A1AUDIO「A1PrimeDelay」は、ディレイを適用したウェット信号に対して細かく音調整できるディレイプラグインです。
ディレイを適用した際、素材によっては「ディレイ音のトランジェントが耳障りに感じる」というときもありますが、「A1PrimeDelay」ではWet信号のトランジェントを抑制し、ソフトに仕上げることで聞きやすいディレイ効果を作れるなど細部に渡る音作りが可能です。
この他にもWOWやFlutter効果を加えられるなど、Wet成分に対して細かく調整できることがこのプラグインの特徴です。
通常£58(USDでは69.99ドル)の有料製品ですが、今回バージョン1.2アップデート記念(?)の無料配布キャンペーンが開催中です。
無料配布期間が明確に明示されていないため、是非早めにチェックしてみてください。
ダウンロードの詳細はこちらから▽
A1PrimeDelayの特徴
- ソフトトランジェントエンジン「Nova」を搭載し、Wet信号のトランジェント調整が可能
- アナログモデルのローパス、バンドパス、ハイパス
- 高品質サチュレーション(オーバーサンプリング)
- Chorus、Room Reverbエフェクト搭載
- ローカットフィルターとハイカットフィルターを搭載
- FLUTTERとWOW効果を加えるディレイモジュレーションを搭載
- ステレオワイドナーを搭載
冒頭でも触れましたが「A1PrimeDelay」は、ディレイ成分内のトランジェントを検出し、ソフトなサウンドに調整できることが特徴のディレイプラグインです。
楽曲のジャンルや、ディレイを適用したいパート、素材によってはディレイ成分内の「尖り」が気になることもあります。
Dry成分をしっかり聞かせながら、Dry成分を邪魔しないWet成分を加えたいときには特に重宝します。
Dryの音とディレイ成分を使ってリズムカルなフレージングをしたいときには、Wet成分のトランジェントが強い方が個性的なフレージングができる場合もありますが、「ディレイ成分を自然に背後で感じさせたい」というときにはトランジェントを抑制できる「A1PrimeDelay」が一つの解決策になってくれます。
また、「A1PrimeDelay」はVer1と同様に、70~80年代のアイコン的なアナログデバイスにインスパイアされたテープディレイの質感や機能はそのまま引き継いでいます。
さらに、regularモードではレイテンシーフリーで動作することも特徴です。
イージーモードとエキスパートモードを搭載
EASYモード


「A1PrimeDelay」には、3つのノブだけでコントロールするイージーモードと、より詳細な音作りができるエキスパートモードの切り替えが可能です。
上記の画像はイージーモードで、FEEDBACK、TIME、MIXの3つのみで音作りしていきます。
シンプルなディレイを適用した場合は、このモードだけで完結してもOK。また、プリセットを選択して、MIX量やFEEDBACKの値だけを調整するなど、シンプルに使いたいときはこのモードがおすすめです。
EXPERTモード


GUI中央に並んでいる「EXPERT」のボタンをクリックするとGUIの両サイドに、細部に渡る調整が可能な各セクションが表示されます。
コントロールできるノブが多く、抵抗感を感じる方もいるかもしれませんが音の変化をモニタリングしながら直感的に操作するだけでも慣れていけます。
特に「A1PrimeDelay」の特徴でもあるトランジェントを抑制するDUCKERセクション(GUIの右上エリア)は、非常にシンプルなので分かりやすいと思います。
Duckerノブはダッキング効果の強さが調節で、Recoverノブでは、ウェットシグナルを下げた後にDuckerの減衰が回復するRATEを調整できます。
Softコントロールは、まさにトランジェントをソフトにする量の調整ノブです。
Sensはトランジェント検出の感度(センシティビティ)の調整ができます。
Wet信号のトランジェント検出&ソフト化
「A1PrimeDelay」は、今回のバージョンアップでソフトトランジェントエンジン「Nova」を導入したことにより、前バージョンよりもさらに不要な歪みを抑え、スムーズかつ自然なトランジェントに調整できます。
このNovaは重った音符や和音など複雑なオーディオ素材への適用にも優れ、耳障りな成分を抑制した心地良い印象の音に処理してくれます。
WOW・Flutterモジュレーターを搭載
「A1PrimeDelay」のもう一つの特徴として、テープスタイルのWOWとFlutterモジュレーションがあります。
ディレイ信号に対してワウとフラッター効果を加え、Wet信号にキャラクターを加えることが可能。また、alignセクションでunaligned(左右非対象)及びaligned(左右対象)が選択でき、unalignedを適用することでピンポンなしでもモノラル素材をステレオの響きに処理できます。
14種類のプリセットを収録


「A1PrimeDelay」には、14種類のプリセットが収録されています。使い始めたばかりの時期はプリセットを活用し、各パラメーターの適用例を参考にするのがおすすめ。
プリセットからイメージに合うものを選択し、EXPERTモードで微調整してみてください。
>> メーカー公式マニュアル
アクティベート方法


「A1PrimeDelay」を使用するにはアクティベートが必要です。
ライセンコードを取得後、GUI左上のメニューボタンをクリックし「Activate with License Key」の項目を選択します。


表示されるフォームの中にライセンスコードをペーストし、DONEをクリックすることでアクティベートが完了します。
仕様・プラグイン動作条件
- macOS 10.9 or higher
- Windows 10 or higher
- 64-bit only
A1PrimeDelay is available as VST2, VST3, AU and AAX plugin for macOS and Windows.
ダウンロードページ
製品ページ内の「GET IT NOW for FREE」のリンクから取得できます。決済時、公式サイト製品ページ内に記載されているクーポンコードを利用することで決済額が0円に切り替わります。
取得後、ライセンスコードが表示されるのでコピーし、プラグインを起動 → Activateのメニューでコードを入力することで使用できます。アクティベートの手順はこちらを改めてご確認ください。
配布終了日が明確に提示されていないため、早めにチェックしてみてください。
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