Celemony社の「Melodyne 5」(メロダイン)は、今や業界標準の定番ピッチ修正ソフトです。
ボーカルの音程調整や楽器のピッチ修正はもちろん、上位版ならシンセやギターやピアノなどのコード楽器のピッチ修正も可能です。
ボーカルの音程補正ソフトには、Antarestech社(アンタレス)のAUTO-TUNEや、WAVESのWaves-Tune、CUBASE搭載のVariAudioなどがありますが、トップクラスの愛用者がいると言っても過言ではないのがこのメロダインです。
他社のピッチ修正ソフトと比較すると価格が高い印象もありますが、その分使い勝手の良さや仕上がりのナチュラルさなど、高い評価を受けています。
このページでは、メロダイン各バージョンの機能の違いと、メロダインを安く買える最新セール情報を随時更新していきます。
Melodyne 5のセール情報・最安ショップ比較
●Celemony Melodyne 5 Updates Sale
【開催ショップ】プラグインブティック / Beatcloud
【セール期間】2024年11月22日〜12月9日まで(Beatcloudは2025年1月1日20時まで)
Melodyne 5 Essentialの新規購入が50%OFF(12月6日8時まで)、各エディションへのアップグレードが最大80%オフ!
Melodyne 5 ブラックフライデーセール
>> Beatcloud
>> プラグインブティック
各エディションの新規購入及び、アップグレード版の各ショップごとの価格を下記に掲載しています▽
Melodyne 5 Essentialのセール・価格比較
Melodyne 5 Essentialの新規購入
ショップ名 | 各ショップの販売価格 |
---|---|
Beatcloud | 39%オフ 7,350円(税込)※12月6日 8時まで |
Plugin Fox | 51%オフ(約7,583円) |
プラグインブティック | 50%オフ→ $53.9(約8,337円 税込) |
Melodyne 5 Assistantのセール・価格比較
Melodyne 5 Assistantの新規購入
ショップ名 | 各ショップの販売価格 |
---|---|
Beatcloud | 36,300円(税込) |
Plugin Fox | $239(約36,920円) |
プラグインブティック | $273.90(約42,311円 税込) |
Essentialからのアップグレード
ショップ名 | 各ショップの販売価格 |
---|---|
Beatcloud | 73%オフ→ 7,350円 (税込) |
Plugin Fox | 67%オフ→ $49(約7,583円) |
プラグインブティック | 67%オフ→ $53.9(約8,375円 税込) |
旧バージョンのAssistantからのアップデート
ショップ名 | 各ショップの販売価格 |
---|---|
Beatcloud | 56%オフ→ 2,850円 (税込) |
Plugin Fox | 61%オフ→ $19(約2,940円) |
プラグインブティック | 61%オフ→ $20.9(約3,247円 税込) |
Melodyne 5 Editorのセール・価格比較
Melodyne 5 Editorの新規購入
ショップ名 | 各ショップの販売価格 |
---|---|
Beatcloud | 61,600円 (税込) |
Plugin Fox | $399(約61,642円) |
プラグインブティック | $438.90(約67,807 税込) |
EssentialからEditorへのアップグレード
ショップ名 | 各ショップの販売価格 |
---|---|
Beatcloud | 55%オフ→ 22,350円 (税込) |
Plugin Fox | 50%オフ→ $149(約23,061円) |
プラグインブティック | 50%オフ→ $163.9(約25,469円 税込) |
AssistantからEditorへのアップグレード
ショップ名 | 各ショップの販売価格 |
---|---|
Beatcloud | 41%オフ→ 14,850円 (税込) |
Plugin Fox | 34%オフ→ $99(約15,322円) |
プラグインブティック | 33%オフ→ $108.9(約16,922円 税込) |
旧バージョンのEditorからのアップデート
ショップ名 | 各ショップの販売価格 |
---|---|
Beatcloud | 82%オフ→ 4,351円 (税込) |
Plugin Fox | 71%オフ→ $29(約4,488円) |
プラグインブティック | 70%オフ→ $31.9(約4,957円 税込) |
Melodyne 5 Studioのセール・価格比較
Melodyne 5 Studioの新規購入
ショップ名 | 各ショップの販売価格 |
---|---|
