Sonarworks社の「SoundID Reference」はリスニングやミックス環境によって変化してしまうサウンドをフラットに補正してくれる音響補正のルームキャリブレ
普段、「自分の家やモニター環境で聴いていたら良い感じなのに他の場所で聴いたら思っていたミックスバランスと違う」ということを感じたことがあるDTMerは多いのではないでしょうか。
音は部屋やスタジオの壁、天井、机やスピーカー周辺の家具などによって影響を受けるため本来の音とは違った聴こえていることが多いです。
制作環境をプロのように整えるのは難しいですし、ヘッドホンの場合でも機種によっても周波数特性が違うためフラットにサウンドをモニタリングするというのは難しい面があります。
そんなときに活躍してくれるのが、「SoundID Reference」です。
「SoundID Reference」があれば部屋やヘッドホンの特性を解析して出力されるサウンドを限りなくフラットに調整することができます。
- ミックスをした曲がリスニング環境によって音の変化が大きい
- ヘッドホンでミックスをしている
- 音の反響が大きい部屋でミックスをしている
- 音響調整をしていない部屋でミックスをしている
- 周波数特性の癖が強いモニターやヘッドホンを使っている
Sonarworksのセール情報
●Sonarworks SoundID Sale
【セール期間】2024年8月15日~8月27日まで(日本時間8月28日夕方まで)
【開催ショップ】プラグインブティック
【セール内容】「SoundID Reference」シリーズの新規購入及びアップグレードが最大51%OFF!
【新規購入】
SoundID Reference for Headphones
※ヘッドホン補正のみに対応したバージョン
【価格】$108.9(16,022円 税込) → 30%オフ $75.9(11,167円 税込)
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SoundID Reference for Speakers & Headphones
※モニタースピーカーとヘッドホンの両方の補正に対応したバージョン
【価格】$273.9(40,298円 税込) → 28%オフ $196.9(28,969円 税込)
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SoundID Reference for Multichannel
※マルチチャンネル対応のバージョン
【価格】$548.9(80,759円 税込) → 10%オフ $493.9(72,667円 税込)
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SoundID Reference for Speakers & Headphones with Measurement Microphone
※測定マイクも付属。モニタースピーカーとヘッドホンの両方の補正に対応したバージョン(配送納品)
【価格】59,400円(税込)
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【アップグレード版】
各種アップグレード版が最大51%OFF!
>> アップグレード製品一覧
※為替変動の影響により、掲載時の日本円価格と異なる場合があります。最新の価格はセールページでご確認ください。
- 【プラグイン】GForce Software「AXXESS」(ソフトシンセ)通常$84
- 【プラグイン】UJAM「Beatmaker VICE」(ドラム音源)通常$69
- 【プラグイン】Native Instruments「Monark」(ソフトシンセ)通常$99
- 【ビデオコンテンツ】Mastering the Mix 「Advanced Mastering Course」通常$99
- 購入価格の5%のバーチャルキャッシュ(サイト内で使える通貨)が£(ポンド)でもらえる
- リワードトークン(プリセットやクーポン、バーチャルキャッシュと交換できるポイント)がもらえる
SoundID Referenceシリーズのラインナップ
こちらでは、SoundID Referenceシリーズの現在のラインナップをまとめています。
SonarworksのSoundID Referenceシリーズは初めてだと、どれを買ったら良いかわかりづらいです。
それぞれのバージョンによって対応できる機能が変わるので、希望する音響補正が行えるバージョンを選択しましょう。
SoundID Referenceシリーズのラインナップは大きく分けると3つあります。
- SoundID Reference for Speakers & Headphones:モニタースピーカーとヘッドホンの両方の補正に対応したバージョン
- SoundID Reference for Headphones:ヘッドホンのみの補正に対応したバージョン
- SoundID Reference for Multichannel:マルチチャンネル対応のバージョン
さらに上記のバージョンに加えて、ダウンロード版とパッケージ版、さらに測定用マイクが同梱されたパッケージ版があります。
3つの違いはこちら
- ダウンロード版:測定用のSoundIDリファレンスマイクを別途購入、もしくは別の全方向測定マイクが必要
