Reason Studios(元はPropellerhead Software)「Reason」はMIDIシーケンス、オーディオレコーディングといった機能に加えてバーチャルラックによる豊富なインストゥルメント、エフェクトを備えた、WindowsとMacintosh対応のDAWです。
ReasonはDTMが浸透し始めた初期からあり、現在は「Reason12」までアップデートされていてDAWの中でも古い部類に入りますが、今でも高い人気を得ているDAWです。
こちらではそんな「Reason12」のセール情報、各ラインナップや搭載されているインストゥルメントの内容をまとめています。
●Reason Studios Reason+ Plugin Boutique 12th Anniversary Sale
【セール期間】2024年2月12日~2月27日(日本時間2月28日夕方まで)
【開催ショップ】プラグインブティック
【セール概要】Reason StudiosのサブスクリプションサービスReason+が50%オフ!
Reason Studios Reason+(Annual Subscription)
※(1年間(12ヶ月)の前払いサブスクリプション)
【価格】$218.9(32,670円 税込) → 50%オフ $108.9(16,253円 税込)>> セールページ
※為替変動の影響により、掲載時の日本円価格と異なる場合があります。最新の価格はセールページでご確認ください。
- 【プラグイン】GForce Software「AXXESS」(ソフトシンセ)通常$84
- 【プラグイン】UJAM「Beatmaker VICE」(ドラム音源)通常$69
- 【プラグイン】Native Instruments「Monark」(ソフトシンセ)通常$99
- 【ビデオコンテンツ】Mastering the Mix 「Advanced Mastering Course」通常$99
- 購入価格の5%のバーチャルキャッシュ(サイト内で使える通貨)が£(ポンド)でもらえる
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「Reason12」の種類・価格
Reason12になり、下記の2種類のエディションにまとめられました。
- Reason12
- Reason +:年間利用のサブスクリプション版
過去のエディションを所有している方向けのアップグレード版も用意されています。
Reason12
Reason +
Reasonには「Reason+」というサブスクリプションプランも用意されています。
「Reason+」では、
- Reason最新バージョンの仕様
- 75の楽器やエフェクト、MIDIプレーヤーなどのReasonデバイス
- Reason12に収録されていないシンセやエフェクトも用意
- 定期的に配信されるサウンドパック
- いつでも解約可能
以上のようにReasonをベースに曲作りを進めるのに最適なサービスになっています。
過去バージョンの「Reason」を所有している人はアップグレードがおすすめ
過去の、
- Reason Intro
- Reason Ltd
- Reason Essentials
- Reason Adapted
- Reason Lite
といった製品を持っている人はアップグレードを利用すると通常よりもReason12を安く導入可能です。
Intro/Essentials/Ltd/Adaptedを所有している人向けReason 12 アップグレード版
過去のReasonを所有している人向けReason 12 アップグレード版
「Reason」の主な機能
Reasonは、
- オーディオ録音・編集
- MIDIトラックによる打ち込み
- ミックス
- サンプリング
- 楽曲のブロック管理(イントロ、ヴァース、コーラスなど)
- REXループによるオーディオ編集やループ作成
といったDAWとしての機能を備えていましたが、
Reason11からは、
- Reason RackのインストゥルメントやエフェクトがVST/AUプラグインとして使用可能
- Standard、Suiteに5種類(Quartet Chorus Ensemble、Sweeper Modulation Effect 、Master Bus Compressor、Channel Dynamics、Channel EQ)のデバイスを追加
- 新しいインストゥルメントの追加、シーケンサー UIの改善等
という内容です。
新機能ではReason Rackを他のDAWでプラグインとして使えるようになったのが一番の目玉ですね。