Beatcloud | 99,000円(税込) |
Plugin Fox | $699(約108,036円) |
プラグインブティック | $768.90(約118,840円 税込) |
EssentialからStudioへのアップグレード
ショップ名 | 各ショップの販売価格 |
---|---|
Beatcloud | 59%オフ→ 37,351円 (税込) |
Plugin Fox | 58%オフ→ $249(約38,538円) |
プラグインブティック | 58%オフ→ $273.9(約42,334円 税込) |
AssistantからStudioへのアップグレード
ショップ名 | 各ショップの販売価格 |
---|---|
Beatcloud | 54%オフ→ 29,850円 (税込) |
Plugin Fox | 60%オフ→ $199(約30,800円) |
プラグインブティック | 55%オフ→ $218.9(約33,832円 税込) |
EditorからStudioへのアップグレード
ショップ名 | 各ショップの販売価格 |
---|---|
Beatcloud | 65%オフ→14,850円 (税込) |
Plugin Fox | 67%オフ→ $99(約15,322円) |
プラグインブティック | 66%オフ→ $108.9(約16,831円 税込) |
旧Melodyne 4 Studioから最新Studio へのアップデート
ショップ名 | 各ショップの販売価格 |
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Beatcloud | 78%オフ→ 4,351円 (税込) |
Plugin Fox | 80%オフ→ $29(約4,488円) |
プラグインブティック | 80%オフ→ $31.9(約4,930円] 税込) |
Melodyne 5の特徴・メロダインとは?
Melodyne 5はボーカルのピッチ修正だけでなく、サンプリングした素材、オーディオサンプルを楽曲に合わせてタイミングやピッチを調整するのにも使える定番のピッチ修正ソフトです。
Melodyne 5から加わった新しい機能は下記の通りです。
- メロディックアルゴリズムを使った楽音成分(ピッチ成分)と非楽音成分(歯擦音などのノイズ成分)を個別に検出して編集できる
- 自然なピッチ修正で、より聞きやすいエディットができる
- ピッチ自体が楽曲のコードに適しているか把握しやすくなったコードトラックとコードグリッド機能
- ノート単位のフェード・ダイナミクス調整ができる
- オーディオ分析アルゴリズムの向上
- キーボードショートカットの機能向上
というように、さらにピッチ補正の自然さや編集機能が向上しています。
Melodyne 5 各バージョンの機能の違い・値段
Melodyne5には4つのエディションがあり、最上位版は全ての機能を利用できますが下位のエディションは使用できる機能に制限があります。
- Melodyne 5 Essential:入門版(定価 $99)
- Melodyne 5 Assistant:通常版(定価 $299)
- Melodyne 5 Editor:上位版(定価 $499)
- Melodyne 5 Studio:最上位版(定価 $849 )
ピッチ(音程)・タイミング(リズム)の編集は可能ですが、波形を編集することができないので細かい編集ができないのが難点。ピッチ補正ソフトの入門としては良い。
ボーカル・単音楽器などのピッチ補正・タイミング補正・波形編集が可能。最上位クラスのStudioとやれることは同じだが、コード楽器(ポリフォニックデータ)の編集はできない。
ボーカル・単音楽器の補正・波形編集に加え、コード楽器の和音分析&編集が可能。
ギターのオーディオデータで「1つの音だけを補正したい。」というときには活躍してくれる。
メロダインの全ての機能を使用可能。単音・和音の補正、編集に加え、複数のトラックデータを一度に同時編集が可能。ハモリのトラック作成や、アイドルグループなどの複数人のトラックを編集する際に大幅な時間短縮が出来るので便利です。
Melodyne Essential(入門版)
Melodyne5の入門モデルという位置付けのバージョンです。
ピッチやリズムのタイミング修正はできますが、細かい編集や追加機能に制限があるので、簡単なピッチ補正がしたい方向け。
- BEATCLOUD
- プラグインブティック
- 楽天市場
上記の「Amazon・楽天市場での参考価格」よりも安く買える場合があります。各ショップリンク先で最新価格をご確認ください。
Melodyne Essentialは他のメーカーのソフトに付属している場合が多いバージョンです。
下記のソフトにバンドルされているので、Essential版の購入はこれらのソフトを購入する方がお得です。
Melodyne Assistant(通常版)