- パッケージ版:測定用マイク無しのパッケージ版。SoundIDリファレンスマイクを別途購入、もしくは別の全方向測定マイクが必要
- 測定用マイク同梱バージョン:測定用マイクも付いているので届いてすぐに測定が始められる
SoundIDリファレンスマイクはそれぞれの個別にシリアルが割り当てられています。
SoundID Referenceでの測定を行う際にシリアルを入力することで、マイクの周波数特性を踏まえた上で部屋の周波数特性を計測できる専用のプロファイルをロードできます。
このマイクの周波数特性のプロファイルがあることで、部屋の周波数特性をよりフラットで正確な測定と補正を目的としています。
IK Multimedia社からリリースされている同様の音響補正ソフト「ARC3 System」の付属マイクなど、測定に対応できる全方向測定マイクを所有している場合はダウンロード版でも問題ありません。
SoundID Reference for Headphones
SoundID Reference for Speakers & Headphonesはヘッドホンの補正を行うためのバージョンです。
SoundID Referenceに収録されているヘッドホンモデルのプロファイルを適用して補正を行います。
ダウンロード版、パッケージ版の両方がありますが、どちらもモニタースピーカー用の補正プログラムは付属していないので注意しましょう。
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SoundID Reference for Speakers & Headphones
SoundID Reference for Speakers & Headphonesはモニタースピーカーとヘッドホン両方の音響補正に対応したバージョンです。
測定用マイクが付属していないので、モニタースピーカーの補正をしたい場合は、SoundIDリファレンスマイクを別途購入するか、別の全方向測定マイクを用意する必要があります。
ダウンロード版、パッケージ版の両方が用意されています。
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SoundID Reference for Multichannel
SoundID Reference for Multichannelはシンプルなステレオから9.1.6atmosシステムまでのスピーカーセットアップに対応したバージョンです。
ヘッドホン補正にも対応していて480以上のモデルのプロファイルを収録しています。
対応ハードウェアにキャリブレーションプロファイルを書き出すことも可能で、
- SPQ DSPを搭載したAVID MTRX
- AVID MTRXスタジオ
- SPQ DSP搭載DAD AX32
- Dolby Atmos Renderer マスタリングスイート
- ジョーンズ・スキャンロン スタジオモニター
以上に対応。今後さらに多くのハードウェアをサポート予定です。
こちらはダウンロード版で測定用マイクが付属していないバージョンです。
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SoundID Reference for Multichannel with Measurement Microphone
SoundID Reference for Multichannel with Measurement Microphoneはマルチチャンネル対応の測定用マイク付属のパッケージ版です。専用マイクを使って補正を行いたい場合にはこちらのバージョンを選択しましょう。
SoundID Reference for Speakers & Headphones with Measurement Microphone
SoundID Reference for Speakers & Headphones with Measurement Microphoneは測定用マイクを同梱したパッケージ版です。
モニタースピーカーとヘッドホン両方の補正が可能で、届いてすぐに測定用マイクを使ってモニター環境の音響補正ができるバージョンです。
モニタースピーカーの補正がしたい人で測定用マイクを所有していない人は「SoundID Reference for Speakers & Headphones with Measurement Microphone」の購入が基本となります。
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SoundID Referenceの特徴
普段、モニタースピーカーやヘッドホンで音楽を聴いたりミックスをしているときのサウンドはモニター機器や部屋の環境に大きく影響を受けていて、サウンド自体がフラットでも出力されている音は環境によって周波数の変化が大きくなります。
プロスタジオのミックス環境では、予め部屋の特性を調べた上でサウンドやモニター環境を調整しているためフラットに近いモニタリング環境、もしくは周波数特性を理解した上でミックスを行っていますが、個人の制作環境では部屋の周波数特性を理解することは難しくなります。
さらに使用するモニタースピーカーやヘッドホンにもそれぞれ周波数特性があるため、よりフラットな状況でモニタリングすることが難しい状況です。
SoundID Referenceはこのモニタリング環境をできるだけフラットな状態に補正を行うことを目的としています。