今まではホストDAWを立ち上げ、その中でRe-WIREを使ってReasonを使用することはできましたが、プラグイン使用ができることで、余計な工程を省けますし、CPUにも優しいです。
音源・デバイス
インストゥルメントの数が豊富なのもReasonの魅力です。
Reason Studiosのホームページですべてのインストゥルメントやエフェクトがチェックできます。
シンセ
- Europa:モダンなウェーブテーブルベースのシンセ
- Thor:6つのオシレーターと4つのフィルターを備えたポリフォニックシンセ、ステップ・シーケンサーも備えるなど万能型な使いやすいシンセ。
Grain:グラニュラーシンセシスのサンプルマニピュレーターシンセ - Subtractor:Reasonド定番のアナログシンセサイザー。使いやすく音が厚い
- Malström:グラニュラーとウェーブテーブルを組み合わせた特徴的なサウンドが作れるグレインテーブルシンセサイザー
- Monotone :モノフォニックベースシンセ
Reasonのシンセは今どきなモダンサウンドが鳴らせる「Europa」と幅広いサウンドに対応できる「Thor」は人気が高いです。個人的にはアナログモデリングの「Subtractor」は使いやすくてシンセの基本にも触れられるのでお気に入りです。
ドラム・リズム
- Kong:16個のパッドを備えたリズムマシン
- Redrum:ステップ・シーケンサー搭載、オーディオ素材の読み込みも可能なReasonド定番のリズムマシン
個人的にReasonと言えば「Redrum」というイメージがありますが、「Kong」がリリースされた時はビートメイク面でさらに強化されたと感じました。MPC的な使い方とREXファイルを用いたエディットなど柔軟性も高くて素晴らしいです。
サンプラー
- Dr. Octo Rex:オーディオ素材やrexファイルを読み込んで音を加工、演奏できるループプレイヤー
- NN-XT:マルチレイヤーのインストゥルメントやサンプルを読み込んでカスタムして演奏できる万能型サンプラー
- NN-19:シンプルなワークフローが特徴のサンプラー
「Dr. Octo Rex」 はスライス機能付きのサンプラーですが、REXファイルを読み込むことで様々なサンプルを使える拡張性を持つReasonの中でも人気のインストゥルメントです。
筆者(バウハック)もMPCやKorgのエレクトライブサンプラーからPCベースの作曲に移行し始めた時のビートメイクやオーディオチョップのフレーズ作りでかなり使い倒しましたが、今でも使えるインストゥルメントだと思います。
NN-XTも鍵盤楽器のサンプラーとしてはもちろん、オーディオファイルを読み込んでシンセサイズするなど、オリジナリティのあるサウンド作りで役立ってくれます。
楽器・インストゥルメント
- Radical Piano:サンプリングと物理モデリングを融合させたピアノインストゥルメント
- Humana:コーラス&ソロのボーカル アンサンブルインストゥルメント
- Klang:グロッケンシュピール、オルゴール、ワイングラスなどオーガニックなサウンドを収録したチューンドパーカッション
- Pangea:ワールドミュージック系サウンドを収録したインストゥルメント
- ID-8:ピアノやエレピ、オルガン、ギターやブラスなど定番楽器を収録したインストゥルメント デバイス
Reasonは以前、生楽器系が弱いイメージがありましたが、バージョンを重ねるごとに内容が充実してきています。
ユーティリティ・MIDIエフェクト
- RPG-8:シンプルで使いやすいモノフォニック・アルペジエイター
- Matrix:モジュラーシンセ型のシーケンサーで様々なフレージングを制作可能
- Scales & Chords:Reasonインストゥルメントにつなげて、演奏からコード、スケール、アルペジオなどを生成できる
- External MIDI Instrument:外部MIDI機器をコントロールできるMIDI出力デバイス
- Combinator:インストゥルメントやエフェクトをいくつも重ねてオリジナルなサウンドが作れるデバイス
ReasonのMIDIエフェクト系はシンプルで使えば使うほど自由度があるのが魅力。さらに「Scales & Chords」のようなコードやスケールチェックができたり、指1本でコードが鳴らせるなど、近年、人気の作曲支援型プラグインと同じ使い方ができるかなり便利なインストゥルメントも収録されています。
エフェクト
Reasonはエフェクトも充実しています。これらはトラックにかけるだけでなく、Combinatorに組み込んでシンセの音作りにも使用できます。
EQ・ダイナミクス系
- MClass Mastering Suite:マスタリングやミックスに使えるマキシマイザーやEQ、コンプ、ステレオイメージャー
