パソコンとMIDIキーボードを使い自宅でピアノの練習をしたい方はもちろん、本格的な作曲・DTMにもおすすめの「無料で使えるピアノ音源プラグイン」をご紹介!
音質の良さを重視するなら有料ソフトも含めて検討するのが良いですが、フリーソフトウェアの中にも良質なものはあります。
スタンダードな響きのピアノ音源だけでなく、各音楽ジャンルにフィットするピアノ音源などメーカーごとに特色は非常に様々。
自分好みの音質・使いやすさを持つフリーピアノを見つけるには、一通りダウンロードして試してみるのがおすすめです。
それでは当サイトが厳選した無料ピアノ音源をご紹介していきます!
目次
- フリーピアノ音源おすすめ12選
- 【1】Salamander Piano
- 【2】DSK The Grand
- 【3】VSCO2 Upright 1 Piano
- 【4】VSCO2 Piano
- 【5】Piano One
- 【6】Piano in 162
- 【7】Iowa Piano
- 【8】Hybrid Keys【NATIVE INSTRUMENTS】
- 【9】Yamaha Grand Piano【Keyzone Classic】※条件付き
- 【10】Steinway Piano【Keyzone Classic】※条件付き
- 【11】Keyzone Piano【Keyzone Classic】※条件付き
- 【12】Foundations Piano【HEAVYOCITY】
- 【13】BAND【Native Instruments】
- 【14】Autograph Grand【SPITFIRE AUDIO】
- 無料で使えるフリーピアノ音源・VSTまとめ
フリーピアノ音源おすすめ12選
ほとんど全てのフリーピアノ音源は、サンプラーで読み込んで利用しなければなりません。
サンプラーには種類があり、無料で利用できる
・KONTAKT PLAYER
・sforzando
と、購入の必要がある
・KONTAKT
があります。
KONTAKTを持っている場合はKONTAKT版をDLすれば良いですが、ない場合はsforzandoをDLし、ピアノ音源を読み込んで利用しましょう。
また、ピアノ音源によっては、「KONTAKT PLAYER」や「sforzando」に対応していないものがあるので注意が必要です。
●KONTAKT PLAYER
●KONTAKT
●sforzandoのダウンロード
【1】Salamander Piano
YamahaのグランドピアノC5で録音されたピアノ音源。
低音から高音までナチュラルな響きを実現した、フリーとは思えないほどのクオリティを放つピアノ音源。
ベロシティレイヤーは16段階。
中途半端な有料ピアノ音源よりも高音質なので、ピアノの練習にはもちろんDTMで使用するピアノとしてもおすすめ。
無料のサンプラーSFZ playerで利用できるバージョンはこちらです。
●Salamander Grand Piano
>> ダウンロードページ
このピアノ音源を配布している「bigcat instruments」は、ピアノ以外にもギター・ベース・ストリングス・オルガンなどの音源も無料。
無料とは思えないクオリティなのでダウンロードしておいて損はありません。
【2】DSK The Grand
ふくよかな低音と伸びのある高音を再現しているフリーピアノ音源です。
ベロシティレイヤーは4段階。
ADSRの4つの設定と、Reverb・Volumeのノブ、合計6つのノブのみ。シンプルでありながら高音質なので毎日のピアノ練習にもおすすめ。
このフリープラグインを配布している「DSK Music」は、ピアノ以外にもギター・バイオリン・シンセ・サックスなども無料で手に入るので、DTMをやっている人なら全部ダウンロードしておくと色々と活用できます。
タイトな印象の音なのでバッキング用のピアノとして使うのもおすすめ。
KONTAKT
【対応OS】
Win32 Win64 OSX
【フォーマット】
VST Mac AU
>> ダウンロードページ
【3】VSCO2 Upright 1 Piano
VSCO2 Pianoはbigcat Instrumentsのピアノ音源。
アップライト特有の鳴りをありのままにサンプリングしているので、アップライトの響きが好きな人におすすめ。
ボディの鳴りが特徴的で、素直でキレイな音です。
動作が軽めなのもポイントです。
>> VersilianStudios「VS Upright1」のDLはこちら
WIN・Mac対応 32bit 64bit
【使用サンプラー】
Kontakt
【フォーマット】
VSTi/AU
【4】VSCO2 Piano
「VSCO2 Piano」はSketching Chamber Orchestraというオーケストラ楽器のサンプル音源の中に含まれているピアノ音源です。同梱されているストリングスなどももちろん無料。
他のフリーピアノ音源と比較して、やわらかい音質なのが特徴。
