sonibleから新たに「smart:EQ 4」がリリースされました。
smart:EQ 4は人工知能によってトラックのイコライジングを施してくれるsonibleの人気プラグインの一つ。
用意されたプロファイルを選択してリスニングさせることで数秒でイコライジングを施してくれます。
新バージョンでは、以前から備わっていたグループトラック機能が強化されており、複数のトラックにインサートしたsmart:EQ 4が連携し、マスキング処理やトラック間で中心として聴かせたいサウンドの序列を素早くコントロールする機能など、素早いミックスバランスの調整が進めやすく改良されています。
- 素材に対してどのようなイコライジングをしたら良いかわからない
- イコライザー処理が苦手
- トラック間のマスキング処理やバランスを整えるのをスムーズに進めたい
「smart:EQ 4」の最新セール情報
●sonible Spring Sale
【期間】2024年4月12日~5月6日(日本時間5月7日夕方頃まで)
【開催ショップ】プラグインブティック
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smart:EQ 4
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※為替変動の影響により、掲載時の日本円価格と異なる場合があります。最新の価格はセールページでご確認ください。
- 【プラグイン】Minimal Audio「Hybrid Filter」(フィルター)通常$53.90
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smart:EQ 4の特徴
- 単一トラック/バス/ミックス全体のスペクトル・バランスと、インサートされた複数のトラック間でクロスチャンネル処理が可能なsmart:filterテクノロジー
- 最大10トラックまでの「被り」を解消するアンマスキング・レイヤーを作成するグループビューを搭載
- 同じグループ内のトラックのイコライジング設定を、1つのインスタンス内で調整可能
- 楽器/スピーチ/ミックス・バスなどの幅広いプロファイルを収録
- リファレンス・トラックからカスタム・プロファイルを作成してイコライジング
- スレッショルド/レシオ/アタック/リリース・コントロールによる、フィルターのダイナミック・コントロール搭載
- smart:filterの処理モードを選択可能(トラック/グループ/トラック&グループ)
- オート・ゲイン、M/S処理、スマート・ステートなどの機能搭載
- smart:filterの演算時間の短縮
smart:EQ 3までの機能はこちらでチェックできます。
AIを搭載したsmart:filter
smart:EQ 4のメイン機能smart:filterは、ドラム/ベース/ボーカル/またはデフォルトのユニバーサル・プロファイルによるターゲット・プロファイルに基づいてEQカーブを自動調整します。
リファレンス・プロファイル機能
また、新しいリファレンス・プロファイル機能では、任意のトラック全体、個々の楽器をロードして、個別のチャンネル、バス・チャンネル上でリファレンスの特徴とバランスをエミュレートすることができます。
ジャンル・ベースのミックス・プロファイルを選択するか、リファレンス・トラックをインポートすることで、ターゲット・トラックとして使用することができます。
近年のイコライザーの人気機能であるリファレンスに対して近づけるイコライジングに対応した形ですね。
Smoothingパラメーターの追加
smart:filterには、より穏やかなフィルタリングを行うためのSmoothingパラメーターが備わっています。
これによってEQバンドはコンプレッサー・スタイルのコントロールでダイナミックEQとして機能。さらにレベル調整を補正するためのオートゲイン機能も追加されています。
smart:EQ 4になって、素材に対して、より柔軟な処理を施せるように進化。
そのため、前バージョンで感じることが多かった、「一つの形にハメるようなイコライジング」をする機械的な処理から、少しづづ素材の音のニュアンスを残しつつイコライジングするようにアップデートされています。
スペクトル・ミキシングのための「リモートコントロール」機能
smart:EQ 4は、同じグループとして設定した他のsmart:EQの状況を素早くチェックできるようにアップデートされています。
同じグループ内のどのインスタンスからでもパラメーターを変更できます。
グループ上での管理はsmart:EQ 3でも備わっていましたが、グループ化できる最大トラック数や、パラメーターの微調整が素早く行えるようにアップデートされています。
「グループ・ビュー」では、画面上で編集する前に2つのEQカーブを選択でき、すべてのインスタンスで任意のプロファイルを選択してラーニングできます。
トップダウン・ミキシングとボトムアップ・ミキシング
smart:EQ 4は、プラグインのスペクトル・シェイピングにより、ミックスの各チャンネルのキャラクターをシンプルにコントロールできるように設計されています。
トラック間のマスキング処理がスムーズ
グループ・モードではミックスの中で中心で聴かせたいトラックを任意で優先順位を付けて全体のバランスを調整できます。
最大10個のsmart:EQを一つのグループ化として組むことが可能。
各トラックのバランスで優先順位を高くしたいトラックを中心にマスキングを除去するためのレイヤーを作成できます。
3つのモードでバランスをコントロール
smart:filterには3つのモードが搭載されています。
- Track:チャンネル間のバランスを取る
- Groupはチャンネルに影響を与えずに他のグループとのマスキングを軽減
- Track and Group:各チャンネルのバランスを調整しながら、マスキング解除を同時に動作
グループトラック機能によるバランス調整は、前バージョンでも使いやすく、EQによる全体のバランスを整えるのが苦手な方にも便利な機能でした。
smart:EQ 4ではグループ化できるトラック数も増えているので、プロジェクトのトラック数やグループに合わせてモードを切り替えてマスキング処理ができるようになり、手軽にミックス全体の周波数バランスを調整できます。
バランス調整をチェックするための、一つのリファレンスとして活用することで、バランスの良いミックスを目指せます。
システム要件
【Mac】
- macOS 10.12+ (M1 Apple Silicon サポート) (64 ビットのみ)
- RAM – 少なくとも 4 GB (推奨)
- CPU – Intel DualCore i5 以上 (推奨)
- プラグイン形式 – AU、VST2、VST3、AAX、MultiRack Native
- サポートされるサンプルレート – 44.1 kHz ~ 192 kHz
【Windows】
- Windows 10 以降(64 ビットのみ)
- RAM – 少なくとも 4 GB (推奨)
- CPU – Intel DualCore i5 以上 (推奨)
- プラグイン形式 – VST2、VST3、AAX、MultiRack Native
- サポートされるサンプルレート – 44.1 kHz ~ 192 kHz
【テスト済DAW】
- Logic Pro
- Ableton Live
- Pro Tools 11+
- Reaper
- Cubase
- Nuendo
- FL Studio
- Studio One
トライアル版
sonible社のWebページでsmart:EQ 4のデモ版が用意されています。
デモ版は30日間、フル機能をお試しできます。
まとめ・購入ページ
smart:EQシリーズはAIによる自動イコライジングが話題を呼び、人気となったイコライザープラグインです。
smart:EQ 4になって、素材に対してより柔軟な処理を施せるようにプロファイルの内容も改善されているように感じます。
素材に対してミックスの中で問題になり得る周波数の調整や、プロファイルを元に不足している帯域を調整するように動作する傾向にあるため、そこから曲のイメージに合わせて手動で調整するという使い方が適しています。
smart:EQ 4による全自動ですべて上手くいくわけではありませんが、素材に対するイコライジングのアプローチの指針として、さらにミックス全体のスペクトルバランスを細かく調整するためのツールとして活用していくと良さを感じられると思います。
デモ版もありますので、気になる方は是非。
【画像出典】プラグインブティック