ヘッドホンの補正
SoundID Referenceは所有しているヘッドホンの音響補正が可能。
幅広いヘッドホンモデルの周波数特性を収録したプロファイルが用意されているので、所有しているヘッドホンのプロファイルを読み込むだけで瞬時に補正が行われます。
ヘッドホンのみでミックスやセルフマスタリングをしている人におすすめです。
モニタースピーカーの補正
SoundID Referenceでは、所有しているモニタースピーカーの補正が可能です。
測定用マイクを使用してスピーカーから発せられる音を複数のポイントで収録して部屋の音響を確認して、補正を行います。
左右のスピーカーから発せられる音を測定するので、スピーカーの周波数特性の左右差も補正してくれます。
現在の最新バージョンでは適用した補正に対して好みで細かく調整が可能。さらにマルチチャンネルの補正にも対応するなど、現代のDolby Atmosまでの再生環境でもフラットな音響補正が可能になっています。
ミックス・マスタリングでの使用
SoundID Referenceは使用しているDAWに測定したプロファイルを適用してモニター環境の補正を行うプラグインとして読み込んで使うこともできます。
使用する場合には、マスターチャンネルの最終段に挿します。
オーディオの書き出しを行う場合にはプラグインを切る必要があるので注意しましょう。
また、デスクトップアプリなのでDTMでもインターフェースの設定をSoundID Referenceに指定しておくと、プラグインとして使用せずに常に補正がかかった音でミックスすることもできます。この場合は、書き出しでプラグインをオフにするのを忘れるといったことがありません。
普段から常に補正がかかっている状態でミックスをしたい人はデスクトップアプリを適用するのも有りですが、制作をするときや音楽的な聴き方でミックスを進めたいときはミックスの最後にSoundID Referenceをプラグインとして起ち上げてチェックをするなど好みや用途に合わせて使い分けられるのが便利です。
普段のリスニングでも使用可能
SoundID Referenceはデスクトップアプリケーションとして使用しているパソコンの音に補正をかけることができます。
iTunesなどのアプリでのリスニングやYOUTUBEなどの動画再生などすべての出力に対して測定したプロファイルを提供できます。
アプリケーション内でソフトのオンオフができるので必要に応じて使用できます。
マイク測定時のポイント
SoundID Referenceでのマイク測定ではいくつかの注意点があります。
実際に測定を行って感じたポイントがこちら。
- +48vファンタム電源と44.1kHzのサンプルレート機能に対応したオーディオインターフェースが必要
- マイクとオーディオインターフェースを接続するマイクケーブルが必要
- マイク測定は全行程を行うのに20分ほどかかるので時間に余裕を持って行う
- 不要なルームノイズを避けるためにエアコンなどは切る
- サウンドチェック用の音量が大きい時もあるので日中など周りに配慮した時間に行うのがおすすめ。
- マイクスタンドがあるとより正確な測定が可能(マルチチャンネル対応バージョンでは必須)
仕様・プラグイン動作条件
【Mac】
- macOS 10.14; 10.15; 11 Big Sur; 12 Monterey
- Intelプロセッサ(i3 2.7 GHz以上)、4GB RAM(8GBを推奨)
【Windows】
- Windows 10; 11
- Intel(i5)または同等のAMDプロセッサ、8GB RAM(16GBを推奨)
- スタンドアロン、VST2、VST3、またはAAXホスト(64ビットのみ)
- ASIO互換のサウンドカード/オーディオインターフェース
【共通】
- AU/AAX/RTAS/VSTプラグインフォーマット対応
【オーディオインターフェース】
- +48v ファンタム電源対応
- 入出力に同じオーディオ・インターフェイスを使用すること
- オーディオインターフェースは、44.1kHz, 48kHz, 88kHz, 96kHz, 192kHzのサンプルレートフォーマットのいずれかに対応、設定されていること
まとめ・販売ショップ
「SoundID Reference」はモニター環境をフラットに補正できるので、部屋の環境やヘッドホンの種類によってミックスが左右されにくくなります。
ヘッドホンも密閉タイプから開放型など様々な種類があり、それぞれ周波数特性が違うのでヘッドホンを使ってミックスをしている人にもかなり便利です。
プロのエンジニアにもサウンドチェック用として導入している人が多く、普及率が上がっています。
使い始めたことでSoundID Referenceを使うことでスピーカーの特性を知ることができたおかげで、SoundID Referenceを使用していないときにもフラットなバランスを意識しながら作曲やミックスを進められるようになりました!
よりフラットな環境でクオリティの高いミックスを進めたい方、自分のミックスが他の人の曲と比べてバランスが良くないと感じている方は導入を検討してみてください▽
【主なショップ】
>> プラグインブティック
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音響補正ソフトはIK Multimediaからもリリースされているのでこちらも是非チェックしてみてください▽