行ったAIベースのオーディオコンプレッサーは世界初とのこと。
主な機能
- 機械学習によってサンプリングされたカスタムコンプレッサー
- 低速から高速まで6段階のリカバリタイム
- 6386真空管の圧縮特性やドライブをエミュレーション
- アウトプットコントロール
- ウェット/ドライ調整が可能なMIXノブ搭載
- サイズ変更可能なインターフェース
- 楽器別のプリセット搭載
- オートゲイン補正内蔵
チューブコンプの名機「Gates STA-LEVEL」をエミュレーション
LVL-01がエミュレーションしているGates STA-LEVELは、
- 1950年代にラジオ局などで使用される放送用コンプレッサーとして製造
- 6386真空管を採用したオール真空管のVari-Mu(真空管方式)タイプのコンプレッサー
- STA-LEVELはコンプレッサーとしての基本性能に優れており、さらに最大40dbのゲインリダクションでも歪まずにコンプレッションができるナチュラルな動作が魅力
- 耳馴染みの良い自然なレベルコントロールが可能
という特徴を持ちます。
Gates STA-LEVELが採用している真空管(TUBE)方式はコンプレッサーの中でも古いタイプの回路で、サウンド全体を馴染ませる効果が高く、バス・トラックやマスタートラックに使用することで、音同士の密度をナチュラルに高めてまとまりを良くしてくれます。
また、Gates STA-LEVELは40dbのリダクションまでほとんど歪まずにコンプレッションできるため、ダイナミクスをしっかりと整えながらサウンドのまとまりが向上。
実機のGates STA-LEVEL、Gates STA-LEVELを現代版として復刻した「Retro Instruments Sta-Level」の比較動画がこちらです。
LVL-01のサウンド
LVL-01は真空管方式のコンプをエミュレーションしているため、サウンドへの色付けも真空管ならではの太さや温かみが特徴です。
真空管式コンプでは他にもFairchild 670や660が有名ですね。
緩やかなアタックによる滑らかなコンプレッションが得られるのでバス・トラックやマスターに使用してサウンド全体に一体感を出すのに長けています。
そのため、ドラムトラックやギターのバストラックにかけるとナチュラルなダイナミクス調整に加えて、真空管特有のサチュレーション効果が得られるのでサウンドに存在感を加えられます。
また、ナチュラルなコンプ感はボーカルトラックのダイナミクス調整にも便利です。
シンプルで使いやすいコントロール
LVL-01は一般的なコンプレッサーに備わっているアタックとレシオ、スレッショルドの設定がありません。
LVL-01のコントロール部分は、
- Drive/Comp:コンプレッションや真空管特有のサチュレーションを調整するノブ
- Recovery:一般的なコンプのリリースにあたるノブ。コンプがかかっている時間を調整
- Output:出力ゲイン調整
- Mix:コンプがかかった音と原音のバランス調整が可能。パラレルコンプレッションのような使い方もできる
以上の4つです。
これに加えて中央にゲインリダクションメーターが備わっています。
そのため、入力されたサウンドに対してゲインリダクションを確認しながらコンプ量とリカバリノブを調整するだけで処理できるので、使い方は非常にシンプルです。
DRIVE/COMPノブ
真空管特有のコンプレッションとサチュレーション効果を調整するノブです。
DRIVE/COMPノブを右に回していくことでコンプ感や歪み感が得られます。
アタックやスレッショルドは内部で固定されているので、入力レベルが大きくなるほど、真空管による歪みが得られます。
ゲインリダクションをチェックしながら、入力レベルとDRIVE/COMPノブの調整を行い、気持ち良いポイントを探すのがおすすめ。
Recoveryノブ
Recoveryノブは一般的なコンプのリリースタイムにあたるコントロールかと思います。
スレッショルドを超えてコンプレッションされた音からコンプがかかっていない音に戻るまでの時間を調整します。
全体的にまとまりを出したいときはSLOWでナチュラルなコンプをかけたり、ドラムなどのグルーブが重要なトラックではFASTに設定することで、アタックやグルーブ感を活かしながらタイトなコンプレッションが得られます。
デモ動画
サウンドデモではドラム、ギター、MIXバスで使用。
コンプレッションしながら真空管特有のドライブ感によってサウンドの輪郭がナチュラルに強調されています。
ナチュラルなコンプ感なので、MIXバスに挿してもコンプ臭くならず、サウンド全体に太さと存在感がアップしています。
仕様・システム環境
【Mac】
- macOS 10.13 以降 (Intel/M1 ネイティブ対応)
- VST3/AU/AAX – 64 ビット
【Windows】
- Windows 10 以降
- VST3/AAX – 64 ビット
【デモバージョン】
LVL-01はTone Empire公式サイトでデモバージョンも配布しています。
>> ダウンロードはこちら
※システム条件は掲載当時の内容となります。最新の対応状況の情報については販売ページ、メーカーページでご確認ください。
まとめ
「LVL-01」はVari-Mu(真空管方式)タイプのコンプレッサーをエミュレーションしていることもあり、ナチュラルなコンプレッションと太さや温かみが感じられるサウンドが特徴です。
ドラム、ギター、ボーカルなどのトラックに使うとアナログ的な温かみが加えられるので、プリアンプ的に使うのもおすすめです。
アタックタイムはゆるやかなので、細かなトランジェントコントロールが必要なサウンドでは超高速なアタック・リリースタイムを備えた1176系の方が効果的。
一方、サウンド全体をまとめながら太さと温かみを加えたいときは「LVL-01」が活躍してくれます。
FETコンプのUREI1176系やOptical(光学式)コンプのTeletronix LA-2Aとは違ったコンプ感が得られるVari-Mu(真空管方式)タイプのコンプレッサープラグインを、一つでも持っておくと何かと便利なのでおすすめです▽
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