Melodyne5 AssistantはEssentialより機能が充実したバージョンです。
ボーカル・単音楽器などのピッチ補正・タイミング補正に加えて波形編集が可能。基本的には最上位版のStudioと内容が近いものの、コード楽器(ポリフォニックデータ)の編集は非対応です。
- BEATCLOUD
- プラグインブティック
- Amazon
- 楽天市場
- サウンドハウス
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Melodyne Editor(上位版)
Melodyne 5 Editorはボーカル・単音楽器の補正・波形編集、コード楽器の和音分析と編集ができる上位版。
歯擦音の音量の調整など1音単位で編集できるなど、AssistantやEssentialよりも細かな編集ができます。
- プラグインブティック
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Melodyne Studio(最上位版)
Melodyne 5 Studioはメロダインの全ての機能が使える最上位版です。
単音・和音の補正、編集はもちろん、複数のトラックデータをまとめて同時編集ができたり、ハモリのトラック作成など、ボーカルエディットだけでなく、クリエイティブな使い方もしていけます。
最上位版のMelodyne 5 Studioがあれば、様々なオーディオファイルのピッチ補正作業に困らなくなります。
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Melodyne 5の機能詳細・各バージョンの選び方
各エディションごとの使用可能機能一覧表
機能 | essential | assistant | editor | studio | 概要 |
---|---|---|---|---|---|
マルチトラッキング | ― | ― | ― | ◯ | 複数のトラックを単一ウインドウ内に表示して管理 |
マルチトラックノート編集 | ― | ― | ― | ◯ | 複数のトラックのノートを同時に編集 |
複数のトラックに またがるマクロ | ― | ― | ― | ◯ | マクロを複数のトラックに渡って同時に適用 |
参照トラックにクオンタイズ | ― | ― | ― | ◯ | あるトラックのタイミングを別のトラックに適用 |
サウンドエディター | ― | ― | ― | ◯ | ユニークな上音ベースのサウンドデザイン |
DNA Direct Note Access | ― | ― | ◯ | ◯ | ピアノやギターなどのポリフォニック楽器向けアルゴリズム |
コード内の各ノートを編集 | ― | ― | ◯ | ◯ | すべてのツールとマクロを使用可能 |
拡張テンポ機能 | ― | ― | ◯ | ◯ | テンポの急または緩やかな変更をマップ・編集 |
拡張スケール機能 | ― | ― | ◯ | ◯ | スケールを作成及び編集・オーディオ素材からスケールを抽出う |
オーディオ-MIDI変換 | ― | ◯ | ◯ | ◯ | ノートをMIDIファイルにエクスポート |
インスペクター | ― | ◯ | ◯ | ◯ | 全てのパラメーターに素早くアクセス |
Melodyneの全ツール | ― | ◯ | ◯ | ◯ | ピッチ・フォルマント・ボリューム・タイミング・その他の編集 |
フェードツール | ― | ◯ | ◯ | ◯ | ノートベースのフェードでダイナミクスを完璧にコントロール |
歯擦音ツール | ― | ◯ | ◯ | ◯ | 楽音成分と非楽音成分をのボリューム非をノート谷出調整・ディエッサー機能 |
メロディック・アルゴリズムと 歯擦音検出 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | パーフェクトかつ自然なサウンド |
音楽的重み付けピッチ分析 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 音響心理学的に最適なイントネーション補正 |
レベル調整マクロ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ノート感のボリューム差を低減または除去 |
コードトラックとコード検出 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ノートを調和させて配列・オーディオからコードを抽出 |
パーカッシブ(ピッチ) アルゴリズム | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | タブラ・ビリンバウ・808キックドラムなどのパーカッシブ向け |
DNAなしの全アルゴリズム | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | メロディック・パーカッシブ・コンプレックス |
