u-heの「Repro」は、アナログシンセの名機「Prophet」をモデリングしたソフト音源です。
この「Repro」には「Repro-1」と「Repro-5」の2つのソフトシンセが収録されています。
- 「Repro-1」は、Sequential Circuits社のビンテージシンセ「Pro-One」を再現したモノフォニックタイプのシンセ
- 「Repro-5」は、SEQUENTIAL社のアナログシンセ「Prophet-5」を再現したポリフォニックシンセ
どちらも実機のサウンド感や音の太さが忠実に再現されており、他のアナログシンセモデリングのソフトシンセとは一線を画する完成度を誇っています。
- Prophetを再現したソフト音源を探している
- 音が太いソフトシンセが欲しい
「Repro」最新セール情報
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「Repro」の特徴・収録シンセ
冒頭で触れた通り、「Repro」はアナログシンセサイザー「Prophet」をモデリングしたシンセプラグインです。
特に「Prophet-5」の再現度は素晴らしく、他社の同類ソフトとは一味違います。
低音の太さ、中高音域の再現度の高さなど、実機に触れたことがある人なら合格点を出すのではないでしょうか。
次の項目では「Repro」に含まれている「Repro-5」と「Repro-1」のそれぞれの特徴に触れていきます。
「Repro-5」の特徴
- 8ボイスポリフォニック
- 1~8声のユニゾン・グライドコントロール
- 4極共振型ローパスフィルター
- 柔軟なモジュレーション&2スロットマトリクス
- 4種類のポリフォニックディストーションユニットを搭載
- 5種類のエフェクトを搭載(テープエミュレーション、ディレイ・コーラス、EQ・レゾネーター、リバーブ、ダイナミクスプロセッサー)
- 950以上のファクトリープリセット
「Repro-5」の最大の魅力は、やはり音の良さです。
ソフトシンセでありながら、ハードウェアのアナログシンセを弾いているかのような弾き心地を感じます。
多くのサウンドカテゴリでプリセットが用意されていますが、特にSyncLeadやPad、Strings系のサウンドは他のアナログシンセモデリングプラグインとはレベルが違います。
アナログシンセをモデリングしたソフトシンセは製品によって品質が大きく異なり、イマイチな製品だと「アナログシンセって音がイマイチじゃない?」と勘違いしてしまうほど。
ですが、U-heのReproはそんなイメージを覆してくれるほどの説得力あるサウンドを再現してくれます。
「Repro-1」の特徴
- 500種類のファクトリープリセット
- 32ステップパターン付きシーケンサー
- 4極レゾナント・ローパスフィルター
- グライドコントロール搭載
- ラッチモード付きアルペジエーター搭載
- 5種類のエフェクト(ウェーブフォルダー・ディストーション、ディレイ・コーラス、EQ・レゾネーター、リバーブ、ソニックコンディショナー・ダイナミクスプロセッサー)を搭載
「Repor-1」は音の太さが魅力のモノフォニックシンセサイザープラグインです。
「Repro-5」のモノフォニック版というわけではなく、「Repor-1」が持つ独自のサウンドが非常に魅力。
特にベースパートを担うシンセとして極上のサウンドを再現してくれます。
弾いていて気持ちいいと感じられるほど素晴らしいサウンドなので、アナログシンセでベースパートを鳴らしたいというときのファーストチョイスで問題なし。
ベースパートは「Repro-1」、上モノは「Repro-5」という棲み分けで楽曲制作すると、極上のサウンドで楽曲を仕上げていけるので超おすすめです。
下記の動画では、Reproのサウンドメイクを解説されているのでチェックしておきましょう!
