Tritik「VISU」はオーディオの視覚化・分析に活躍するリアルタイムスペクトログラムプラグインです。
信号の周波数成分が時間の経過と共にどのように変化するかを表示でき、トランジェントの検出、ピッチと倍音の分析、不要なノイズの検出、音の変化の追跡が可能です。
モノクロ表示版が無料プラグインとして公開されているので是非チェックしてみてください。
ダウンロードの詳細はこちらから▽
VISUの特徴


- クラシックタイプ及び拡張スペクトログラムモードで視覚化可能
- 再生中のオーディオのスペクトログラムをフリーズ&PNG形式でエクスポート可能
- HiDPI対応(高画素密度)
- 線形及び対数スケール(logarithmic scale)での表示が可能
- 各周波数分析(FFT)のサンプル数調整が可能
- オーディオ再生中のスクロール表示またはスタティック描画モードの選択が可能
- スペクトログラム上でクリックすると周波数の表示が可能
- 白黒版はカラー選択以外の機能はすべて使用可能
- 有料版では40種類以上のカラーマップの選択・調整が可能
「Visu」には、従来のスペクトログラムモードに加え、時間と周波数の両方でより高い精度を実現する拡張モードが搭載されています。時間周波数再割り当て(位相情報を用いてエネルギーを最も正確な位置に再配置する手法)を使用することで、よりシャープなトランジェント、よりクリアなピッチ、そしてより詳細なイメージを実現します。
コントロールパネルの概要


UI左上のマーク(歯車アイコン)をクリックすると各設定を調整できるパネルが開きます↑
フリーズボタン
歯車アイコンの下の氷の結晶のようなマークは「フリーズボタン」でスペクトログラムを一時停止できます。(Shiftキーを押しながらクリックすることでも同様の動作が可能)
絵画マークボタン
フリーズさせた際のスペクトログラムをPNG画像としてエクスポートできます。
フルビュー切り替え
UI右上にある「」のマークをクリックするとフルビュー表示が可能です。
補足:UI右下をクリックしてドラッグするとUIのサイズを変更できます。
Settingセクション


Analysis Mode
Analysisモードの選択セクションでは、ClassicとEnhancedの2つから選択できます。
- Classic:標準的なスペクトログラムを表示します。音声信号を短い時間で分割する標準的なフーリエ変換(STFT)で汎用的なオーディオ分析に最適です。
- Enhanced:周波数とタイミングを再計算するためにTime-frequency reassignment(時間周波数の再割り当て)を使用し、時間と周波数の両方の次元で精度が向上。スペクトルの詳細とトランジェントが鮮明に表示されます。
FFT Size
各周波数分析(FFT)に使用するサンプル数を設定できます。
FFTサイズが大きいとタイムウィンドウが長くなり、より細かい周波数分解能が得られます。近接する周波数を明確に区別できるため、倍音構造を正確に分析するのに適しています。一方、時間精度は低下します。
逆にFFTサイズが小さいとタイムウィンドウが短くなり、より詳細な時間分解能が得られます。リズムの詳細を捉える際に適していますが、周波数分解能は粗くなります。
HiDPI Mode
一部の環境下では使用できない場合がありますが、「Display」と表示されている横にある「×2」のバッジをクリックするとHiDPIモードが有効になり、サブピクセルレンダリングによる精細な表示が可能です。
HiDPIモード使用時は、マシンへの負荷が上がるので注意が必要です。
Draw Mode
「Draw Mode」の選択セクションでは、スペクトログラムを静的に表示するかスクロールして表示するかの選択が可能です。
- Static(静的):スペクトログラムが左から右へ描画され、ループして表示されます。
- scroll(スクロール表示):分析されたスペクトルデータを右から左へスクロールして表示されます。
Frequency Scale(周波数スケール)
スペクトログラムの縦軸をオーディオ周波数にマッピングする方法を「Linear」か「Log」から選択できます。
- Linear:縦軸に沿って周波数を均等にマッピングするモードで、全周波数帯域にわたるパーカッシブな音やノイズ、テクスチャサウンドの分析に適しています。
- Log:人間の音知覚を反映し、低周波数は拡張され、高周波数は圧縮されます。トーンや倍音、より詳細な周波数成分を分析する際に適しています。
Floor
Floorセクションでは、スペクトログラム上で無音状態(背景)として表示される振幅のしきい値を調整できます。
フロアゲインを下げると静かな信号が確認しやすくなり、ゲインを上げることで低レベルのディテールが隠れ、信号の最大音量部分が強調されます。フロアゲインは0dBから-140dBまでの設定が可能です。
Colour Maps
有料版では40種類以上のスペクトログラムカラーマップから自由に選択して使用できます。モノクロよりもかなり見やすいので、フリー版を試用し気に入った場合は有料版を利用するのがおすすめです。
UI左下にあるダイヤモンドマークからも公式サイトの製品販売ページへアクセスできます。
有料版はカラー表示が可能


Visuのフリー版は白黒の表示のみが可能ですがフル機能を利用できます。
有料版では自分の好みのカラーに調整でき、見やすさも向上します。有料ライセンスは1ドル以上の希望金額を入力し、決済することでライセンスの取得が可能です。
仕様・プラグイン動作条件
- Windows 10/11, and a VST3 host or Pro Tools.
- macOS 10.15 or later (Intel and ARM), and an Audio Units host, VST3 host, or Pro Tools.
ダウンロードページ
Tritik公式サイトで取得できます。モノクロのFREE版は無料で取得できますが、カラー版は1ドル以上の金額を指定して購入することで購入することもできます。
現在のところ期間制限なく無料配布中です。
アナライザープラグイン 関連記事
-
【26%OFF】「Sub Ninja」サブベースとキックを視覚的に把握し完璧に仕上げるためのビジュアルツール・ベーススコーププラグイン(セール期間7月1日夕方まで)
-
【64%OFF】ADPTR AUDIO「Metric AB」リファレンスとのミックス比較プラグイン・Plugin Alliance(セール期間6月16日まで)
-
【58%OFF】「MMultiAnalyzer」高性能かつ多機能なMeldaProductionのアナライザープラグイン(セール期間6月23日夕方まで)
-
【5月29日まで期間限定無料】iZotope「Tonal Balance Control2」ミックスバランスを視覚的に確認し最適なトーナルバランスに仕上げられる便利ツール(通常199ドル)が無料
-
【85%OFF】iZotope「Insight 2」ポストプロダクション向けの総合的なメータープラグイン(セール期間5月22日夕方まで)
-
【68%OFF】Solid State Logic「SSL Meter Pro」VU・PPM・RMS・ラウドネスレベル・ステレオイメージなどを可視化する包括的なメーターリングプラグイン(セール期間6月12日まで)
-
【最大50%OFF】Excite Audio「Vision 4X」スペクトログラム、バーグラフなど4タイプのアナライザーを搭載したメータープラグイン(セール期間5月16日夕方まで)
-
【無料】Voxengo「SPAN」マルチチャンネル対応、コリレーションメーターも搭載したスペクトルアナライザープラグイン
-
【無料】Bertom Audio「EQ Curve Analyzer」プラグインによる周波数特性の変化を分析&確認できるアナライザープラグイン
-
iZotope「Audiolens Free」無料配布【ストリーミングプラットフォーム・YOUTUBEなどから直接音源分析できるリファレンスソフト】