ノートアサインを編集 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | アルゴリズムをフルコントロール |
Melodyneメインノートツール | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ノートとノート分割のピッチ・位置・長さを編集 |
ピッチマクロとタイムマクロ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | インテリジェントなオートメーションでイントネーションとタイミングを改善・補正 |
スタンドアロン またはDAWの一部として | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ARA・AUVST3・AAXで結合 |
相互喚性 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 他のエディションで作成したプロジェクトを開いて編集 |
Melodyne4との互換性 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | Melodyne4プロジェクトを開いて編集 |
Melodyneの主要機能の詳細
Melodyneの主要機能に一つずつ触れていきます。
マルチトラッキング
マルチトラッキング機能は複数のトラックを1つの画面上に表示できる機能です。STUDIOのエディションのみで使用できます。
活躍してくれる局面は主に、メインメロディとハモリのメロディを一緒に表示したいなどに特に便利です。
正確なメロディーが確認できるシンセメロディーのトラックを用意し、補正が必要なボーカルトラックを同じ画面に表示しておけばピッチ調整も楽になります。
マルチトラックノート編集
この機能の魅力は、複数のトラックを一つの画面に表示させるだけでなく、複数のトラックを同一画面で同時に編集できることです。
メインボーカル・ハモリトラック・ガイドメロディートラックなど、補正したいトラックが複数に渡る場合、それぞれのトラックに対してMelodyneを立ち上げなければいけませんが、マルチトラッキング機能があれば、一つの画面に選択した複数のトラックを表示できるので、ピッチ補正作業がしやすくなります。
複数のトラックにまたがるマクロ
編集したいオーディオトラックが複数ある場合、オーディオの分析処理を1トラックずつ行っていかなければなりませんが、この機能を使えば分析したいトラックを選択して適用させれば一度で作業が完了できます。
グループの人数が多いアイドルグループ曲のボーカルデータや、ダブリングが多い楽曲のボーカルデータを処理する際に便利な機能です。
参照トラックにクオンタイズ
複数のトラックで、リズムをしっかり合わせたいときに役立つ機能です。
リズムが正確なトラックを用意し、そのトラックのリズム・タイミングに合わせて修正をしたいトラックを選択してクオンタイズさせれば、一度でタイミングが合ったトラックに補正されます。
メインボーカルとダブリングのトラックのタイミングをしっかり合わせたいときなどにも便利です。
サウンドエディター
検出したオーディオデータの倍音調整や、高音域・低音域を調整し、ユニークな音質に補正できます。
より自然なオーディオデータに仕上げる際にも役立つ機能です。
DNA Direct Note Access
通称DNAと呼称されるDNA Direct Note Accessという技術は、ピアノやギターなどを始めとしたコード楽器のオーディオデータの構成音を1音ずつ分析して編集可能な状態にする機能です。
例えばピアノでCコードを鳴らしたデータを解析し、ド・ミ・ソと分析された3音のデータのうち、ミだけをレ#にしてCmコードに変更できるというものです。
録音し直せないような状況でコード間違いが発覚した時などにも活躍してくれます。
コード内の各ノートを編集
DNAで分析したポリフォニックオーディオデータの音階を個別にピッチ調整できる機能です。Essential・assistantでは使用できません。
拡張テンポ機能
分析したオーディオデータのテンポを検出し、モタりやハシリを改善するテンポマップを作成・編集できます。
例えば、ズレのない打ち込みのドラムのトラックと、人間が弾いた「リズムのヨレ」があるピアノがあるとします。ヨレのあるピアノのトラックのテンポ解析し、ドラムトラックの正しいテンポに合うように、自動でテンポマップを割り当ててくれます。
自動で割り出したテンポマップの結果が気に入らない場合は、各小節ごとにテンポマップを編集していけばより良い結果が得られます。
楽曲のプロジェクトファイルのBPM情報のこと。曲中にテンポを変える場合や、曲の最後にリタルダンド(だんだん遅く)したいときなどは、テンポマップの曲線を緩やかに下げることでBPMを落とすことができます。
