【無料】Chromatic Instruments「Pistachiotone MR-65」1983年に発売されたミニキーボード「CASIO MT-65」を彷彿とさせるシンセ音源

2025年3月7日

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Chromatic Instruments「Pistachiotone MR-65」は、1983年に発売されたクラシックなミニキーボードをエミュレートしたソフトシンセです。

メーカー（Chromatic Instruments）はエミュレートしたシンセの機種名を明言していませんが、機能やGUIのデザインから察すると「CASIO MT-65」だと思われます。

レトロなミニキーボードのサウンドはもちろん、レトロシンセのエミュレートシンセとは思えない美しいパッド系のサウンドなど様々なサウンドを収録。
使用にはKONTAKTフルバージョンが必要ですが、無料で取得できるので是非チェックしてみてください。

ダウンロードの詳細はこちらから▽

Pistachiotone MR-65の特徴

「Pistachiotone MR-65」がモデリングした「CASIO MT-65」は1983年に発売された49鍵のミニキーボードで、8音同時発音、20種類のトーンと複数のモジュレーションFXを搭載し、多彩なサウンドが鳴らせるキーボードとして評価された製品です。

実機の「CASIO MT-65」の映像はこちら▽

「Pistachiotone MR-65」で再現できるサウンドは「チープなキーボードのサウンドのみ」と思いこみがちですが、これにとどまらない本格的なシンセの一面もあります。

フィルタートラッキング、9つの追加フィルタータイプ、3つの追加フォルマントタイプ、ベロシティ感度、ポリフォニックおよびモノフォニック再生モード、トランスポーズ、ルーティングコントロール、ランダム化設定など、様々な要素を細かく調整でき自由度の高いサウンドメイクが可能です。

コントロールノブが多く搭載されている反面、音作りが難しいのでは？と不安になってしまそうですが、予め収録されている約130種類のプリセットから選択して作曲に活用するだけでも十分活躍してくれます。

「Pistachiotone MR-65」は、各4つのモジュレーションバリエーションを備えた「CASIO MT-65」のオリジナルトーンプリセット20種類を始め、パッド、リード、エフェクト、レトロシンセサウンド、チップチューンエフェクト、ウェーブフォームを含む130以上のプリセットが収録。

どれも即戦力になってくれるような印象的なサウンドとなっています。
まずファクトリープリセットカテゴリには99種類のサウンドが収録▽

さらにヴィンテージファクトリープリセットとして29種類が収録されています▽

さらにWaveformプリセットが9種類収録されています。

さらに、UI右上のランダムボタンをクリックするとユニークなサウンドを自動で生成してくれます。

実機「CASIO MT-65」のデモ動画内でも「フィンガーモード」について触れられていますが、「Pistachiotone MR-65」もこのフィンガーモード及びピスタチオコード自動演奏モードを再現しています。

フィンガーモードでは、演奏されたコードに適したベースノートが自動的に選択され、ピスタチオコードモードでは、同時に押されたキーの数に基づいてメジャー/マイナー/ドミナント7th/マイナー7thコードが演奏されます。

シングルフィンガーモードについて

オリジナルの「CASIO MT-65」に搭載されているドラムマシンも再現しています。

「Pistachiotone MR-65」では、7つのオリジナルリズムワンショットを再現し、各サンプルには個別のキャラクター、チューニング、ボリュームコントロールが搭載されています。設定メニューで3つの異なるリズムサンプラーモードの使用が可能です。

UI右上のセクションおよび、中段のセクションでは基本的なトーンの選択とサウンドの調整ができます。

エンベロープ、マルチシェイプLFO、フォルマントコントロールを含むフィルター、ピッチモジュレーションセクションで更に細かなサウンドデザインが可能です。

UIの最下部ではビットクラッシャー、サチュレーター、ステレオコーラス、テープディレイ、デジタルリバーブの調整ができます。

「Pistachiotone MR-65」は無料でありながら（寄付も可能）、「CASIO MT-65」の細かな機能まで再現している素晴らしいソフトシンセです。

80年代のシンセサウンドを使いたいときはもちろん、チップチューンの制作時、レトロな質感を加えたいときにもおすすめ。
先入観にとらわれずに一度鳴らしてみると、非常に多くのジャンルに活用できるサウンドであることが体感できると思うので是非チェックしてみてください。

Kontakt 6.8.0以降のフルバージョンが必要です

Chromatic Instrumentsの公式サイトで無料でダウンロードできます。
画面中段にある「FREE＋」のボタンをクリックすることで無料ダウンロードが可能です。

寄付も受け付けているとのことなので、製品を気に入った場合は是非寄付を検討してみてください。

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