Xfer Recordsの「Cthulhu」は、
- コード進行生成に役立つコードプリセット
- 自由度の高いアルペジオフレーズが作れるアルペジエーター
- 指1本でコードが鳴らせるCHORDSモード
を備えたプラグインです。
コード進行作りに便利なプリセットとアルペジエーターを活用することで、作曲アイデアを広げるのに活躍してくれます。
- コード進行のバリエーションが少ない
- コード進行の知識が少ない
- 柔軟にコントロールできるアルペジエータープラグインが欲しい
- SERUMでのアルペジオフレーズ作りが苦手
- 所有しているシンセに備わっているアルペジエーターの使い方がわからない
Cthulhuの最新セール情報・お得な購入方法
CthulhuをリリースしているXfer Recordsはセールをほぼ開催しないことで知られています。
ブラックフライデーのようなセールでも割引することは少ないです。
そのため基本的には定価での購入となりますが、少しでもお得に購入するならポイント還元のあるショップで購入するという買い方がおすすめです。
Cthulhuは公式サイト以外にSONICWIREやRock oN Line eStore、楽天市場などに出店している楽器店のオンラインショップで購入可能。
これらのショップのうち、Rock oN Line eStoreや楽器店のオンラインショップでは購入時にポイント還元があるので実質価格でお得になります。
Cthulhuを試してみたい方向けのトライアル版
Xfer Recordsの公式サイトでは、Cthulhuを試してみたい人向けのデモ版が用意されています。
公式サイトCthulhuページ内の「Try it out」の項目から使用しているOSのインストーラーをダウンロードします。
デモ版は毎回15分の使用時間制限がありますが、使い勝手を試すのには十分です。
デモ版のダウンロードはXfer Recordsサイトへのユーザー登録(無料)が必要です。
ユーザー登録やXfer Records製品のインストール方法は以下のページ内で解説しています。
Xfer Records「Cthulhu」
Cthulhuの機能は大きく分けて、
- コード・モジュール
- アルペジエーターモジュール
という2つの機能を備えています。
この2つはどちらか、あるいは両方同時に使用することができます。
コード・モジュール
コード・モジュールは、設定したコードを指一本で演奏できるモードです。
演奏するコードは150種類以上のコード進行プリセットが用意されているので、プリセットの中から好きなコード進行を選んでも良いですし、Learnボタンを押して自分の好きなコードを入力してアサインすることもできます。
他にもMIDIファイルのインポートにも対応しているので、MIDIファイルに登録されているコードを鍵盤にアサインして使うこともできます。
一つのコード内に単音から最大8つのノート(和音)を記録できます。
アルペジエーター・モジュール
アルペジエーター・モジュールは入力された信号に基づいてアルペジオフレーズを生成するアルペジエーターです。
アルペジエーターモジュールのステップシーケンスは、上半分がアルペジエーターのパターン(UPやDOWNなど)の設定、下半分には各ステップの中で鳴らしたいノートを1から8個(Cthulhuのコード入力数が1から8和音まで)から指定できます。
ステップごとの再生方式の他に、ランダマイズ、オクターブ、スケールに沿ったピッチ調整、各ノートのベロシティー、スケール、ゲート、再生タイミング、和音の追加まで可能。一度に12個のパターンを記録しておけるので、曲内で様々なパターンを組み合わせることもできます。
また、ランダマイズ機能で再生した際に、スケールアウトしたノート再生を防ぐための出力ノート制限機能も搭載しています。
アルペジエーターパターンのプリセットも収録されているのでアイデア作りで活躍してくれます。
Cthulhuを導入するメリット
DAWやシンセ機能に左右されずにアルペジエーター・コード演奏ができる
アルペジエーター機能やコード演奏機能はDAWにも備わっていますが、DAWによって収録されているコード進行内容やアルペジエーター機能にも違いがあります。
Cthulhuを使うことで、どのDAWでも活用できますし、DAW自体のアルペジエーター機能やコード演奏機能に満足できていない場合、もしくは複数のDAWを使う時などに、それぞれのアルペジエーターやコード演奏機能を使用せずに使えるメリットがあります。
MIDIプラグインとして他社のシンセをルーティングできる
CthulhuはMIDIエフェクトとしてルーティングすることで、他社のシンセやインストゥルメントのサウンドを使ってコード進行やアルペジオフレーズが作れます。
各社からリリースされているシンセやインストゥルメントにもアルペジエーター機能を備えた製品ががありますが、アルペジエーター機能を覚えるのが難しいシンセもあるので、統一した使い方で所有している音源にアルペジエーターやコード演奏を適用できるのは使い勝手が良いです。
プリセットパックを使えば様々なジャンルのコード進行を増やせる
Cthulhuには専用のCthulhuプリセットパックがXfer Recordsやサードパーティからリリースされています。
自分の好きなジャンル、作ってみたいジャンルのプリセットパックを導入することで、簡単にそれぞれのジャンルで使用される定番のコード進行を使って作曲できます。
システム環境
【Mac】
- OS X 10.8 Mountain Lion〜macOS High Sierra (10.13)
- CPU:Intel Core Duo 2.0GHz 以上・RAMメモリ:2GB以上
- 「Logic」ユーザーはLogic X以降で使用できます。インストール時に同時に導入される「MIDI FXバージョン」プラグインを使ってください。
- AU、VST、AAX
【Windows】
- Windows8、10(32/64ビット)
- CPU:Intel Core Duo 2.0GHz 以上・RAMメモリ:2GB以上
- VST、AAXホスト
【共通】
- 「Reason 9」以前ではMIDIアウトをサポートしていないため使用不可
まとめ
Xfer Recordsの「Cthulhu」はコード進行作りとアルペジオフレーズ作りに便利なMIDIプラグインです。
コードに詳しくない人にとっては、様々なコード進行のプリセットが収録されているので、新しい発見や今まで使ってみたかった響きのコード内容を知ることもできます。
アルペジエーター機能は一つのノートに対して様々な設定ができるので、複雑なアルペジオフレーズが作成可能。MIDIプラグインなので様々なシンセにルーティングしてコントロールできます。
SERUMと組み合わせることで、SERUMのサウンドがさらに活用できるようになる印象なので、SERUMユーザーにもチェックしてほしいプラグインです。
DAWに備わっているコード演奏機能やアルペジエーター機能に満足できない人やバリエーションが欲しいという人はチェックしてみてください!
コード進行作りがスムーズになるプラグインを探している人は「Scaler 2」のような作曲支援プラグインがおすすめ。
ジャンルやスケールに合わせたコード進行プリセットも豊富ですし、自分が弾いている音や和音がどんなスケールなのかチェックしたり、コードバリエーションを探したりと、かなり柔軟にイメージしたコード進行を作るのに役立ってくれます。
【画像出典】Xfer Records