Techivation「M-Imager」は、適用したトラックにナチュラルな広がりと奥行きを与えられるスペクトルステレオエキスパンダープラグインです。
ステレオイメージャーと似たような働きを持っていますが、サスティン音では効果が薄れがちな静的な挙動のワイドナープラグインとは異なる手法でワイド二ングが行われ、透明感のあるナチュラルステレオイメージを与えられるのが大きな特徴。
マスタリンググレードの精度を備え、フルミックスを始め、各楽器用のプリセットも収録。
モノラルトラックをステレオ化したいときなどにも幅広く活躍してくれるプラグインとなっています。
M-Imagerのセール情報
●M-Imager発売記念セール
【開催ショップ】
Techivation
【セール期間】
2025年9月2日~9月20日まで
M-Imager
【価格】$129 (19,072円) → 57%オフ $55 (約8,131円)
>> セールページへ
一部対象有料製品のユーザーは45ドル、フルバンドル及びM Bundleユーザーの場合はマイページにログインすることで35ドルで購入できます。
また、Full Accessユーザーには無償付与されているのでマイページからDLできます。
※為替変動の影響により、掲載時の日本円価格と異なる場合があります。最新の価格はセールページでご確認ください。
M-Imagerの特徴
「M-Imager」は、ディレイや周波数パンニングなどアーティファクトが発生しやすい一般的なワイドニング手法を使用せずにナチュラルなワイドニング効果を実現できるのが大きな特徴です。
また、トランジェントを維持し、パンチ感を損なわない処理が行われることも魅力。
一般的なワイドナープラグインを使用した際、「パンチ感が損なわれてしまったように感じる」という場合や、妙なシャリシャリ感やアーチファクトの発生が気になっている場合は「M-Imager」を試してみるのがおすすめです。
サイドチャンネルを素早く調整可能


「M-Imager」にはサイドチャンネル用のダイナミックEQが搭載されており、センターチャンネルは維持しつつ、リニアフェーズEQでサイドチャンネルのみを調整することが可能です。
センター要素を土台として安定させながら、サイドチャンネルセクションでトラックのダイナミクスに合わせてワイド感&躍動感を追加・調整できます。
設定した周波数以下の信号を素早くカットオフでき、低音のインパクトを引き出せることも魅力。
EQはダイナミックEQとして使えるので、トラックのダイナミクスに合わせたワイド感を作れることも便利なポイントです。
コントロールパネルの概要


使用手順の例
制作する楽曲によってイメージするワイド感はそれぞれ違うので当然ですが「M-Imager」には同社のAIシリーズ製品とは異なり、AIによる自動分析・提案機能は搭載されていません。
ですが非常に簡単な手順でワイド感の強化・調整ができるので下記の手順で進めてみてください。
まず、マスターチャンネル及び適用したトラックに「M-Imager」をインサートします。
Widenの調整


トラックを再生しながらUI中央の「Widen」の適用量を調整します。値を上げるとワイド感が広がり、モノラルのトラックに使用した場合でもステレオに拡張できます。一旦適度な値に設定し、以降の項目を調整しつつ適用量をさらに調整するという流れがおすすめです。
周波数範囲の調整


「Wide Range」のスライダーでは、選択した周波数範囲だけにステレオ拡張効果が適用されるように設定できます。
例えば100Hz以下の低音域を広げたくない場合は、スライダーの位置を100Hzの値まで上げる、という形です。
Mono Cutoffの調整


「Mono Cutoff」を有効にすると設定した周波数以下の出力がモノラルにロールオフされ、低音域をセンターに安定させられます。
ブーストor減衰するサイド信号の周波数を調整


「Frequency」はリニアフェーズハイシェルフEQで、サイド信号をブーストまたは減衰させる周波数を調整できます。
ハイシェルフEQのゲインを調整


「Gain」ではサイド信号に適用するハイシェルフEQのゲイン量を調整できます。
ダイナミックEQの適用


「Threshold」を有効にするとハイシェルフEQがダイナミックEQの動作に切り替わり、適用されるEQゲインの量は「スレッショルド値に対するミッド信号レベル」に基づいて動的に変化します。
使用目的によりますが、ダイナミックEQを適用することで楽曲内の展開やトーンによって適宜動作するため、イメージするミックスに仕上げやすくなることがメリットです。
マスター用を始め、17種類のプリセットが収録


「M-Imager」はシンプルな手順で扱えますが、適切な処理を加えられているかわからない…と感じる場合は、予め収録されている17種類のプリセットを使用&参考にするのがおすすめです。
- 3D Pad
- Balanced Weight
- Bright Width
- Chorus Vocal
- Infinity Width
- Legendary Bass
- Magical Vocals
- Mastering Depth
- Piano Life
- Punchy & Wide
- Reverb Dimension
- Spatial Depth
- Spiritual Drums
- Stereo Chime
- Ultra Wide Field
- Wide Impact
- Wider Drums
マスター用を始め、ドラムバスやコーラス用、またはどのようなワイド感に仕上げたいか、など目的に合わせたプリセットも収録されているので一通り試してみるのがおすすめです。
まとめ
昨今では高機能なステレオイメージャーがいくつかリリースされていますが、高品質・高機能なプラグインを選びたいと考えているのなら「M-Imager」も候補に入れるのがおすすめです。
「M-Imager」は内部でどのような処理がされているのか謎な部分が多いですが、不快な音変化を起こさずに広がりを加えられるのでマスターチャンネルのチェーンに組み込んでうっすらと処理させるだけでも聞き映えの良いマスターに近づけられます。
過度な処理はしない方が良いですが、現在使用しているステレオイメージャーに満足していない場合は是非一度使ってみてください。
デモ版はこちらからダウンロードできます▽
>> 製品ページ・デモ版のダウンロード
仕様・プラグイン動作条件
Windows
7 and up as 64-bit VST and VST3, and 64-bit AAX (PT11 and up)
Mac OS
10.15 (Catalina) and higher as VST, VST3, AU, and AAX. Intel processors, and Apple Silicon Chips.
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