やわらかい印象の楽曲の伴奏にフィットします。
ヘッドフォンやイヤフォンでの長時間練習でも耳が疲れない印象です。
>> ダウンロード
VersilianStudios
【対応OS】
Win32 Win64 OSX
【使用サンプラー】
Kontakt
【フォーマット】
VST AU
【5】Piano One
YAMAHAのグランドピアノ「C7」をシミュレートしたピアノ音源です。
音は硬めで、粒立ちの良さを感じるプラグイン。
クラシック曲のピアノ練習や、DTMならポップス・ロックスなど音抜けと音の粒立ちが必要な曲調にフィットします。
>> ダウンロードはこちら
SoundMagic
【対応OS】
Win32 Win64 OSX
【フォーマット】
VST AU
【6】Piano in 162
フリーのピアノ音源でもSteinwayをモデリングしているものはいくつかありますが、その中でも高いクオリティを誇るのがPiano in 162。
プラグインフォーマットはKontakt形式とSFZ形式があり、Kontakt版はおよそ6GBと大容量。SFZ版はやや軽くおよそ4.6GB。
ピアノ本体の音の良さを生かしながら、部屋鳴りにもこだわったリアルな音質が魅力です。
Kontakt版を使うには有料版Kontaktを購入する必要がありますが、SFZ(sforzando)なら無料で利用できます。
サウンドのクオリティもかなり高く、有料音源に匹敵するレベルだと思います。
>> ダウンロードはこちら
Ivy Audio
【対応OS】
WIN・Mac対応 32bit 64bit
【フォーマット】
VST2 VST3
【7】Iowa Piano
Iowa PianoはSteinway Grand Pianoをモデルにしたピアノ音源プラグイン。
ベロシティレイヤーは3段階。
プリセットなどはありませんが高音質で、中高音の音抜けが良い印象です。
ADSRとボリューム・PANの6つのノブだけなのでシンプルなのも良い点で、自宅でのピアノの練習用にもおすすめ。
Velocityが小さいとややこもった印象の音質ですが、Velocityが大きければしっかりクリアに鳴ってくれます。
低音がふくよかなピアノのレイヤーとして使うと、より迫力のあるピアノトラックが作れます。
楽曲制作で使う場合は、インスト曲に使うとフィット感も良く、ジャズ・R&B・クラシックにも◎
>> ダウンロードはこちらから
bigcat Instruments
【対応OS】
WIN(32bit 64bit)・Mac対応
【フォーマット】
VST AU
【8】Hybrid Keys【NATIVE INSTRUMENTS】
Hybrid Keysはプロミュージシャン・プロ作曲家も信頼を置くプラグイン&ハードウェアメーカーのNATIVE INSTRUMENTSが提供する無料プラグインのひとつです。
Hybrid Keysは、サンプリングされたピアノとパッドなどの音をレイヤーで重ねて、創造性豊かな音像を作れることが特徴。
もちろん、ピアノの音色だけを利用することも可能です。
Hybrid Keysは、「Komplete Start」という無料バンドルの中のひとつ。
このバンドルはピアノ音源以外にも、高音質な楽器のサンプル音源が使える驚きのセットです。
このバンドルセットに含まれているHybrid Keysは簡易バージョンですが、ピアノを弾く分にはまったく問題ありません。
・KONTAKT PLAYER
・KONTAKT(バージョン6.1以降)
【配布メーカー】
NATIVE INSTRUMENTS
【対応OS】
WIN(32bit 64bit)・Mac対応
Windows 7・Windows 8・Windows 10
macOS 10.13 / 10.14 / 10.15 / 11
【フォーマット】
VST / VST3
【9】Yamaha Grand Piano【Keyzone Classic】※条件付き
Keyzone Classicというピアノ音源のプリセット「Yamaha Grand Piano」は、YAMAHAのグランドピアノの特徴をしっかり再現。
高音から低音まで豊かな響きで、リバーブの設定を調整すれば幅広い曲調にも合います。
ユーザーインターフェイス上の「PROGRAMS」という部分がプリセットに当たります。「Yamaha Grand Piano」を選択し、Velocityの数値を32%以上に設定するとクリアで抜けの良い音になるのでお試しあれ。
Yamaha Grand Pianoのプリセット以外にも、
・Piano from Keyzone 1
・Steinway Grand Piano
・Basic Electric Piano
・Rhodes Piano
合計5つのプリセットが備わっています。
このプラグイン自体は無料ですが、公式サイトで販売されている商品の一つを購入しなれば利用できません。
完全無料で利用できないことは懸念点です。
KONTAKT
【対応OS】
Win32 Win64 OSX
【フォーマット】