- COMP-01 Compressor/Limiter:スタンダードなコンプ、リミッター
- PEQ-2 Two Band Parametric EQ;2バンドのEQ
シンプルなコンプやEQに加えてマスタリングや攻めた音作りに使える「MClass Mastering Suite」はマキシマイザー、イコライザー、コンプ、ステレオイメージが収録されていてかなり便利。
リバーブ・ディレイ
- RV7000 MkII Advanced Reverb:スタンダードで幅広いタイプのリバーブを搭載
- RV-7 Digital Reverb:コンパクトエフェクターをモデリングしたシンプルで使いやすいデジタルリバーブ
- DDL-1 Digital Delay Line:コンパクトエフェクターをモデリングしたシンプルで使いやすいデジタルディレイ
- The Echo:デジタルとヴィンテージ・テープ・エコーをミックスしたディレイ・ユニット
Reasonの空間系はコンパクトエフェクターをモデリングするなど地味に本格的。さらに「RV7000 MkII Advanced Reverb」のような定番のリバーブも備えています。
モジュレーション
- Synchronous:様々なLFO波形やフィルター、ディストーション、ディレイ、リバーブを搭載したマルチエフェクター
- Pulsar:2基のLFOを内蔵したCVモジュレーション・エフェクト
- ECF-42 Envelope Controlled Filter:BP、HP、LPのエンベロープフィルター
- CF-101 Chorus/Flanger:コンパクトエフェクターのようなシンプルなコーラス、フランジャー
- PH-90 Phaser::コンパクトエフェクターのようなシンプルなコーラス、フランジャー
- UN-16 Unison:サウンドをワイドにしたり、ステレオ感を加えるのに役立つユニゾンコーラス
モジュレーション系エフェクトは「Synchronous」のような攻めた音作りができるモジュレーションもありながら、コンパクトエフェクターをモデリングした定番のモジュレーションまでしっかり揃えています。
ディストーション
- Scream 4 Sound Destruction Unit:Reason特有の歪みサウンドを演出してくれるディストーション
- D-11 Foldback Distortion:シンプルなでカーブ選択が可能なディストーション
「Scream 4」は効きの良いディストーションサウンドが特徴。Reasonサウンドを印象付ける一つの立役者になっています。
サウンドメイク
- Neptune Pitch Adjuster:ボーカルのピッチ調整などに使えるリアルタイム・ボーカルシンセエフェクト
- Pulveriser Demolition:コンプレッション、ディストーション、フィルターとモジュレーションを組み合わせたマルチエフェクトプロセッサー
- Alligator:ゲート、フィルター、エンベロープをパターンで制御するサウンドデバイス
- BV512:ロボット・ボイスやボーカルモジュレーションに使えるボコーダーエフェクト
- Audiomatic Retro Transformer:VHS、レコード、テープサウンドに変えてくれるエフェクト
ボーカル処理やボコーダーなどボーカルミックスに役立つエフェクトから、ローファイサウンドを作るのに役立つレトロ系エフェクトなど充実度がアップしていますね。
アンプ
- Softube Guitar Amp:Softube製ギターアンプ
- Softube Bass Amp:Softube製ベースアンプ
アンプモデリングの老舗「Softube」のギター、ベース・アンプも備えているので、ダンスミュージック系だけでなく、生楽器を使う人にもミックスやレコーディングがしやすいDAWになっています。
メーター・管理
- Spider Audio Merger & Splitter:オーディオ信号をケーブルで繋いでルーティングできるスプリッター
- Spider CV Merger & Splitter:CV信号をルーティングできるスプリッター
各シンセやデバイスのオーディオ信号やフレーズ、モジュレーションなどを柔軟にルーティングできるReasonのRack式のサウンドメイクで欠かせないスプリッターです。
「Reason11」までのエディション・価格
Reason11のラインナップには
- Reason11 Intro:エントリーモデル
- eason11:スタンダードモデル
- Reason11 Suite:最上位版
- Reason Lite:他社のMIDIキーボードなどに付属しているバージョン
- Reason +:年間利用のサブスクリプション版
