Roland「TB-303」は、1981年に発売されたベースシンセ&シーケンサー「TB-303 Bass Line」をプラグイン化したソフトシンセです。
「TB-303」はベースの音色に特化し、アシッドハウスというジャンルが確立・定義されることに大きく貢献した伝説的なハードウェアで、現在のエレクトロニック系ジャンルに大きく影響を与えている名機でもあります。
また、DJ Pierre、Josh Wink、New Order、Charanjit Singh、Daft Punk、Timbaland、Richie Hawtin、Fatboy Slimなど数々のアーティストが愛用した名機としても有名です。
ソフトウェア版の「TB-303」は、当時の実機のサウンドと仕様を再現しつつ、5つの演奏モード(フォワード/リバース/FWD&REV/反転/ランダム)など新たな機能が追加。
当時の実機を使っていた方はもちろん、初めて303を使用する方にとってもインスピーレーションを与えてくれる素晴らしいシンセサイザーとなっています。
TB-303のセール情報
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TB-303 Bass Lineとは?
1981年に発売されたオリジナルの「TB-303 Bass Line Synthsizer」は、「ベースギターをシミュレートするコンピューター制御のベースマシン」として制作・リリースされました。
同社のリズムマシン「TR-606」と同時期に発売され、「一人での楽器練習やライブなどでドラムとエレキベースを演奏させられる製品を制作する」という企画の下に作られた製品と言われています。
実際、リズムマシン「TR-606」とベースシンセ「TB-303」は相棒的な製品とされ、DIN Sync技術によって2台のテンポ同期を実現。リズム隊の演奏はこの2台が担ってくれるという画期的な製品でもありました。
ですが当時「TB-303」は人気を得られず、初代のTB-303は約2年後の1984年頃に生産が中止。わずか1万台しか生産されなかったと記録されています。
エレクトロニックミュージックプロデューサーとの出会い
「TB-303 Bass Line」は数年後、シカゴ出身のDJ/ハウスミュージックプロデューサーのDJ Pierre氏を始めとしたエレクトロニックアーティストとの出会いで大きく評価が変わります。
当時のアーティストが「TB-303」が持つ個性的なサウンドを再発見し、新たな使い方を見出したことで1980年代後半のアシッドハウスの隆盛に貢献。
「TB-303」の特徴的な低音域の使い方が新たに見出されていきました。
当時わずか1万台しか生産されなかった「TB-303」ですが、これを機に広く認知されるようになり、この後にはBehringerやMode Machinesなどのメーカーがクローン的な数々のハードウェアを発売したことでも知られています。
※ちなみにRoland社はその後「MC-303」「MC-09」「TB-03」など後継機的なエミュレート製品をリリースしていますが評価は様々。
現在、オリジナルのRoland「TB-303 Bass Line」は中古市場で非常に高額で取引されており入手するのは非常に困難ですが、この303のサウンドを再現すべくRoland本家が「TB-303 Bass Line」をソフトウェア化。
オリジナルハードウェアが持つ独特な音色や使い勝手などを細部まで再現しつつ、ソフト版ならではの機能も追加され進化を遂げています。
プラグイン版「TB-303」の特徴
- TB-303 Bass Lineを再現したベースシンセサイザー&シーケンサープラグイン
- 6オクターブの音域で演奏可能(C0〜C6)
- 48種類のプリセットパッチと32種類のプリセットパターンを収録(パターンごとに8つのバリエーション)
- ステップ入力、パターン編集、パターン作成がしやすい編集ウィンドウを追加搭載
- VCFトリム、ビンテージコンディション、マスターチューニングノブを介した回路改変機能を搭載
- コンディションノブの調整でバーチャルハードウェアの使用年数と状態をシミュレーション可能
- オーバードライブ、コンプレッサー、テンポディレイを搭載
- MIDI・オーディオデータのパターンをDAWのタイムラインにドラッグ&ドロップが可能
- 5つの演奏モードが追加搭載(フォワード、リバース、FWD&REV、反転、ランダム)
- DAWでのポジションロックが可能
- TB-03 Roland Boutiqueシンセ及びTB-3 Touch Basslineとペアリングすることでプラグインのハンズオンコントロールが可能
「TB-303」の魅力は、やはり個性的かつファットなベースサウンドです。
シーケンサーを使用して303ならではのベースシーケンスを演奏できるのはもちろん、DAWと同期させずに一般的なベースシンセとして使用することも可能。
アシッドハウスのジャンルを始め、エレクトロニックミュージックを制作しているビートメイカー必携とも言えるサウンドを再現できます。