VST AU
【10】Steinway Piano【Keyzone Classic】※条件付き
こちらもKeyzone Classicのプリセットの1つ。
実物は1台1,000万円以上するSteinwayのPianoを再現したプラグインが無料で手に入るのは驚きです。
コンサートを開催するレベルのピアニストの多くが、スタインウェイのピアノを選ぶ。と言われるほどの名機。
Keyzone Classicは、このSteinway Pianoの音色を体感するだけでもパソコンに入れておいて損はないピアノ音源です。
フリー音源としては音質の良さ最高クラスと言っても過言ではありません。
>> Keyzone Classicダウンロードページ
KONTAKT
【対応OS】
Win32 Win64 OSX
【フォーマット】
VST AU
【11】Keyzone Piano【Keyzone Classic】※条件付き
クリーンで太くどっっしりとした音で、ピアノ練習・弾き語り・作曲の時にも使いやすいピアノ音源です。
打鍵時のアタック感もしっかり再現しています。
WIN・Mac対応 32bit 64bit
【フォーマット】
VST2 VST3
【12】Foundations Piano【HEAVYOCITY】
HEAVYOCITYは高音質のシネマティックサウンド音源を数多くリリースしているプラグインメーカーです。
フリーで使える「Foundations Piano」は、リバーブ感を強調したやわらかい音色や、BGM・映画音楽に大活躍してくれる音色が充実したピアノ音源です。
ポップス・バラード曲の曲中やイントロの雰囲気づくりに大活躍してくれます。無料で利用できるのはあまりにも贅沢なクオリティです。
Kontakt / FREE Kontakt Player
【対応OS】
Win64 / OSX
【フォーマット】
VST / AU / AAX
【13】BAND【Native Instruments】
Native Instruments社のKOMPLETEはプロも愛用する音源・エフェクトバンドルで、最上位版になる10万円以上もの高額なプラグインセットです。
KOMPLETEのエントリーモデルとしてリリースされている「KOMPLETE START」完全無料で使用可能。ピアノ以外にも様々な音源を収録しています。
「KOMPLETE START」には純粋なピアノが含まれていませんが、「BAND」という音源にはエレピが収録されています。
また、「KOMPLETE 」の上位版へ有料アップグレードすれば多くのピアノ音源を利用できるので、本格的なピアノ音源にシフトしたいときにもおすすめです。
FREE Kontakt Player
【対応OS】
Win64 / OSX
【フォーマット】
VST / AU / AAX
【14】Autograph Grand【SPITFIRE AUDIO】
「Autograph Grand」はオーケストラ楽器全般の品質が良いプラグインメーカー「SPITFIRE AUDIO」が2023年2月にリリースしたフリーピアノ音源です。
アメリカ・カリフォルニア州マリブにある著名なレコーディングスタジオ「Woodshed Recording」にある「Yamaha C6グランドピアノ」は、レディー・ガガ、アリアナ・グランデ、ポール・サイモンなど多くのアーティストに愛された名機。
このスタジオの「Yamaha C6グランドピアノ」をモデリングしたのがこの「Autograph Grand」です。
この品質のピアノ音源を無償で利用できるのはお得なので是非ダウンロードしておきましょう。
DLはSPITFIREへの登録が必要です。
>> ダウンロードページ
SPITFIRE LABS(無料DL可能)
Kontaktでは使用できません。
【対応OS】
Win 64 / OSX
32bitは非対応
【フォーマット】
VST2 / VST3 / AU / AAX
無料で使えるフリーピアノ音源・VSTまとめ
無料で利用できる11種類のピアノ音源をご紹介しましたが、よりリアルな音質を求めるならやはり有料版も視野に入れる方が良いです。
ピアノの練習や、伴奏用に使う程度であればフリー音源でも十分ですし、今回ご紹介したプラグインの中には中級クラスの有料のプラグインよりも音質が良いのでは?と思えるものもありました。
また、チープな音質のピアノであっても、曲作りに活かすこともできるのでPCの容量に余裕があるなら全てDLしてチェックしてみるのがおすすめです。
新たなフリーピアノ音源が発表された際には、このページで情報を更新していくので是非ブックマークしておいてください!
また、有料版のピアノは下記のページで特集しているので参考にしてみてください。
【画像出典】各配布サイト・各メーカー公式サイト
無料版のKontakt Playerは不可。
【対応OS】
Win32・Win64・OSX
【フォーマット】
VST・AU
48kHz 24bit 及び16bit 44.1 KHz