以上の4つがあります。
「Reason11 Intro」
「Reason11 Intro」はReason11のエントリー版です。他のラインナップと比べてインストゥルメントやエフェクトの収録数は少ないですが、価格が¥9,900(税込)と安いのでDTM初心者の人、他のDAWでReason11をプラグインとして使ってみたいという人におすすめな入門版という内容です。
インストゥルメントやエフェクトが気に入ったら、アップグレード版を利用して安くReason11を購入できます。
- Reason Rackのプラグイン利用(VST3・AU)
- インストゥルメント:11
- エフェクト:11
- デバイス:33
- トラック数:16
- サウンドサンプル:3GB
【参考価格:¥9,900(税込)】
「Reason11」
「Reason11」はスタンダード版という位置付け。
Reason11 Suiteと比べてインストゥルメントやエフェクトが少ないものの、Reason11 Suiteを購入するほどではないという方やReason11の基本的な機能やインストゥルメントを利用していきたい方、DAWでプラグインとして利用するのが目的という人にもおすすめな内容です。
- Reason Rackのプラグイン利用(VST3・AU)
- インストゥルメント:17
- エフェクト:29
- デバイス:57
- トラック数:無制限
- サウンドサンプル:11GB
【参考価格:¥39,790(税込)】
「Reason11 Suite」
「Reason11 Suite」はReason11の全機能やインストゥルメント、エフェクトを使える最上位版です。
現在はReason12のリリースを控えているのとサブスクリプションの「Reason +」でアナウンスされているようなラインナップをわかりやすくするために簡素化して「Reason11」と「Reason +」という二つでサービスを進めるという点からか、各楽器店の通販サイトでも完売状態となっていて、公式サイトでも販売されていません。
- Reason Rackのプラグイン利用(VST3・AU)
- インストゥルメント:28
- エフェクト:31
- デバイス:73
- トラック数:無制限
- サウンドサンプル:24GB
【参考価格:¥59,899(税込)】
Reason Lite
「Reason Lite」 は「KORG Software Bundle」やMIDIコントローラーなどに付属しているバージョンです。
シンセ、サンプラー、ドラム・マシンなど9つのインストゥルメント、リバーブ、ディレイ、イコライザー、ディストーションなど11のエフェクトを収録しています。インストゥルメントやエフェクトの数は他のラインナップより少ないですが、MIDIコントローラーを購入してDTMを始めたい人に嬉しいパッケージです。
システム必要条件
MacOS
- インターネット接続
- マルチコアプロセッサを搭載したIntel Mac
- 4 GB RAM(8 GB以上を推奨)
- 4 GBの空きシステムディスク容量と、オプションのコンテンツ用に20 GB、プログラムは最大20 GBのスクラッチディスク領域が必要
- Mac OS X 10.11以降(64ビット)
- 解像度1280×768以上のモニター
- CoreAudio準拠のオーディオインターフェイスまたは組み込みのオーディオハードウェア
- MIDIインターフェースとMIDIキーボードを推奨
Windows
- インストールと登録のための高速で安定したインターネット接続
- IntelまたはAMDマルチコアプロセッサ
- 4 GB RAM(8 GB以上を推奨)
- 4 GBの空きシステムディスク容量と、オプションのコンテンツ用に20 GB、プログラムは最大20 GBのスクラッチディスク領域が必要
- Windows 7以降(64ビット)
- 解像度1280×768以上のモニター
- ASIOドライバーを備えたオーディオインターフェイス
- MIDIインターフェースとMIDIキーボードを推奨
販売ショップ・購入ページ
Reason Studiosの「Reason」は豊富なインストゥルメントやエフェクト、レコーディング、ミックスができるDAWとしてはもちろん、メインで使っているDAWでプラグインとしても使える利便性は他のDAWとは違う魅力があります。
長年、DTMerからの信頼も厚い「Reason」はコストを抑えつつ本格的なDTMに挑戦したい初心者の人にもおすすめです!
2月27日までサブスクリプションサービスReason+が50%オフ!
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画像出典:reasonstudios.com