Roland Cloud「JUPITER-8」は、1981年に発売された世界で最も有名と言っても過言ではないポリシンセサイザー「JUPITER-8」を再現したソフトシンセです。
実機のJUPITERシリーズには1978年に発売された前モデルの「JUPITER-4」(VCOを1基搭載した4ボイス/16音色メモリー)がありますが、「JUPITER-8」は2個のオシレーターを搭載し、8音ポリフォニックシンセサイザーに進化。オシレーターの機能が拡張されたことでサウンドメイクの幅が大幅に広がったモデルです。
「JUPITER-8」をモデリングしたソフトシンセは様々なメーカーからリリースされていますが、やはり本家メーカーが制作したJUPITER-8を使いたいという方には、この「JUPITER-8」は特におすすめ。
存在感のあるJUPITERサウンドをデスクトップ上&ラップトップ上で演奏できる素晴らしいプラグインとなっています。
JUPITER-8のセール情報
- 【プラグイン】Hertz Instruments「GainStage Pro」(定価19ドル)
- 購入価格の3.5%のバーチャルキャッシュ(サイト内で使える通貨)が£(ポンド)でもらえる
- リワードトークン(プリセットやクーポン、バーチャルキャッシュと交換できるポイント)がもらえる
JUPITER-8の特徴
- 強化したACBテクノロジーによりJUPITER-8のサウンドを再現
- オリジナルのJUPITER-8サウンドの再現に加え、現代の音楽制作環境に適したサウンドも幅広く収録
- いくつかのパラメーターの拡張、アルペジエーターの強化、エフェクトを増加し、幅広い音作りが可能
- クラシックコーラス、リバーブ、フランジャー、ディレイ、オーバードライブなどのエフェクトを搭載
- Circuit Mod機能を搭載し、サウンドキャラクターをリアルタイムに調整可能
- UIのサイズ変更が可能
- ポリフォニー(2〜8音)の選択が可能
- 洗練されたプリセットブラウザにより、すべてのパッチバンクの検索が可能
- ハードウェア・シンセサイザーSYSTEM-8のPLUG-OUTに対応
記事冒頭でも触れましたが、オリジナルのハードウェア「JUPITER-8」は最も有名なポリシンセとも言えるアナログポリシンセで、JUPITERのサウンドは現代のヒットチャートを賑わす数多くの楽曲でも頻繁に聞かれます。
オリジナルのモデルは非常に入手困難で、中古市場で実機に出会えたとしても非常に高額で取引されています。(近年オークション市場に登場したものは約300万円でした)
実機のデモプレイ動画
「JUPITER-8」は柔軟性豊かなサウンドエンジンを備え、独特の暖かみとクリアで存在感のあるアナログサウンドが特徴。
ウォーミーなパッドや壮大な印象のストリングス、個性的なリードなどJUPITER-8ならではのサウンドは、80年代の楽曲を聞いたことがない現代の音楽リスナーにも聞き覚えのあるのではないかと思います。
プラグイン版「JUPITER-8 Software Synthesizer」は、ビンテージアイコンとも言われる「JUPITER-8」を回路レベルまで再現されたソフトシンセとなっています。
オリジナルハードウェアのサウンドを再現


プラグイン版「JUPITER-8 Software Synthesizer」は、Roland独自の回路モデリング技術(ACB=Analog Circuit Behavior)を採用し、オリジナルハードウェアユニットの回路図などのデータを分析した回路動作を再現しています。
アナログハードウェア特有の癖や不安定さも再現し、ビンテージ楽器のリアルなサウンドをキャラクターをソフトウェアで再現できます。
現代の制作環境に合わせて機能が進化




プラグイン版の「JUPITER-8」は、オリジナルのクラシックなワークフローとサウンドを継承しつつも、現代のワークフローに対応する進化も遂げています。
いくつかの機能が追加されたことにより、オリジナル機のデザインとプラグインのUIのデザインに違いもあります。(上位画像を参照)
プラグイン版では、ベロシティセンス、オシレーターレンジの拡張、搭載エフェクトの増加、アルペジエーターの強化などが行われています。
また、LFO、アルペジエーター、エフェクトのDAWのテンポとの同期も可能。UIのサイズ変更も可能です。
現代的なブラウザで素早く音調整が可能


メインパネルで実機を操作するようにサウンド調整することできますが、プリセットブラウザではJUPITER-8のファクトリープリセットの検索・読み込みに加え、CUT OFFやLEVEL、ADSRなどのパラメーターを素早く調整することもできます。
プリセットブラウザを音を選びながら同一画面内で音の調整ができるため、すばやく好みの音を選定できることもプラグイン版のメリットです。
約120種類のファクトリープリセットが予め収録されており、JUPITER-8のオリジナルのサウンドをすぐに使用できます。


プリセットメニューは4つのカテゴリにわけられていますが、この中の「1 Preset」2段目のカテゴリ内には頭文字に1981と記載されているプリセットが複数収録されています。


この1981と記載されているプリセットは1981年に発売された当初のオリジナル記事搭載されていたサウンドを再現したものです。
まさにJUPITER-8サウンドを体験できるので是非チェックしてみてください。
PLUG-OUTに対応


「JUPITER-8 Software Synthesizer」はRolandのハードウェアシンセサイザー「SYSTEM-8」で使用するためのPLUG-OUTに対応しています。
ユーザーインターフェースの上部に配置されている「PLUG-OUT」のボタンをクリックし、SYSTEM-8のコントローラーに合わせて変更すると、直感的なコントロールが可能。また、SYSTEM-8をスタジオまたはステージでスタンドアロンのJUPITER-8として演奏することも可能です。
SYSTEM-8レイアウトに変更も可能


UI右上のメニューを開くと「JUPITER-8 Layout」と「SYSTEM-8 Layout」の選択メニューが表示されます。
デフォルトでは「JUPITER-8 Layout」なので、SYSTEM-8のレイアウトを使用したい場合はこちらから選択できます。
関連動画
まとめ
「JUPITER-8」を再現したソフトシンセは様々なメーカーからリリースされていますが、生粋のRolandファンならばやはりRoland Cloudの「JUPITER-8」を選ぶのがおすすめ。
特にArturiaの「Jup-8 V」も素晴らしい完成度だと感じますが、存在感のあるオリジナルのサウンドを求めるなら是非Roland Cloudの「JUPITER-8」をチェックしてみてください▽
JUPITER-8
また、「JUPITER-8」の前進のモデルにあたる「JUPITER-4」を再現したプラグイン版もリリースされているので「JUPITER-4」バージョンが欲しい場合はこちらからチェックしてみてください。
JUPITER-4
仕様・プラグイン動作条件
主要DAWでサポートされているVST3、AAX、AUに対応し、Appleシリコンをネイティブにサポート
MacOS 11 Big Sur and above
Windows 10 and above (64-bit only)
Intel, AMD, or Apple Silicon CPU
10GB RAM or more
150MB free storage space
Plugin Formats:AAX Native, AU, and VST3
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