拡張スケール機能
分析したオーディオデータから、そのフレーズのスケールを検出する機能です。抽出したスケールを楽曲のキーに合うように補正・調整することが可能。
オーディオ-MIDI変換
分析したオーディオデータの音階を手間なくMIDIファイルに変換できる機能。
例えば、バックトラックに合わせてフリーで歌ったボーカルデータをMIDI変換すれば、すぐにガイドメロディーのMIDIデータが作成できます。
インスペクター
オーディオデータの編集を行う際、複数のツールを利用することになりますが、インスペクター(直訳すると監査員・検査員)があることで全てのツールのパラメーターに素早くアクセスでき、手軽にパラメーターを変更できます。
フェードツール
解析したオーディオデータの1ノート(1つの音の塊)の前後を手軽にフェードイン・フェードアウトできます。
音の前後の音量を箇所ごとにコントロールできるので、トラックのオートメーションを利用することなく音量バランスを調整できるので便利です。
特に、歌の1節ごとの終了ポイントで、オーディオデータをバッサリ切ると「プチッ」というノイズが発生する場合があります。
このノイズを発生させないためにも終了ポイントはフェードツールでフェードアウトさせるのが常套手段とされています。
メロディック・アルゴリズムと歯擦音検出
ボーカルのオーディオデータには、楽音成分(人間の耳が音階として認識する成分)と非楽音成分(歯擦音など)があります。
歯擦音を消すためにディエッサーなどを使うことが多いですが、人間の歌声をナチュラルに再現するには歯擦音が全くないのも問題があります。
Melodyneの歯擦音検出機能は、楽音成分と非楽音成分を分けて検出してくれる機能です。
歯擦音ツール
Melodyneの歯擦音ツールは、音声データに含まれる楽音成分と歯擦音などの非楽音成分を分析して区分けし、ボリューム比を調整できます。
ピッチ調整する際に、非楽音成分にも大きな変更を加えると聞こえ方が不自然になります。
しかしMelodyneの場合は、楽音成分と非楽音成分を区分けしているため、編集を加えても自然なサウンドに仕上がってくれます。
また、ディエッサー機能もあるので、歯擦音を調整しながらしっかりカットすることも可能です。
音楽的重み付けピッチ分析
従来のピッチ補正ソフトでは、しゃくり・ポルタメント・ビブラートなど部分で人間の耳での感じ方と、ピッチ補正ソフトが検出する聴覚が異なるため、補正後の聞こえ方が不自然な場合がありました。
Melodyne5から、ピッチ・センター検出が強化されたため、よりナチュラルな補正結果が得られるようになりました。
コードトラックとコード検出
オーディオデータからコードを抽出することができます。弾いている和音がどのコードを使っているかを確認することも可能。精度はオーディオデータによってまちまちですが、便利な機能です。
Essentialではコード検出はできても、コード内の音の編集などはできません。
パーカッシブ(ピッチ)アルゴリズム
タブラ・ビリンバウ・808キックドラムなどのパーカッシブ向け
DNAなしの全アルゴリズム
MelodyneのDNA(DNA Direct Note Access)とは、2008年に発表されたポリフォニック音声データを解析できるアルゴリズムのことです。
このアルゴリズムは、Editor・STUDIOなどの上位機種には搭載されていますが、Essentialやassistantには搭載されていません。
DNAが搭載されていないEssentialでも、DNAを使わずにオーディオ解析できるアルゴリズムのおかげで下位エディションでも、メロディック・パーカッシブ・コンプレックスから選んでオーディオ解析が可能です。
ノートアサインを編集
メロダインがオーディオデータを編集できるようにする前に、アルゴリズムによってオーディオデータを分析する必要があります。
分析のモードは、ボーカル単音楽器に適した「メロディックモード」、打楽器・パーカッションに適した「パーカッシブ」、コード楽器などの和音分析に最適な「ポリフォニックモード」の3つがあります。
自動検出がうまくいかないときには、モードを自由に切り替えてアルゴリズムをコントロールし再度分析させることができます。
Melodyneメインツール
ピッチ補正・位置補正・ノートの分割、長さを編集する機能。
ピッチ・タイミング・レベル調整のマクロ
分析したオーディオでデータのノートの音程、タイミングを補正&自動最適化する機能。(精度はオーディオデータの質によってマチマチ)
また、各ノートのボリュームの差を低減、または除去できます。
自動で最適化したものデータは、更に細かく手動調整できるので時短しながらハイレベルな補正が可能。
タイミングの精度は高くはありませんが、ピッチの精度はかなり良いです。
ピッチが良いボーカルトラックなら素早く作業を完了できますが、歌のニュアンスなどが失われるので歌が上手い人のていくほど1音ずつ手作業でやる方が良さが生きる傾向があります。