実機のProphetが使用された名曲
Prophetを使用している名曲は非常に多く、誰もが知っているような楽曲でも頻繁に使われています。
Prophetが使われている名曲をいくつか取り上げていきます。
RADIO HEAD ♪EVERYTHING IN IT RIGHT PLACE
RADIO HEADが2000年にリリースした通算4枚目のオリジナルアルバム「KID A」の1曲目に収録されいる楽曲「EVERYTHING IN IT RIGHT PLACE」に使用されています。
イントロから流れる鍵盤の音は、Rhodesピアノで演奏されていると勘違いされることも多いですが、実際レコーディングでは「Prophet 5」が使用されたとされています。
ボーカルのトム・ヨークがライブなどでRhodesピアノを使用することも少なくなかったため、この曲のRECでも「ローズピアノが使われているのでは?」という説もありましたが、「Prophet 5」が使用された説が有力のようです。
別機種ですが「Prophet REV2」を使用して同曲を再現されているYouTuberさんのテイクでは、ほぼ完璧にサウンドを再現しています。
また、u-heの「REPRO-5」を使用して同曲を演奏しているユーザーさんも見事にこの曲のサウンドを再現しています。
RYUICHI SAKAMOTO ♪Riot In Lagos
坂本龍一氏はYMOのライブなどでProphetを使っているのを頻繁に見かけるほどProphetの愛用者。
アナログシンセファンにとっては教授がProphetを愛用していることはもはや常識ではないでしょうか。
下記の動画は教授がProphet-5の後継機「Prophet-6」を使用されている様子が確認できます。
坂本龍一さんが1980年にリリースしたアルバム「B-2ユニット」に収録されている「Riot In Lagos」のレコーディングでは、「Prophet-5」「Prophet-10」が持ち込まれたことが音楽プロデューサー・Dennis Bovell(デニス・ボヴェル氏)の証言で明らかになっています。
【参考】Dennis Bovell On Recording Ryuichi Sakamotos Riot In Lagos At His Studio
今から約40年も前にレコーディングされた音源ですが「Riot In Lagos」で演奏されている独特の音質は、まさにProphetサウンド。
現代の実機のProphetで再現すると更に太い音でProphet特有のサウンドキャラクターを鳴らせますが、当時のレコーディングされた「Riot In Lagos」でもProphetの素晴らしさが遺憾無く発揮されています。
ちなみに「Riot In Lagos」を教授本人がピアノでセルフカバーしたバージョンも素晴らしいので是非。
システム環境
【Mac】
Mac OS X 10.7以降
VST2、VST3、AU、NKS、AAX
【Windows】
Windows 7以降
VST2、VST3、NKS、AAX
【共通】
CPU:マルチコアCPUの現行モデルのPCとIntel Mac
RAM:1GB 以上推奨
HDD容量:60MB以上の空き容量
販売ショップ・購入ページ
「Repro」以外にも、ProphetをモデリングしたプラグインにはArturia社の「Prophet V」があります。
合計32種類のシンセを収録した「V Collection 9」に含まれているので、Prophet以外のアナログシンセプラグインも揃えたい場合はこちらもおすすめです。
個人的な意見は、実機のProphetの音の太さを求めるならU-heの「Repro」の方を選ぶ、という感じです。
ですが、どちらも「Prophet」のサウンドをしっかり再現しているので是非試してみてください。
>> 「V Collection 9」収録の「Prophet V」の詳細
「Repro」は高品質のソフトシンセ「Repro-5」と「Repro-1」がセットになっていることも魅力なので、Arturiaの「Prophet V」とU-he「Repro」の2つで迷ってしまった場合は「Repro」をおすすめします。
「Repro」の方がややCPU負荷が高い印象がありますが、マシンに余裕がある場合はこちらがおすすめです。
- Native Insuturuments
- プラグインブティック
- 楽天市場
- サウンドハウス
- ロックオン
上記の「Amazon・楽天市場での参考価格」よりも安く買える場合があります。各ショップリンク先で最新価格をご確認ください。
また、「Repro」をリリースしているU-heは「Repro」以外のプラグインも非常に優秀。
映画音楽の巨匠ハンス・ジマー氏(Hans Florian Zimmer)もメインシンセに据え置いているほど信頼されています。
U-heのこの他のシンセは下記のページで特集しているので是非チェックしてみてください。
【画像出典】u-he公式サイト