ソフトウェア版では編集画面が拡張・強化


プラグイン版の「TB-303」では、UI上の「EDIT」のボタンをクリックするとシーケンスパターンを詳細に渡って調整できる拡張ウィンドウが追加されています。
プリセットパターンのシーケンスのスケール、アクセント、スライド、ピッチなどを編集でき、イメージするシーケンスをデザインしやすくなったことは大きな進化。
また、ランダマイズ機能が搭載され、押すたびに様々なパターンを生成してくれるのでビートメイク時にインスピレーションを与えてくれることもプラグイン版の魅力です。
5つの演奏モードが追加搭載


実機にはない5つのPlayMode(FORWARD、REVERSE、FWD&REV、INVERT(反転)、RANDOM)が追加されました。
発音時の音色をリバース、ねじる、回転させるなど個性的なサウンドで発音させられます。
48種類のサウンドプリセットと32種類のパターンを搭載


「TB-303」には、48種類のサウンドプリセットが収録されています。
もちろん、UI上部のセクションで音を調整することも可能。
調整したサウンドは、空きのプリセットパッチ欄に保存するこことができます。


また、32種類のシーケンスパターンが予め収録されており、トップパネルで8つのバリエーションを切り替えることができます。
シーケンスパターンの調整も可能で、バンクごとに最大64種類のパターンと64種類のパッチを保存できます。
詳細パネルで更に細かな音調整が可能


UI右上の「PANEL」のマークをクリックすると、実機にはない更に細かな調整が可能なコントロールパネルが開きます。
マシンの状態(コンディション)をシミュレートするCONDITIONノブや、ディストーション、テンポディレイなどのエフェクトを調整でき、さらに自由度の高い音作りが可能です。
- VCF TRIM:CUT OFF FREQノブの周波数帯域の上下調整が可能
- MASTER TUNE:基準ピッチを調整
- CONDITION:経年変化をシミュレートし音色変化の調整が可能。オクターブ調整、VCF回路調整、ローカットに若干の変化を起こします
- DRIVE TYPE:ドライブタイプの選択(オーバードライブなど)
- DRIVE TONE:ドライブの音色特性を調整
- DRIVE DEPTH:ドライブ量(歪みの深さ)を調整
- DELAY TYPE:ディレイタイプを選択
- DELAY TIME:ディレイタイムの調整が可能
- DELAY LEVEL:ディレイ音の音量を調整
- TEMPO SYNCスイッチ:ONにすることでディレイタイムがパターンのテンポに同期
以上の項目が調整でき、TB-303内でさらに細かなサウンドデザインが可能です。
まとめ
「TB-303」は現在販売されている様々なソフトシンセにも影響を与えていることもあり、TB-303系のサウンドを再現できるシンセは数多くあります。
ですが、本家メーカーが再現した「TB-303」のサウンドを使いたいという場合は迷わず入手すべき逸品です。
ちなみに「TB-303」をエミュレートor影響を受けて制作された他社製のプラグインは主に下記のようなものがあります。
- D16「Phoscyon 2」(定価 $119)
- Arturia「Acid V」(定価 $149)
- GForce「Bass Station」(£99.99)
- The Crow Hill Company「Vaults – ACID SYNTH」(無料:有料化される可能性あり)
- Midilab「JC303」(無料)
また、Serumなどのソフトシンセでも303のサウンドに影響を受けたサウンドプリセットなどを使用することもできるので、選択肢に入れてもよいかもしれません。
ですが本家が手掛ける「TB-303」のサウンドを使いたい方はRolandの「TB-303」を選ぶのがおすすめ。
セール開催時は他社のエミュレートプラグインと同じくらいの価格で購入できるので是非チェックしてみてください。
>> 製品ページ
取り扱いショップ
仕様・プラグイン動作条件
Windows:Windows 10 (64ビット) または Windows 11
macOS:macOS 11 (Big Sur) 以降
フォーマット:VST、AU、AAX
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