スタンドアロンまたはDAWの一部として
DAWでの起動はもちろん、スタンドアローンとしてMelodyne単体でソフトを起動し、単一のオーディオデータ編集も可能。
相互換性
Essential以外の他のエディション(assistant・Editor・STUDIO)で作成したプロジェクトを開き、編集が可能。
Melodyne 4との互換性
前バージョンのMelodyne 4で作成したプロジェクトを開き、編集可能。
どれを買えばいい?【希望に合わせたエディションの選び方】
「STUDIO」は全ての機能が使えますが定価110,000円(各楽器店では88,000円で販売)と高額。
なので、自分が必要としている機能があるエディションを選別して購入するのが最善です。
簡易的なボーカルピッチ修正ができればいい場合はEssentialで良し
上記の動画はMelodyne4の解説動画ですが、5もほぼ同様。
Essentialが出来ることは、
- 単音楽器・音声の検出
- 検出したオーディオデータの音程・位置の編集
- 検出したオーディオデータのノート(音符)を自動でピッチ補正
- Essential4で作成したプロジェクトファイルの立ち上げ
- コード検出
- スタンドアロンとして立ち上げ可能
Melodyneの最低限の機能は備わっているので、基本的なピッチ補正が可能です。
ピッチ補正してもナチュラルに聞こえるように補正するには、より精度の高い検出能力と編集機能を備えた「Editor」か「STUDIO」のエディションを選ぶ方が良いですが、簡易的なピッチ補正で問題ない場合はEssentialでもOKです。
- ボーカルのピッチ補正がおおまかにできればいい
- 歌の細かいニュアンス・ビブラートにはこだわらない
ボーカルのピッチ修正のナチュラルさを重視したい場合はAssistant以上を選ぶ
「ボーカルのピッチ修正が細かく自然な仕上がりに出来るエディションが欲しい」という場合は、最低でもAssistantを購入するのがおすすめです。
ピッチ修正・フォルマント・ボリューム調整・タイミング補正・歯擦音の調整など、細かいピッチ調整ができます。
- 細かいニュアンスにもこだわってピッチ補正がしたい
- 歌のピッチ補正だけができればいい
ピアノ・ギターなどのコード楽器の調整もしたいならEDITOR以上を選ぶ
ボーカルのピッチ修正はもちろん、コード楽器を鳴らしたトラックのコード音を解析・編集したい場合は、EDITORかSTUDIOを選ぶ必要があります。
自動でテンポマップを検出・編集・自動調整できる機能「拡張テンポ機能」も使えるので、ピッチだけでなくタイミング調整作業を時短できるのも魅力です。
- 歌だけでなく、コード楽器の分析・編集もしたい方
一度に複数のトラックを一度に編集したいならSTUDIOを選ぶ
STUDIOは全ての機能が使えるエディションです。
EDTITORに無い機能でSTUDIOで利用できる機能は、複数のトラックを一度に編集できる機能です。
ダブリングのトラックや、メンバー数が多いグループのピッチ編集は作業に時間がかかりがちですが、マルチトラックノート編集の機能を活用すれば大幅に時間短縮可能です。
- 膨大なトラック数の歌・楽器のピッチ補正作業を時短したい
「全ての機能が使えるSTUDIOをなるべく安く購入したい!」という場合は、事前にEssentialを入手して、「アップグレード割引セール」でEssential→Studioにアップグレードするのが一番お買い得。
Melodyne 5 Essentialを入手した後に、不定期開催される「メロダインのアップグレードキャンペーン」開催中なら、Essential → STUDIO への通常価格110,000円のアップグレードが、約6万円程度で入手することもできます。
Melodyneを安く購入&アップグレードする方法
Melodyneを安く購入する方法がいくつかあるのでご紹介します。
Melodyne Essentialが付属している他社製品を購入する
Essentialは公式サイトなどで購入すると通常99ドルで日本円に税込換算すると約15,000円。不定期開催される最安セール中なら半額程度で購入することも可能ですが、セールが開催されるのは毎年2回程度とチャンスがごくわずか。
そこでおすすめしたいのは、この記事の冒頭でもお伝えした「他の商品にバンドルされているメロダイン Essentialを狙う」という方法です。
メロダインのエントリー版(Essential版)が付属している他社製品は以下のようなものがあります。
これらの製品を購入してEssential版を入手しておけば、結果的に上位エディションをお得に購入できるようになります。
「メロダインも欲しいし、Nectarも欲しい」をいう場合は、迷わず「Nectar 4 Advanced」を購入して、Melodyne 5 Essentialを入手するのがおすすめです。
Essential版のシリアルコードをクーポンコードとして使う
この割引方法は、知らない方も多いかもしれません。
安くなる条件は「すでにMelodyneを所有しているが、Nectar 4 Advancedなどを購入したため、Melodyne 5 Essentialのシリアルコードが一つ余っている」というような状態です。
この使用していない「Melodyne 5 Essential」のシリアルコードをCelemony公式サイトのクーポンコード欄に入力すると割引コードとして購入価格から割引が適用されます。
この割引は、新規購入でもアップグレードでも使用可能です。
アップグレードの場合、余っているEssentialのシリアルコードを利用して「Essential版からAssistant版へのアップグレード」を安く済ませられる。というものです。
「クーポンコードの入力欄にシリアルコードを入れて本当に割引されるの?」と思う方もいると思いますがちゃんと割引されます。
一回の購入につき1コードしか使えないため、2コード以上持っている場合は、EssentialからAssistant版へアップグレードで1つを使用し、更にEditor版へのアップグレードで2つ目を使用する。という流れがおすすめです。
この方法は常時利用できるので、セール期間外に安く購入したい場合は余分に持っているEssentialのシリアルコードはないかをチェックしてみるのがおすすめです。
メロダインのセール開催時期はいつ?
Melodyneの公式サイト主導のセールは、年に2回程度行われてきました。
11月あたりに開催されることが最も多く、夏期に開催されたこともあります。
また、小売店など各販売ショップ独自のキャンペーンや決算セールが開催されることも多く、いずれも夏の終わりから年末にかけての時期に集中しています。
春から夏までの期間は開催される可能性が低いかもしれませんが、今後、メロダインのニューバージョンのリリースがあればイントロセールなどに期待して良いかもしれません。
- 最下位エディションのEssentialをセールやバンドルで手に入れておくと結果的にお得
- セールが開催される時期は、10月~12月が多い
- 最上位エディションを安く手に入れるには、アップグレードセールを利用するのがセオリー
- Essentialが付属した製品を購入した経験はないかを改めてチェックする
Melodyneフリー版・無料で使う方法
CELEMONY社の公式サイトでは、最上位エディションのMelodyne Studioを30日間無料で利用できる「試用版」を配布しています。
機能制限があるので、残念ながら試用版のままでは自作曲の書き出しに活用できません。
- 保存と書き出し
- 分析後のオーディオファイルの再生は7秒まで
Melodyneの動作環境
【OS】
macOS – Intelデュアルコア・プロセッサー(クアッドコア以上を推奨)、4 GB RAM(8 GB以上を推奨) macOS 10.12以降。
Windows – IntelまたはAMDデュアルコア・プロセッサー(クアッドコア以上を推奨)、4 GB RAM(8 GB以上を推奨)、Windows 10以降、ASIO互換のオーディオハードウェア
【アクティベーション】コンピューターベースまたはiLok USBドングル(第2/第3世代)
Melodyne essentialのみコンピューターベース
初回アクティベーションにはインターネットアクセスが必要。
【プラグインフォーマット】
VST3、AU、AAX経由。ARA統合
【対応DAW】
Pro Tools / Logic Pro / Cubase / Studio One / Cakewalk / Live / Digital Performer / Nuendo / Samplitude / Sequoia / Mixcraft / Reaper / Sound Forge
まとめ
エントリー版の「Melodyne 5 Essential」は、他のバージョンと比べると機能面は劣るものの、ピッチ補正、タイミング調整など基本的な機能が利用できます。
自宅で録音した歌を編集したいけど予算が無い、細かなピッチ修正をしたい方におすすめ。
最も低いエディションのEssentialでもピッチ調整はできますが、ごく細かいニュアンスの調整・Melodyneの基本ツールを制限なく利用するには、Assistant以上のエディションを選びましょう!
実際に使っていき、さらに便利な機能を駆使して作業効率を上げたくなったタイミングでEditor・STUDIOなどの上位エディションへアップグレードをするというのもおすすめです。
セールは年末に多い傾向があると解説しましたが、この期間以外にも開催されることもあるので、この記事で随時お知らせしていきます。
>> メロダイン販売ページへ
メロダインのセール情報は、年末のブラックフライデー期間に下記のページでもお知らせしていきます。